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ケン・ローチKen Loach, 本名:ケネス・ローチ/Kenneth Loach, 1936年6月17日 - ) は、イギリス映画監督脚本家。政治活動に熱心で、労働者階級移民、貧困などの社会問題に焦点を当てた作品を製作している。

Ken Loach
ケン・ローチ
ケン・ローチ
2019年 カンヌ国際映画祭にて
本名 ケネス・ローチ
Kenneth Loach
生年月日 (1936-06-17) 1936年6月17日(83歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド
ウォリックシャー州ヌニートン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 映画監督脚本家
ジャンル 映画
活動期間 1962年 -
主な作品
ケス
リフ・ラフ
大地と自由
麦の穂をゆらす風
わたしは、ダニエル・ブレイク
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経歴編集

1936年6月17日イングランドウォリックシャー州ヌニートンで生まれた。イギリス空軍に2年間従軍した後、オックスフォード大学のピーターズ・カレッジで法律を学んだ。在学中はコメディ・グループのオックスフォード・レヴュー (The Oxford Revue) に俳優として参加していた。卒業後の1962年BBCに入社し、テレビシリーズの演出を務めた。

1967年長編夜空に星のあるように』で監督としてデビューした。2作目の『ケス』(1969年)は英国アカデミー賞作品賞監督賞にノミネートされた。しかし、社会問題への市民の関心の低さや政治的な検閲が原因となり、1970年代から1980年代にかけて長い不遇時代を過ごした。

1990年代に入り、労働者階級や移民を描いた作品を立て続けに発表。そのうち『ブラック・アジェンダ/隠された真相』(1990年)と『レイニング・ストーンズ』(1993年)がカンヌ国際映画祭審査員賞、『リフ・ラフ』(1991年)と『大地と自由』(1995年)がヨーロッパ映画賞作品賞を受賞し、国際的に評価されるようになった。1994年には第51回ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞した。

2003年高松宮殿下記念世界文化賞の映像・演劇部門に選出された。ローチは、この賞のスポンサーが右派メディアであるフジサンケイグループであり、主宰者であった日本美術協会会長の瀬島龍三は当時の首相中曽根康弘のブレーンであることも知っていたが、敢えてこの賞を受けた。ローチはこの賞金の一部を日本のどこか適当な労働運動に寄付したいと考え、国鉄分割民営化に反対したためにJRから締め出された闘争団を勧められて、ここに寄付した。ローチはイギリス国鉄民営化で、労働条件の切り下げやリストラに揺れる労働者を描いた『ナビゲーター ある鉄道員の物語』(2001年)を発表しており、かねてから民営化反対論者であった。ローチは「中曽根などからの賞金を受け取って、その金を中曽根が進めた国鉄分割・民営化に反対して闘っている人にカンパするのはなかなかいい」と発言した。

2006年、『麦の穂をゆらす風』が第59回カンヌ国際映画祭に出品され、69歳、13回目の出品で初のパルム・ドールを受賞した。2014年には第64回ベルリン国際映画祭金熊名誉賞を受賞した。2016年第69回カンヌ国際映画祭障害者差別を背景に雇用支援金(英国の障害年金に相当)の現状を描いた『わたしは、ダニエル・ブレイク』で2度目のパルムドール受賞を果たした[1]

作風編集

左翼を任じ、一貫して労働者階級や第三世界からの移民たちの日常生活をリアリズムに沿って描いている。作品のスタイルとしては、俳優の自然な演技を引き出し、リアルな状況を作り出すことを重視している。そのため、シーンは最初から順番に撮影し、時には即興演技に委ねたり、脚本製作時に結末を意図的に執筆しないこともある。有名俳優以上に若い才能を好む傾向にある。

主な監督作品編集

著書編集

  • 『ケン・ローチ 映画作家が自身を語る』グレアム・フラー編、村山匡一郎・越後谷文博訳(フィルムアート社、2000年10月)

脚注編集

外部リンク編集