上野宏史

日本の政治家

上野 宏史(うえの ひろし、1971年2月23日 - )は、日本政治家経済産業官僚自由民主党所属の衆議院議員(2期)。参議院議員(1期)、厚生労働大臣政務官第4次安倍改造内閣)を務めた。

上野 宏史
うえの ひろし
生年月日 (1971-02-23) 1971年2月23日(50歳)
出生地 日本の旗 宮城県仙台市
出身校 東京大学経済学部(学士)
ハーバード大学ケネディスクール(MPP)
前職 国家公務員経済産業省
所属政党みんなの党→)
日本維新の会→)
次世代の党→)
無所属→)
自由民主党細田派
称号 経済学士(東京大学)
公共政策修士(ハーバード大学)
親族 義父・上野公成(元内閣官房副長官
公式サイト 衆議院議員上野ひろし(上野宏史)オフィシャルサイト

選挙区比例北関東ブロック→)
比例南関東ブロック
当選回数 2回
在任期間 2012年12月21日 - 2014年11月21日
2017年10月23日 - 現職

選挙区 比例区
当選回数 1回
在任期間 2010年7月26日 - 2012年12月4日
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旧姓は小林[1]で、内閣官房副長官を務めた元参議院議員の上野公成は義父[2]にあたる。

来歴編集

宮城県仙台市生まれ[3]。父親は群馬県沼田市出身[4]開成高等学校を経て、東京大学経済学部卒業(根岸ゼミ)[5][6]1994年通商産業省入省[4]2003年ハーバード大学ケネディスクール修了、同公共政策修士[4]

2010年第22回参議院議員通常選挙で、2007年第21回参議院議員通常選挙で落選した義父の上野公成は、自由民主党ではなくみんなの党から立候補を模索するも、みんなの党は6月5日に公認しない[3]意向を伝えた。義父の陣営から立候補を打診されてみんなの党から公認を受け、6月14日に住所を群馬県高崎市に移して自身の姓も小林から上野に改めた[3]。6月11日に経産省に辞職の意向を伝え、内閣府科学技術政策・イノベーション担当参事官補佐を最後に退官した[3][4]。宏史の立候補に伴い、義父の公成は身内である宏史の他党からの立候補を理由に、自民党を離党[7]した。宏史は参院選にみんなの党公認で比例区から立候補し、初当選した[8]

2012年9月に日本維新の会へ参加する意向を表明し[9]、比例区選出にも関わらず、みんなの党に離党届を提出[10]した。上野の他に参院議員の比例区選出小熊慎司桜内文城も離党を表明したが、当初は比例区選出の3人の離党にみんなの党は反発し、上野と桜内の離党届を9月25日付けで受理して両名に議員辞職を勧告した[11]。小熊はみんなの党所属の議員に新党参加を呼びかけたことから、11月20日に除籍処分[12]とした。11月に維新・みんな両党の間で協議し、みんなの党から維新の会に移籍した3人は参院議員を辞職して第46回衆議院議員総選挙に維新公認で立候補し、みんなの党の次点以下の候補が繰り上げ当選により事実上みんなの党に議席を返上することで決着した[13]。同年10月から12月まで日本維新の会国会議員団総務会長を務めた。

同年12月16日に行われた第46回衆議院議員総選挙に日本維新の会公認で群馬1区から立候補し、選挙区で自民党前職の佐田玄一郎にダブルスコアの大差で敗れたが、重複立候補した比例北関東ブロックで復活して当選した[14]

2014年8月1日に日本維新の会が分党した次世代の党の結党に参加した。11月27日に群馬県庁で、次世代の党の公認を辞退して無所属第47回衆議院議員総選挙に立候補すると記者会見し[15]、自民党前職の佐田に約7千票差まで迫るも、落選した[16][17]

2017年9月27日、第48回衆議院議員総選挙は群馬1区から立候補せず、同区で立候補を予定している尾身朝子衆議院議員の支援に回る意向を表明し[2]、上野は比例南関東ブロックで自民党の公認を受けた[18]。自民党から比例南関東ブロック単独32位で立候補し、上位登載者の多くが選挙区で当選したことが幸いし、自民党が比例南関東ブロックで獲得した8議席中8番目で当選し、3年ぶりに国政に復帰した[19]。11月2日に細田派へ入会[20]した。

2018年10月4日、第4次安倍改造内閣厚生労働大臣政務官年金労働分野担当[21])に任命された[22]

2019年1月16日に締め切られた山本一太参議院議員の群馬県知事選挙立候補に伴う群馬県選挙区の候補者公募に上野を含む12人が応募し、上野は二次審査を通過した[23][24]が、最終審査で落選した[25]。公募の結果、群馬県議会議員(当時)の清水真人が公認された。

同年8月28日、外国人在留資格認定証明書の交付をめぐる口利き疑惑の報道を受け、厚生労働大臣政務官を辞任した[26](後述)。

不祥事編集

口利き疑惑報道を受け政務官を辞任編集

2019年8月21日、週刊文春8月29日号が発売。同号は、上野が都内の人材派遣会社が在留資格を申請した外国人に関して、上野側から法務省に問い合わせる見返りに人材派遣会社から金銭(1件あたり2万円)を求めたと報じた[27]。8月27日には週刊文春電子版は、上野が口利きで金銭を得ようとしていた証拠の音声を公開したことにより、斡旋利得罪違反の恐れを認識して制止しようとした秘書への恫喝や器物の損壊などのパワーハラスメントが確認された[28]。これを受けて8月28日、報道からわずか1週間で厚生労働大臣政務官を辞任した。上野は「法令に反する口利きをした事実はない。政務官の立場にあることで誤解を招きかねないとの指摘もあることから職を辞する」「体調を崩し役所に出ることがままならない」とのコメントを発表するに留まり、記者会見等の説明責任を果たさないまま辞任した[29][30][31]

広報ポスターへの嫌がらせ編集

2019年8月7日夜、前橋市内で次期衆院選での群馬1区公認を争う中曽根康隆のポスターの上に上野が自身のポスターを貼る嫌がらせを行い、翌日、上野の秘書が中曽根の事務所に謝罪した。中曽根側は被害届の提出は見送ったものの県連に対処を求め、党内では上記の口利き疑惑報道と合わせ、上野の小選挙区での公認は難しくなったとの見方が広がった[32]

政策・主張編集

憲法問題
夫婦別姓
  • 選択的夫婦別姓の導入に反対の立場を表明している。2021年1月30日、上野ら自民党国会議員有志50人は、47都道府県議会議長のうち同党所属の約40人に、選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を提出した。地方議員や市民団体は、地方議会の独立性を脅かす行為だとして上野らを批判した[34][35][36][37][38]
その他
  • アベノミクスを評価する[33]
  • 高収入の一部専門職労働時間規制から除外する高度プロフェッショナル制度の導入に賛成[33]
  • 原子力発電は日本に「必要だ」としている[33]
  • カジノの解禁に賛成[33]
  • 日本の核武装について「将来にわたって検討すべきでない」としており、非核三原則の「持ち込ませず」の部分の見直しについても「議論する必要はない」としている[33]
  • 女性宮家の創設に反対[33]
  • 「消費税0%の検討」を掲げた『国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言』に賛同している[39]

所属団体・議員連盟編集

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ “小選挙区候補者の横顔(1区)”. 東京新聞. (2014年12月6日). http://www.tokyo-np.co.jp/senkyo/shuin2014/gunma/CK2014120602100014.html 2018年10月18日閲覧。 
  2. ^ a b “衆院選2017:元衆院議員の上野宏史氏、不出馬 自民・尾身氏支援へ/群馬”. 毎日新聞. (2017年9月28日). https://mainichi.jp/articles/20170928/ddl/k10/010/511000c 2018年10月18日閲覧。 
  3. ^ a b c d “岳父の「上野」に改姓、「みんな」の比例候補に”. 東京新聞. (2010年6月14日). https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100614-OYT1T00483.htm 2018年10月18日閲覧。 
  4. ^ a b c d プロフィール│衆議院議員上野ひろし(上野宏史)オフィシャルサイト
  5. ^ Twitter
  6. ^ “(2ページ目)1977年に東大不合格だった「開成」の神童は、大人になってどうなったのか?”. 週刊文春. (2018年2月13日). http://bunshun.jp/articles/-/6117?page=2 2018年10月18日閲覧。 
  7. ^ “みんなの党、比例に元官僚擁立 参院選”. 日本経済新聞. (2010年6月15日). https://r.nikkei.com/article/DGXNASFS1502D_V10C10A6000000 2018年10月18日閲覧。 
  8. ^ “比例代表 みんなの党:開票結果:参院選2010”. 読売新聞. https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/kaihyou/yb069.htm 2018年10月18日閲覧。 
  9. ^ “松野氏ら7議員、維新に参加へ 離党の意向伝える”. 日本経済新聞. (2012年9月10日). https://r.nikkei.com/article/DGXNASHC0900I_Z00C12A9000000 2018年10月18日閲覧。 
  10. ^ “みんなの党 3議員が離党届 維新の会に参加”. スポーツニッポン. (2012年9月11日). http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/09/11/kiji/K20120911004093240.html 2015年1月27日閲覧。 
  11. ^ “みんな、維新合流の3氏に議員辞職勧告”. 日本経済新聞. (2012年9月25日). https://r.nikkei.com/article/DGXNASFS2502O_V20C12A9PP8000 2015年1月27日閲覧。 
  12. ^ “上野氏らに議員辞職勧告へ=維新合流「容認できず」―みんな”. ウォールストリートジャーナル日本版. (2012年9月25日). http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-518446.html 2015年1月27日閲覧。 
  13. ^ “元キャスター真山氏ら 維新出馬でみんなの党3人が繰り上げ当選へ”. スポーツニッポン. (2012年12月17日). http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/11/17/kiji/K20121117004579400.html 2015年1月27日閲覧。 
  14. ^ “2012衆院選 群馬1区”. 毎日新聞. http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_ichiran.html?aid=A10001 2018年10月18日閲覧。 
  15. ^ “【衆院選2014】次世代の上野氏が無所属で出馬へ 群馬1区”. 産経新聞. (2014年11月27日). https://www.sankei.com/politics/news/141127/plt1411270064-n1.html 2018年10月18日閲覧。 
  16. ^ “1区 上野氏初落選 佐田氏「死に物狂いで恩返しを」”. 東京新聞. (2014年12月15日). http://www.tokyo-np.co.jp/senkyo/shuin2014/gunma/CK2014121502000027.html 2018年10月18日閲覧。 
  17. ^ “2014衆院選 群馬”. 毎日新聞. http://senkyo.mainichi.jp/47shu/ichiran.html?aid=A10001&st=tk#001 2018年10月18日閲覧。 
  18. ^ “【衆院選】自民が比例名簿発表 安倍晋三首相、小泉進次郎氏は重複せず 鈴木貴子氏は北海道2位 杉田水脈氏は中国で出馬”. 産経新聞. (2017年10月9日). https://www.sankei.com/politics/news/171009/plt1710090054-n1.html 2018年10月18日閲覧。 
  19. ^ “第48回衆院選 比例代表 南関東ブロック”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/senkyo/48shu/hirei/?bid=04 2018年10月18日閲覧。 
  20. ^ “自民党で派閥勧誘合戦 総裁選にらみ加速”. 日本経済新聞. (2017年11月2日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23058300S7A101C1PP8000 2018年10月18日閲覧。 
  21. ^ 週刊社会保障 2018.10.15 No.2993 法研の定期刊行誌
  22. ^ “第4次安倍改造内閣 副大臣25人、政務官27人の顔ぶれ”. 産経新聞. (2018年10月4日). https://www.sankei.com/politics/news/181004/plt1810040006-n1.html 2018年10月7日閲覧。 
  23. ^ “自民党群馬県連の参院選候補者公募に12人が応募”. 産経新聞. (2019年1月16日). https://www.sankei.com/politics/news/190116/plt1901160031-n1.html 2019年1月20日閲覧。 
  24. ^ “参院選 自民党群馬県連公募に12人 上野宏史氏も応募”. 上毛新聞. (2019年1月17日). https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/politics/105584 2019年1月20日閲覧。 
  25. ^ 自民党群馬県連 参院選候補者に県議の清水真人氏選出 - 産経ニュース 2019年1月26日
  26. ^ “上野宏史・厚生労働政務官の辞任決定 週刊文春報道の「口利き」は否定”. 毎日新聞. (2019年8月28日). https://mainichi.jp/articles/20190828/k00/00m/010/191000c 2021年4月28日閲覧。 
  27. ^ 週刊文春2019年8月29日号 バックナンバー”. 週刊文春WEB. 2021年4月27日閲覧。
  28. ^ 《完全版無料公開》厚労政務官 上野宏史衆院議員 口利き&暴言音声”. 文春オンライン (2019年8月27日). 2021年4月28日閲覧。
  29. ^ “上野厚労政務官が辞任 在留資格で口利き疑惑報道”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2019年8月28日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49093280Y9A820C1PP8000 2019年8月28日閲覧。 
  30. ^ 悪徳政治家と"出稼ぎ留学生"をつなぐ利権の闇 政務官辞任は氷山の一角でしかない”. プレジデント社 (2019年9月25日). 2021年6月27日閲覧。
  31. ^ 口利き疑惑で辞任も“雲隠れ”上野政務官に詐欺未遂の可能性”. 日刊ゲンダイ (2019年8月29日). 2021年6月27日閲覧。
  32. ^ “自民・衆院1区 上野氏公認「難しい」 口利き疑惑、ポスター嫌がらせ 県連から厳しい声も /群馬”. 毎日新聞. (2019年9月14日). https://mainichi.jp/articles/20190914/ddl/k10/010/087000c 2020年8月30日閲覧。 
  33. ^ a b c d e f g h i “第48回衆院選 自民 南関東 上野 宏史”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/senkyo/48shu/meikan/?mid=D04001032032 2018年10月18日閲覧。 
  34. ^ 【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧” (日本語). 東京新聞 TOKYO Web (2021年2月25日). 2021年2月25日閲覧。
  35. ^ “全国40議長に別姓反対文書 自民・丸川氏、高市氏ら閣僚経験者も連名”. 東京新聞. (2021年2月25日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/88139 2021年3月2日閲覧。 
  36. ^ 飯田樹与 (2021年2月25日). “夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/88152 2021年3月2日閲覧。 
  37. ^ “丸川大臣「残念すぎる」選択的夫婦別姓、反対議員50人へ質問状 市民団体”. 東京新聞. (2021年2月27日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/88547 2021年3月2日閲覧。 
  38. ^ 奥野斐 (2021年4月1日). “選択的夫婦別姓 自民議員が反対派に思うこと「理解不足と差別思想を感じた」”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/94526 2021年4月7日閲覧。 
  39. ^ 賛同者一覧 国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言” (日本語). 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月22日閲覧。
  40. ^ 【魚拓】上野宏史(衆議院議員/自由民主党)さんはTwitterを使っています 「本日午後は「脱炭素社会実現と国力維持・向上のための最新型原子力リプレース推進議員連盟」設...” (日本語). ウェブ魚拓. 2021年4月13日閲覧。
  41. ^ パチンコチェーンストア協会(PCSA)
  42. ^ 会員一覧” (日本語). 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月22日閲覧。

外部リンク編集

公職
先代:
田畑裕明
大沼瑞穂
  厚生労働大臣政務官
新谷正義と共同

2018年 - 2019年
次代:
新谷正義
党職
先代:
(創設)
日本維新の会国会議員団総務会長
2012年
次代:
藤井孝男