UNDP人間開発指数(2015)
  最高
  高
  中
  低
  N/A
青色の部分がIMFによる先進国
国際通貨基金の経済先進国
世界銀行グループの高経済体
OECD加盟国(濃紺は原加盟国)
OECD開発援助委員会委員国

先進国(せんしんこく、: Developed country)とは、高度な工業化を達成し、技術水準ならびに生活水準の高い、経済発展が大きく進んだ国家のこと。後進国(現在では開発途上国、発展途上国の呼称が一般的)に対して、こう呼ばれることがある。

目次

概説編集

工業技術で先行し、経済的に比較的豊かで、政治的に安定している。大国超大国を含む)と同義の使われ方をすることもあるが、先進国は国の規模より経済力に重点を置いた場合であることが多い。対義語は開発途上国(後進国の呼称は侮蔑的とされ使われなくなった)。 先進国のうちアメリカ合衆国グレートブリテン及び北アイルランド連合王国フランス共和国ドイツ連邦共和国日本国イタリア共和国カナダの7か国は特にG7(先進7か国)と呼ばれる。G7のほかにスペイン王国オランダベルギー王国スイス連邦オーストリア共和国スウェーデン王国デンマークノルウェー王国フィンランド共和国オーストラリア連邦ニュージーランドイスラエル国アイルランドポルトガル共和国ルクセンブルク大公国モナコ公国マルタ共和国バチカン市国リヒテンシュタイン公国サンマリノ共和国チェコ共和国ギリシャ共和国アイスランド共和国大韓民国スロバキア共和国スロベニア共和国中華民国クロアチア共和国マン島キプロス共和国シンガポール共和国フェロー諸島アンドラ公国なども先進国として挙げられる。 歴史的に列強と呼ばれた国を中心に、北アメリカ西ヨーロッパ北ヨーロッパの国々に多く、全体的にみると北半球の国に多い。そのため、主に南半球に多く分布する発展途上国との摩擦は南北問題と表現される。

定義編集

先進国の定義は曖昧である。明確な認定基準がないため国際機関によっても異なるが、国際社会では経済協力開発機構(OECD)加盟国を先進国として扱う傾向にある[1]が、OECDにはトルコ共和国メキシコ合衆国チリ共和国など先進国として国際的に扱われていない国家も加盟している[2]。日本は1964年に加盟した。日本はこれに先立つ1955年関税及び貿易に関する一般協定(GATT)に加盟をしており、GATT加盟からOECD加盟までの期間が9年というのは極めて短く、日本の高度経済成長がいかに稀なものであるかが窺える。

日本の内閣府が毎年2回発表する「世界経済の潮流」では先進国を「OECD加盟国。ただし、一人当たりGDPが1万米ドル以下の国(チリ、トルコ、メキシコ)を除く」と定義している[3]

開発援助委員会[4]はOECDの委員会の一つで、開発途上国への開発援助を奨励するとともに、援助の質を良くすることを目的とする国際フォーラムである。

1993年に国際連合開発計画(UNDP)の人間開発指数(HDI)というものが登場し、国の発展度を測る際に用いられている[5]

国際通貨基金[6]アメリカ・中央情報局(「The World Fact-Book」)[7]は経済先進国(Advanced Economies)として、数十の国と地域を挙げている。

先進国に関する指標編集

HIE OECD OECD高所得会員国[8]
CIA AE CIA ザ・ワールド・ファクトブックによる経済先進国[9]
IMF AE 国際通貨基金による経済先進国
HDI VH 国連開発計画人間開発指数 Very High(2010)
Where-to-be-born index エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる生活の質(QoL)と一人当たりのGDP未来予測上位30ヶ国(2013)[10][11]
NBC 30 ニューズウィークによる世界最高の国家上位30ヶ国(2010)[12]
DAC OECD開発援助委員会による援助受取国・地域リストの「高中所得国」
CDI グローバル・デベロップメント・センターによる先進国(2011)[13]
大州 地域 HIE OECD CIA AE IMF AE HDI VH QoL 30 NBC 30 DAC CDI
欧州西欧   アイルランド o o o o o o o o 8
欧州(西欧)   イギリス o o o o o o o o 8
欧州(南欧   イタリア o o o o o o o o 8
欧州(中欧   オーストリア o o o o o o o o 8
欧州(西欧)   オランダ o o o o o o o o 8
欧州(南欧)   ギリシャ o o o o o o o o 8
欧州(中欧)   スイス o o o o o o o o 8
欧州(北欧   スウェーデン o o o o o o o o 8
欧州(南欧)   スペイン o o o o o o o o 8
欧州(北欧)   デンマーク o o o o o o o o 8
欧州(中欧)   ドイツ o o o o o o o o 8
欧州(北欧)   ノルウェー o o o o o o o o 8
欧州(北欧)   フィンランド o o o o o o o o 8
欧州(西欧)   フランス o o o o o o o o 8
欧州(西欧)   ベルギー o o o o o o o o 8
欧州(南欧)   ポルトガル o o o o o o o o 8
米州北米   アメリカ合衆国 o o o o o o o o 8
米州(北米)   カナダ o o o o o o o o 8
亜州東アジア   日本 o o o o o o o o 8
亜州(東アジア)   韓国 o o o o o o o o 8
大洋州   オーストラリア o o o o o o o o 8
大洋州   ニュージーランド o o o o o o o o 8
欧州(中欧)   チェコ o o o o o o o o 8
欧州(西欧)   ルクセンブルク o o o o o o o o 8
欧州(北欧)   アイスランド o o o o o × o × 6
亜州(西アジア   イスラエル o o o o o o × × 6
亜州(東南アジア   シンガポール × o o o o o × × 5
欧州(東欧)   スロベニア o × o o o o × × 5
欧州(中欧)   スロバキア o × o o o × × o 5
亜州(東アジア)   香港 × o o o o × × × 4
亜州(東アジア)   中華民国 × o o o o × × × 4
ユーラシア   キプロス × × o o o × × × 3
欧州(南欧)   マルタ × × o o o × × × 3
欧州(中欧)   ポーランド o × × o × o × × 3
米州(南米)   チリ o × × o × o × × 3
欧州(中欧)   ハンガリー o × × o × × × o 3
欧州(中欧)   リヒテンシュタイン × o   o × × × × 2
欧州(西欧)   アンドラ × o   o × × × × 2
欧州(南欧)   サンマリノ × o o     × × × 2
欧州(東欧)   エストニア o × × o × × × × 2
欧州(南欧)   モナコ × o     × × × × 1
欧州(北欧)   フェロー諸島 × o     × × × × 1
米州(北米)   バミューダ諸島 × o       × × × 1
米州(中米   バルバドス × × × o × × × × 1
亜州(東南アジア)   ブルネイ × × × o × × × × 1
亜州(西アジア)   アラブ首長国連邦 × × × o × × × × 1
欧州(東欧)   クロアチア × × × × × o × × 1
亜州(西アジア)   カタール × × × o × × × × 1
亜州(西アジア)   バーレーン × × × o × × × × 1
欧州(南欧)   バチカン市国 × o         ×   1

脚注編集

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  1. ^ [1]
  2. ^ トルコはOECD原加盟国だが、これはOECDの前身である、アメリカ合衆国によるヨーロッパ復興支援計画マーシャル・プランの受け入れ機関としての欧州経済協力機構 (OEEC) に加盟していたためであり、近年の経済成長により加盟したメキシコやチリとは事情が異なる。
  3. ^ 世界経済の潮流 2013年II > 凡例”. 内閣府. 2014年6月8日閲覧。
  4. ^ [2]
  5. ^ [3] UNDP Human Developedment Index(2010)
  6. ^ [4]
  7. ^ [5]
  8. ^ [6]
  9. ^ [7]
  10. ^ http://www.economist.com/news/21566430-where-be-born-2013-lottery-life
  11. ^ https://en.wikipedia.org/wiki/Where-to-be-born_Index
  12. ^ [8]
  13. ^ [9]

関連項目編集

外部リンク編集