ニセコ駅

日本の北海道虻田郡ニセコ町にある北海道旅客鉄道の駅

ニセコ駅(ニセコえき)は、北海道虻田郡ニセコ町字中央通にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線である。駅番号S25事務管コードは▲130105[1]

ニセコ駅
JR Hakodate-Main-Line Niseko Station building.jpg
駅舎(2017年9月)
ニセコ
Niseko
S26 昆布 (9.3km)
(7.0km) 比羅夫 S24
所在地 北海道虻田郡ニセコ町字中央通
駅番号 S25
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線
キロ程 179.6km(函館起点)
電報略号 カリ(狩太駅)→ニセ(ニセコ駅)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1904年(明治37年)10月15日
備考 簡易委託駅
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国鉄(JR)では初めて、片仮名のみで表記された駅名である[注釈 1]。かつては特急北海」や急行ニセコ」などの停車駅だった。

歴史編集

 
1976年のニセコ駅と殖民軌道真狩線の軌道跡。周囲約1 km範囲。左が長万部方面。単式と島式の複合2面3線で、駅舎横の長万部側に2本の引込み線を持つ貨物ホームとその土場へ斜めに引きこまれる荒荷線、駅裏に留置線とそこから倶知安方面にある保線車庫への引込み線を有している。
貨物ホームの西から本線脇の林の中を左下へ並走した後、右に向きを変えて、写真下側を蛇行しながら真狩方面に向かっている小道が殖民軌道真狩線の軌道跡。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

駅名の由来編集

「真狩」はアイヌ語の「マク・カリ・ベツ」(奥のほうで曲がる川)に由来するもので、沿線を流れる真狩別川が上流でも蛇行が多い地勢を表している。

「狩太」は、真狩別川と尻別川との合流点を示すアイヌ語「マク・カリ・ベツ・プトゥ」(マッカリベツ川の川口)に当て字をした「真狩別太」の略称である。

「ニセコ」は沿線にあるニセコ連峰の主峰・ニセコアンヌプリ(アイヌ語で絶壁に向かってある山の意)に由来する。1963年(昭和38年)に当時の狩太町が狩太駅をニセコ駅に改称するよう国鉄に要請したが、国鉄の「町名を改正しない限り駅名改正は認めない」との方針を受け、まず1964年(昭和39年)に狩太町がニセコ町に改名。その後、ようやく駅名も「ニセコ駅」に改称されたという経緯がある。

駅構造編集

相対式ホーム2面3線をもつ地上駅で、各ホームは跨線橋で結ばれている。1・2番線が上下本線となっており、倶知安方面からのみ進出入が可能である3番線は通常使用しない。ただし、臨時列車増発の際の折り返し等に使用する場合がある。

駅舎は1965年(昭和40年)に完成した二代目である。ブロック造り一階建て、209平方メートルであるが、1988年(昭和63年)に山小屋風の建物にリニューアルし、2階建てで塔屋をもつようになった。

株式会社ニセコリゾート観光協会が業務を受託[5][6]する簡易委託駅(倶知安駅管理)である。窓口営業時間は7時10分から17時10分。1991年(平成3年)から駅舎内に喫茶店が入居している[7]。かつてキヨスクが設置されていたが、2011年(平成23年)時点で閉店している。駅舎内に観光案内所(営業時間9時00分から18時00分・年中無休)が設置されている[5]

のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 函館本線 上り 蘭越長万部方面
下り 倶知安小樽方面 「SLニセコ号」・臨時特急のみ
2
3 臨時列車運行時の折り返しのみ

転車台と関連施設の状況編集

1990年の「C62ニセコ号」延長運転開始に伴い、転車台根室本線新得駅から移設し函館方に設置したが、1995年の運転終了後以降は接続線を撤去し使用されていない。なお、後に運転を開始した「SLニセコ号」は、牽引機が比較的小型のタンク機関車C11形)であることから折り返し運転に伴う機関車の方向転換をしておらず、転車台も使用されていない。

また、3番線は「C62ニセコ号」の折り返しに伴う転車台への移動や機回しに使用されていたが、同列車の運転終了後に車止めが設置されたことにより、長万部方面からの進出入は不可能になった。

転車台は長年荒廃していたものの、2014年(平成26年)に整備が行われ、手動による可動化に成功。2019年(令和元年)10月には塗装の塗り替えを行った[4]

構内の保存車両編集

同駅構内の転車台付近に、以下の車両が保存展示されている。

9643編集

日曹炭鉱天塩鉱業所が保有していた蒸気機関車。もとは札幌市東区のサッポロビール園で保存されていたものだが、改装工事のため同機の解体が決定、その後MODELS IMON 経営の井門義博が購入し、2017年(平成29年)6月に当駅に移設した[8][3]。2019年(令和元年)10月に上屋の設置工事が完成し、正式な公開を開始した[4]

キハ183系「ニセコエクスプレス」(予定)編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)が1988年(昭和63年)から2017年(平成29年)まで運用していた、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種。クラウドファンディングによりキハ183-5001の保存が決定[9]し、2020年(令和2年)夏にJR北海道苗穂工場から当駅に移設される予定である[4][注釈 2]

駅周辺編集

名勝・旧跡
  • 妙福寺
  • 有島記念公園
公共施設
企業など
交通・地勢

隣の駅編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
快速「ニセコライナー」(下り列車のみ)・普通
昆布駅 (S26) - ニセコ駅 (S25) - 比羅夫駅 (S24)

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 日本で最初の片仮名表記の駅名はハイランド駅(現・富士急ハイランド駅)
  2. ^ クラウドファンディングを行っていた当初は、車両の先頭部分7mを保存する場合は当駅で、1両全て保存する場合は「有島記念館」内での保存が検討されていた。

出典編集

  1. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. ^ “駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年9月12日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf 2014年9月6日閲覧。 
  3. ^ a b SL「キュウロク」ニセコに移設 サッポロビール園から(動画):北海道新聞 どうしん電子版” (日本語). 北海道新聞 どうしん電子版. 2019年7月7日閲覧。
  4. ^ a b c d e ニセコ町鉄道文化協会”. 有島記念館. 北海道ニセコ町. 2019年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
  5. ^ a b ニセコ観光協会のご紹介 - ニセコリゾート観光協会(2017年4月18日閲覧)
  6. ^ “「売り鉄」やりませんか ニセコ駅の窓口職員募集”. 北海道新聞. どうしんウェブ(電子版/経済) (北海道新聞社). (2017年4月14日). オリジナルの2017年4月14日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170414130301/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0389533.html 2017年4月18日閲覧。 
  7. ^ ニセコ駅にある旅人の聖地カレーがおいしい茶房ヌプリ”. J-TRIP Smart Magazine. 2019年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
  8. ^ 9643お披露目 | 拝啓 井門義博です” (日本語). 拝啓 井門義博です. 2019年7月7日閲覧。
  9. ^ ニセコエクスプレス助かった ネット募金成功 ニセコ町内に移設へ”. 北海道新聞 (2019年6月4日). 2019年11月10日閲覧。
  10. ^ ニセコ駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
  11. ^ ニセコ本通”. NAVITIME. 2019年6月5日閲覧。
  12. ^ 本通り のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集