安田権守

在日韓国人3世の野球選手

安田 権守 / 安 権守(やすだ こんす / アン・グォンス、韓国語:안권수、1993年4月19日 - )は、日本埼玉県さいたま市出身のプロ野球選手外野手)。斗山ベアーズ所属。在日韓国人3世である[1][2][3]

安田 権守 (安 権守)
斗山ベアーズ #23
基本情報
国籍 大韓民国の旗 韓国
出身地 日本の旗 日本埼玉県さいたま市
生年月日 (1993-04-19) 1993年4月19日(27歳)
身長
体重
175 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 左翼手中堅手右翼手
プロ入り 2020年 2次ドラフト10ラウンド
初出場 KBO/ 2020年5月5日
年俸 4000万ウォン(2020年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
アン・グォンス
各種表記
ハングル 안권수
漢字 安権守
発音: アングォンス
日本語読み: あん・こんす
英語表記: Kwon-soo An
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経歴編集

東京メッツ時代まで編集

幼少期から水泳に打ち込み、さいたま市立高砂小学校[4]5年生のときには韓国全国少年体育大会の水泳自由形に出場し、3位に入賞している[1]。小学6年生のときに野球部に体験入部したところ監督に才能を見出され[1]ヤクルトスワローズジュニアの選抜選手となり、2005年の第1回NPB12球団ジュニアトーナメントの優勝メンバーとなった[3]

さいたま市立岸中学校[4]進学後は「浦和リトルシニア」に所属[5]2008年の第14回日本リトルシニア野球全国選抜大会のベスト8のメンバーとなった[1][6]。中学時代は元阪急ブレーブス松永浩美が塾長を務める「M.B.A 松永少年野球教室」に通っていた[7][8]

早稲田実業高校に在籍していた2009年は1年生の時からレギュラーの座を獲得した[3]。主にポジションは中堅手と右翼手として起用された。高校2年生の2010年に、第92回全国高等学校野球選手権大会に出場する。ポジションは中堅手で打順は3番、ベンチで験担ぎに腕立て伏せをおこなう姿から「腕立て王子」という呼び名もつけられた[2][3]。甲子園大会に出場したのはこの2年生の時のみで、甲子園通算記録は3試合に出場して15打数6安打4打点0盗塁[9]。同年秋からは主将に任命された[10]2011年全国高等学校野球選手権西東京大会では打率.573を記録した[11]

卒業後は早稲田大学に進学して野球部に所属。1年春の早慶戦から先発出場するものの、部内の上下関係が肌に合わず、1年夏に中途で退部[2]東京六大学野球リーグでの出場記録は5試合で、3打数1安打[9]。退部後は自らチームを探し[8]、早稲田大学に在籍したままクラブチームのTOKYO METSに所属した[3]

日本独立リーグ時代編集

2013年ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の群馬ダイヤモンドペガサスからリーグのドラフトで指名され[12]、大学3年生時の2014年に入団した。同年は4本塁打をマークし、打率.351、リーグ3位となる長打率.498と結果を残し[13]、ベストナインに選出された[14]

同年オフ、武蔵ヒートベアーズおよび福島ホープスの加入に伴う分配ドラフトで「地元枠」として武蔵から指名を受けて[15]、入団する。武蔵では打率が.288に下落、本塁打も0に終わり[16]、初年度の2015年限りで退団した[17]。BCリーグでプレーしながら学業も両立させ、4年で早稲田大学を卒業したが[2]、結局NPBドラフト会議では指名を受けられなかった。

カナフレックス時代編集

大学卒業後は滋賀県東近江市の社会人野球団のカナフレックス硬式野球部に入部する[2]2018年秋にはチームの主軸として3大会ぶりに第44回社会人野球日本選手権大会に出場[2]。カナフレックス所属時代は滋賀県野球連盟と京都新聞社が選ぶ滋賀県社会人野球ベストナインに、2016年と2018年の2度、左翼手部門で選出された[18]。カナフレックスでは「メンタルが鍛えられて、打てなくても感情を一定に維持できるようになった」と述べている[3]

斗山時代編集

2019年8月5日、水原KTウィズパークで開かれた海外派トライアウトに参加し、同月26日に開かれたプロ野球新人2次ドラフトの全体99番目で斗山ベアーズから指名を受けた[1][19]。在日3世のため、外国人選手登録ではない[3]

プレースタイル・人物編集

50メートル走6秒0、遠投115mで、打球を広く打ち分ける[2]

中学時代におごってしまい、高校時代に十分な練習を行わなかったことによって大学時代は投手の球に対応できなかったと述べている[3]

斗山ではまだ通訳が必要だが韓国語の勉強は続けており、漫画を読んで理解を進めていると報じられている[20]

詳細情報編集

独立リーグ時代の打撃成績編集









































O
P
S
2014 群馬 68 245 48 86 14 5 4 42 38 39 0 5 0 21 1 .351 .498 .440 .938
2015 武蔵 64 208 35 60 8 4 0 18 41 47 2 3 0 22 4 .288 .365 .424 .790
通算:2年 132 453 83 146 22 9 4 60 79 86 2 8 0 43 5 .322 .437 .433 .870

背番号編集

  • 8 (2014年 - 2015年)
  • 00 (2020年)
  • 23(2020年 - )

記録編集

脚注編集

  1. ^ a b c d e “プロ野球夢舞台へ…在日3世の安権守選手、斗山ベアーズが指名”. 民団新聞. (2019年9月11日). https://www.mindan.org/news/mindan_news_view.php?cate=5&number=25596 2020年3月21日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g “韓国プロ野球 斗山ベアーズ指名の外野手・安田権守 回り道、韓国で夢実現 早大退部-独立リーグ-社会人”. 毎日新聞. (2019年10月25日). https://mainichi.jp/articles/20191025/ddf/012/050/009000c 2020年3月20日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h 室井昌也 (2020年3月8日). “遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/byline/muroimasaya/20200308-00166570/ 2020年3月20日閲覧。 
  4. ^ a b 安田 権守”. BCリーグ. 2015年4月14日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年3月21日閲覧。
  5. ^ 浦和シニアOBの活躍”. 浦和シニア. 2020年3月21日閲覧。
  6. ^ 2008年3月31日(月)第14回日本リトルシニア野球全国選抜大会準々決勝”. 浦和シニア. 2020年3月21日閲覧。
  7. ^ スポーツコミュニケーションズ (2014年2月27日). “[BCリーグ]群馬・松永浩美コーチ「プレーの幅を広げる人間的成長」”. 現代ビジネス (講談社): p. 2. https://gendai.ismedia.jp/articles/-/38512?page=2 2020年3月21日閲覧。 
  8. ^ a b 早稲田大学 安田権守 挫折そして成長… | ネオスポーツ 2014/10/22(水)00:45のニュース”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. 2020年3月21日閲覧。
  9. ^ a b “2015プロ野球ドラフト会議 安田権守”. 週刊ベースボールONLINE. (2015年). https://sp.baseball.findfriends.jp/?pid=draft_player&id=20153406 2020年3月20日閲覧。 
  10. ^ 佐藤大 (2011年7月31日). “【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・西東京】<熱球譜>仲間を信じた3四球 早実3年 安田権守主将”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/k-yakyu/2011/ntko/list/CK2011073102100006.html 2020年3月21日閲覧。 
  11. ^ “고시엔 스타에서 두산행까지…'재일교포 3세' 안권수의 '기적'” (朝鮮語). STN SPORTS. (2019年8月27日). https://www.stnsports.co.kr/news/articleView.html?idxno=100500 2020年3月21日閲覧。 
  12. ^ 新入団選手会見 - 群馬ダイヤモンドペガサスオフィシャルブログ(2013年12月14日)
  13. ^ 過去の成績 2014年個人全打撃成績 - ベースボール・チャレンジ・リーグ
  14. ^ ルートインBCリーグ運営スタッフ [@bcl_staff] (2014年11月6日). "ルートインBCリーグベストナイン" (ツイート). Twitterより2020年3月21日閲覧
  15. ^ 分配ドラフト結果のお知らせ - 富山サンダーバーズニュース(2014年10月24日)
  16. ^ 過去の成績 2015年個人全打撃成績 - ベースボール・チャレンジ・リーグ
  17. ^ 退団選手のお知らせ (PDF) - 武蔵ヒートベアーズ(2015年9月26日)
  18. ^ “社会人野球:県ベストナインを表彰 カナフレックスから6人 /滋賀”. 毎日新聞. (2018年12月25日). https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20181225/ddl/k25/050/210000c 2020年3月21日閲覧。 
  19. ^ “ドラフト結果” (朝鮮語). オーマイニュース. (2019年8月26日). http://star.ohmynews.com/NWS_Web/OhmyStar/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002565232 2020年3月19日閲覧。 
  20. ^ “スピードと守備に期待” (朝鮮語). NEWS1. (2020年3月20日). https://m.news1.kr/articles/?3879825#_enliple 2020年3月20日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集