加藤 靖隆(かとう やすたか、1957年5月11日 - 2014年9月10日 )は、東京都品川区生まれのアートディレクターグラフィックデザイナー。株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て、1994年5月11日に有限会社ゴースト・ランチ・スタジオ設立、主宰。

来歴 編集

ロサンゼルスのロッド・ダイヤー・デザイン事務所、東京の日本デザインセンターエピックレコードジャパンソニー・ミュージックレコーズなどの勤務を経て、1994年にフリーのグラフィックデザイナーとなる。1982年発売のシャネルズ(現:ラッツ&スター)の「SOUL SHADOWS」のアルバムを皮切りに、本格的にジャケットデザインを始める。1992年には、ロンドンと東京のオルタナティブなグラフィックデザイナーを集めた本「GRAPHIC BEAT」を提案・企画・編集。

フリーのデザイナー以降は、CDジャケット、ビデオDVDポスターにとどまらず、LIVEコンサートに対するマーチャンダイジングのデザイン、ブックデザイン、エディトリアル、ステージ衣装、ファッション・テキスタイルの制作など、多方面においてのアートワークを手掛ける。作風に幅があり、コンピュータグラフィックを駆使して、琳派ルネサンスマニエリスムダダイスム、ロシアン・アバンギャルドシュールレアリスムバウハウス、アメリカン・ポップアート、サイケデリックアートやヒップホップアートに影響を受けた独自のビジュアル世界観を持つ。

2007年ニューヨークの「HPGRPギャラリー」での初個展を機に、本格的に作家としてのアートワーク活動を始める。2008年にアート制作会社として、ミゴト・グラフィック・トーキョー・カンパニー・リミテッドを設立。2011年に「ガルリアッシュ」にて東京でも初個展を開催。

主なアートディレクション・デザインした作品 編集

レコード・CD・シングルCDジャケット 編集

SOUL VACATION』はアートワークをアンディー・ウォーホールが務める。
1990年の初来日の記念ベスト盤としてローリング・ストーンズのライブの予習をしておくのに重宝したアルバムとなる。
1984年度の<ローリングストーン誌>による「オーストラリアの年間最優秀ジャケット賞」を獲得。
デビュー時から作品を手掛ける。
デビュー時から作品を手掛ける。
解散までの多くの作品を手掛ける。
ほぼ全集を手掛ける。 

ビデオ・DVDパッケージデザイン 編集

  • RATS & STAR『IN CONCERT ALL THAT RATS』
  • THE BOOM『PICK ME UP』『きのう聞かせた僕の歌』『いつもの僕たちが、いる。』『Clips+』
  • GRASS VALLEY『THRU THE GLASS』
  • EARTHSHAKER『REAL LIVE』『LAST LIVE』
  • 聖飢魔II『悪魔教典活動絵巻』『B.D.10武道館THE WORST BLACKMASS TOUR』『無害』『超有害行脚』『実録! 欧州非常事態宣言』『HUMAN SOCIETY』『まわりやがれ』『歴代活動絵巻集BLACK LIST』『歴代活動絵巻集BLOOD LIST』『活動絵巻集THE BLACKMASS FINAL 3 NIGHTS』
  • デーモン小暮閣下『宴会大王〜デーモン小暮閣下ディナーショー〜』
  • MELON『DEEP CUT VIDEO REMIX』
  • MOONRIDERS『月面讃歌〜ムーンライダース・月面サマーツアー1998』
  • 松坂慶子『OPERA』
  • 五輪真弓『LIVE〜時の流れに〜』『Wind And Roses』
  • 山瀬まみ『MIGHT BABY-ROM』
  • 小谷実可子『ドルフィン・プラネット』
  • 北澤豪『GOOD TO BE WILD』
  • 周富徳『周富徳の新中国家庭料理大全』
  • ASYLUM STREET SPANKERS『SIDESHOW FEZ』

映画 編集

  • 小林正樹監督作品『食卓のない家』ビデオ/LPサウンド・トラック盤デザイン
  • 林海象監督作品『二十世紀少年読本』ビデオ/LDパッケージ&グラフィックデザイン
  • 古勝敦監督作品『トテチータ チキチータ』DVDパッケージ』

書籍デザイン 編集

作品掲載関連 編集