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ノースレインボーエクスプレス

国鉄キハ183系気動車 > ノースレインボーエクスプレス
ノースレインボーエクスプレス(1998年7月 摩周駅)
(函館本線函館 - 大沼公園間、1992年9月5日)

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ノースレインボーエクスプレス (North Rainbow Express) は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が1992年(平成4年)から運用している鉄道車両気動車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。機能的にはキハ183系に属し、5200番台を称する。

概要編集

JR北海道が従前より団体列車などに使用してきた、キハ56系気動車アルファコンチネンタルエクスプレス」の置換え用として計画された編成で、同社6番目のリゾート編成として、自社苗穂工場で新製された。愛称は公募により決定されたものである。

編成は函館側から キハ183-5202 (Mc2) - キハ182-5251 (M) - キサハ182-5201 (TD) - キハ182-5201 (mg) - キハ183-5201 (Mc1) の5両編成である。1992年7月に Mc2-mg-Mc1 の3両編成で運転を開始したが、同年12月に M-TD を加え5両編成となった。

構造編集

客室は展望性を重視して高床式を基本とし、中間に2階建て車両を連結した。側窓は屋根肩にまでかかる曲面ガラスで、天窓を設ける。座席リクライニングシートで、シートピッチは960mmである。

内外装の配色は同一系統の色調で揃えられ、基調色は各車両ごとに異なる。上記の編成順に ラベンダー・ブルー・ライトグリーン・オレンジ・ピンクである。

1994年3月の函館本線室蘭本線特急高速化に先行して、一般のキハ183系550番台(NN183系)より先に最高速度130km/hに対応している。走行用機関はキハ183形200番台と同じ DMF13HZC (420PS/2,000rpm) を各車に1台ないし2台搭載し、付随車組込みによる編成重量増に対応している。台車は動台車が1軸駆動のDT53B、付随台車はTR239Aである。電源用機関は中間のキハ182-5201に搭載する。

青函トンネル通過対策が実施されており、電気機関車牽引により本州への乗り入れが可能である。

車種別詳説編集

キハ183形編集

   
キハ183-5201
キハ183-5202

編成の両端に連結される運転台付きの普通車で、駆動機関は2台を搭載する。定員はいずれも47名。車体帯色は 5201 (Mc1) がピンク、5202 (Mc2) がラベンダーである。

なお、キハ183-5201 は1997年2月の踏切事故で破損し、修理復旧の間の代用車両としてキハ183-1が使用された。

キハ182形編集

   
キハ182-5201
キハ182-5251

編成の中間に連結される普通車で、定員はいずれも60名。

5201 (mg) は発電機関としてDMF13HZ-G (300PS) /DM93 (210kVA) を1組、駆動機関を1台搭載する。車体帯色はオレンジ。

5251 (M) は1992年12月に追加組成された車両で、駆動機関を2台搭載する。車体帯色はブルー。

キサハ182形編集

   
キサハ182-5201
反対側
   
1階部分のラウンジ内

1992年12月に追加組成された車両。付随車 (TD) であるため、駆動機関は搭載されていない。車体帯色はライトグリーン。

編成の中間に連結される2階建車両で、1階部分にラウンジビュッフェを設け、2階部分を客室とする。定員は36名。

主要諸元編集

ノースレインボーエクスプレス 主要諸元[1][2][3]
形式 キハ183形 キハ182形 キサハ182形
車両番号 5201、5202 5201 5251 5201
車種 動力制御車(Mc2、Mc1) 動力車(mg) 動力車(M) 付随車(TD)
定員 47人 60人 60人 36人
空車重量 49.6t 46.1t 46.5t 42.2t
車体長 21,550mm 21,300mm 21,300mm 21,300mm
車体幅 2,959mm 2,926mm
車体高 4,090mm 4,080mm
台車中心距離 14,400mm
最高速度 130km/h
駆動機関 N-DMF13HZ-C
420PS、2,000rpm
-
車両出力 617.8kw(840PS) 309.0kw(420PS) 617.8kw(840PS) -
台車 N-DT53B(動力台車)
N-TR239A(付随台車)
制動方式 電磁自動空気ブレーキ(CLE)
機関ブレーキ
留置ブレーキ

運用の変遷編集

 
「はこだてエクスプレス」(1992年9月 函館駅)

先行した3両による暫定編成で、臨時特急「はこだてエクスプレス」(函館 - 札幌間)として1992年7月に使用を開始した[4]。同年12月に5両編成となり、愛称が「ノースレインボーエクスプレス」に決定された。 季節を通じ種々の臨時列車に使用される。夏季には臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌 - 富良野間)など、冬季には臨時特急「流氷特急オホーツクの風」(札幌 - 網走間) 「ニセコスキーエクスプレス」(札幌 - ニセコ間)などへ充当されている。最高速度130km/h運転が可能であることから、定期特急列車の輸送障害時に代替で運用される事例もある。

1997年に踏切事故でキハ183-5201が損傷した際には、修復期間中の時に限り、ノースレインボーエクスプレス色に塗装を変更したスラントノーズ顔のキハ183-1が組み込まれたことがある。

2013年3月24日に東室蘭駅で函館発札幌行き特急「北斗」5号の4号車から出火する事故が発生し、その後の他の編成でも出火事故が立て続けに発生したため、183系の一部車両が使用中止になったのに伴い、代替に臨時特急北斗として、ニセコエクスプレス車両とともに2014年7月末まで函館 - 札幌間に投入された。その際、車内販売を通常のワゴンサービスとは異なり、3号車のラウンジ部分で売店による販売を行った。

対本州運用として、「ねぶたエクスプレス」(函館 - 青森間)、「さくらエクスプレス」(函館 - 弘前間)への充当があった。


脚注編集

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  1. ^ 佐藤巌「JR北海道 キハ183系5200番台」『鉄道ファン』第32巻第9号、交友社、1992年9月1日、 60-64頁。
  2. ^ 佐藤巌「JR北海道 キハ183系5200番台 "ノースレインボーエクスプレス"」『鉄道ファン』第33巻第2号、交友社、1993年2月1日、 60-65頁。
  3. ^ JR全車輌ハンドブック 2008. ネコ・パブリッシング. (2008-8-1). pp. 643. ISBN 978-4777006663. 
  4. ^ この時点では愛称はなく公募されていた。

参考文献編集

  • 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル』
    • 佐藤 肇 「キハ183系5200番代」 - 1993年10月号臨時増刊『新車年鑑』 No.582 p.31 - 33

関連項目編集

外部リンク編集