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メアリー・ウッダード・ラスカー公益事業賞

メアリー・ウッダード・ラスカー公益事業賞(メアリー・ウッダード・ラスカーこうえきじぎょうしょう)は、アルバート・ラスカー医学研究賞の一部門。アメリカ合衆国ラスカー財団によって授与される国際的な医学賞の一つで、1946年から不規則に、2000年以後は2年ごとに公益事業に貢献した人物に送られる。

メアリー・ウッダード・ラスカー公益事業賞
Mary Woodard Lasker Award for Public Service
アメリカ合衆国
授与者 ラスカー財団
初回 1946年
最新回 2017年
最新受賞者 プランド・ペアレントフッド
公式サイト http://www.laskerfoundation.org/awards/index.htm

設立当初の名称はアルバート・ラスカー公益事業賞Albert Lasker Public Service Award)であったが、2000年にアルバート・ラスカー英語版の妻メアリー・ラスカー英語版の業績を讃えて改名された。

目次

歴代受賞者編集

1940年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1946年   アルフレッド・ニュートン・リチャーズ
Alfred Newton Richards
  アメリカ合衆国 米国科学研究開発局(OSRD)における医学研究委員会議長としての卓越した業績
  フレッド・ソーパー
Fred Soper
  アメリカ合衆国 媒介昆虫の除去を新たな手法として用いた黄熱およびマラリアの抑制における行政的成果
1947年   アリス・ハミルトン
Alice Hamilton
  アメリカ合衆国 職業疾患の予防と労働衛生の改善に貢献した、産業毒性学における先駆的指導
1948年   ローラ・ダイアー
Rolla Dyer
  アメリカ合衆国 微生物学分野における科学的業績、および戦中から戦後にかけてのアメリカ国立衛生研究所(NIH)所長としての顕著な功績
  マーサ・メイ・エリオット
Martha May Eliot
  アメリカ合衆国 乳幼児と母親のための緊急介護プログラムの運営に関する行政的成果
1949年 マリオン・シーハン
Marion W. Sheahan
  アメリカ合衆国 看護・公衆衛生分野における顕著なリーダーシップ

1950年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1950年 ユージン・リンジー・ビショップ
Eugene Lindsay Bishop
  アメリカ合衆国 公衆衛生管理における独創的かつ称賛に値する業績
1951年   フロレンス・セービン
Florence R. Sabin
  アメリカ合衆国 衛生委員会議長としての公衆衛生管理における優れた成果
1952年 ブロック・チザム
Brock Chisholm
  カナダ 世界保健機関(WHO)初代事務局長として、第二次大戦後の広大な国際社会における公衆衛生理念を構築したリーダーシップ
ハワード・A・ラスク
Howard A. Rusk
  アメリカ合衆国 身体障害者支援における先駆的業績、およびリハビリテーションの世界的指導者として
1953年 フェリックス・アンダーウッド
Felix J. Underwood
  アメリカ合衆国 長期に安定的で、拡大してゆく保健事業が人々にもたらす利益の実証
アール・フェルプス[1]
Earle B. Phelps
  アメリカ合衆国 公衆衛生および衛生学における先駆的リーダーシップ
1954年 レオナ・バウムガルトナー
Leona Baumgartner
  アメリカ合衆国 地域保健の強化を導いた公衆衛生管理における著名な功績
1955年 ロバート・デフリース
Robert Defries
  カナダ カナダにおける予防医学と公衆衛生の発展に寄与した顕著なリーダーシップ
  メニンガー財団
カール・メニンガー
ウィリアム・メニンガー
Menninger Foundation
Karl Menninger
William Menninger
  アメリカ合衆国 精神疾患に対する持続的かつ生産的な取り組み
  アメリカ公衆衛生局看護部門
ルシール・レオン
パール・マカイヴァー
マーガレット・アルンシュタイン
Nursing Services of the United States Public Health Service
Lucile Leone
Pearl McIver
Margaret G. Arnstein
  アメリカ合衆国 公衆衛生看護におけるリーダーシップを通じた、国家の進歩と福祉に対する名高い貢献
1956年 ウィリアム・P・シェパード
William P. Shepard
  アメリカ合衆国 産業界における医師、教育者および政府顧問としての先駆的業績
1957年 フランク・ブードロー
Frank G. Boudreau
  アメリカ合衆国 ミルバンク記念基金における業績、および良好なメンタルヘルスと栄養状態、住環境の改善促進
C・J・バンスライク
C.J. Van Slyke
  アメリカ合衆国 医学研究および訓練の国家プログラムのための基金設立に対する独自の貢献
レジナルド・アトウォーター
Reginald M. Atwater
  アメリカ合衆国 米国公衆衛生協会の地位を西側諸国最大の公衆衛生機関へと高めた功績
1958年   バジル・オコナー
Basil O'Connor
  アメリカ合衆国 ワクチン開発を通じた急性灰白髄炎(ポリオ)撲滅における優れた行政手腕の発揮
1959年 モーリス・ペート
Maurice Pate
  アメリカ合衆国 世界の子供たちに対する顕著な貢献、特に母子の健康改善を目指した国際連合児童基金計画の発展

1960年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1960年 ジョン・B・グラント
John B. Grant
  アメリカ合衆国 国際的な公衆衛生指導者、特に予防医学と医療的ケアに関する問題における第一人者としての業績
アベル・ウォルマン
Abel Wolman
  アメリカ合衆国 産業界および政府機関に対する健康推進団体リーダーとしての助言的役割
1963年   メルヴィン・レアード
Melvin Laird
  アメリカ合衆国 下院歳出小委員会の健康分野における新たな法制定への承認
  オレン・ハリス
Oren Harris
  アメリカ合衆国 公衆衛生分野のすべての法制定に権限を持ち、多くの主要な健康法を通過させた上院委員会議長としての長年にわたる貢献
1965年   リンドン・ジョンソン
Lyndon B. Johnson
  アメリカ合衆国 (特別賞)アメリカ国民の健康に対する卓越した貢献
1966年   ユーニス・ケネディ・シュライバー
Eunice Kennedy Shriver
  アメリカ合衆国 知的障害者ケアを改善するための法制定促進、およびその理念に対する献身
1967年   クロード・ペッパー
Claude Pepper
  アメリカ合衆国 アメリカ合衆国議会上下両院における、医療健康法の制定に対する持続的な献身
1968年   J・リスター・ヒル
J. Lister Hill
  アメリカ合衆国 すべての国民の健康に対する中央政府の不変の責任を示した、80本以上の健康法制定を導いたリーダーシップ

1970年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1973年   ウォーレン・マグナソン
Warren Magnuson
  アメリカ合衆国 アメリカ国民のための医学研究および健康法制定における傑出したリーダーシップと支援
1975年 ジュールズ・C・スタイン
Jules C. Stein
  アメリカ合衆国 視力の維持と回復に向けたユニークな貢献
1976年   世界保健機関
World Health Organization
  スイス 地球上から天然痘を撲滅した歴史的成果
1978年   エリオット・リチャードソン
Elliot Richardson
  アメリカ合衆国 1972年、心疾患と脳卒中の主要な原因である高血圧制御を目的とした全米教育プログラムを始動させた、アメリカ合衆国保健教育福祉長官としての重要な決断
セオドア・クーパー
Theodore Cooper
  アメリカ合衆国 脳卒中、腎および心疾患による死者を激減させた、全米高血圧教育プログラムの実行
1979年 ジョン・ウィルソン
John Wilson
  イギリス 失明をもたらす眼疾患の予防治療を目指した、実践的なプログラムを組織する力強いリーダーシップ

1980年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1983年   モーリス・ヒルマン
Maurice Hilleman
  アメリカ合衆国 ある種のウイルス性疾患、特にB型肝炎の原因ウイルス発見、およびワクチン開発における先駆的な業績
ソール・クルーグマン
Saul Krugman
  アメリカ合衆国 さまざまなウイルス性疾患、特にB型肝炎に対するワクチン療法の着想から開発・試験にいたるまでの持続的なリーダーシップ
1984年 ヘンリー・ハイムリック
Henry Heimlich
  アメリカ合衆国 数多くの不必要な死を防いだ救命処置ハイムリック法)の開発
1985年 レーン・W・アダムズ
Lane W. Adams
  アメリカ合衆国 アメリカがん協会をがんとの闘いにおける主要な戦力に拡大した卓越した運営手腕、品位と先見の明
  エピー・レデラーアン・ランダース
Eppie LedererAsk Ann Landers
  アメリカ合衆国 尊敬に足るアドバイスと権威ある医学的所見の実用的な翻訳、およびアメリカ国民の健康と福祉に対する飽くなき貢献
1986年 馬海徳(ジョージ・ハテム)
Ma Haide(George Hatem)
  アメリカ合衆国
  中国
10億人の国民の健康を飛躍的に改善させた、中国における性病ハンセン病の制御・撲滅に向けた伝説的な貢献
1988年   ローウェル・ウィッカー・ジュニア
Lowell P. Weicker Jr.
  アメリカ合衆国 連邦政府の支援による医学研究と公衆衛生プログラムを通じた、疾患と障害を取り除くための闘いにおける思いやりと献身
1989年 ルイス・トーマス
Lewis Thomas
  アメリカ合衆国 科学者、行政官、触媒そして教師でもある、20世紀医学界の桂冠詩人

1990年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1991年   ロビン・チャンドラー・デューク
Robin Chandler Duke
  アメリカ合衆国 家族計画と人口抑制政策によって全世界の生活の質を高めた献身的な努力
  チップ・オニール
Tip O'Neill
  アメリカ合衆国 生物科学研究に対する国家的支援を高めた飽くなき貢献、および社会的弱者のための生涯を通じた支援活動
1993年   ポール・ロジャース
Paul Rogers
  アメリカ合衆国 国会議員あるいは一市民としての主導権を通じた、アメリカ国民のヘルスケア増進に向けたたゆまぬリーダーシップ
  ナンシー・ウェクスラー
Nancy Wexler
  アメリカ合衆国 ハンチントン病の治療法確立に向けた科学・公共分野における画期的な業績、およびすべての遺伝病への認知を向上させた功績
1995年   マーク・ハットフィールド
Mark Hatfield
  アメリカ合衆国 生物医学研究に対する精力的なリーダーシップと持続的な支援活動

2000年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2000年   ベティ・フォード
Betty Ford
  アメリカ合衆国 アルコールおよび薬物依存症に関する研究・医療・健康増進に持続的な進展をもたらしたリーダーシップ
ハロルド・フリーマン
Harold P. Freeman
  アメリカ合衆国 科学者と公衆に対する人種・貧困とがんの関係についての啓発
デビッド・マホニー
David J. Mahoney
  アメリカ合衆国 脳研究の重要性についての公共教育におけるリーダーシップ、および神経科学研究を支援する基金の主導
  ジョン・ポーター
John Porter
  アメリカ合衆国 医学研究基金に対するリーダーシップの発揮、および科学企業促進への深い関与
ニューヨーク・タイムズ
Science Times of The New York Times
  アメリカ合衆国 科学・病気およびヒトの健康についての、持続的かつ網羅的な質の高い報道
2001年   ウィリアム・フォージ
William Foege
  アメリカ合衆国 世界的な公衆衛生改善を導いたリーダーシップ、および天然痘撲滅における顕著な役割
2003年   クリストファー・リーヴ
Christopher Reeve
  アメリカ合衆国 広範な医学研究および身体障害者に対する、鋭敏かつ持続的・英雄的な支援活動
2005年   ナンシー・ブリンカー
Nancy Brinker
  アメリカ合衆国 乳がん治療を目指した世界的基金の創設、および疾患への認知を飛躍的に高めた功績
2007年   アンソニー・ファウチ
Anthony Fauci
  アメリカ合衆国 エイズおよび生物兵器に対する政府計画設計への参画
2009年   マイケル・ブルームバーグ
Michael Bloomberg
  アメリカ合衆国 政治的意思決定における健全な科学の導入

2010年代編集

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2011年   アメリカ国立衛生研究所・臨床センター
National Institutes of Health Clinical Center
  アメリカ合衆国 開設以来のモデル研究病院としての貢献
2013年   ビル・ゲイツ
Bill Gates
  アメリカ合衆国 世界の喫緊の健康課題に対する見方を変えた歴史的転換、および多くの社会的弱者の生活改善
  メリンダ・ゲイツ
Melinda Gates
  アメリカ合衆国
2015年 国境なき医師団
Médecins Sans Frontières
  フランス エボラ出血熱近年の大流行に立ち向かった力強いリーダーシップ、および健康上の緊急事態に対する継続的かつ効果的な医療援助活動[2]
2017年 プランド・ペアレントフッド
Planned Parenthood
  アメリカ合衆国 数百万人の女性に対しての1世紀以上にわたる必須の保健サービスと出産ケアの提供[3]

出典・脚注編集

  1. ^ 没後の受賞
  2. ^ Award Description”. Lasker Foundation. 2015年9月9日閲覧。
  3. ^ Award Description”. Lasker Foundation. 2018年9月17日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集