ミッドランドスクエア
ミッドランドスクエア(Midland Square)は、愛知県名古屋市中村区名駅にある、トヨタ自動車の超高層ビルである。中部地方で一番高い超高層ビル。
ミッドランドスクエア MIDLAND SQUARE | |
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![]() ミッドランドスクエア (画像手前:商業棟、画像奥:オフィス棟) (2022年(令和4年)10月) | |
施設情報 | |
所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅四丁目7番1号 |
座標 | 北緯35度10分14.56秒 東経136度53分6.65秒 / 北緯35.1707111度 東経136.8851806度座標: 北緯35度10分14.56秒 東経136度53分6.65秒 / 北緯35.1707111度 東経136.8851806度 |
状態 | 完成 |
着工 | 2003年(平成15年)1月26日 |
竣工 | 2006年(平成18年)9月29日 |
開業 |
高層棟:2006年10月7日 商業棟:2007年3月6日 |
用途 | 複合商業施設 |
建設費 | 780億円 |
地上高 | |
最頂部 | 247.00m |
各種諸元 | |
階数 |
地上47階、塔屋2階 地下6階 |
敷地面積 | 11,643.15 m² |
建築面積 | 8,093.73 m² |
延床面積 | 193,450.74 m² |
駐車台数 | 447台 |
関連企業 | |
設計 | 日建設計[1] |
施工 | 竹中工務店、大林組、鹿島建設、清水建設[1] |
所有者 | トヨタ自動車 |
高層棟のビル固有の郵便番号は450-62xx(xxは階層。地階・階層不明は450-6290)。
概要編集
ミッドランド(Midland)とは「中部地方」の意味で、当初の設計ではJRセントラルタワーズ(高さ245.1m)と同じ高さになる予定であったが、更に2m高く変更され、高さ247.0mとなり中部地方で最も高いビルとなった。日本国内では、第7位の高さである。屋外型展望施設「スカイプロムナード」があり、最高階(46F)のデッキの高さは230mである[2]。外部から各オフィスへの宅配サービス及びビル内の書類運搬等の物流管理システムをヤマト運輸が一括して行っている。
2008年(平成20年)12月に、東海旅客鉄道(JR東海)が名古屋市バスターミナルと松坂屋名古屋駅店(閉店)などの入居していた名古屋ターミナルビルを高さ260mのビルに建て替える計画を発表したため、当ビルの高さを超えて中部地方で最も高いビルの座を譲る可能性があったが、その後設計を220mに変更したため、当ビルが中部地方で最も高いビルを維持している。
2階建てエレベータ編集
地上階と中層部のスカイロビー(階層別エレベータへの乗換階)・最高層である42階を結ぶダブルデッキエレベーター(三菱製)を導入している。
このエレベーターは読んで字の如く上下2階建ての「かご」で構成され、地下1階(下段)・地上1階(上段)、地上23階(下段)・24階(上段)、地上41階(下段)・42階(上段)のみ停車する。仕組み上、上下両方の扉が閉まらないと昇降しない。既に六本木ヒルズ森タワー内のアカデミーヒルズへの直通エレベータでも採り入れられているが、ミッドランドスクエアでは外の景色が楽しめるシースルー型である。
沿革編集
この地は1937年(昭和12年)に高架化されるまでの国鉄名古屋駅の構内であった。
そこで、それぞれのビルの持ち主であるトヨタグループ企業であるトヨタ自動車が主体となって豊田・再開発計画が発案・実行され、ミッドランドスクエアの建設が開始された。それに伴い、トヨタグループは廃業した旧名古屋都ホテルの跡地を買収してセンチュリー豊田ビルを事前に建設した。これは豊田ビルに入居していた豊田通商の名古屋本社を恒久的に移転させるためであった。毎日新聞社も日本経済新聞社名古屋支社の旧社屋を取得し中部本社を一時的に移転させた。その際には中日本興業の直営映画館移転も行われた。
周辺編集
概要編集
JR名古屋駅とは名駅通を挟んですぐで、信号を渡り徒歩約1分で名古屋駅桜通口、名古屋鉄道(名鉄)名鉄名古屋駅に行くことができる(地下街を通っても行ける。地下街経由で名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅まで徒歩1分程度)。近鉄名古屋駅は徒歩数分程度。
近年、名古屋駅周辺は高層ビルの建築が進んでおり、かつて豊田ビルに入居していたトヨタグループの総合商社である豊田通商の名古屋本社としてセンチュリー豊田ビルが2002年(平成14年)12月に、名古屋鉄道と中部電力、トヨタ自動車の共同建設で名古屋ルーセントタワーが2007年1月にそれぞれ施工された。また、トヨタ自動車と親密な三井グループの三井不動産が名古屋モード学園と共同建設をしたモード学園スパイラルタワーズが2008年(平成20年)3月に、中部経済新聞社と名古屋鉄道、東和不動産の3社による中経ビルおよび第二中経ビルの再開発計画で、名古屋クロスコートタワーが2012年(平成24年)7月にそれぞれ開業した。
更に、第二豊田ビル建替えプロジェクトに伴い、跡地に豊田通商及び豊通グループが入居するシンフォニー豊田ビルが2016年(平成28年)6月30日に竣工[5]。これらの東和不動産単独所有ビル4棟(ミッドランドスクエア、名古屋クロスコートタワー、センチュリー豊田ビル、シンフォニー豊田ビル)を地下で結び、天候などに左右されず、人々が回遊できる地下通路「地下環状ネットワーク」が同ビルにも設置された。
施設編集
- 名古屋駅(JR、名古屋市営地下鉄)
- JRセントラルタワーズ
- 名鉄名古屋駅
- 近鉄名古屋駅
- 名古屋ビルデイング
- 大名古屋ビルヂング
- 愛知県産業労働センター
- センチュリー豊田ビル(豊田通商名古屋本社)
- 名古屋クロスコートタワー
- シンフォニー豊田ビル(旧第二豊田ビル)
入居企業編集
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ミッドランドスクエア(ショップ&レストラン棟)編集
ミッドランドスクエア ショップ&レストラン MIDLAND SQUARE SHOP & RESTAURANTS | |
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商業棟の内部 | |
店舗概要 | |
開業日 | 2006年(平成18年)5月1日 |
商業施設面積 | 17,000 m² |
店舗数 | 60店 |
駐車台数 | 450台 |
最寄駅 | 名古屋駅 |
外部リンク | ミッドランドスクエア |
Fashion(ファッション)編集
- ロエベ
- ルイ・ヴィトン
- クロエ
- ストラスブルゴ
- フォクシー[要曖昧さ回避]
- マルティニーク ルコント
- シンクロ クロッシングズ
- イグナイト フォー
- ディオール
- ディオール・オム
- ヴァレンティノ
- デザインワークス コンセプトストア
- エミスフェール ディレクシオン
- プラステ ギャラリー
- ジョン スメドレー
Fashion Goods(ファッショングッズ)編集
Life style / Interior(ライフスタイル / インテリア)編集
Food(フード)編集
- ディーン&デルーカ
- 紫野和久傳
- サロン・ド・モン シュシュ
- 富澤商店
- ミッドランド ステーション バイ ローソン
- フォートナム・アンド・メイソン・コンセプト・ショップ(2017年(平成29年)3月31日閉店)
- サンジェルマン タンドレス
- ※2017年(平成29年)7月28日、12月に新規開店店舗あり
Other(その他)編集
- トヨタ自動車ショールーム
- レクサスギャラリー MIDLAND SQUARE
- ミッドランドスクエア シネマ (7スクリーン、1,270席)
ギャラリー編集
「スカイプロムナード」から望む名古屋市中心部(中央が栄)
関連項目編集
脚注・出典編集
- ^ a b “ミッドランドスクエア”. ソリューション. 竹中工務店. 2016年7月5日閲覧。
- ^ 46Fから45Fへ下りスロープの回廊が設けられている。スカイプロムナードの受付は42Fにあり、44F、46Fへはエスカレータまたは42Fと46Fを結ぶエレベータで登る。通常の屋上にあたる44Fにはバーベキューレストランがある。
- ^ “中部 - 航空”. 国土交通省. 2022年2月5日閲覧。
- ^ “空港一覧 - 航空”. 国土交通省. 2022年2月5日閲覧。
- ^ “名駅「シンフォニー豊田ビル」開業時期と出店内容明らかに”. 名駅経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2016年6月22日) 2016年7月5日閲覧。
外部リンク編集
地図を見る |
- ミッドランドスクエアホームページ
- ミッドランドスクエアシネマ - 中日本興業
- 名駅四丁目7番地区優良建築物等整備事業 - ウェイバックマシン(2008年5月7日アーカイブ分)
- 愛知の公式観光ガイド AICHI NOW ミッドランドスクエア スカイプロムナード