結城哲郎

日本のフリーアナウンサー

結城 哲郎(ゆうき てつろう、1952年3月22日[2] - )は、毎日放送(MBS)出身のフリーアナウンサー。MBSのアナウンサー室長やエクゼクティブアナウンサーを経て、2011年6月から2017年3月まで、関連会社のGAORAへ出向していた。

ゆうき てつろう
結城 哲郎
プロフィール
出身地 日本の旗 東京都杉並区[1]
生年月日 (1952-03-22) 1952年3月22日(71歳)
血液型 A型
最終学歴 中央大学
勤務局 毎日放送GAORA
活動期間 1975年 - 現在
ジャンル スポーツ番組ニュース番組
著名な家族 結城亮二
出演番組・活動
出演中
  • 本文参照
出演経歴
  • 本文参照
  • アナウンサーとしては、主にスポーツ中継を担当。息子の結城亮二も、TVQ九州放送でスポーツアナウンサーとして活動している。

    来歴・人物 編集

    東京都出身[2]中央大学卒業後の1975年に毎日放送へ入社した。同期入社のアナウンサーに、伊東正治(ラジオ局編成部長を経て現在はフリーのラジオパーソナリティ兼プロデューサー)などがいる。

    毎日放送への入社後は、阪神甲子園球場からの阪神巨人戦テレビ中継(同局制作、TBS系列全国ネット分)で年に1試合メイン実況を担当するなど、永きにわたってスポーツアナウンサーとして活躍。1995年にはオリックス2003年には阪神のリーグ優勝の瞬間を、いずれもラジオ中継で実況している。また、2001年までは毎年12月中旬に行われるアメフト東西大学王座決定戦「毎日甲子園ボウル」のメイン実況、2008年までLPGA公式戦「ミズノクラシック」のメイン実況を務めてきた。

    その一方で、MBSテレビでアナウンサー総出演番組『あどりぶランド』を放送していた時期には、スポーツ実況の経験から後の人気企画「何でも実況」を発案。2007年8月に開催された世界陸上大阪大会の開会式(長居陸上競技場)では、同局が地元局として大会の中継に携わった関係で、場内の日本語アナウンスを務めた(英語アナウンスの担当は後輩の河田直也)。

    毎日放送の社内では、アナウンサー室次長兼アナウンサーセンター長を経て、2005年6月から野村啓司の後任でアナウンサー室長に就任。同局のスポーツアナウンサー(出身者)では初めてのケースでありながら、「偉くなっても(スポーツ中継の)現場で実況する」という目標を果たしつつ、2009年6月24日まで室長の職を務め上げた。なお、結城の後任には、アナウンサー室次長兼アナウンサーセンター長の高垣伸博(テレビ制作出身)が室長を兼務している。結城は、「エグゼクティブアナウンサー」として、アナウンス業務に再び専念。ただし、MBSラジオのプロ野球中継では、2011年6月11日に『MBSタイガースライブ』で放送された西武対阪神(西武ドームでのプロ野球セ・パ交流戦)を最後に実況担当を退いた。

    2011年6月23日付で、系列のCS放送局GAORAへ出向[3]。2014年までは、北海道内での日本ハム一軍主管試合や、選抜高等学校野球大会などの野球中継で実況を担当していた。

    2017年3月31日付で、GAORAを定年退職。退職後は、フリーアナウンサーとして活動している。2021年現在は、CS放送局で中継・放送される国際大会、国内の少年野球大会での実況が中心。また、最近では、毎年11月に宮崎フェニックスカントリークラブで開催される、男子ゴルフの「インターナショナルツアー・ダンロップフェニックストーナメント」のGAORA放送分の実況を担当している。[4]

    趣味は、バドミントンフォークソングの鑑賞、ギターによるフォークソングの弾き語りなど。毎日放送時代には、後輩アナウンサー(近藤亨西靖など)が参加するバドミントン部の部長や、フォークソングに関するラジオ番組のパーソナリティを務めた経験もある。また、自身の結婚式の仲人を先輩アナウンサーの藤本永治(当時、結城の4代前のアナウンサー室長)が務めた経験から、アナウンサー室長だった2007年には「部下の仲人を務める」というもう一つの目標を近藤の結婚式で実現させている。ちなみに、自身と同じ年(1975年)にアナウンサーとしてNHKへ入局した三宅民夫(伊東と同じく早稲田大学の出身で、現在はフリーアナウンサー)とは遠縁の関係にある(結城の妻が三宅の妻の実姉)。

    フリーアナウンサー転身後の2017年10月22日には、『TVQスーパースタジアムパ・リーグクライマックスシリーズファイナルステージ第5戦・ソフトバンク楽天福岡ヤフオク!ドーム)中継に、ソフトバンク側のベンチリポーターとして出演。TVQからの依頼によるもので、同局に勤務する亮二が実況を担当したことから、テレビの野球中継では初めての親子共演が実現した[5]

    過去の出演番組 編集

    テレビ 編集

    以下はいずれもGAORAで放送。

    出向前から2014年までは、札幌ドームなど北海道内で開催される一軍の主管試合を中心に実況[6]近藤祐司フリーアナウンサー)が一軍主管試合担当(結城の後任)として実況陣に加わった2015年にも、日本ハムおよび阪神の二軍主管試合中継で実況を続けていた。

    ラジオ 編集

    『あどりぶランド』の人気コーナー「何でも実況」の原型を生んだ番組で、新人時代に水曜日のパーソナリティを担当。
    アナウンサーとしてのデビュー番組。
    • 大人のわがまま2008年7月放送分にマンスリーパーソナリティとして出演)
    • MBSタイガースライブ
      • 前身の『毎日放送ダイナミックナイター』時代から出演。実況担当を退いた後も、不定期でベンチリポーターを務めた。
      • 2003年9月15日阪神タイガースが18年ぶりにセントラルリーグを制した広島東洋カープ戦をラジオ実況を担当。
    • ノムラでノムラだ♪ EXトラ!
      • 主にプロ野球シーズンに出演。他のスポーツアナウンサーと交互に、阪神タイガースの最新情報を伝えた。
      • 2009年度のオフシーズンには「ノムラでノムラだ♪ Go!Go!エキストラ」、2011年度のプロ野球シーズンには「ノムラでノムラだ♪ EXトラモード」で、それぞれスタジオキャスターを務めていた。
    • MBSニュース(不定期、プロ野球シーズンでも担当)

    脚注 編集

    1. ^ NHKウィークリーステラ1999年6月18日号全国アナウンサーキャスター名鑑
    2. ^ a b 『こちら・あどりぶランド』 1986, pp. 168–173.
    3. ^ 毎日放送 結城哲郎アナウンサーのブログ「アフターファイブ」2011年6月21日付け更新分より
    4. ^ 大会初日、2日目のドライビングレンジ中継と、決勝ラウンドの前半戦を担当。
    5. ^ “九州放送の結城アナが初の親子共演 あすの第5戦”. 日刊スポーツ. (2017年10月21日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710210000284.html 2017年10月21日閲覧。 
    6. ^ 出向前は、MBSに所属する他のスポーツアナウンサーと同じく、ローテーション(番組出向)扱いで担当。出向後も、北海道外での一軍主管試合中継では、MBSのアナウンサーがローテーションで実況する。

    参考文献 編集

    • 毎日放送 編著『こちら・あどりぶランド : This is MBS』八曜社、1986年3月15日。NDLJP:12276263 

    関連人物 編集