スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァStadio Giuseppe Meazza) は、イタリアミラノにあるフットボール専用スタジアム。旧称のサン・シーロSan Siro)としても知られる。保有者はミラノ市セリエAインテルナツィオナーレ・ミラノACミランのホームスタジアムとして使用されている他、UEFAチャンピオンズリーグやコンサートなどの各種試合やイベントなどに使用されている。また隣接してミラノ市営地下鉄のサン・シーロ・スターディオ駅も存在する。

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
Stadio Giuseppe Meazza
サン・シーロ / San Siro

Stadio Meazza.jpg

地図
施設情報
所在地 Via Piccolomini 5, 20151 Milan, Italy
位置 北緯45度28分40.89秒 東経9度7分27.14秒 / 北緯45.4780250度 東経9.1242056度 / 45.4780250; 9.1242056座標: 北緯45度28分40.89秒 東経9度7分27.14秒 / 北緯45.4780250度 東経9.1242056度 / 45.4780250; 9.1242056
開場 1926年
拡張 1956年1989年
所有者 ミラノ市
グラウンド ハイブリッド芝
ピッチサイズ 105 x 68 m
旧称
スタディオ・コムナーレ・ディ・サン・シーロ
Stadio Comunale di San Siro
使用チーム、大会
ACミラン (セリエA)(1926-現在)
インテル・ミラノ (セリエA)(1948-現在)
1934 FIFAワールドカップ
UEFA欧州選手権1980
1990 FIFAワールドカップ
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック
収容人員
80,018

概要編集

1925年に供用開始。その後1990年イタリアワールドカップに併せて大改築が行われ現在見られるような形となり、同開幕戦にも使用された。イタリア国内最大の80,018人が収容される。総面積355000 m²。

現在の構造は四隅や外周部など各所に巨大ならせん状のコンクリートの柱が配置され、その上に巨大な鉄骨製の梁が乗っているような形状となっている。また観客席上部を覆うような形での半透明の屋根(ひさし)がかかっているが、競技スペース部分そのものには天井がないため、降雨時には選手が降雨の中で試合を行う。同様に降雨時には観客席にも雨が吹き込むことがよくある。

1980年、インテルとACミランの両チームに所属した名選手ジュゼッペ・メアッツァが亡くなったことを受け、所有権を持つミラノ市がその業績を称えて、スタジアムの正式名称を旧称の「サン・シーロ」から「ジュゼッペ・メアッツァ」とした。

インテル側は、「ジュゼッペ・メアッツァ」と呼ぶのに対し、ACミラン側は、メアッツァの在籍年数は2年のみなどの理由で「サン・シーロ」と呼んでいる。

また同じミラノ市内に有名な歌劇場「スカラ座」があることから、一部で「カルチョのスカラ座」という愛称が使われることもある。

2012年、オランダのデッソ社が開発したハイブリッド芝であるグラスマスターが導入され芝の改善が図られた。

ジョジョの奇妙な冒険第5部〝恥知らずのパープルヘイズ〟の冒頭の舞台にもなっている。

2019-20シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではアタランタBCがホームスタジアム改築中によりUEFAの基準に満たない為、本スタジアムを代替として使用している。

2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の開会式もこの施設で行われる予定である。

建て替え計画編集

2019年秋からインテルとACミランは新スタジアムを自前で建設する提案を共同で行うことになった。現在駐車場となっている敷地内に6万人収容の新スタジアムを建設するという計画で敷地内にはホテルやオフィスビル、ショッピングセンターなどを併設して収益を出す形にする予定である。なお新スタジアムの完成後、旧サン・シーロは2026年の冬季五輪の開会式に使用される。その後は解体されるか、あるいは縮小されて女子サッカーやユースのカテゴリ用に使用されるサブ競技場になる。新スタジアムは2027年の完成を目指す予定である。

スタジアム周辺編集

スタジアムの横にはサンシーロ競馬場がある。

アクセス編集

市内西部に位置し、交通の便はよい。

  • トラム - 16番のトラムに乗り、終点 (San Siro Stadio M5) で下車。
  • 地下鉄 - Linea M5の終点、サン・シーロ・スターディオ駅で下車。

ギャラリー編集

関連項目編集

外部リンク編集

先代
スタッド・ド・フランス
サンドニ
UEFAチャンピオンズリーグ
決勝戦会場

2001
次代
ハムデン・パーク
グラスゴー
先代
オリンピアシュタディオン
UEFAチャンピオンズリーグ
決勝戦会場

2016
次代
ミレニアム・スタジアム