蔚山HD FC

韓国のサッカークラブ
蔚山現代FCから転送)

蔚山HD FC(ウルサンHD FC、ハングル:울산、英語: Ulsan HD FC)は、韓国の南東部の蔚山広域市をホームタウンとするプロサッカークラブである。韓国プロサッカーリーグ・Kリーグ1に加盟している。

蔚山ウルサンHD FC
울산 HD FC
原語表記 울산 HD FC
愛称 ホランイ(トラ)
アジアのギャング
アイアンメイス
クラブカラー    
創設年 1983年
所属リーグ Kリーグ1
所属ディビジョン 1部
ホームタウン 蔚山広域市
ホームスタジアム 蔚山文殊サッカー競技場
収容人数 44,102
運営法人 HD現代英語版
HD現代重工業
代表者 大韓民国の旗 鄭夢準
監督 大韓民国の旗 金判坤
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

概要

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HD現代重工業鄭夢準会長)を母体としたチームで、1983年12月に国内で4番目となるプロサッカークラブとして誕生した。ホームタウンは蔚山広域市である。現在のホームスタジアムは蔚山蔚山文殊サッカー競技場(収容人員は44,102人)。現在はKリーグ1に所属している。獲得タイトルは、AFCチャンピオンズリーグを2回、A3チャンピオンズカップを1回、Kリーグ1を4回、韓国FAカップを1回、韓国リーグカップを5回、韓国スーパーカップを1回制している。

「百獣の王である」(朝鮮語でホランイ)をマスコットとし、エンブレムにも取り入れている。クラブハウス及び練習グランドは日韓ワールドカップの際にスペイン代表が利用した韓国国内屈指の設備でもある。

歴史

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1983年、現代ホランイ(현대 호랑이、ヒョンデ・ホランイ)として創立。当時のホームタウンは江原道

1990年、現代重工業の本拠地でもある蔚山に移転。

1996年、蔚山現代ホランイ(울산 현대 호랑이、ウルサン・ヒョンデ・ホランイ)に改称しKリーグ初優勝。2005年に2度目の優勝を飾った。

2008年、蔚山現代(울산 현대、ウルサン・ヒョンデ)に改称。2012年、AFCチャンピオンズリーグではFC東京北京国安足球倶楽部ブリスベン・ロアーFCと同組となったグループリーグFを4勝2分の無敗で1位突破し、ラウンド16で柏レイソル、準々決勝でアル・ヒラル、準決勝でFCブニョドコル、決勝でアル・アハリ・サウジFCを破って初優勝した[1]。アジア王者として、同年の12月6日に開催されたFIFAクラブワールドカップ2012では準々決勝でCFモンテレイに1-3で敗れて初戦敗退、続く5位決定戦でサンフレッチェ広島に2-3で敗れ、最終順位は6位に終わった。

2019年、AFCチャンピオンズリーグでは上海上港集団足球倶楽部川崎フロンターレシドニーFCと同組となったグループリーグHを3勝2分1敗で1位突破し、ラウンド16で浦和レッズに2戦合計2-4で敗れた。ホームスタジアムである蔚山文殊サッカー競技場の芝生補修のため、7月から蔚山総合運動場でホームゲームを開催した。

2020年、AFCチャンピオンズリーグではFC東京、上海緑地申花足球倶楽部パース・グローリーFCと同組となったグループリーグFを5勝1分の無敗で1位突破し、ラウンド16でメルボルン・ビクトリーFCに勝利、準々決勝で北京国安に勝利、準決勝でヴィッセル神戸に延長戦の末勝利、決勝でペルセポリスFCに勝利し、8年ぶり2度目の優勝を果たす。2度目の出場となったFIFAクラブワールドカップ2020では準々決勝でUANLティグレスに1-2で敗れると、続く5位決定戦でもアル・ドゥハイルSCに1-3で敗れて2012年大会に続き6位で大会を終えた。

2021年、AFCチャンピオンズリーグではBGパトゥム・ユナイテッドFCベトテルFCカヤFCと同組となったグループリーグFを6戦全勝の無敗で1位突破し、ラウンド16で川崎フロンターレにPK戦の末勝利、準々決勝で全北現代モータースに延長戦の末勝利、準決勝で浦項スティーラースにPK戦の末敗れて2年連続の決勝進出を逃した。

2022年は全北現代モータースの6連覇を阻み、17年ぶり3回目となるKリーグ優勝を達成した。

2023年は2年連続4回目の優勝、クラブ史上初の連覇を達成した。

2023年12月13日、翌2024シーズンよりクラブ名を蔚山HD FC(울산 HD FC、ウルサンHD FC)に改名することを発表し、併せて新エンブレムを公開した[2]。クラブのオーナー「現代重工業グループ」は創立50周年となる2022年に「HD現代英語版」に改名しており、これに追随する形となる。

2024年4月17日、AFCクラブランキングにより、アジア3番目のFIFAクラブワールドカップ2025の進出が決定した。

2024年7月11日、蔚山HD FCは正式に洪明甫監督退任を発表。すでに先立つ7月8日に大韓サッカー協会(KFA)が韓国代表の監督にホン・ミョンボ監督が就任することを発表しており、2027年のアジアカップまで指揮を執るとしていたが蔚山HD FCはこれに対して退任の発表をしていなかったが、後任監督の目処がたったためか改めて洪明甫監督退任を発表した。

2024年7月28日、蔚山HD FCは、韓国代表監督に引き抜きされた洪明甫監督の後任として、マレーシア代表監督を「個人的な事情」を理由に7月16日に辞任を発表していた金判坤氏を招へいしたことを発表した。

タイトル

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国内タイトル

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Kリーグ1:4回     
1996, 2005, 2022, 2023
韓国FAカップ:1回  
2017
韓国リーグカップ:5回
1986, 1995, 1998, 2007, 2011
韓国スーパーカップ:1回
2006

国際タイトル

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AFCチャンピオンズリーグ:2回   
2012, 2020
A3チャンピオンズカップ:1回
2006

過去の成績

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シーズン ディビジョン 韓国FAカップ チャンピオンシップ その他
リーグ 順位
1984 Kリーグ 前期3位
後期2位
- 資格なし
1985 Kリーグ 4位 - 大会なし
1986 Kリーグ 前期6位
後期2位
- 準優勝 韓国プロサッカー選手権大会 優勝
第5回 ネロゴールドカップ参加
1987 Kリーグ 4位 - 大会なし
1988 Kリーグ 2位 大会なし
1989 Kリーグ 6位 - 大会なし
1990 Kリーグ 5位 - 大会なし
1991 Kリーグ 2位 - 大会なし
1992 Kリーグ 3位 - 大会なし アディダスカップ 5位
1993 Kリーグ - 大会なし アディダスカップ 2位
1994 Kリーグ 4位 - 大会なし アディダスカップ 5位
1995 Kリーグ 前期2位
後期3位
- 資格なし アディダスカップ 優勝
1996 Kリーグ 前期1位
後期9位
準決勝敗退 優勝 アディダスカップ 4位
アジアカップウィナーズカップ 3位
1997 Kリーグ 3位 準々決勝敗退 大会なし アディダスカップ 3位
プロスペックスカップA組 4位
1998 Kリーグ 2位 準優勝 準優勝 アディダスカップ コリアカップ 優勝
サムボチェンジアップサッカー大会 準優勝
1999 Kリーグ 6位 準決勝敗退 資格なし 大韓火災カップ 3位
2000 Kリーグ 27 6 2 19 26 37 20 10位 準々決勝敗退 資格なし
2001 Kリーグ 27 10 6 11 34 39 36 6位 準決勝敗退 大会なし アディダスカップ 4位
ソウル銀行杯 3位
2002 Kリーグ 27 13 8 6 37 27 47 2位 準々決勝敗退 大会なし アディダスカップ 2位
ハナ・ソウル銀行杯 ベスト8
2003 Kリーグ 44 20 13 11 63 44 73 準決勝敗退 大会なし
2004 Kリーグ 前期3位
後期3位
準決勝敗退 準決勝敗退
2005 Kリーグ 前期3位
後期4位
ベスト16 優勝
2006 Kリーグ 前期9位
後期5位
ベスト32 資格なし A3チャンピオンスカップ 優勝
2007 Kリーグ 26 12 9 5 34 22 45 4位 準々決勝敗退 2回戦敗退
2008 Kリーグ 26 14 7 5 39 26 49 3位 準々決勝敗退 3位
2009 Kリーグ 28 9 9 10 32 29 36 8位 ベスト32 資格なし
2010 Kリーグ 28 15 5 8 47 30 50 5位 ベスト16 1回戦敗退
2011 Kリーグ 30 17 8 5 59 33 59 2位 準決勝敗退 準優勝 Kリーグカップ 優勝
2012 Kリーグ 44 18 14 12 60 52 68 5位 準決勝敗退 大会なし ACL 優勝
FIFAクラブワールドカップ 6位
2013 Kクラシック 38 22 7 9 63 37 73 2位 ベスト16
2014 Kクラシック 38 13 11 14 44 43 50 6位 ベスト16
2015 Kクラシック 38 13 14 11 54 45 53 7位 準決勝敗退
2016 Kクラシック 38 14 12 12 41 47 54 4位 準決勝敗退
2017 Kクラシック 38 17 11 10 42 45 62 4位 優勝
2018 Kリーグ1 38 17 12 9 61 46 63 3位 準優勝
2019 Kリーグ1 38 23 10 5 71 39 79 2位 ベスト32
2020 Kリーグ1 27 17 6 4 54 23 57 準優勝 ACL 優勝
FIFAクラブワールドカップ 6位
2021 Kリーグ1 38 21 11 6 64 41 74 準決勝敗退
2022 Kリーグ1 38 22 10 6 57 33 76 1位 準決勝敗退

現所属メンバー

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2024年3月16日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK   趙秀赫朝鮮語版
2 DF   沈相旼朝鮮語版
3 DF   洪在石
4 DF   金基熙
5 DF   林宗垠朝鮮語版
6 MF   ボヤニッチ ( )( )
7 MF   高丞範朝鮮語版
8 MF   李奎成朝鮮語版
9 FW   マルティン・アーダーム
10 MF   金民友
11 MF   嚴原上朝鮮語版
13 DF   李明載
14 MF   李東炅
16 MF   李在昱朝鮮語版
17 MF   ルドヴィグソン
18 FW   周敏圭朝鮮語版
19 DF   金英權
20 DF   黄錫鎬
No. Pos. 選手名
21 GK   趙賢祐
22 MF   金珉赫朝鮮語版
23 DF   金周煥朝鮮語版
24 MF   朴上俊
27 MF   李青龍
28 DF   張時榮朝鮮語版
30 MF   姜潤求朝鮮語版
31 MF  
33 DF   姜民雨
37 GK   文炫浩朝鮮語版
66 DF   薛英佑
70 MF   崔剛民
73 MF   尹日録
91 FW   朴主永
95 MF   マテウスポルトガル語版
96 FW   金智賢
97 MF   ケルヴィン英語版
監督

兵役・期限付き移籍

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out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- DF   李在原朝鮮語版 (天安シティFC)
-- DF   崔ソクヒョン朝鮮語版 (忠北清州FC)
-- DF   趙玹澤朝鮮語版 (金泉尚武FC)
-- MF   黄ジェファン朝鮮語版 (富川FC 1995)
No. Pos. 選手名
-- MF   元斗才 (金泉尚武FC)
-- MF   趙營光 (ソウルイーランドFC)
-- MF   金東郁 (全南ドラゴンズ)
-- FW   金民俊朝鮮語版 (金泉尚武FC)

歴代監督

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歴代所属選手

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脚注

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  1. ^ “蔚山現代がACL初優勝 大会MVPは元磐田、G大阪のFWイ・グノ”. (2012年11月11日). https://web.gekisaka.jp/news/acl/detail/?107321-109695-fl 2024年3月16日閲覧。 
  2. ^ "'K리그를 넘어 아시아 명가로!' 울산현대, '강인+용맹한 호랑이' 신규 엠블럼 공개" (Press release) (韓国語). 蔚山HD FC. 13 December 2023. 2023年12月13日閲覧

外部リンク

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