日本製鉄かずさマジック

日本の社会人野球チーム

日本製鉄かずさマジック(にっぽんせいてつかずさマジック)は、千葉県君津市に本拠地を置き、その他木更津市富津市袖ケ浦市を含む「かずさ4市」で活動する、日本野球連盟に加盟する社会人野球広域複合企業チームである。

日本製鉄かずさマジック
チーム名(通称) マジック、かずさ
加盟団体 日本野球連盟
加盟区分 広域複合企業チーム
創部 1973年
チーム名の遍歴

  • 新日本製鐵君津(1973 - 2002)
  • 市民球団「KAZUSA MAGIC」(2003)
  • かずさマジック(2003 - 2012)
  • 新日鐵住金かずさマジック(2012 - 2019)
  • 日本製鉄かずさマジック(2019 - )
本拠地自治体

練習グラウンド 日本製鉄君津球場(千葉県君津市)
チームカラー 紫色
監督 渡辺俊介
都市対抗野球大会
出場回数 15回
最近の出場 2023年
最高成績 4強(2回)
社会人野球日本選手権大会
出場回数 10回
最近の出場 2023年
最高成績 優勝(1回)
全日本クラブ野球選手権大会
出場回数 ※出場資格なし

チーム名称の「マジック(Magic)」は、終盤に劇的な逆転勝ちを収めることが多いチームカラーを表現して名付けられた。

概要 編集

1973年[注 1]新日本製鐵君津製鐵所で『新日本製鐵君津硬式野球部』として創部。

1988年都市対抗野球に、1999年日本選手権にそれぞれ初出場を果たしている。

その後、鉄鋼不況の影響から新日本製鐵がスポーツ支援体制の見直しを進める中で、当チームは2003年から本社が企業チームとして直接運営する形から、複数の地元企業や団体などと共に地域に密着したクラブチーム型の運営方針に変更することとなり、広域複合企業チームの『市民球団「KAZUSA MAGIC」』として再出発した[注 2]。その後、同年5月22日にチーム名を『かずさマジック』に改称した[1]

再出発した初年度の2003年は、都市対抗野球日本選手権に出場したものの、その後は低迷が続いていた。2008年に当チームOBの鈴木秀範が監督に就任すると、選手・首脳陣の大幅入れ替えでチーム改革に乗り出した。これが功を奏し、2010年には都市対抗野球日本選手権にそれぞれ7年ぶりの出場を果たした[注 3]

2012年10月、母体である新日本製鐵と住友金属工業が合併し新日鐵住金が発足し、これに伴いチーム名を『新日鐵住金かずさマジック』に改称[2]

2013年都市対抗野球で13年ぶりのベスト4進出を果たすと、日本選手権では全国大会初制覇をなし遂げた。広域複合企業チームが2大大会(都市対抗・日本選手権)で優勝したのは史上初である。

2019年4月、新日鐵住金の商号変更に伴い、チーム名を『日本製鉄かずさマジック』に改称した[3]

2021年5月、チーム内で新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生し[4]第46回社会人野球日本選手権大会予選への出場を辞退[5]

2022年第93回都市対抗野球大会への出場こそ果たしたものの、8月に支援企業の日本製鉄東日本製鉄所君津地区において不祥事が発生し、前年に引き続き2年連続で第47回社会人野球日本選手権大会予選への出場を辞退することとなった[6]

設立・沿革 編集

主要大会の出場歴・最高成績 編集

(「新日鐵君津」時代を含む)

主な出身プロ野球選手 編集

元プロ野球選手の競技者登録 編集

かつて在籍した主な選手・コーチ・監督 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 『グランドスラム』2020年春号の名鑑では1975年創部と書かれているが、『日本社会人野球協会会報』によれば、1973年に加盟し同年の都市対抗野球大会の予選に出場している。
  2. ^ 新日本製鐵名古屋も硬式野球クラブ 東海REXと改め、同様に広域複合企業チームとなった。
  3. ^ ただし、両大会とも完封負けを喫し初戦敗退。

出典 編集

  1. ^ チーム情報 2003年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. 2017年1月18日閲覧。
  2. ^ チーム情報 2012年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. 2017年1月18日閲覧。
  3. ^ チーム情報 2019年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. 2019年4月14日閲覧。
  4. ^ 社会人野球「日本製鉄かずさマジック」でクラスターNHK NEWS WEB 首都圏NEWS WEB 2021年5月31日 ※インターネットアーカイブ2021年5月31日付保存キャッシュ
  5. ^ 日本選手権関東代表決定戦 出場辞退についてかずさ市民応援団 2021年5月31日
  6. ^ 第47回 社会人野球日本選手権大会 関東予選への出場辞退についてかずさ市民応援団 2022年8月30日
  7. ^ “広島オスカル「負けたくない」出身ホンダがライバル”. 日刊スポーツ. (2019年1月5日). https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/201812200000405.html 2019年1月8日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集