神埼駅
佐賀県神埼市にある九州旅客鉄道の駅
神埼駅(かんざきえき)は、佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里にある、九州旅客鉄道(JR九州)長崎本線の駅である。駅番号はJH06。旧・神埼町及び神埼市の中心駅である。3回の駅名変更を経験している。
神埼駅* | |
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![]() 駅舎(南側より撮影) | |
かんざき Kanzaki | |
◄JH05 吉野ケ里公園 (2.6 km) (4.5 km) 伊賀屋 JH07► | |
![]() | |
所在地 | 佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里2344-5 |
駅番号 | JH 06 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | JH 長崎本線 |
キロ程 | 15.7 km(鳥栖起点) |
電報略号 | カン←カサキ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,308人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)8月20日[2] |
備考 | 業務委託駅 |
歴史 編集
- 1891年(明治24年)8月20日:九州鉄道(初代)の神崎駅(かんざきえき)として開業[2]。
- 1907年(明治40年)
- 1945年(昭和20年)5月1日:神崎駅(現・尼崎駅)と区別するため、肥前神埼駅(ひぜんかんざきえき)に改称[3]。
- 1956年(昭和31年)4月10日:再び神埼駅(かんざきえき)に改称[2]。
- 1976年(昭和51年)2月19日:専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR九州・日本貨物鉄道(JR貨物)が継承[2]。
- 1997年(平成9年)3月22日:貨物列車の設定を廃止[2]。駅の東側にある三愛石油佐賀営業所(油槽所)へ至る専用線があり、鶴崎駅から石油輸送貨物列車が運行されていた。
- 2007年(平成19年)4月1日:JR貨物の駅が廃止され、貨物の取扱いが終了。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカードSUGOCAの利用を開始[4]。
駅構造 編集
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅[1]。弥生時代の高床倉庫をイメージしたデザインの橋上駅舎を備える[1]。
南口・北口共にエレベータを備えるほか、鳥栖・博多方面への列車が発着する2・3番線ホーム(島式ホーム)にもエレベータが通じている。また、佐賀方面への列車が発着する1番線(単式ホーム)にもエレベータが通じている。特急列車の待避は2021年3月13日のダイヤ改正では上り2本、下り2本で、島式ホーム南側の2番線に入る。ホームは817系電車に対応して2両分がかさ上げされており、段差なしで乗降できる。
JR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅で、窓口や自動券売機も設置されている。また、SUGOCAはチャージでき、改札や自販機で使用できる。
のりば 編集
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | JH 長崎本線 | 下り | 佐賀・江北・諫早・長崎・佐世保・ハウステンボス方面 | 通常は1番のりばを使用(一部2番のりば)
2番のりばは待避線としても使用される |
2・3 | 上り | 鳥栖方面 | 通常は3番のりばを使用(一部2番のりば)
2番のりばは待避線としても使用される |
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ホーム(2009年11月)
利用状況 編集
2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は1,645人である[5][6]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 1,352 |
2001年 | 1,373 |
2002年 | 1,342 |
2003年 | 1,330 |
2004年 | 1,376 |
2005年 | 1,446 |
2006年 | 1,493 |
2007年 | 1,531 |
2008年 | 1,589 |
2009年 | 1,589 |
2010年 | 1,551 |
2011年 | 1,619 |
2012年 | 1,641 |
2013年 | 1,681 |
2014年 | 1,602 |
2015年 | 1,602 |
2016年 | 1,616 |
2017年 | 1,596 |
2018年 | 1,602 |
2019年 | 1,645 |
2020年 | 1,274 |
2021年 | 1,308 |
駅周辺 編集
駅の南側は神埼市の市街地であり、マンションやアパート、住宅地やスーパーマーケットや病院などが多く立ち並んでいる。この周辺では住宅街の建築が現在でも続いている。九年庵、仁比山神社、仁比山地蔵院などは当駅より北へ5kmほど離れている。
- 神埼市役所
- 佐賀県立神埼高等学校 現在は移転しているが、以前は近くに校舎があった。
- 国道34号 - 駅の南側を長崎本線に並行して通る。
- 佐賀県道222号肥前神埼停車場線 - 駅前と国道34号を結ぶ。
- 神埼市立神埼中学校
- 吉野ヶ里遺跡
- 三愛石油佐賀営業所
- ヤクルト本社佐賀工場
- 櫛田宮
- 佐賀県立神埼清明高等学校
- 西九州大学(当駅北口からシャトルバスが運行している)
- 神埼市中央公園(グラウンド、体育館、テニスコート)
- 神埼市中央公民館
- 神埼市中央交流センター(神埼市立図書館)
- 神埼病院
バス路線 編集
- 駅南口に3社の駅前停留所があるが、事業者により停留所位置が異なる。
- 「神埼駅通り」停留所 - 駅南側の国道34号線上、神埼駅前交差点付近。駅から約300m。
その他 編集
隣の駅 編集
脚注 編集
- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 27号 長崎駅・佐世保駅・大村駅ほか75駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年2月17日、20頁。
- ^ a b c d e f g h i 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、713頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 昭和20年4月17日付官報(第5474号) 運輸通信省告示第百五号
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年12月26日閲覧。
- ^ 佐賀県統計年鑑
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 神埼駅(駅情報) - 九州旅客鉄道