セグンダ・ディビシオンB
カンペオナト・ナシオナル・デ・リーガ・デ・セグンダ・ディビシオンB(Campeonato Nacional de Liga de Segunda División B、国内2部リーグB)は、スペインのサッカーリーグである。プリメーラ・ディビシオン、セグンダ・ディビシオンに次ぐ3番目のリーグ。 1977年に第2部と第3部の中間カテゴリーとして設立された。2021-22シーズンから名称がセグンダ・ディビシオンRFEFに変更される。
セグンダ・ディビシオンB | |
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加盟国 |
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越境参加 |
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創立 | 1977 |
ディビジョン | 4 |
参加クラブ | 80 |
リーグレベル | 第3部 |
上位リーグ | セグンダ・ディビシオン |
下位リーグ | テルセーラ・ディビシオン |
国内大会 |
コパ・デル・レイ コパ・フェデラシオン・デ・エスパーニャ |
国際大会 |
UEFAヨーロッパリーグ (コパ・デル・レイ優勝クラブ) |
最新優勝クラブ | フエンラブラダ |
テレビ局 |
![]() TV Melilla,Real Madrid TV,SFC TV ![]() |
公式サイト | 公式サイト |
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プリメーラ・ディビシオン、セグンダ・ディビシオンはスペインプロリーグ機構(LFP)が運営しているが、セグンダ・ディビシオンBはスペインサッカー連盟が統括しているアマチュアリーグである。 上位リーグに所属するクラブのリザーブチームも多く所属している。
開催概要編集
試合方式編集
全80チームが20チームずつ4つのグループに分かれて戦う。ホーム・アンド・アウェー方式の2回戦総当りの全38節。勝ち点は勝ち3、引き分け1、負け0である。 2019-20シーズンにおける地域によるグループ分けは以下のとおり。チーム数調整のためにグループ分けが変更されることがたびたびあり、場合によっては1つの州が複数のグループに分けられることもある。
- グループ1 ガリシア州、マドリード州、カスティーリャ・イ・レオン州、カスティーリャ・ラ・マンチャ州
- グループ2 アストゥリアス州、カンタブリア州、カスティーリャ・イ・レオン州、バスク州、ナバラ州、ラ・リオハ州
- グループ3 カタルーニャ州、バレンシア州、バレアレス諸島、アラゴン州
- グループ4 アンダルシア州、メリリャ、カナリア諸島、ムルシア州、エストレマドゥーラ州
昇格編集
各グループ上位4チームの計16チームでプレイオフを行う。2008年までは16チームを4グループに振り分けなおしてトーナメント方式で争い、各グループで勝ち上がった1チーム、計4チームがセグンダ・ディビシオンに昇格するという方式だったが、2009年からは各グループの1位にとってより有利な形式に変更され、また昇格に加えてその年のセグンダBチャンピオンも決める戦いが行われている。各グループの1位同士が対戦して(2カード)その勝者2チームがまず昇格確定、この2チームはさらに同年のセグンダBチャンピオンの座を賭けて対戦する。また、グループ2位と4位の対戦が4試合、3位同士の対戦が2試合行われ、これを勝ち抜いた6チームと前述の1位同士の対決で敗れた2チームを合わせた8チームを4チームずつ2つに分け、トーナメントで勝ち抜いた2チームが昇格となる。対戦は全てホーム&アウェーで行われ、各グループでの順位が下のチームが先にホームで戦うが、順位が同じ場合は抽選によって決定される。
なお、リザーブチームの昇格には以下のような制限がある。リーガ・エスパニョーラではトップチームとリザーブチームが同じリーグに所属することは禁じられている。トップチームが翌シーズンにおいてセグンダ・ディビシオンに所属することが決定している場合には、たとえセグンダ・ディビシオンBに所属するリザーブチームが昇格プレイオフに参加できる順位でシーズンを終えたとしてもその権利は認められない。この場合、シーズン順位で次点のチームがプレイオフ参加の権利を得る。
降格編集
各グループ下位4チームの計16チームがテルセーラ・ディビシオンへと自動降格する。また、各グループ16位の計4チームは降格プレイオフを行い、そのうち2チーム(2013年には3チーム)がテルセーラ・ディビシオンに降格。残り2チームがセグンダ・ディビシオンBに残留する。降格プレイオフは4チームを2つのグループに分け、ホーム・アンド・アウェーの2試合を行い勝利したチームが残留となる。
もしも、セグンダ・ディビシオンBに所属するリザーブチームのトップチームがこのディビシオンへ降格してくることが決定した場合には、そのリザーブチームは自動的にテルセーラ・ディビシオンへ降格することになる。
備考編集
- 各グループの上位5チームと、残りの全チームのうち最も勝ち点の多かった2チームが翌シーズンのコパ・デル・レイへの出場権を得る。(リザーブチームを除く)(セグンダ・ディビシオン枠に参加資格のないリザーブチームがいた場合はこのチーム数が増える。)
- 上記コパ・デル・レイへの参加資格を得られなかったチーム(テルセーラからの昇格組を含む)はコパ・フェデラシオンへと参加することができる。
歴史編集
1928年にプリメーラ・ディビシオン、セグンダ・ディビシオンとともに誕生した。1928-29シーズンは10クラブが参加し、クルトゥラル・レオネサが初代チャンピオンとなった。
ところがまだシステムが確定していない時期であったため、翌シーズンには早くも姿を消してしまった。新しく第3のリーグとなったのはテルセーラ・ディビシオンである。このリーグ構成は1977年まで続いた。
セグンダ・ディビシオンBは1977-78シーズンにセグンダとテルセーラの間に割り込む形で第3のリーグとして復活。この当時は20チームずつ2つのグループによって構成されていた。1986-87シーズンに一旦22チーム1グループ体制になったのち、1987-88シーズンに20チーム4グループの現在の形となった。なお、1986年のリーグ縮小時には前年度各グループの半数以上の合計25チームがテルセーラへ降格となっており、セグンダからの降格組4チーム、残留組13チーム、テルセーラからの昇格組5チームの顔ぶれとなったが、翌年の拡張の際にはセグンダからの降格がなかったため、昇格4チーム、降格1チームを除いた残留17チームとテルセーラからの昇格63チームが4地区に分けられた。
2020年5月6日、スペインサッカー連盟は、これまで4グループ80チームだったチーム数を、5グループ102チームにまで拡大して2020-21シーズンのセグンダ・ディビシオンBを行うことを発表した。全クラブの内訳はテルセーラ・ディビシオンから20チームが昇格し、セグンダ・ディビシオンから2チームが降格、2019-20シーズンにセグンダ・ディビシオンBに所属していた80クラブである。
また、2021-22シーズンからのスペインリーグ構成の変更も併せて発表された。現行のセグンダ・ディビシオンBは3部から4部相当のディヴィジョンに落とされ、空いた3部相当のリーグにはプリメーラ・ディビシオンRFEFと呼ばれるリーグが入ることになった、このプリメーラ・ディビシオンRFEFは2グループ40チームの構成である。
2020-21シーズン所属クラブ編集
過去の優勝クラブ編集
2009年より、グループ優勝クラブによるセグンダ・ディビシオンB優勝クラブ決定戦が行われている。
歴代得点王編集
シーズン | 選手 | 在籍クラブ | 得点 |
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2000-01 | キコ・レイ エゴイツ・ラカサ |
オウレンセ ベアサイン |
22 |
2001-02 | ハルナ・ババンギダ ダビド・プラツ |
バルセロナB マターロ |
23 |
2002-03 | キコ・ラカサ | アラベスB | 22 |
2003-04 | パウリノ・マルティネス | クルトゥラル・レオネサ | 21 |
2004-05 | ケパ・ブランコ | セビージャ・アトレティコ | 23 |
2005-06 | イニゴ・ディアス・デ・セリオ | レアル・ソシエダB | 24 |
2006-07 | ユーリ・デ・ソウザ ハビ・モレノ |
ポンテベドラ コルドバ |
24 |
2007-08 | ルシアーノ・ベッキオ | メリダ | 22 |
2008-09 | タリク・スぺシエ | プエルトジャノ | 24 |
2009-10 | アイラム・カブレラ | テネリフェB | 27 |
2010-11 | ミケル・アルアバレーナ | レガネス | 21 |
2011-12 | ヘスス・ペレラ | アトレティコ・バレアレス | 23 |
2012-13 | アリダネ・サンタナ | テネリフェ | 27 |
2013-14 | ホセル | コンポステラ | 30 |
2014-15 | ミゲル・リナレス | オビエド | 28 |
2015-16 | マリアーノ・ディアス | レアル・マドリードB | 25 |
2016-17 | ボルハ・イグレシアス | セルタ・デ・ビーゴB | 32 |
2017-18 | エンリク・ガジェゴ | コルネジャ/エストレマドゥーラ | 27 |
2018-19 | アシエル・ビジャリブレ | アスレティック・ビルバオB | 23 |
2019-20 | ルフォ・サンチェス | インテルナシオナル・デ・マドリード/ポンテベドラ | 18 |