ミゲル・ロハス

ベネズエラのプロ野球選手

ミゲル・エリアス・ロハス・ナイデルノフMiguel Elias Rojas Naidernoff, 1989年2月24日 - )は、ベネズエラ共和国ミランダ州ロス・テケス出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBロサンゼルス・ドジャース所属。愛称はミギー・ロ[2]

ミゲル・ロハス
Miguel Rojas
ロサンゼルス・ドジャース #11
マイアミ・マーリンズ時代
(2020年8月24日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ミランダ州ロス・テケス
生年月日 (1989-02-24) 1989年2月24日(35歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
188 lb =約85.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手三塁手二塁手一塁手
プロ入り 2005年 アマチュアFA
初出場 2014年6月6日
年俸 $4,250,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入りとレッズ傘下時代

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2005年11月24日にシンシナティ・レッズと契約を結び、プロ入り。レッズ傘下では2012年までプレーした。

ドジャース時代

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ロサンゼルス・ドジャース時代
(2014年9月19日)

2012年11月13日にロサンゼルス・ドジャースと契約。

2013年は傘下のAA級チャタヌーガ・ルックアウツでプレーした。

2014年6月6日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビューを果たした。8日の同カードでマット・ベライルからメジャー初安打を放った。そのまま控え内野手としてメジャーに定着し、主に遊撃のレギュラーを務めたハンリー・ラミレスの守備交代として試合終盤に起用された。最終的に85試合に出場して打率.181、1本塁打、9打点出塁率.242を記録した。

マーリンズ時代

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2014年12月10日にアンドリュー・ヒーニークリス・ハッチャーエンリケ・ヘルナンデスオースティン・バーンズとのトレードディー・ゴードンダン・ヘイレンと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した[3]

2015年は控え内野手として60試合に出場し、打率.282、1本塁打、17打点、出塁率.329を記録した。

2016年は前年を大きく上回る123試合に出場し、打率.247、1本塁打、14打点、出塁率.288を記録した。

2017年は90試合の出場で打率.290、1本塁打、26打点、出塁率.361を記録した。

2018年は自己最多の153試合に出場し、打率.252、11本塁打、53打点、出塁率.297を記録し、自身初となる規定打席に到達した一方で、リーグワーストの23併殺を喫した。

2019年は8月7日のニューヨーク・メッツ戦で一塁ベースへの走塁の際に右脚のハムストリングスを痛め、故障者リスト入りした[4]。9月20日には、2年総額1025万ドルで契約を延長した[5]。オプションとして2021年シーズン中での500打席到達と、2022年シーズンのスプリングトレーニング参加が確定された際には2022年シーズンの契約である単年550万ドルが保証される[6]。前述のオプションが達成しなかった際には2022年シーズンの選択権を球団側が所持し、バイアウトの際は50万ドルが支払われる。同20日の記者会見で「延長の決め手になったのは大きな契約でも、長期間の契約でも、私の個人的な問題でもないよ。私がこのチームで成し遂げたいのは、マーリンズの優勝を助けることだけだよ」とコメントし[7]、「私は自分が持っているものに満足することはないよ。メジャーリーグに入った時は10年間プレーしたい、ゴールドグラブ賞を獲りたい、チームが優勝するのを助けたいと多くの目標があった。そして、目標は今でも成長し続ける。それは、野球をしている全ての子どもたちに可能性があるというメッセージだ。仕事を続け、些細なことを毎日続けていれば、どんなに上手でも下手でも、自分が到達したいと思うところまでたどり着けるんだよ」と涙をこらえながら語った[8]。このシーズンは前述の怪我の影響もあり、132試合に出場して前年を上回る打率.284、5本塁打、46打点、出塁率.331を記録し、2年連続で規定打席に到達した。守備面ではシーズンを通して遊撃手として出場し、ナショナルリーグ4位のUZR+7.8、DRSではリーグ7位となる-1を記録した[9]

2020年は前年に引き続き遊撃手として開幕から出場していたが、7月26日にマーリンズで新型コロナウイルスの集団感染が発覚[10]。8月4日にはロハスの感染が確認され、故障者リスト入りした[11]。しかし、8月21日のワシントン・ナショナルズ戦で復帰し、パトリック・コービンから3点本塁打を記録し、チームの5連敗を止める一打を放った[12]。このシーズンは試合数の減少もある中で、全60試合中40試合に出場し、打率.304、4本塁打、20打点、出塁率.392を記録した。

第二次ドジャース時代

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2023年1月11日にジェイコブ・アマヤとのトレードで、古巣のドジャースへ移籍した[13]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2014 LAD 85 162 149 16 27 3 0 1 33 9 0 0 1 0 10 1 2 28 5 .181 .242 .221 .464
2015 MIA 60 157 142 13 40 7 1 1 52 17 0 1 2 2 11 1 0 16 4 .282 .329 .366 .695
2016 123 214 194 27 48 12 0 1 64 14 2 1 6 2 11 2 1 27 10 .247 .288 .325 .613
2017 90 306 272 37 79 16 2 1 102 26 2 1 1 2 27 5 4 32 6 .290 .361 .375 .736
2018 153 527 488 44 123 13 0 11 169 53 6 3 2 4 24 2 9 69 23 .252 .297 .346 .643
2019 132 526 483 52 137 29 1 5 183 46 9 5 1 5 32 2 5 62 15 .284 .331 .379 .710
2020 40 143 125 20 38 10 1 4 62 20 5 1 0 0 16 2 2 18 1 .304 .392 .496 .888
2021 132 539 495 66 131 30 3 9 194 48 13 3 1 1 37 0 5 74 10 .265 .322 .392 .714
2022 140 507 471 34 111 19 2 6 152 36 9 3 1 3 26 1 6 61 12 .236 .283 .323 .605
2023 LAD 125 423 385 49 91 16 1 5 124 31 8 3 2 5 26 0 5 48 12 .236 .290 .322 .612
2024 103 337 307 41 87 21 0 6 126 36 8 2 2 2 23 0 3 34 8 .283 .337 .410 .747
MLB:11年 1183 3842 3511 399 912 176 11 50 1260 336 62 23 19 26 243 16 42 469 106 .260 .313 .359 .672
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別投手成績

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W
H
I
P
2023 LAD 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 14 3.0 3 0 1 0 1 0 0 0 2 2 6.00 1.33
2024 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00
MLB:2年 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 18 4.0 4 0 1 0 1 0 0 0 2 2 4.50 1.25
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手守備


投手(P)












2023 LAD 3 1 0 0 0 1.000
2024 1 0 1 0 0 1.000
MLB 4 1 1 0 0 1.000
内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2014 LAD - 3 2 11 0 2 1.000 19 8 28 3 2 .923 66 41 101 4 25 .973
2015 MIA - 9 9 7 0 1 1.000 9 3 14 1 0 .944 32 33 75 1 19 .991
2016 41 85 12 0 9 1.000 45 25 44 0 5 1.000 16 1 10 0 1 1.000 33 46 76 4 18 .968
2017 2 4 0 0 1 1.000 2 4 3 0 0 1.000 15 2 9 0 0 1.000 77 118 192 10 57 .969
2018 49 89 9 1 14 .990 11 15 27 0 7 1.000 39 28 58 1 6 .989 83 123 195 2 31 .994
2019 6 10 0 0 2 1.000 3 3 2 0 1 1.000 - 125 178 287 11 74 .977
2020 1 0 0 0 0 ---- - 1 0 1 0 0 1.000 39 49 113 3 30 .982
2021 - - - 128 192 282 11 80 .977
2022 10 27 3 0 4 1.000 - - 136 184 340 7 74 .987
2023 LAD - 1 1 3 0 1 1.000 1 1 0 0 0 1.000 121 143 281 6 61 .986
2024 1 0 0 0 0 ---- 13 16 27 0 6 1.000 11 7 11 1 1 .947 82 109 160 2 20 .993
MLB 110 215 24 1 30 .996 87 75 124 0 23 1.000 111 50 131 6 10 .968 922 1215 2103 61 489 .982
外野守備


左翼(LF)












2014 LAD 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 72(2014年)
  • 19(2015年 - 2022年)
  • 11(2023年 - )

脚注

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  1. ^ Miguel Rojas Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年3月2日閲覧。
  2. ^ Breakdown of Marlins' Players Weekend names MiLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月27日閲覧
  3. ^ "Dodgers acquire Howie Kendrick from Angels and three prospects from Marlins" (Press release) (英語). MLB.com (Los Angeles Dodgers). 11 December 2014. 2015年2月15日閲覧
  4. ^ Rojas lands on 10-day IL with hamstring strain” (英語). MLB.com. 2021年4月18日閲覧。
  5. ^ Marlins Extend Miguel Rojas” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月17日閲覧。
  6. ^ Miguel Rojas guaranteed $10.25M in 2-year deal with Marlins” (英語). USA TODAY. 2021年4月17日閲覧。
  7. ^ Matias J. Ocner. “Miguel Rojas gets emotional at press conference announcing extension with Miami Marlins” (英語). Miami Herald. 2021年4月17日閲覧。
  8. ^ Dusenbury, Wells. “‘I never thought I’d be in this position’ — Miguel Rojas on emotional moment of signing Marlins extension” (英語). sun-sentinel.com. 2021年4月17日閲覧。
  9. ^ National League Leaderboards » 2019 » Shortstops » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2021年4月17日閲覧。
  10. ^ Sussman, Ely. “There’s a COVID-19 outbreak on the Miami Marlins” (英語). Fish Stripes. 2021年4月18日閲覧。
  11. ^ Marlins' Miguel Rojas: Placed on injured list” (英語). CBSSports.com. 2021年4月18日閲覧。
  12. ^ Rojas' HR in return from illness holds up” (英語). MLB.com. 2021年4月18日閲覧。
  13. ^ Press release: Dodgers acquire Miguel Rojas”. www.mlb.com. 2023年1月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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