水上駅

群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢にある東日本旅客鉄道の駅

水上駅(みなかみえき)は、群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)上越線である。

水上駅
駅舎(2021年1月)
みなかみ
Minakami
上牧 (5.4 km)
(3.6 km) 湯檜曽
地図
所在地 群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢96
北緯36度46分43.06秒 東経138度58分7.70秒 / 北緯36.7786278度 東経138.9688056度 / 36.7786278; 138.9688056座標: 北緯36度46分43.06秒 東経138度58分7.70秒 / 北緯36.7786278度 東経138.9688056度 / 36.7786278; 138.9688056
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 上越線
キロ程 59.1 km(高崎起点)
電報略号 カミ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
249人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1928年昭和3年)10月30日[1]
備考 直営駅[2]管理駅
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概要 編集

上越線内の主要駅で、水上温泉郷を擁する旧水上町の観光拠点である。以前は上越国境越え用機関車ED16EF12EF16等)が配属された水上機関区が開設され、当駅は通過禁止駅のため上越線全列車が停車している。客車列車補機の増解結が行われた。当駅を経由しない上越新幹線開通後は上野駅からの特急「水上」が当駅を終着駅とするのみとなっている(現在は臨時列車)。以前は、高崎方面と長岡方面を通し運転する普通列車も存在した[3]が、現在では普通列車は当駅を境に運転系統が分断されており、いずれの方面からも当駅折返しとなる。

越後湯沢・長岡方面下り定期旅客列車は平日が1日6本のみ(最大で4時間近くも開く時間帯がある)となる[注釈 1]。また、初列車が8時台、最終列車が20時台となっている。冬季には、スキー客の利便性向上のため、列車が増発される。新潟県方面へは旅客列車よりも貨物列車の方が列車の本数が多い。

駅管轄は高崎支社だが、日本国有鉄道(国鉄)時代は新潟鉄道管理局(現・新潟支社)の管内(境界駅)であった[3]

歴史 編集

駅構造 編集

単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅。両ホームは1本の跨線橋(階段のみ)で連絡している。ホームは曲線上に位置している[11]。この他駅南側に留置線がある[11]

コンクリート2階建ての大きな駅舎を備え、待合室(夜間閉鎖)も設置されている。2001年平成13年)に入口部分を増築した。

直営駅[2]Suica対応自動改札機指定席券売機自動券売機が設置されている。以前はみどりの窓口も設置されていたが、2006年に「もしもし券売機Kaeruくん」へ置換えられる形で廃止され、「もしもし券売機Kaeruくん」も2012年に現在の指定席券売機に置換えられる形で営業を終了した[12]

以前は1番線と2番線間に機回線があったが[11]、補機の必要も無くなり撤去された。

のりば 編集

駅舎側が1番線である。定期旅客列車は以下の使い分けを行っている(臨時列車についてはこの限りでない)。

番線 路線 方向 行先
1 上越線 上り 高崎大宮上野方面
2 下り 長岡新潟方面
3 (臨時ホーム)

(出典:JR東日本:駅構内図

利用状況 編集

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員249人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 772 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 748 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 740 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 706 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 651 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 621 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 589 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 612 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 609 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 546 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 514 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 450 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 465 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 439 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 419 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 405 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 392 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 385 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 364 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 341 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 208 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 218 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 249 [利用客数 1]

駅周辺 編集

水上温泉郷への玄関口の1つで、駅前にある駐車スペースは公共交通の路線バスタクシーの他、ホテルの送迎バスが使用する。また、駅前には観光案内所の他、土産品店等の商店が軒を連ねる。なお、温泉街の中心部までは高崎寄りへ徒歩10分程の距離である。郵便ポストは以前は駅前にあったが撤去された。その後駅側が郵便局に要望し現在閉鎖中の簡易局前に設置された。

駅前の道路は、冬季の降雪時は消雪パイプ等による散水を行っている。

駅から徒歩5分の所に蒸気機関車(SL)用の転車台がある。周囲は「水上駅転車台広場」として整備されてイベント等に利用されており[13]国鉄D51形蒸気機関車(D51 745)が展示されている[14]

バス路線 編集

上越新幹線上毛高原駅へ連絡する路線の他、谷川岳ロープウェイ駅や町内の一部スキー場等への路線が運行されている。特に湯檜曽駅土合駅(谷川岳ロープウェイ駅行バスが経由)へは、並行する上越線旅客列車よりも路線バスの本数が多い。

この他、水上温泉シャトルバスが主に多客期に運行している。

2番のりば
3番のりば
4番のりば
  • 関越交通
    • 粟沢
    • 宝川温泉
    • 湯の小屋
5番のりば

隣の駅 編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)
上越線
上牧駅 - 水上駅 - 湯檜曽駅

脚注 編集

記事本文 編集

注釈 編集

  1. ^ 青春18きっぷ通用期間やスキーシーズン等の多客期は、高崎方面列車が越後中里駅まで延長運転される事例がある。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、451頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 『学研の大図鑑 JR全駅・全駅舎東日本編(JR東日本・JR北海道)』学習研究社、2003年2月25日、104頁。 
  3. ^ a b 大時刻表弘済出版社)1979年8月号、224-229、236-241頁、高崎線・上越線・信越本線のページ、等多数。
  4. ^ 『鉄道省年報. 昭和6年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 『略年表』五十年史、新潟鉄道管理局、P495
  6. ^ 『略年表』五十年史、新潟鉄道管理局、P508
  7. ^ a b 時刻表(JTB版)2002年10月号(567頁)~2003年1月号、高崎線・上越線ページ参照。
  8. ^ “みどりの窓口リストラ” 朝日新聞朝日新聞社): p23.(2006年7月11日 夕刊)
  9. ^ “JR高崎支社 14駅に新型券売機”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2006年3月17日) 
  10. ^ Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。 オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200524150337/https://www.jreast.co.jp/press/2008/20081218.pdf2020年5月25日閲覧 
  11. ^ a b c 小学館『国鉄全線各駅停車・6 中央・上信越440駅』176頁。
  12. ^ Kaeruくんが指定席券売機に変更になります。券売機変更のお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. 2014年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月30日閲覧。
  13. ^ 【お知らせ】水上駅転車台広場での雪遊びイベント(1月9日・10日)の中止についてJR東日本高崎支社(2016年1月7日)
  14. ^ 水上駅前のSL、クラウドファンディングで塗り替え『日本経済新聞』地域ニュース関東(2017年10月19日)

利用状況 編集

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月13日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月12日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集