2011/2012 ISUジュニアグランプリシリーズ

2011/2012 ISUジュニアグランプリシリーズ英語: 2011/2012 ISU Junior Grand Prix of Figure Skating)は、2011年に世界8か国で開催された、ジュニアクラスにおける一連のフィギュアスケート競技大会の総称。

2011/2012 ISUジュニアグランプリシリーズ
大会概要
大会種 ISUジュニアグランプリシリーズ
シーズン 2011-2012
日程 8月31日 - 12月11日
主催 国際スケート連盟
開催地 ラトビアの旗オーストラリアの旗ポーランドの旗ルーマニアの旗オーストリアの旗イタリアの旗エストニアの旗カナダの旗
賞金総額 22,500ドル
関連大会
前回大会 2010/2011 ISUジュニアグランプリシリーズ
次回大会 2012/2013 ISUジュニアグランプリシリーズ
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概要 編集

2011-2012シーズンのISUジュニアグランプリ。シニアクラスのISUグランプリシリーズとは異なり、開催地は毎年変わる。今シーズンはラトビアオーストラリアポーランドルーマニアオーストリアイタリアエストニアの7大会、及びカナダで開催された決勝大会・ISUジュニアグランプリファイナルで構成された。

各国のフィギュアスケート統括団体が選抜した選手が出場し、男女シングルペアアイスダンス競技を行った。ただし、ペアが行われたのは7大会中4大会のみである。

大会日程 編集

大会名 開催地 日程
  JGPボルボ杯 ラトビア,リガ 2011年8月31日-9月4日
  JGPブリスベン オーストラリア,ブリスベン 2011年9月7日-11日
  JGPバルティック杯 ポーランド,グダニスク 2011年9月14日-18日
  JGPブラショフ杯 ルーマニア,ブラショフ 2011年9月21日-25日
  JGPオーストリア オーストリア,インスブルック 2011年9月28日-10月2日
  JGPワルテル・ロンバルディ杯 イタリア,ミラノ 2011年10月5日-9日
  JGPタリン杯 エストニア,タリン 2011年10月12日-16日
  JGPファイナル カナダ,ケベック・シティー 2011年12月8日-11日

ペアは7大会のうちボルボ杯、バルティック杯、オーストリア、タリン杯でのみ行われた。また、ファイナルはシニアのグランプリファイナルと同時開催された。

出場資格 編集

各国・地域に対し出場枠が与えられ、出場選手は各国・地域の統括団体が決定する。ファイナルを除く各大会には、1選手(組)につき2大会まで出場できる。

なお、男女シングル及びアイスダンスでシニアクラスのグランプリシリーズに参加する選手(組)は、当ジュニアグランプリには出場できない。ペアの場合のみ両方に参加することが可能である。

シリーズ出場枠 編集

2011年世界ジュニアフィギュアスケート選手権の結果に基づき、次の通り各国・地域に割り当てられた。下記にかかわらず、大会の開催国は自国の選手を3名(組)まで出場させることができる。

男女シングル 編集

条件 出場枠
各国・地域から出場した選手のうち
最上位選手の成績を比較し、12位までに
該当する国・地域
1-3位の国・地域 7大会すべてに2名ずつ
4-6位の国・地域 7大会すべてに1名ずつ
7-12位の国・地域 6大会に1名ずつ
ここまでに割り当てられた出場枠を使用しない国・地域がある場合、各大会ごとに
空いた枠数を超えない限りで、上位4-6か国・地域に順に1枠ずつ出場枠が追加される。
上位12か国・地域以外でFSに進出した選手が所属する国・地域 5大会に1名ずつ
SPの順位が25-30位の選手が所属する国・地域 4大会に1名ずつ
予選に参加した選手が所属する国・地域 3大会に1名ずつ
前年度の世界ジュニア選手権に参加しなかった国・地域 2大会に1名ずつ

ペア 編集

条件 出場枠
各国・地域から出場した選手のうち最上位選手の成績を比較し、
5位までに該当する国・地域
4大会すべてに3組ずつ
上位5か国・地域以外でFSに進出した選手が所属する国・地域 4大会すべてに2組ずつ
その他の国・地域 4大会すべてに1組ずつ

アイスダンス 編集

条件 出場枠
各国・地域から出場した選手のうち
最上位組の成績を比較し、12位までに
該当する国・地域
1-3位の国・地域 7大会すべてに2組ずつ
4-6位の国・地域 7大会すべてに1組ずつ
7-12位の国・地域 6大会に1組ずつ
ここまでに割り当てられた出場枠を使用しない国・地域がある場合、各大会ごとに
空いた枠数を超えない限りで、上位4-6か国・地域に順に1枠ずつ出場枠が追加される。
上位12か国・地域以外でFDに進出した組が所属する国・地域 5大会に1組ずつ
SDに進出した選手が所属する国・地域 4大会に1組ずつ
予選に参加した選手が所属する国・地域 3大会に1組ずつ
前年度の世界ジュニア選手権に参加しなかった国・地域 2大会に1組ずつ

出場枠一覧 編集

各国・地域の開催国枠を除いた出場枠は、以下の表の通りである。

出場枠 男子シングル 女子シングル ペア アイスダンス
大会ごとに3名(組)ずつ   中国
  ロシア
  日本
  アメリカ合衆国
  カナダ
大会ごとに2名(組)ずつ   カナダ
  日本
  スウェーデン
  ロシア
  アメリカ合衆国
  日本
  チェコ
  イタリア
  スイス
  ハンガリー
  ポーランド
  ウクライナ
  オーストリア
  ロシア
  アメリカ合衆国
  フランス
大会ごとに1名(組)ずつ   アメリカ合衆国
  中国
  ロシア
  中国
  ベルギー
  フランス
上記以外の国・地域   スロバキア
  カナダ
  スペイン
6大会に1名(組)ずつ   カザフスタン
  ベルギー
  ウクライナ
  フランス
  エストニア
  チェコ
  イタリア
  スイス
  エストニア
  フィンランド
  オーストリア
  スロバキア
  エストニア
  ウクライナ
  スイス
  ドイツ
  カザフスタン
  イギリス
5大会に1名(組)ずつ   ドイツ
  フィンランド
  ベラルーシ
  ポーランド
  ドイツ
  スロベニア
  オーストラリア
  韓国
  スウェーデン
  イタリア
4大会に1名(組)ずつ   スイス
  イタリア
  チャイニーズタイペイ
  スペイン
  韓国
  カナダ
  トルコ
  ポーランド
  ラトビア
  デンマーク
  中国
  ポーランド
  ベラルーシ
  ブルガリア
  チェコ
3大会に1名(組)ずつ   オランダ
  イギリス
  オーストラリア
  ルーマニア
  ブルガリア
  香港
  アルメニア
  リトアニア
  マレーシア
  トルコ
  タイ
  ジョージア
  ラトビア
  イギリス
  リトアニア
  ノルウェー
  ウクライナ
  フィリピン
  ハンガリー
  オランダ
  アルメニア
  タイ
  ニュージーランド
  メキシコ
  スペイン
  イスラエル
  ベラルーシ
  ブルガリア
  シンガポール
  南アフリカ共和国
  カザフスタン
  香港
  セルビア
  チャイニーズタイペイ
  モンゴル
  マレーシア
  フィンランド
  リトアニア
  日本
  イスラエル
  トルコ
  ラトビア
  オーストラリア
  ニュージーランド
2大会に1名(組)ずつ 上記以外の国・地域 上記以外の国・地域 上記以外の国・地域

ファイナル出場資格 編集

JGPボルボ杯からJGPタリン杯までの7大会(ペアは4大会)の順位に応じて選手に得点が与えられ、合計得点上位6選手(組)がジュニアグランプリファイナルの出場資格を得る。

順位 男女シングル ペア・アイスダンス
1位 15点 15点
2位 13点 13点
3位 11点 11点
4位 9点 9点
5位 7点 7点
6位 5点 5点
7位 4点 4点
8位 3点 3点
9位 2点 -
10位 1点 -

複数の選手(組)が同点で並んだ場合は最高順位の高い選手(組)が、さらに最高順位も同じだった場合はスコア合計の高い選手(組)が出場資格を得る。上位6選手(組)の中に辞退者が出た場合は、獲得ポイント7位以下の選手(組)が繰り上がる。

なお、ジュニア及びシニアクラスのグランプリシリーズに参加したペアが、その両方でファイナル進出の資格を得た場合は、シニアクラスのファイナルに出場しなければならない。

競技結果 編集

決勝成績 編集

シリーズ成績 編集

男子シングル 編集

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
LAT AUS POL ROU AUT ITA EST
1   閻涵 15 15 30 1 425.23
2   ジョシュア・ファリス 15 15 30 1 410.12
3   ジェイソン・ブラウン 15 13 28 1 410.12
4   マキシム・コフトゥン 15 13 28 1 369.78
5   日野龍樹 15 13 28 1 357.70
6   田中刑事 13 11 24 2 366.34
以上決勝進出
7   アルトゥール・ドミトリエフ 13 9 22 2 371.28
8   張鶴 13 7 20 2 347.25
9   イ・ジュンヒョン 9 11 20 3 348.23
以上補欠
以下省略

女子シングル 編集

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
LAT AUS POL ROU AUT ITA EST
1   ユリア・リプニツカヤ 15 15 30 1 355.56
2   ポリーナ・シェレペン 15 15 30 1 311.01
3   ヴァネッサ・ラム 11 15 26 1 302.06
4   庄司理紗 13 13 26 2 305.32
5   李子君 13 13 26 2 304.59
6   ポリーナ・コロベイニコワ 9 13 22 2 289.49
以上決勝進出
7   サマンサ・シザーリオ 11 11 22 3 299.80
8   ポリーナ・アガフォノワ 11 11 22 3 290.49
9   宮原知子 13 7 20 2 305.44
以上補欠
以下省略

ペア 編集

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
LAT POL AUT EST
1   隋文静
and 韓聰
15 15 30 1 319.22
2   ブリトニー・シンプソン
and マシュー・ブラックマー
15 13 28 1 282.70
3   キャサリン・ボバク
and イアン・ベハリー
13 15 28 1 280.26
4   于小雨
and 金揚
13 13 26 2 294.07
5   エカテリーナ・ペタイキナ
and マキシム・クルデュコフ
9 11 20 3 272.33
6   ジェシカ・カララン
and ザック・シドゥー
9 11 20 3 262.13
以上決勝進出
7   タチアナ・トゥドワセワ
and セルゲイ・リシエフ
7 11 18 3 252.91
8   マーガレット・パーディ
and マイケル・マリナロ
11 0 11 3 251.75
9   クラーラ・カドレツォヴァー
and ペドル・ビダジュ
3 7 10 5 250.12
以上補欠
以下省略

カララング/シドゥー組は怪我のためファイナルを欠場し、替りに7位のトゥドワセワ/リシエフ組が招集された。[1]

アイスダンス 編集

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
LAT AUS POL ROU AUT ITA EST
1   ヴィクトリヤ・シニツィナ
and ルスラン・ジガンシン
15 15 30 1 291.41
2   アレクサンドラ・ステパノワ
and イワン・ブキン
15 15 30 1 284.27
3   アンナ・ヤノフスカヤ
and セルゲイ・モズゴフ
11 15 26 1 264.44
4   マリア・ノスリア
and エフゲン・ホロニウク
15 11 26 1 253.18
5   アナスタシア・ガリエタ
and アレクセイ・シュムスキー
13 13 26 2 244.25
6   アレクサンドラ・アルドリッジ
and ダニエル・イートン
11 13 24 2 255.03
以上決勝進出
7   ローリ・ボナコルシ
and トラヴィス・メジャー
13 11 24 2 253.25
8   ヴァレリア・ゼンコワ
and ヴァレリー・シニツィン
11 13 24 2 252.93
9   エフゲーニヤ・コスイギナ
and ニコライ・モロシュキン
13 11 24 2 242.72
以上補欠
以下省略

各大会成績 編集

男子シングル 編集

大会名
JGPボルボ杯   日野龍樹   張鶴   ティモシー・ドレンスキー
JGPブリスベン   ジェイソン・ブラウン   田中刑事   リアム・フィルス
JGPバルティック杯   ジョシュア・ファリス   アルトゥール・ドミトリエフ   木原龍一
JGPブラショフ杯   マキシム・コフトゥン   日野龍樹   ナム・グエン
JGPオーストリア   閻涵   ゴルジェイ・ゴルシュコフ   田中刑事
JGPワルテル・ロンバルディ杯   閻涵   ジェイソン・ブラウン   イ・ジュンヒョン
JGPタリン杯   ジョシュア・ファリス   マキシム・コフトゥン   宇野昌磨
JGPファイナル   ジェイソン・ブラウン   閻涵   ジョシュア・ファリス

女子シングル 編集

大会名
JGPボルボ杯   ポリーナ・シェレペン   李子君   ポリーナ・アガフォノワ
JGPブリスベン   コートニー・ヒックス   庄司理紗   ヴァネッサ・ラム
JGPバルティック杯   ユリア・リプニツカヤ   宮原知子   サマンサ・シザーリオ
JGPブラショフ杯   ポリーナ・シェレペン   ポリーナ・コロベイニコワ   キム・ヘジン
JGPオーストリア   ヴァネッサ・ラム   李子君   ポリーナ・アガフォノワ
JGPワルテル・ロンバルディ杯   ユリア・リプニツカヤ   アンナ・シェルシャク   ハンナ・ミラー
JGPタリン杯   グレイシー・ゴールド   庄司理紗   サマンサ・シザーリオ
JGPファイナル   ユリア・リプニツカヤ   ポリーナ・シェレペン   ポリーナ・コロベイニコワ

ペア 編集

大会名
JGPボルボ杯   隋文静
and 韓聰
  于小雨
and 金揚
  マーガレット・パーディ
and マイケル・マリナロ
JGPバルティック杯   ブリトニー・シンプソン
and マシュー・ブラックマー
  キャサリン・ボバク
and イアン・ベハリー
  タチアナ・トゥドワセワ
and セルゲイ・リシエフ
JGPオーストリア   隋文静
and 韓聰
  于小雨
and 金揚
  エカテリーナ・ペタイキナ
and マキシム・クルデュコフ
JGPタリン杯   キャサリン・ボバク
and イアン・ベハリー
  ブリトニー・シンプソン
and マシュー・ブラックマー
  ジェシカ・カララン
and ザック・シドゥー
JGPファイナル   隋文静
and 韓聰
  キャサリン・ボバク
and イアン・ベハリー
  ブリトニー・シンプソン
and マシュー・ブラックマー

アイスダンス 編集

大会名
JGPボルボ杯   マリア・ノスリア
and エフゲン・ホロニウク
  エフゲーニヤ・コスイギナ
and ニコライ・モロシュキン
  アレクサンドラ・アルドリッジ
and ダニエル・イートン
JGPブリスベン   ニコル・オーフォード
and トーマス・ウィリアムズ
  ローリ・ボナコルシ
and トラヴィス・メジャー
  ヴァレリア・ゼンコワ
and ヴァレリー・シニツィン
JGPバルティック杯   ヴィクトリヤ・シニツィナ
and ルスラン・ジガンシン
  アナスタシア・ガリエタ
and アレクセイ・シュムスキー
  アンナ・ヤノフスカヤ
and セルゲイ・モズゴフ
JGPブラショフ杯   アレクサンドラ・ステパノワ
and イワン・ブキン
  アナスタシア・ガリエタ
and アレクセイ・シュムスキー
  マッケンジー・ベント
and ギャレット・マッキーン
JGPオーストリア   ヴィクトリヤ・シニツィナ
and ルスラン・ジガンシン
  アレクサンドラ・アルドリッジ
and ダニエル・イートン
  マリア・ノスリア
and エフゲン・ホロニウク
JGPワルテル・ロンバルディ杯   アレクサンドラ・ステパノワ
イワン・ブキン
  ヴァレリア・ゼンコワ
and ヴァレリー・シニツィン
  ローリ・ボナコルシ
and トラヴィス・メジャー
JGPタリン杯   アンナ・ヤノフスカヤ
and セルゲイ・モズゴフ
  イリーナ・シュトルク
and タービ・ラント
  エフゲーニヤ・コスイギナ
and ニコライ・モロシュキン
JGPファイナル   ヴィクトリヤ・シニツィナ
and ルスラン・ジガンシン
  アンナ・ヤノフスカヤ
and セルゲイ・モズゴフ
  アレクサンドラ・ステパノワ
and イワン・ブキン

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ ISU Grand Prix of Figure Skating Final - Preview”. INTERNATIONAL SKATING UNION. 2011年12月23日閲覧。

出典 編集

外部リンク 編集