東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校

日本の東京都台東区にある国立の音楽高等学校

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校(とうきょうげいじゅつだいがくおんがくがくぶふぞく おんがくこうとうがっこう、: The Music High School attached to The Faculty of Music,Tokyo University of the Arts )は東京都台東区上野公園にある国立音楽高等学校

東京藝術大学音楽学部附属
音楽高等学校
地図北緯35度43分15.6秒 東経139度46分24.5秒 / 北緯35.721000度 東経139.773472度 / 35.721000; 139.773472座標: 北緯35度43分15.6秒 東経139度46分24.5秒 / 北緯35.721000度 東経139.773472度 / 35.721000; 139.773472
国公私立の別 国立学校
設置者 国立大学法人東京芸術大学
設立年月日 1954年
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 音楽科
学期 二期制
学校コード D113110000058 ウィキデータを編集
高校コード 13001A
所在地 110-8714
東京都台東区上野公園12-8
外部リンク 東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校
ウィキポータル 教育
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東京藝術大学音楽学部の附属学校。略称は藝大附属高校藝高

文部科学省に届け出ている法的な正式名称は東京術大学であるが、ウェブサイト、パンフレットなどにおいては大学と同様、旧字体のを使用している。

概要 編集

優秀な音楽家を育成するための早期教育を目的として、1954年(昭和29年)に東京都千代田区神田駿河台に創立され、1995年に現在の東京藝術大学音楽学部敷地内に移転した。国立高等学校で唯一の音楽専門の高校である。また、優秀な演奏家を多数輩出している。校章は東京芸術大学の徽章と同じく、アカンサス (acanthus spinosus) の葉の輪郭を模様化した中に、東京音楽学校の校章と同じ〔楽〕と記されたデザインを用いる[1]

沿革 編集

学校生活 編集

クラス 編集

1学年に1クラスのみ。1クラスは40人で、全校生徒数は120名が定員となっている。

設備・施設 編集

地上4階、地下1階の校舎内には小規模ながら非常に残響時間の長いホールが設けられており、また計27室ある全ての練習、レッスン室は防音仕様となっている。家庭科教室を除く全ての教室とレッスン室にはスタインウェイ・アンド・サンズ社やヤマハ社、カワイ社のグランドピアノが置かれ、練習室にはアップライトピアノが置かれている。また校舎正面には附属音楽高等学校広場、および多目的コート(テニスコート二面分)がある。なお、体育の授業では併設する東京芸術大学体育館を使用することがある。また、玄関入り口はオートロックとなっている。その他、屋上にはソーラーパネルを導入し電力供給に寄与している。

教育課程 編集

授業の約3分の1はソルフェージュ、音楽理論、演奏法、音楽史、合唱、ピアノ初見アンサンブル、オーケストラ、室内楽、邦楽合奏などの音楽実技科目・音楽科目となっていて、専門的な授業が展開されている。また、そのほかにも一般教科も履修する。専攻実技のレッスンは原則、毎週1時間行われる。専攻実技だけでなく、ピアノ専攻は副科声楽、その他の専攻生は副科ピアノが必修となっている。高校2年・3年の生徒は副科打楽器を選択することも可能である。

学校行事 編集

  • アカンサスコンサートと呼ばれる生徒主催の室内楽・合唱等のコンサートが、年4回(5月・7月・11月・12月)開かれる。
  • 毎年7月には夏季校外合宿が菅平高原にて行われる。
  • 6月には3年生の公開実技試験が東京芸術大学奏楽堂にて、一般公開される。
  • 9月には秋の祭典(文化祭)が文化の部・体育の部と2日間に渡って行われる。なお、一般公開はされていない。
  • 秋には2年生の演奏修学旅行と、奏楽堂にて年一回の定期演奏会が催される。

そのほか、オペラ鑑賞教室や文楽鑑賞教室等が行われる。

制服 編集

同校では制服着用義務が生徒に課せられている。なお、現在の制服は1995年にデザインが変更されたものである。

冬服
男子は紺色で、金色ボタンのブレザースーツに白ワイシャツ。ネクタイを着用の上、ブレザー左襟には赤色の〔楽〕とデザインされた校章を付ける。女子も紺色のスーツ・スカートに白の長袖ブラウス。襟には男子と同じデザインの校章バッジを付ける。
夏服
夏服は6-9月。男子は紺のズボンに白の校章入りワイシャツ。ネクタイの着用は自由。女子は白の校章入り半袖ブラウスに紺のスカート。

5月、10月は夏服、冬服どちらでも着用できる。また、靴は男女ともに黒色の革靴の着用が義務となっている。コート・カバンに規定のものはない。現在、校章入りのサマーベストは女子のみ着用がみられるが、本ベストは男女兼用であり、男子の着用も可能である。

進路 編集

東京芸術大学への内部入試制度はなく、卒業生のほとんどは一般入試を経て同大学音楽学部に進学する。

通学路 編集

最寄駅である上野、鶯谷、根津、日暮里からの通学路は特に決まっていない。

寮生活 編集

希望者は東京都足立区東和に位置する大学の学生寮「藝心寮」に入寮できる。

最寄駅 編集

専攻一覧 編集

年によっては、受験者・合格者がいない専攻もある。2013年度入学者選抜試験より、声楽専攻の募集は行わない。

著名な出身者 編集

その他 編集

  • 教育実習に来る実習生は東京芸術大学音楽学部の学生である。
  • 部活動や同好会は存在しない。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 校長挨拶”. 東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校. 2015年11月21日閲覧。

外部リンク 編集