株式会社セントラルファイナンス (Central Finance) は、かつて存在した信販クレジットカード会社である。信販業界大手6社の一角をなし、クレジットカード「CFカード」(シーエフカード)を発行していた。

株式会社セントラルファイナンス
Central Finance Co., LTD.
御幸ビル(2020年8月)
種類 株式会社
市場情報
東証1部 8588
1980年10月 - 2009年3月26日
名証1部 8588
1979年11月1日 - 2009年3月26日
略称 CF
本社所在地 460-8670
愛知県名古屋市中区錦三丁目20番27号
北緯35度10分11.8秒 東経136度54分8.8秒 / 北緯35.169944度 東経136.902444度 / 35.169944; 136.902444座標: 北緯35度10分11.8秒 東経136度54分8.8秒 / 北緯35.169944度 東経136.902444度 / 35.169944; 136.902444
設立 1949年9月15日(形式上の法人格)
1960年1月28日創業)
業種 その他金融業
事業内容 CFカード(クレジットカード
ショッピングクレジット
信用保証業務
オートローン
消費者金融業務
決済事業
リース業
代表者 土川立夫(代表取締役社長)
資本金 232億5487万円
売上高 単体907億円、連結972億円
(2008年3月期)
従業員数 2,157名(2008年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 株式会社三井住友銀行 14.29%
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 8.78%
三井物産株式会社 8.78%
主要子会社 シーエフオートリース
外部リンク www.cfweb.co.jp(※現在は株式会社セディナへのリダイレクト)
特記事項:2009年4月1日に株式会社オーエムシーカード(存続会社)、株式会社クオークと合併し、セディナに改称。セントラルファイナンスの法人格は消滅した。
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2009年4月1日に、株式会社オーエムシーカード、株式会社クオークの2社と合併して、株式会社セディナとなった(株式会社セディナは2020年7月1日にSMBCファイナンスサービス株式会社(初代)と合併し、SMBCファイナンスサービス株式会社(2代目)に社名変更)。セントラルファイナンスの本社所在地(愛知県名古屋市中区)は、セディナの本店所在地となっている[1]

概要 編集

前身は日本信用販売株式会社(後の日本信販、現在の三菱UFJニコス)名古屋支店。既存業務に加え名古屋イージーペイメント販売店協同組合の業務を継承し、中部日本信販株式会社として発足。

長らく旧東海銀行系の信販会社であり、また、発行していたクレジットカードの内、VISAについては同じく東海銀行系のミリオンカードサービス(後のUFJカード、現在の三菱UFJニコス)との加盟店開放契約に基づき発行される等、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の発足以降も親密関係は続いた。

2007年には青森県での営業拠点であった持分法適用関連会社の「セントラルファイナンス青森」(みちのく銀行の親密企業)から信販事業部門を譲り受けて事業統合。また同年には、MUFGを離脱し第三者割当増資により三井住友フィナンシャルグループ (SMFG)および三井物産資本下の総合信販として再出発する方針を公表。株式移転等を経て、2009年4月1日に株式会社クオークと共に株式会社オーエムシーカード(同時に株式会社セディナに社名変更)へ吸収合併され解散した。

沿革 編集

クレジットカード 編集

プロパーカード 編集

クレジットカードブランドはCF Card(しーえふ かーど=2009年度のセディナ発足後はCedyna CF Card=せでぃな しーえふ かーど)であり、2006年9月現在、有効会員数(ローンカードを除く)は約857万人である。国際ブランドとしてVISA[2]MasterCard(プリンシパルメンバー)・JCBブランド(前述の資本関係の変化~セディナ成立後も継続)の付帯したカード発行をしている。1999年からロードサービスと全国(メジャー)のガソリンスタンド給油代金をキャッシュバックする「お油割くん」機能が付加されたプロパーカード「CFカード ROUTE2000」が発行される(本カードはセディナに仕様変更後も発行を継続しているが、名称が「ROUTE2000」に変更されている)。

提携カード 編集

☆印はセディナ仕様(セディナロゴ入り)に変更し、現在も新規発行ができるカード
★印はセディナ仕様(セディナロゴ入り)に変更後、新規発行受付を終了したカード
*印はカード券面にセディナロゴは入っていないが、現在も新規発行ができるカード
×印は新規発行受付を終了したカード。

エンターテイメント系
GEO+ONE CFカード[3]」など
ショッピング系
マルエイカーネーションカード☆」「ららぽーと甲子園カード×」「松坂屋MYカード」「SAKE ALCO CARD(酒アルコカードVISA)」「ベイシア Bカード☆」など
自動車系
スズキカード☆」・「コスモ ザ カード[4]☆」・「ザーレンドライバーズカード」・「ブリヂストン カーライフサポートカード☆」・「JAJA-UMA CLUB CARD(スズキ)」・「IDEX CLUBカード(新出光)☆」・「IKKO SUPER D CARD PLUS(一光)★」など
鉄道系
JR東海エクスプレス・カード東海旅客鉄道)*」[5]・「CFメディアカード(名古屋鉄道)☆[6]
旅行系
JTBカード*」・「ACNカード☆」・「ガルヴィCLUBカード」など
家電量販店系
ベストカード[7]
スポーツ系
「PTRテニスランキングカード」・「ミズノMARVIS CARD☆」・「GARRRR CLUB カード」・「GEO FITNESS CARD(ゲオ フィットネスカードVISA)」・「YOKOHAMA FCSUPPORTERS CARD」など
社会貢献系
「どまつりカード(にっぽんど真ん中祭り)」・「ILECカード」・「尾瀬カード(尾瀬保護財団提携)×」・「交通安全母の会カード×」・「地球・人間環境フォーラム(GEF)カード☆」・「白神山地カード」・「トキカード」・「エジプトクラブカード(早稲田大学)」・「結カード(白川郷)」
その他
「なでしこ倶楽部カード(中京テレビ)」・「CLUB BCカード」・「ENCHO CARD(エンチョーカード)☆」・「ZAGカード(ザグザグ)☆」など

上記以外にも様々な提携カードが発行されていたが、セディナがSMFGカード&クレジット(現・三井住友カード)の完全子会社となった2011年5月以降、提携解消となるケースが増えている。

ポイントプログラム 編集

2006年7月1日からクレジットカードのポイントプログラムを改定し、1年間だったポイント有効期限を無条件に最長3年までに延長した。また、年間のカードショッピングご利用金額に応じて、翌年1年間のポイント換算率が最大50%アップするステージ制を導入した。

加盟店 編集

クレジットカード加盟店数は2006年9月末時点で約55万店である。

取扱高構成と営業収益構成 編集

取扱高構成
クレジットカード業務:17.5%、クレジット業務:20.6%、保証業務22.1%、融資業務:7.5%、その他事業:32.3%
営業収益構成
クレジットカード業務:12%、クレジット業務:30%、保証業務:13%、融資業務:35%、その他事業:10%

関連会社 編集

  • 株式会社シーエフカーシステム(所有権登録の代行業務、車輌引き揚げ業務、自動車情報提供業務など自動車関連業務)
  • 株式会社シーエフプランニング(損保代理店生保特約店、テレホンカード販売店)
  • 株式会社シーエフトータルサービス(事務処理代行業、引っ越し仲介業務、不動産賃貸管理業務)
  • 株式会社シーエフオートリース(自動車リース業)
  • 株式会社シーエフ債権回収(小口無担保債権(CFカード延滞も含む)及び住宅ローン債権の債権回収を主な事業対象とするサービサー

加盟する信用情報機関 編集

CM出演者 編集

過去

脚注 編集

  1. ^ ただし現在のセディナの本店は、同じ中区でも丸の内に所在する。
  2. ^ 既存の提携カードについては、当面旧UFJカードのライセンスを利用。SMFG傘下入りに伴い、2007年12月10日よりゴールドカードについてはVJAに加盟し、ブラザーカンパニーとしての発行が行われている。加盟店開放ではなく、いわゆる“パルテノン・デザイン”のカードフェイスを用いた正規のVJAカードとしての扱いであり、サービスはCF独自のものに加えて、VJAのものも一部採り入れられている。[1]
  3. ^ 他にGEコンシューマー・ファイナンスソニーファイナンスインターナショナルも発行していたが、両社とも後にクレジットカード事業から撤退している。
  4. ^ 「コスモ・ザ・カード オーパス」はイオンクレジットサービスが発行。
  5. ^ セディナのロゴは裏面に入っている。
  6. ^ セディナ仕様変更時に「メディアカード」に改名
  7. ^ ジャックス全日信販オークスも発行。

関連項目 編集

  • 横浜FC(オフィシャルクラブパートナー)

外部リンク 編集