山梨県立甲府南高等学校

山梨県立甲府南高等学校(やまなしけんりつ こうふみなみこうとうがっこう)は、山梨県甲府市南部にある県立の高等学校である。文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校でもある。普通科と理数科を設置。地元では「南高」(なんこう)と略称される。校歌は草野心平作詞。学園祭は緑陽祭と呼ばれている。「frontierspirit」は、初代校長日向譽夫が提唱したものである。

山梨県立甲府南高等学校
KofuMinami High-School in Yamanashi prefectural.JPG
山梨県立甲府南高等学校(2010年6月撮影)
国公私立の別 公立学校
設置者 山梨県の旗 山梨県
学区 全県一学区
校訓

フロンティアスピリット

日向譽夫の提唱)
設立年月日 1963年
創立記念日

10月26日

(後述参照)
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
理数科
学期 3学期制
高校コード 19107J
所在地 400-0854
山梨県甲府市中小河原町222
北緯35度37分51.4秒東経138度34分25.3秒
外部リンク 公式サイト
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目次

概要編集

 
日向 譽夫
 
校章(堀内孝恵作製)
  • 創設事務責任者の日向は、山梨県教育委員会で、学校教育課長や学事課長、山梨県立教育研修所所長(現:山梨県総合教育センター)を歴任した、県内でも随一の教育者であった。
  • 開校当初は、日向によって、視聴覚教材を利用した授業が展開され、シンクロファックス、テープレコーダーなど使用し、特に山梨県内初のLL教室の導入も行った[1]
  • フロンティアスピリット(開拓者精神)は初代校長日向譽夫が提唱し、それを校訓とし、新しいもの、困難と思われるものに積極的にチャレンジしようとする生徒を育成することを目標としている。
  • 創立記念日は、校歌(草野心平作詞、清水脩作曲)、生徒会歌及び応援歌発表会、記念音楽会が行われた日を創立記念日としている。現在は、年によって若干の変動はある。
  • 部活動は剣道部が県の強化指定校であり、国体インターハイなどにも出場している。
  • 45分・7校時制を県下で最初に採用し、各科目の授業時数を確保している。また、教員による課外や学習会、外部講師による土曜講座も実施している。
  • 2004年度より「科学技術・理科大好きプラン」の一環として、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、多額の支援事業費をもとに、様々な教育活動を進めることが可能となった。地域住民も参加できるサイエンスフロンティアフォーラム(科学講演会)、サイエンスワークショップ(自然科学系部活動)や校外研修(筑波研究学園都市や日本科学未来館等の訪問)を実施している。
  • SSH認定に伴い、SSHの授業を展開するために普通科にSSHクラスが設置される。これは、元来普通科に設置されていた高レベルの習熟クラスを1年時から1クラス増設し設置したものである。基本的には他の普通科と同じ教科を学習するが、総合の時間に「スーパーサイエンス」という他クラスにはない教科を行う。「スーパーサイエンス」は学年ごとに「科学の世界」「科学の探究」等の科目に分かれ、自校教員の授業だけでなく、大学教授や研究者の講義を聴いたり、実験・実習や施設訪問も行っている。ただし、2007年度よりSSHクラスは廃止され、理数科とほとんど同じカリキュラムで学習する理数クラスが設置されている。
  • 夏休み期間中には、宿泊学習会を行う。対象は、理数科全学年・理数クラス全学年である。2014年度より3年の普通科普通クラスも参加。
  • 大学進学、就職においては、平成28年度卒業生で、理数科と普通科(普通クラス、理数クラス)での延べ合格者は、国立大学100、公立大学31、私立大学265、国公私立短期大学7、各種専門学校9、福祉大学校1、就職1である[2]。ただし、国立大学進学では、理数科が際立つ。(理数科の国立大学進学率 理数科母集合:56.4% 普通科の国立大学進学率 普通科母集合:34.3% 平成27年3月卒業)また、全県一学区以降、国公立大学合格者が150人台である[3]

設置学科編集

普通科編集

  • 普通科は甲府総合選抜(2007年度入試から廃止)における人気校のひとつであった。理数科と同じ教育課程で学習する理数クラス(3年間固定クラス)と普通クラスが内部に置かれている。普通クラスでは、2年次に文系クラス、理系クラスに分かれる[4]。また、山梨県教育委員会の志願先高等学校に普通科、専門教育学科の2学科以上が設置されている場合、第2希望まで志望順位を付けることができる制度[5]で第2希望を普通科にする傾向があるため、理数科で不合格でも普通科合格点に達していれば、普通科には入れる。したがって、理数科の不合格者が普通科に流入し、結果、普通科としての学力も高い傾向である。理数クラスに関しては、理数科が不合格でも普通科合格の生徒や、普通科志望で普通科に合格した生徒の中から、理数クラスの希望を選択した上で入学時に行われるオリエンテーションテストで、合格すると、理数科とほぼ同じの教育課程である、理数クラスに入ることができる[6]。ただし、教育内容は同じでも、教育課程は若干違い理数科が専門教育に関する(理数数学Ⅰなど)の代替のSS数学に対して、理数クラスは普通科の数学(数学Ⅰや数学A)の代替のSS数学であるので代替する前の科目は違う[7]。もちろん、卒業では、理数クラスは普通科として含まれる。ただし、普通科と言っても、理数クラスは、理数科希望の生徒が受ける傾向があるので、普通クラスより、学力は高い傾向である。だから、普通科のくくりでも、学力の差異は見られる。

理数科編集

  • 理数科は県下一の難関学科[8]の一つであり、1978年度から設置されている。県内外の評判も非常に高い。通学可能圏である国中地方広くから国公立中の学力上位層が集まる傾向があるので、質の高い生徒がおり、切磋琢磨しやすい環境である。医学部進学希望者も多い。通称は「南理」(なんり)。2年次からは文系希望者向けの教育課程も用意している[9]。理系教育に重点を置いている。SSHの活動として、学校設定科目のSS探求、サイエンスダイアログ、SS科目(SS数学ⅠⅡ SS数学特論 SS物理 SS化学 SS生物)において、学習指導要領外の学習、サイエンスフォーラムをしている[10]。また、科学の甲子園に出場も果たしている。

沿革編集

  • 1962年4月1日 - 県立甲府普通科高校創設事務責任者として、日向譽夫参事が発令される[11]
  • 1962年8月15日 - 山梨県教育委員会において、山梨県立甲府南高等学校設置の件議決される。
  • 1962年8月29日 - 臨時県議会において、山梨県立甲府南高等学校設置の件議決される。
  • 1962年9月8日 - 起工式挙行。
  • 1962年9月24日 - 県教育委員会告示第3号で、山梨県立甲府南高等学校の設置が告示され、開校日が、昭和38年4月1日と定められる。
  • 1963年4月1日 - 山梨県立甲府南高等学校開校され、日向譽夫参事が初代校長として発令される。県教委の英語研究指定校となる。
  • 1963年4月6日 - 校庭において開校式、第1回入学式が挙行される。
  • 1963年10月26日 - 県民会館大ホールにて、校歌、生徒会歌、応援歌の発表会が開催される。
  • 1968年 - 甲府一高との間にはじめて総合選抜が実施される。
  • 1975年3月 - 甲府一高、甲府二高との3校間で総合選抜が実施される。
  • 1977年3月 - 甲府一高、甲府西高甲府東高との4校間で総合選抜が実施される。
  • 1978年4月1日 - 理数科が設置される。
  • 1981年 - 野球部が同じく総合選抜の甲府東高とともに関東大会にアベック出場し話題を呼ぶ。
  • 1984年3月 - 甲府一高、甲府西高、甲府東高、甲府昭和高との5校間で総合選抜を実施する。
  • 1988年 - 文化創造館『フロンティアホール』竣工。
  • 1993年 - 男子制服改定。
  • 1994年 - 女子制服改定。
  • 1996年 - 新校舎(管理棟・普通教室棟・特別教室棟・東側駐輪場・機械室・部室)完成。
  • 1997年3月 - 屋内運動場完成。甲府一高、甲府東高、甲府昭和高との4校間で総合選抜を実施する。文部省から平成9・10・11年度学校における武道指導の充実のための研究実践を行う武道指導推進校に委嘱される。
  • 1997年4月 - 2学期制を実施する(2012年度まで)。
  • 1998年1月 - 普通科、理数科に推薦入試が行われる。
  • 2000年11月30日 - 弓道場完成。
  • 2001年 - 東側新設テニスコート完成。授業時数確保のため、45分授業と30分のF・C(フリーセル)導入。山梨大学との高大連携の実施。
  • 2002年4月4日 - 完全学校週5日制施行、授業時数確保のために45分授業7校時制導入。土曜講座開始。
  • 2003年6月30日 - 文部科学省より、サイエンスパートナーシッププログラム(SSP)事業の採択を受ける。
  • 2004年4月15日 - 文部科学省より、スーパーサイエンスハイスクール(第1期)(SSH)の指定を受ける。
  • 2007年4月10日 - スーパーサイエンスハイスクールに再び指定(第2期)(指定期間は5年間)
  • 2012年3月23日 - 文部科学省より、スーパーサイエンスハイスクール(SSH:第3期)の継続指定(期間は五年間)を受ける。
  • 2012年4月7日 - 第50回入学式が挙行される。
  • 2012年10月13日 - 創立50周年記念式典及び演奏会実施。
  • 2012年12月25日 - 創立50周年記念事業として西館改修及びフロンティアホール(文化創造館)に自習室設置。
  • 2013年4月1日 - 三学期制実施。
  • 2013年5月31日 - 全普通教室にエアコンが設置される。
  • 2013年5月31日 - 全普通教室にエアコンが設置される。
  • 2014年3月10日 - 第5回スーパーサイエンスハイスクール(SSH)海外研修実施。
  • 2014年3月21日 - 科学の甲子園全国大会に県代表として初出場を果たす。
  • 2014年7月30日 - 第38回全国高校総合文化祭自然科学物理部門で優秀賞を受賞。
  • 2017年4月1日 - 文部科学省より、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)第4期の5年間の継続指定を受ける。

歴代校長編集

氏名 前職[12] 後職/補足[13]
1 日向譽夫 山梨県教育委員会参事/甲府南高校創設事務責任者 山梨県教育長
2 清水林邑 山梨県教育委員会教育次長 山梨県教育長
3 野澤昌康 山梨県立巨摩高等学校校長
4 丸山芳弘 山梨県立増穂商業高等学校校長
5 小木曽四郎 山梨県教育委員会教育審議官
6 斉藤左文吾 山梨県教育委員会教育次長 山梨県立図書館長 山梨県立日川高等学校校長[14]
7 上島行夫 山梨県立日川高等学校校長
8 清水喜平 山梨県立日川高等学校校長
9 飯塚猛夫 山梨県教育委員会保健体育課長
10 森川映 山梨県立あけぼの支援学校校長
11 飯室淳雄 山梨県教育委員会教職員課主幹 山梨県教育長
12 高見澤稔 山梨県教育委員会教職員課主幹
13 水上和彦 山梨県教育委員会学校教育課長 山梨県教育長
14 浅川宏雄 山梨県教育委員会学事企画課主幹
15 数野強 山梨県教育委員会高校教育課主幹 山梨県教育長
16 石川孝 山梨県立図書館
17 坂本悦子 山梨県立ふじざくら支援学校校長 山梨県立高校初の女性校長
18 清水鼓 山梨県教育委員会高校教育課主幹
19 瀧田武彦 山梨県教育委員会高校教育課長 山梨県教育長
20 田中正樹 山梨県立都留高等学校校長
21 望月立弥 山梨県教育委員会高校教育課高校教育指導監
22 星野真理 山梨県教育委員会総合教育センター所長[15] 現職

部活動編集

  • アマチュア無線呼出符号JA1YRC - 2010年2月10日付で免許されている。
    • 名称「山梨県立甲府南高等学校アマチュア無線クラブ」(2010年4月3日現在の総務省無線局情報検索の結果による)

著名な出身者編集

交通編集

学校周辺編集

同窓会編集

関連項目編集

脚注編集

外部リンク編集