1999年のJリーグ
この項目では、1999年シーズンの日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)について述べる。
J1 | |
---|---|
期間 | 1999年3月6日 - 11月27日 |
年間優勝 | ジュビロ磐田 |
1st 優勝 | ジュビロ磐田 |
2nd 優勝 | 清水エスパルス |
J2降格 |
浦和レッドダイヤモンズ ベルマーレ平塚 |
J2 | |
期間 | 1999年3月14日 - 11月21日 |
J1昇格 |
川崎フロンターレ FC東京 |
J2昇格 | 水戸ホーリーホック |
ヤマザキナビスコカップ | |
← 1998 2000 → |
概要
編集JリーグがJリーグ ディビジョン1(J1)とJリーグ ディビジョン2(J2)2部制となって行われる初めてのシーズンであり、成績による「入れ替え」が初めて導入されたシーズンでもある。入れ替えは自動昇降格枠が2枠設定され、J1の年間順位の下位2チームとJ2の上位2チームが自動入れ替えとされた。
J1
編集→詳細は「1999年のJリーグ ディビジョン1」を参照
前年のJリーグ18チームから、横浜マリノスと合併した横浜フリューゲルス(横浜F・マリノスとして参加)、ならびにJ1参入決定戦の結果によりJ2参入となったコンサドーレ札幌を除いた16チームにより争われた。
前年同様2ステージ制を導入し、優勝は前後期の優勝チーム同士によるチャンピオンシップにより決定した。
J1年間総合順位
編集上位2チームの順位はJリーグチャンピオンシップの結果により確定する。
順 | チーム | 試 | 勝 | 延勝 | 分 | 延敗 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権または降格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1or2 | 清水エスパルス (A) | 30 | 20 | 2 | 1 | 1 | 6 | 56 | 36 | +20 | 65 | チャンピオンシップに出場 |
1or2 | ジュビロ磐田 (A) | 30 | 14 | 3 | 1 | 3 | 9 | 52 | 42 | +10 | 49 | |
3 | 柏レイソル | 30 | 17 | 3 | 1 | 1 | 8 | 49 | 36 | +13 | 58 | |
4 | 名古屋グランパスエイト | 30 | 16 | 2 | 2 | 3 | 7 | 62 | 46 | +16 | 54 | |
5 | 横浜F・マリノス | 30 | 14 | 4 | 3 | 1 | 8 | 61 | 35 | +26 | 53 | |
6 | セレッソ大阪 | 30 | 15 | 4 | 0 | 1 | 10 | 64 | 45 | +19 | 53 | |
7 | ヴェルディ川崎 | 30 | 13 | 4 | 2 | 2 | 9 | 43 | 43 | 0 | 49 | |
8 | サンフレッチェ広島 | 30 | 15 | 1 | 1 | 2 | 11 | 54 | 43 | +11 | 48 | |
9 | 鹿島アントラーズ | 30 | 11 | 3 | 1 | 4 | 11 | 53 | 37 | +16 | 40 | |
10 | ヴィッセル神戸 | 30 | 9 | 3 | 4 | 2 | 12 | 38 | 45 | −7 | 37 | |
11 | ガンバ大阪 | 30 | 9 | 2 | 1 | 2 | 16 | 36 | 46 | −10 | 32 | |
12 | 京都パープルサンガ | 30 | 9 | 2 | 0 | 4 | 15 | 38 | 58 | −20 | 31 | |
13 | ジェフユナイテッド市原 | 30 | 6 | 4 | 2 | 4 | 14 | 41 | 56 | −15 | 28 | |
14 | アビスパ福岡 | 30 | 7 | 3 | 1 | 1 | 18 | 41 | 59 | −18 | 28 | |
15 | 浦和レッズ | 30 | 7 | 1 | 5 | 7 | 10 | 39 | 58 | −19 | 28 | J2へ降格 |
16 | ベルマーレ平塚 | 30 | 4 | 0 | 1 | 3 | 22 | 30 | 72 | −42 | 13 |
チャンピオンシップ
編集
1999年12月11日
19:33 第2戦 |
清水エスパルス | 2 – 1 (延長) |
ジュビロ磐田 |
---|---|---|
澤登正朗 37分 ファビーニョ 99分 |
公式記録 | 服部年宏 34分 |
PK戦 | ||
澤登正朗 サントス 伊東輝悦 ファビーニョ |
2 - 4 | 服部年宏 藤田俊哉 高原直泰 鈴木秀人 |
2試合とも同スコア・Vゴール勝ちとなったため優勝決定のためのPK戦が行われ、磐田GK尾崎勇史のPKストップもあり4-2でジュビロ磐田が2年ぶり2度目の優勝を飾った[1]。
J2
編集→詳細は「1999年のJリーグ ディビジョン2」を参照
J2初年度となった今シーズンは、J1参入決定戦でJ1参入を果たせなかったコンサドーレ札幌と川崎フロンターレ、1998年のJFLからJ2参入を希望した8チームの計10チームにより争われた。
J1と異なり通年制(4回戦総当たり)で行われ、上位2クラブがJ1へ自動昇格することになった。
J2順位表
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 延勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権または降格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ (C) (P) | 36 | 20 | 5 | 3 | 8 | 69 | 34 | +35 | 73 | J1 2000へ昇格 |
2 | FC東京 (P) | 36 | 19 | 2 | 3 | 12 | 51 | 35 | +16 | 64 | |
3 | 大分トリニータ | 36 | 18 | 3 | 3 | 12 | 62 | 42 | +20 | 63 | |
4 | アルビレックス新潟 | 36 | 16 | 4 | 2 | 14 | 46 | 40 | +6 | 58 | |
5 | コンサドーレ札幌 | 36 | 15 | 2 | 6 | 13 | 54 | 35 | +19 | 55 | |
6 | 大宮アルディージャ | 36 | 14 | 4 | 1 | 17 | 47 | 44 | +3 | 51 | |
7 | モンテディオ山形 | 36 | 14 | 1 | 4 | 17 | 47 | 53 | −6 | 48 | |
8 | サガン鳥栖 | 36 | 11 | 1 | 2 | 22 | 52 | 64 | −12 | 37 | |
9 | ベガルタ仙台 | 36 | 7 | 3 | 4 | 22 | 30 | 58 | −28 | 31 | |
10 | ヴァンフォーレ甲府 | 36 | 4 | 1 | 4 | 27 | 32 | 85 | −53 | 18 |
最終更新は1999年11月21日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
入れ替え
編集J1からJ2へ降格
編集J1リーグ年間総合15位の浦和レッドダイヤモンズ、同16位のベルマーレ平塚がJ2へ自動降格した。
J2からJ1へ昇格
編集表彰
編集賞 | 受賞者 |
---|---|
最優秀選手賞 | アレックス(清水エスパルス) |
得点王 | 黄善洪(セレッソ大阪) |
新人王 | 中澤佑二(ヴェルディ川崎) |
最優秀監督賞 | スティーブ・ペリマン(清水エスパルス) |
優勝監督賞 | 桑原隆(ジュビロ磐田) |
優秀主審賞 | レスリー・モットラム |
優秀副審賞 | 山口森久 |
功労選手賞 | 柱谷哲二 |
Join賞 | 浦和レッズ、浦和市、レッズファン・サポーター |
ベストイレブン
編集ポジション | 選手名 | 受賞回数 | 所属クラブ |
---|---|---|---|
GK | 真田雅則 | 初 | 清水エスパルス |
DF | 中澤佑二 | ヴェルディ川崎 | |
斉藤俊秀 | 清水エスパルス | ||
森岡隆三 | |||
MF | 中村俊輔 | 横浜F・マリノス | |
アレックス | 清水エスパルス | ||
伊東輝悦 | |||
澤登正朗 | |||
福西崇史 | ジュビロ磐田 | ||
FW | ドラガン・ストイコビッチ | 3 | 名古屋グランパスエイト |
黄善洪 | 初 | セレッソ大阪 |
得点ランキング
編集順位 | 選手 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|
1 | 黄善洪 | セレッソ大阪 | 24 |
2 | 城彰二 | 横浜マリノス | 18 |
3 | バロン | ジェフユナイテッド市原 | 17 |
4 | 福田正博 | 浦和レッズ | 13 |
呂比須ワグナー | ベルマーレ平塚 | ||
久保竜彦 | サンフレッチェ広島 | ||
7 | 久保山由清 | 清水エスパルス | 12 |
森島寛晃 | セレッソ大阪 | ||
9 | アレックス | 清水エスパルス | 11 |
ストイコビッチ | 名古屋グランパス | ||
西澤明訓 | セレッソ大阪 |
記録
編集- J1リーグ通算6,000ゴール
- 鈴木秀人(ジュビロ磐田 1999年11月7日 - 2ndステージ第12節vsサンフレッチェ広島・ジュビロ磐田スタジアム)[2]
- J2リーグ初ゴール
- 岡元勇人(FC東京 1999年3月14日 - 第1節vsサガン鳥栖・国立西が丘サッカー場)[3]
- J1リーグ連勝記録、連続無敗記録
- 16連勝、16試合(鹿島アントラーズ、延長Vゴール勝ち3試合含む、1998年2ndステージ第5節vsアビスパ福岡 - 1999年1stステージ第3節vsサンフレッチェ広島)
その他
編集- 第1回日本フットボールリーグの成績により、Jリーグ正会員加盟を申請した水戸ホーリーホック(リーグ戦3位)が2000年度からのJ2入会を認められた。(本来はJFLで原則2位以内がJ2昇格の成績上の条件であるが、1位の横浜FCがJFL準会員であったため、正会員で2位の成績を考慮したものである)
脚注
編集- ^ “Jリーグニュース vol.59”. 日本プロサッカーリーグ (1999年12月). 2004年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月8日閲覧。
- ^ 『J1リーグ戦 通算8,500ゴール!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2003年5月18日 。2020年4月8日閲覧。
- ^ 『J2リーグ戦 通算3,000ゴール!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2003年8月30日 。2020年4月8日閲覧。