子供向けアニメ

アニメーションのジャンル

子供向けアニメ(こどもむけアニメ)は、乳児幼児から小学生くらいまでの児童を視聴対象として企画・製作されるアニメーション作品。

子供の精神的成長は年単位で進むため、メインターゲットとする視聴年齢や性別などによって多彩な作品に分けられる。

概要 編集

基本的には子供層の嗜好に合わせた上で、視聴者と同世代の子供を主人公とした日常を描いたものから、擬人化した動物ロボット魔法などを扱い非日常を舞台としたファンタジー的な設定のものまで多岐にわたる。

幼年向け作品では情操教育的面もあり、子供の精神的発育に資するような友情や思いやり、他人への配慮といった感情や感性を涵養するような作品テーマが大きい。作風も普遍的でシンプルなものから、ときには大人の共感をも呼ぶような伏線の仕込みや入り組んだ人間関係などが入ることもある。

一方で、作品の関連グッズを玩具文具食品などで販売するメーカー(漫画コンピュータゲームなどを原作としたものでは、それらの発売元)が主要スポンサーに付いた上で企画され、アニメ作品がこれらの販売促進としての一面を持つ事も多く、関連商品の売り上げによって作品の内容や放送存続が左右される場合もある。

2000年代後半頃から、従来型の手描きアニメーション技法を用いずに、海外アニメでは主流となっている3DCGで構成したテレビアニメ作品も登場している。

形態 編集

商業展開 編集

ドラえもん』『それいけ!アンパンマン』などのように数十年にも渡る長寿番組シリーズとなり、親子数世代に渡り認知されているものも多い。

プリキュアシリーズ』などの作品では、特撮ドラマ(『スーパー戦隊シリーズ』、『仮面ライダーシリーズ』・『ウルトラマンシリーズ』など)にならい、約1年(4クール)ごとのシリーズで主人公等のキャラクターデザインや設定を変える展開が行われている[1]。この他、『ポケットモンスター』のようにシリーズごとに登場キャラクターや作品舞台を一部リニューアルしたり、作風や趣向を徐々に変えながら長期に渡りシリーズ展開していくものもある。

玩具メーカーの販売促進用資料[要出典]では、両性向けの作品では『それいけ!アンパンマン』が全般に当たる0歳児から5歳児前後の乳幼児を、『ドラえもん』が1歳程度の乳児から小学生の男女と中学生から大人の女性を、『ポケットモンスターシリーズ』が主に幼稚園・保育園児全般から小学生に当たる2歳〜12歳の男女を対象としている。また、後述のように大人をもターゲットへ拡大した関連商品も販売されている。

作品数の減少 編集

1990年代頃までは、夜19時〜20時台(ゴールデンタイム)での地上波放送も頻繁に行われていたが、視聴率を重視する放送局の方針や、少子化習い事の増加など時代に伴う生活スタイルの変化に伴って次第に姿を消し、テレビ朝日系列で日曜朝の特撮ドラマを含めた子供向け番組ゾーン(かつては「ニチアサキッズタイム」と呼称)が当たったことにならい、2000年代以降は多くの児童が休日となる土曜・日曜の朝や夕方などに移行・集中するようになった。

テレビ朝日2019年10月には改編により『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』が土曜夕方に枠移行し、のち2020年10月にテレビ東京ポケットモンスター』が金曜19時に枠移動するまで、地上波民放でのゴールデンタイムのアニメ枠が皆無となっていた。

無料の衛星放送チャンネルは、アニメではティーンエイジャー以上を対象とした作品を、アニメ以外では中高年層を対象とした番組(過去のドラマの再放送や演歌・歌謡曲番組など)や、放送枠買取により収入を確保できるテレビショッピングを優先する傾向があり、子供向け番組(ドラマ・教育および教養・バラエティを含む)の放送枠が少なくなった。有料衛星放送ではキッズステーションアニマックスなど「アニメ専門チャンネル」をうたう放送局が存在し、インターネットでの動画配信でも子供向けアニメを扱うことがある。

結果的に、無料での子供向け・ファミリー向けアニメの視聴環境は、昭和時代から平成時代初期より狭まった。

また、もともと子供向けアニメに消極的である放送局としてTBSテレビ系列があり、元々子供向け・ファミリー向け作品であっても特撮・非特撮とも実写ドラマ(一例として『ウルトラシリーズ』『ケンちゃんシリーズ』など)での制作を得意にしていた経緯もあり、子供向け・ファミリー向けアニメの制作本数は系列局の朝日放送テレビ毎日放送CBCテレビ制作分を含めても他系列より少なかった。2000年代以降は明確に、アニメでは子供向けよりもティーンエイジャーや成人層を対象とした深夜アニメに注力するようになる。

また、土曜→日曜夕方の毎日放送制作全国ネット枠でも、対象年齢をティーンエイジャーや成人層(作品によっては小学校高学年も)に上げて深夜アニメに類似した作品選定と制作方針を取るようになり、作品内容もリアリティを追求する姿勢により、これまで同局が過去に「準教育局」だった経緯から敬遠していた、刺激の強い表現や性的・残酷な演出と、社会問題を盛り込むなどの難解な内容が含まれた、未就学児から小学校低学年の子供の視聴による影響が懸念される作品が放送されることがあった。

その後、土曜早朝枠でTBSテレビ・毎日放送とも全国ネットの子供向け作品の制作を再開し、前述の夕方全国ネット枠からの時間帯移動で『アニメサタデー630』の枠名が設けられたが、毎日放送制作分は子供向けとティーンエイジャー向けが混在することがあった。

結果的に実写作品を含めても、毎日放送が制作権を持っていた『仮面ライダーシリーズ』(東映)のテレビ朝日(1975年3月までのネット局。関西地区の放送権はネットチェンジ後のため朝日放送テレビへ譲渡)への、TBSテレビ→毎日放送→CBCテレビが制作権を持っていた『ウルトラシリーズ』(円谷プロダクション)のテレビ東京への制作権譲渡や、『アニメサタデー630』の廃枠(放送されていた作品については、事実上テレビ東京に続編の制作権を譲渡)で、TBSテレビ(毎日放送・CBCテレビを含む)は、アニメ・ドラマともに子供向けに特化した内容および玩具・文具・食品などの子供向け商品の販促を目的とした番組の制作から事実上撤退した。 

対象年齢 編集

幼児・児童以外の視聴者 編集

日本では1970年代中盤までは、「テレビまんが(当時のアニメの呼称)は子供のもの」という認識があったが、『宇宙戦艦ヤマト』以後のアニメブームを受けて、メインターゲットの幼児・児童のみならず、中学生以上のティーン層や成人までに人気を博す作品が増えた。

おもに中学生以上を対象に入れた漫画やゲームなどを原作とした作品や、かつてからの視聴習慣や、大人でも楽しめる内容の奥深さを見出されている作品、『おねがいマイメロディシリーズ』のように元々キャラクター自体の人気が高い作品などが挙げられる。『妖怪ウォッチシリーズ』のように制作側も保護者といった大人の視聴を見越し、往年の作品パロディ流行語など「大人でも楽しめるネタ」を入れるケースがある。

美少女戦士セーラームーンCrystal』『カードキャプターさくら クリアカード編』『魔女見習いをさがして(『おジャ魔女どれみ』スピンオフ映画)』『キボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜』などは、かつてシリーズを視聴していた大人層を対象にした続編・派生作品として発表されている。

逆に、本来は高めの年齢層を対象としていたものの、アニメ化およびその放送が長期に渡る事で結果的に視聴者が低年齢層に偏るケースもあり、保護者やスポンサーから論争の的となる事がある。『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』は、本来は小中学生・青年向け漫画が原作であるものの、アニメ化により原作にあったブラックジョークの要素が次第に薄れ、ファミリー向け路線へと作風が変化した。

対象年齢別にみる作品の特徴 編集

ほとんどが登場人物の普通の暮らしが描かれているストーリーが多いのが共通の特徴だが、幼児全般向け作品(幼児 - 小学校低学年向け)の中でも、細かく年齢別に区分された作品とがある。

幼児全般向けの作品(幼児 - 小学校低学年向け)では、子供に人気の高いキャラクターなどを中心とした作品が多く、3歳児や5歳児または小学校低学年の子供に設定された人物や動物キャラクターを主人公にした作品も多い。テレビ東京きんだーてれびNHK教育テレビ(Eテレ)おかあさんといっしょ』内のコーナーアニメや、NHKアニメの『ミニアニメ』(主に『ミッフィー』・『うっかりペネロペ』・『うさぎのモフィ』・『がんばれ!ルルロロ』・『ふうせんいぬティニー』・『かいじゅうステップ ワンダバダ』・『のりものまん』・『チキップダンサーズ』)・『パッコロリン』・『はなかっぱ』・『オトッペ』・及び2016年度にアニメ化されたことのある『ざわざわ森のがんこちゃんシリーズ』などが代表的な作品である。

0 - 2歳向けのものは単独のアニメ作品はほぼ存在せず、Eテレで放送される乳幼児向けテレビ番組『いないいないばあっ!』内の1コーナーで放送される。言葉を習得する前の0歳児でも理解できるよう、気をひきそうなを使った単純なアニメーション[2]が主体である。

2 - 4歳向けの作品では、幼児に人気の高いキャラクターなどを主人公に、幼児でもわかりやすいストーリーの中に社会のルールやモラルなどをわかりやすく織り交ぜて「しつけ効果」をねらった作品が多くみられ、幼年層に親しみやすい、擬人化された動物や物が登場する作品が多い。テレビアニメの『それいけ!アンパンマン』・『しまじろうシリーズ』及び、実写パートとアニメパートを織り交ぜた幼児向けテレビ番組『おかあさんといっしょ』がその代表例である。

4 - 6歳児向けの作品では幼稚園児向けの教育物を題材としたしつけ効果をねらった作品が向かれている。実写パートとアニメパートを織り交ぜたNHKのテレビ番組『みいつけた!』及び、テレビアニメの『しまじろうシリーズ』などが挙げられる。

小学生(6歳以上)向けの作品では、視聴者層にとって大人より身近な年齢である小学校中高学年もしくは中学生くらいの子供に設定された人間または同等の精神年齢に設定された動物やキャラクターが主人公とされ、ストーリー内に勧善懲悪や「しつけ効果」を織り交ぜている事も多い。

幼年向け知育・教育用ビデオにも、アニメの人気キャラクターを登場させたり、オリジナルアニメによる作品なども数多く市販されている。

対象性別 編集

両性に支持されている作品もあるが、おおむね4歳児以降では類型的な男女別の嗜好を好むため、男児向け、女児向けの区別がはっきりと分かれる作品が多い。男児向けではロボットアニメヒーローが主人公のアニメ、女児向けでは魔法少女アニメアイドルが主人公のアニメがその代表とも言える。ただし、結果的に異性にも支持を得る作品があったり、制作側や視聴者が男女の区分にこだわらない作品もある。

少年漫画の『週刊少年ジャンプ』(集英社)『週刊少年マガジン』(講談社)『週刊少年サンデー』(小学館)、少女漫画の『りぼん』(集英社)『なかよし』(講談社)『ちゃお』(小学館)をはじめ、漫画雑誌やライトノベルを原作とするアニメは小学校高学年から中高生の青少年をターゲットにしている作品が多いが、アニメ化により原作の読者層より幼い男児・女児へも広まった作品も多い。

男児向けコンピューターゲームカードゲーム・玩具(ホビー)の販促漫画作品を原作としたものは『月刊コロコロコミック』(小学館)で展開される作品が他を圧倒し、漫画・アニメとのメディアミックスを進めてきた。また、女児向け作品でも『たまごっち!シリーズ』『リルぷりっ』『アイカツ!シリーズ』『プリティーシリーズ』のようにコンピューターゲームアーケードゲーム)を原作としたメディアミックス作品も現れている。

藤子不二雄作品や『ポケットモンスターシリーズ』『ビックリマン』『妖怪ウォッチシリーズ』などは、当初は男児向けとしてカテゴライズされていたものの、後に女児向けにおいてのメディア展開も行われ両方対応している。いずれもアニメ化など長期メディア展開の過程で本来の層以外に向けたアレンジが行われている。特に性別を問わない学習雑誌の掲載作品には顕著であり、『ドラえもん』は連載当初の原作のアンケートで少女の人気が低かったので、女子向けのひみつ道具を出すように[3]したこともある。『ポケットモンスターシリーズ』では女児にもターゲットを広げたいという制作側の意向で、原作ゲームではフシギダネゼニガメヒトカゲの3種のポケモンの中から1匹を選択するのに対し、アニメ版の主人公・サトシの最初のポケモンをピカチュウに変更している[注 1]

世界名作劇場』も『トム・ソーヤの冒険』など原作の選択からうかがえるように、作品ごとに男児と女児の両方に向けて展開していた。また、元々が新聞漫画が原作であり、ファミリー向けに該当する『サザエさん』でファッションドールなどの女児向けの玩具展開を行っていた時期もある[注 2]

日本国外での特徴 編集

世界的には、アニメーション作品は大半が「子供向け」として作られることが多く、日本のようにティーンや大人をもターゲットとするものは『ザ・シンプソンズ』や『サウスパーク』など一部に限られる。

2000年代中盤以降、1930年代の時点から既にあった手描きグラフィックの作品に加え、フルCGで制作された作品も主流であり、日本のようにフルCGアニメは殆ど製作されず、大半の作品を手描きグラフィックのアニメとしている国は珍しい方である。特にフルCGアニメーションとして製作された映画作品の場合、映画制作時に生じたキャラクター背景・小道具等における各種グラフィックのファイルを流用されたサイドストーリーのテレビ版も積極的に製作されている。

アメコミヒーローハリウッド映画を原作とした作品は、大半がアメリカ合衆国が基幹製作国である。日本のアニメ制作会社が関わった作品もある。

バービーモンスター・ハイブラッツといった人形玩具を原作としたものや、レゴブロック系のシリーズ物を原作とした作品も、積極的に製作されている。

スポンジ・ボブ』も子供向けテレビ番組専門チャンネルのニコロデオン製作であることから、子供向けとして製作されたが、ハードなコメディが大人にまで受けたことから、同じ系列(パラマウント・グローバル)のコメディ番組専門チャンネルであるコメディ・セントラルにまで編成される程となっている。

韓国の事情 編集

大韓民国では1990年代から2007年頃までは地上波でも日本の子供向けアニメが放送されていたが、それ以降は純韓国産のアニメか、北朝鮮や日本や中国との合作アニメを中心に編成されている。地上波では韓国放送公社(KBS)、韓国教育放送公社(EBS)、SBSの系列ではよく放送されているが、文化放送(MBC)では他局よりも比較的早く2002年まで純日本産アニメを放送していたり[注 3]、地上波事業者系ケーブルテレビチャンネルファミリーで子供向けチャンネルを唯一持っていなかったりしているため[注 4]、他局に比べて子供向けアニメの編成は消極的である。

KBSは公共放送であるが、広告放送を実施していないKBS第1テレビジョン(KBS1)と広告放送を実施しているKBS第2テレビジョン(KBS2)とKBS N系列のチャンネルで構成されている。韓国ではテレビ番組の放送中に広告を放送することが原則として禁止[注 5]されているため、広告放送を実施していないKBS1で玩具の販売促進アニメを放送することが可能となっている。その代わり、KBS2(主に子供番組の枠)やKBS KidsでKBS1における作品の玩具CMを放送することで対処されている。

韓国産の玩具販売促進アニメは番組内の広告放送が解禁[注 6]された2010年代辺りから増えており、男児向けでは『ターニングメッカード』を柱とした『メッカードシリーズ』が有名で、韓国車ロボットに変形するトランスフォーマーに似た性格を持ったアニメの『ハローカーボット』(現代自動車)や、対抗作品の『変身自動車トーボット』(起亜自動車現代自動車の姉妹企業)など、玩具企画をベースとしたメディアミックスのアニメが中心。女児向けでは『コンスニ』や『シークレットジュジュ』など、お世話人形着せ替え人形といった韓国の既存玩具そのものをキャラクター化したアニメが主である。

ちなみに、韓国の子供向けアニメはメディアミックスに積極的ではあるが、国土が狭く、人口密度が日本よりも高めのため、映画化に留まらず、ミュージカル化が積極的に行われている。劇中の人間キャラクターは基本的に子供であっても大人の俳優が演じる形を採られており、どの作品を題材としたものであっても韓国全土を巡る形式となっている。動物擬人化キャラクターのみの作品を中心に、出演キャラクターが全て着ぐるみによるマスクプレイミュージカルの形式を採られる作品も少なくない。韓国製子供向けミュージカルの中には、『きかんしゃトーマス』や『おしりたんてい』などのように、日本向けにローカライズされているものも極小数だが、存在する。

韓国を代表する子供向けアニメは『ポンポン ポロロ』(Iconix・EBS)であり、2002年に韓国が独自に導入された視聴推奨年齢制度[注 7]導入の翌年にあたる2003年に、戦闘要素が主体で、乳幼児への教養要素を兼ね備えた『それいけ!アンパンマン』をベースに、そちらから戦闘要素を完全に排除し、教養要素に特化した作品として製作されることで、全年齢対象番組に仕立てられているため、ターゲットの年齢層も対象年齢に含められている。本来のターゲットは1~3歳までの男女であるため、それまで韓国で放送されていた同じターゲットの『アンパンマン』から人気を奪う程[注 8]の、国民的人気アニメになっている。韓国はテレビ番組の放映権には比較的緩いので、製作局のEBSに留まらず、ほぼ全ての韓国の子供向けチャンネルで放送された実績がある。ポロロの社会現象的な成功により、『プリキュアシリーズ』(7歳以上推奨)[注 9]から戦闘要素だけを抜いた作品の『フラワーリングハート』(全年齢向け)[注 10]をEBSアニメを柱とした姉妹メディアミックスとして展開された。

ポロロと並ぶ韓国製の子供向けアニメの名作として、『シンビアパート(神秘アパート)』という朝鮮半島妖怪を題材としたバトルものがあり、12歳以上を推奨していることから、少年向けに該当されている。トゥーニバースCJ ENM)のオリジナルアニメとして製作され、地上波ではない放送局の作品であるのにも関わらず、高い視聴率と知名度を誇り、第3シリーズ以降では、地上波チャンネルのKBS2と並行放送するまでに至っている。また、子供向けアニメとしては珍しく実写ドラマ化されている[注 11]。そのため、幼児向けとEBS Kids[注 12]を除いたほぼ全ての子供向けチャンネルだけでなく、地上波のOBS京仁テレビにまで足を伸ばす程になっている。世界的には、Netflixでの配信が主であり、基本的に吹き替え音声制作されている言語公用語としているでの配信であり[注 13]日本語北京語など、吹き替え音声が用意されていない言語を公用語としている国では配信されていない。

注釈 編集

  1. ^ ただし、2023年版アニメでは男女2人が主人公であり、最初のポケモンは原作ゲーム同様3種のポケモンから1匹を選択する形になっている(リコはニャオハ、ロイはホゲータ)。
  2. ^ ただし、アニメ化以前の時期までは女性ファンの支持が多く、少女漫画誌で連載していた時期もある。
  3. ^ プリティーシリーズ』のアニメ作品は、MBCが韓国での初放送権を持っているが、韓国との合作作品である。
  4. ^ KBS…KBS Kids、EBS…EBS KIDS、なおSBSは、ニコロデオンの韓国版をSBSバイアコムという合併企業が運営しており、MTVの韓国版にあたる「SBS MTV」も同社が運営している。ただ、『ニコロデオン』のブランドを冠していながら、米ニコロデオンのオリジナル番組は『スポンジ・ボブ』や『パウ・パトロール』(韓国の独自製作でミュージカル化もされた)などの「ニックトゥーン英語版」を構成する作品が主であり、実写によるオリジナル番組は殆ど編成されていない替わりに、韓国・日本製アニメーションの番販や、SBSが製作に関与した過去のアニメーション番組や、SBSの地上波向け子供番組の再放送を主軸としている。
  5. ^ アニメーションを例にとると、韓国が製作に関与した作品はAパートとBパートの概念は無く、韓国と日本が共同で製作した作品の韓国版は、AパートとBパートが完全に統合されており、アイキャッチが削除されている。純日本製アニメの場合、AパートとBパートの間は、絶対的にCMを流していないので、『ポケットモンスターシリーズ』など、番組によっては、アメリカ版は必ずアイキャッチをカットしているので、そちらを韓国に輸入して放送することもある。番組の放送中にCMを挟む場合は、フォーマット上は同一番組だが、番組編成上は別番組扱いである。
  6. ^ それ以前は韓国では禁止されていたので、『少女チャングムの夢』などのように、玩具企画をベースとしないアニメに玩具メーカーが製作に関与する程度だった。その代わり、放送終了後のエンドクレジットの冒頭に、放送中の広告に関わった企業をロゴタイプとして表記している。2019年現在も欧米諸国の一部では番組外での放送に限るなどの制限を加えている例が存在する。
  7. ^ 全年齢、7歳以上、12歳以上、15歳以上、19歳以上の5種類で、テレビ番組のみが対象であり、黄色円形の中に視聴推奨年齢を表記している。日本ではこのような制度を導入していないため、ぼかし処理を取るか、違うマークで隠す措置を取るのかである。
  8. ^ 『ポロロ』が戦闘要素を排除したことで全年齢対象となっているのに対し、『アンパンマン』は戦闘要素があるとしてターゲットの世代より歳上の7歳以上推奨となっている。乳幼児向けアニメのため、教養要素が他作品より強いこともあって、このような対象年齢となっている。一般的に戦闘要素に完全に特化した子供向けフィクション番組は基本的に12歳以上推奨であり、ヒーロー物のアニメ・特撮の場合、日本では幼児が主なターゲットとしているのに対し、中学生以上が韓国における主なターゲットである。韓国では玩具は殆ど展開されておらず、他の少年向けアニメと同じくフィギュアコンピュータゲームDVDが主な販促品である。
  9. ^ 推奨年齢の関係もあり、玩具も女子児童をターゲットとしたものが主であり、ラインナップが日本と大きく異なる。
  10. ^ 現代の実世界を舞台とした作品であることを活かし、姉妹版権プロダクトプレイスメントもあり、『ちびっこバス タヨ』の実車バスや、ポロロジュースが劇中に登場した。
  11. ^ タイトルは『シンビアパート外伝』で、スタジオドラゴン制作。韓国ドラマの一般的な対象年齢にあたる15歳以上を推奨としているが、子供向けメディアミックスの一部であるため、例外的に児童向けドラマに分類されている。基本的に子供向けチャンネルでの編成が主だった。
  12. ^ EBS自主制作の子供番組と、EBSが製作に関与したアニメ、特撮が主で、希に大人向けにあたるEBSのバラエティ番組も編成されており、EBSそのものが子供向け番組の編成比率が高いことから、EBSが製作に参加していない作品の番販は一切存在していない。ただし、シンビアパートと同じ権利者が著作権を有する作品の『レインボールビー(原題)』は、EBSが製作したもののため編成されている。
  13. ^ アメリカやインド(双方とも英語主音声韓国語副音声の二重音声放送)などでは、テレビ放映されていることもある。

出典 編集

  1. ^ 野口智雄 (2010年8月30日). “大ヒット「プリキュア」に学ぶ子どもマーケット攻略法”. プレジデント. http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2010/20100830/15981/15986/ 2011年2月26日閲覧。 
  2. ^ NHKキッズワールド - いないいないばあっ!
  3. ^ 『封印作品の憂鬱』洋泉社 2008年、安藤健二

関連項目 編集