国立西が丘サッカー場
西が丘サッカー場(にしがおかサッカーじょう)は、東京都北区の国立スポーツ科学センターにあるサッカー専用の球技場である。施設は独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「JSC」)が所有しており、JSCが運営・管理も行っている。正式な施設名称は「国立スポーツ科学センター(西が丘)サッカー場」(こくりつスポーツかがくセンター(にしがおか)サッカーじょう)である[2]。
国立スポーツ科学センターサッカー場 味の素フィールド西が丘 | |
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施設情報 | |
所在地 | 東京都北区西が丘3丁目15−1[1] |
位置 | 北緯35度46分8.98秒 東経139度42分28.29秒 / 北緯35.7691611度 東経139.7078583度座標: 北緯35度46分8.98秒 東経139度42分28.29秒 / 北緯35.7691611度 東経139.7078583度 |
起工 | 1969年 |
開場 | 1972年 |
修繕 | 2010年 |
所有者 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター |
運用者 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター |
グラウンド | 天然芝 |
ピッチサイズ | 105m×68m |
照明 | 4基 |
使用チーム、大会 | |
当項目を参照 | |
収容人員 | |
7,258人 | |
アクセス | |
当項目参照 |
東京都中央区に本社を置く味の素が命名権を取得しており、2012年5月1日から「味の素フィールド西が丘」(あじのもとフィールドにしがおか)の名称を用いている(後述)。
概要編集
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収地された東京兵器補給廠(TOD)の第1地区(東京陸軍兵器補給廠)が返還された後の用途として国立競技場の建設が決まり、国立西が丘運動場と合わせて球技場として整備されたものである[3]。当初は総合球技場として整備されたが、後にサッカー専用となっている。
国立西が丘運動場は後に閉鎖され、跡地に国立スポーツ科学センターとナショナルトレーニングセンター中核拠点(NTC)が建設されており、トレーニング拠点としても活用される。
施設概要編集
天然芝ピッチ(ティフトンとペレニアルライグラスのオーバーシード、105m×68m[4])の四辺を一層式のスタンドが囲む。メインスタンドとバックスタンドは全席個席だが、屋根はメインスタンドの一部にしかない。サイドスタンドは座席はあるが原則立見席。収容人員は7,258人(個席:5,073、立見席:2,180、障害者席:5)[4]。
大会本部や選手控室などの諸室が南側(NTC側)サイドスタンド下にあるため、選手入場の際にはメインスタンドと南側サイドスタンドの間(すなわちコーナーフラッグの後方)から入場する形となっている。
沿革編集
- 1969年5月:建設事業に着手[3]。
- 1972年:国立西が丘競技場として竣工。こけら落としは男子ホッケーの日本対スペイン戦[3]。
- 1972年8月25日:完成後初めてのサッカーの試合としてJSL東西対抗戦が開催[3]。
- 1989年6月11日:1990 FIFAワールドカップ・予選・日本代表×インドネシア代表を開催[3]。
- 2004年3月18日:アテネ五輪男子サッカー・アジア最終予選U-23バーレーン代表×U-23レバノン代表を開催。
- 2007年: スコアボードを磁気反転型からカラーボード対応電光掲示板へ改修[3]
- 2010年:メインスタンドおよびバックスタンドの個席化および両ゴール裏に座席を設置。なお、収容人員が約9,000人から7,258人へ変更。[3]。21台の太陽光発電LED照明装置を設置[5]
- 2012年5月:命名権により「味の素フィールド西が丘」へ名称が変更[2]
開催された主な大会編集
- 第68回国民体育大会(スポーツ祭東京2013)のサッカー競技(少年の部)
- 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)公式戦
- 天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会
- 日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)
- 日テレ・ベレーザの主催試合を開催。
- 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
- 日本フットボールリーグ
- アジアカップウィナーズカップ
- サッカー日本代表(- 1989年)
- サッカー日本女子代表
- 全日本大学サッカー選手権大会
- 全日本大学女子サッカー選手権大会
- 関東大学サッカーリーグ
- 全国高等学校サッカー選手権大会
- 東京都サッカートーナメント
- 全国自衛隊サッカー大会
- 日本サッカーリーグ(JSL):合計293試合を開催。
- JSL東西対抗戦、など
- 国際女子サッカークラブ選手権
- 2014年度全国クラブチームサッカー選手権大会準決勝・決勝
命名権編集
2011年12月、JSCは国立西が丘サッカー場の命名権を公募した[2]。2012年5月3日、味の素が国立西が丘サッカー場の命名権を取得する契約をJSCと締結した。2013年5月1日からの5年契約(総額7,500万円)で、「味の素フィールド西が丘」(英語:AJINOMOTO FIELD NISHIGAOKA)の呼称を使用している[2]。なお、Jリーグや日本サッカー協会は「味フィ西」の略称を用いている[6][7]。
エピソード編集
- 2007年4月11日にコンサドーレ札幌が当競技場でJリーグ ディビジョン2のホームゲームを開催した(対戦相手はアビスパ福岡)[8]。
- 札幌厚別公園競技場は冬季休業後の芝養生中、札幌ドームはプロ野球の試合のため利用できず、他に検討された室蘭市入江運動公園陸上競技場および宮の沢白い恋人サッカー場も照明設備の設置が困難と判断された(この日の試合はナイトマッチと決定されていた)ため[9]。
- 2010年9月5日には、天皇杯2回戦の東京ヴェルディ対FC町田ゼルビアの試合が当会場で開催された。試合は東京Vのホーム扱いだったが、西が丘でリーグ戦を行う場合、東京V主催試合は南側をホームに、町田主催試合は北側をホームにしていたため、結果的にどちらも通常ホームとして使う側を利用することとなった。[10][11]。
- 2014年3月9日には、AC長野パルセイロが当競技場でJ3リーグのホームゲームを開催した(対戦相手は福島ユナイテッドFC)[12]。本来ホームスタジアムとして利用する予定であった佐久総合運動公園陸上競技場が、冬季の凍結によるピッチ状態の問題により利用困難と判断されたため[13]。
アクセス編集
鉄道編集
バス編集
周辺施設編集
- 国立スポーツ科学センター研究施設
- 国立スポーツ科学センター屋外テニスコート
- 国立スポーツ科学センターフットサルコート
フォトギャラリー編集
出典編集
- ^ a b c d e “味の素フィールド西が丘”. 日本プロサッカーリーグ. 2014年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e f 『日本で唯一の国立サッカー専用競技場“西が丘サッカー場”のネーミングライツ取得』(プレスリリース)味の素、2013年5月3日 。2014年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g “東京スタジアム巡り第4回”. 東京都サッカー協会 2014年2月11日閲覧。
- ^ a b c d “味の素フィールド西が丘 施設概要”. 味の素フィールド西が丘公式サイト. 2020年8月25日閲覧。
- ^ “西が丘サッカー場 太陽光発電LED照明装置の設置”. 日本スポーツ振興センター. 2014年2月11日閲覧。
- ^ “2013 J2 第36節 横浜FC vs 山形”. J's GOAL 2014年2月11日閲覧。
- ^ “第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 試合会場およびキックオフ時間変更についてのお知らせ”. 日本サッカー協会 (2012年6月19日). 2012年7月21日閲覧。
- ^ “公式記録 2007Jリーグ ディビジョン2 第8節第1日”. Jリーグ公式サイト. 2015年6月23日閲覧。
- ^ “東京でのホームゲーム”. コンサ社長日記 (2007年2月2日). 2012年7月21日閲覧。
- ^ “チケット価格・席種・座席表”. 東京ヴェルディ公式サイト. 2015年4月11日閲覧。
- ^ “いよいよ「Jへの門番」と初対決!”. FC町田ゼルビアオフィシャルウェブサイト. 2015年4月11日閲覧。
- ^ “公式記録 2014 明治安田生命 J3リーグ 第1節第1日”. Jリーグ公式サイト. 2015年6月23日閲覧。
- ^ “3月9日 J3開幕戦会場(西が丘)について”. AC長野パルセイロ (2014年2月7日). 2015年6月23日閲覧。
- ^ a b c d “アクセス”. 公式サイト. 2013年2月11日閲覧。
関連項目編集
- 日本スポーツ振興センター所有の施設
- 国立霞ヶ丘競技場陸上競技場
- 国立競技場
- 秩父宮ラグビー場
- 国立代々木競技場
- 国立スポーツ科学センター
- 味の素ナショナルトレーニングセンター(旧称:ナショナルトレーニングセンター)
- 国立登山研修所
- 秩父宮記念スポーツ博物館
- 味の素が命名権を取得した施設
- 味の素ナショナルトレーニングセンター
- 味の素スタジアム(旧称:東京スタジアム)
- アミノバイタルフィールド(旧称:東京スタジアム補助グラウンド)