中国勝山駅

岡山県真庭市勝山にある西日本旅客鉄道の駅

中国勝山駅(ちゅうごくかつやまえき)は、岡山県真庭市勝山にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)姫新線である。

中国勝山駅
駅舎(2022年8月)
ちゅうごくかつやま
Chūgoku-Katsuyama
久世 (4.9 km)
(4.8 km) 月田
地図
所在地 岡山県真庭市勝山407
北緯35度4分49.83秒 東経133度41分40.23秒 / 北緯35.0805083度 東経133.6945083度 / 35.0805083; 133.6945083座標: 北緯35度4分49.83秒 東経133度41分40.23秒 / 北緯35.0805083度 東経133.6945083度 / 35.0805083; 133.6945083
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 姫新線
キロ程 123.8 km(姫路起点)
電報略号 カヤ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
286[* 1]人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1925年大正14年)3月15日[1]
備考 簡易委託駅
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概要

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勝山町に当たる真庭市勝山地区の中心駅で、真庭市で最も利用客の多い駅であると共に、運行上の要衝ともなっている駅である。津山方面からの半数の列車が当駅で折返しとなり、ここから新見方面は1日8往復のみである。2005年平成17年)3月31日に真庭市が発足した際には、旧勝山町役場に市役所本庁が設置されたためJTB時刻表の巻頭路線図でも当駅が代表駅とされていたが、2011年に真庭市役所が久世地区に移転し隣の久世駅が最寄り駅となったため代表駅では無くなっている。

以前は当駅で折返す急行みまさか」等の優等列車が設定されていた[2]

命名の際、既に福井県勝山駅(当時京都電燈京福電気鉄道えちぜん鉄道勝山永平寺線)があったことから旧国名である「美作」を冠する所を、「将来発展するのは美作では無く中国地方の勝山である」と当時の勝山町会議員が発言したことで衆議一決したため「中国勝山」となった[3]

当駅から蒜山高原を経由し、山守間を結ぶ予定だった南勝線1962年調査線日本鉄道建設公団が発足した1964年には工事線に指定され、1974年3月に工事実施計画が認可、同年5月起工式が行われている。しかし、実際には用地取得や工事等の具体的な動きに入ることは無く、そのまま計画が消滅している。

歴史

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駅構造

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構内(2022年8月)

相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅。駅舎から離れた方のホーム(2番ホーム)月田方には貨物用切欠きホームも残っている。ホーム間は跨線橋で連絡している。構内踏切があるが、旅客向けには開放されていない。

2000年(平成12年)に改装された駅舎は平屋建てで、改装前の駅舎が陸屋根だったものを三角屋根の瓦葺きとした[12]。また、壁面も白壁造り風としている[12]。1999年10月直営駅から無人駅となり[11]、その後簡易委託駅となった。窓口で乗車券発券を行うが、朝と夕方以降は無人となる。管理駅津山駅である。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1・2   姫新線 上り 津山佐用方面
下り 新見方面
  • 本項ではJR西日本公式サイト全域路線図[15]に従い路線記号・ラインカラーを表記しているが、実際の駅構内の主だった旅客案内には、2016年3月ダイヤ改正段階では反映されず、中国統括本部発足後の2023年3月18日ダイヤ改正時に、時刻表の見出しと停車駅案内図に反映された。
  • 通常は1番のりばに津山方面行、2番のりばに新見方面行が入るが、津山方面列車のうち、当駅始発列車は2番のりばから発車する。また、新見方面行の22時台の最終(平日・土曜日のみ)は1番のりばから発車する。朝5時台の当駅始発新見行は夜間留置運用のため2番のりばから発車する。

利用状況

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近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[16]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999(平成11年) 515
2000(平成12年) 514
2001(平成13年) 511
2002(平成14年) 473
2003(平成15年) 521
2004(平成16年) 443
2005(平成17年) 445
2006(平成18年) 412
2007(平成19年) 389
2008(平成20年) 364
2009(平成21年) 376
2010(平成22年) 377
2011(平成23年) 378
2012(平成24年) 365
2013(平成25年) 369
2014(平成26年) 333
2015(平成27年) 347
2016(平成28年) 349
2017(平成29年) 351
2018(平成30年) 327
2019(令和元年) [* 2]306
2020(令和02年) [* 3]313
2021(令和03年) [* 1]286

駅周辺

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駅周辺は岡山県指定の勝山町並み保存地区に含まれている勝山の市街地であり、公的機関や銀行等もある。

バス路線

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駅前から真庭市コミュニティバスが連絡する。また天満屋バスステーション方面の岡山 - 勝山線中鉄北部バス)も連絡し、両バスは相互に連絡している便もある。運行曜日・便数が限られるが、[31]蒜山・久世ルートに乗車し、宮田停留所で[27]中曽・関金ルートに、更に関金温泉日本交通路線に乗継ぐと山陰本線倉吉駅へ出ることが可能。

運行事業者 路線・行先 備考
路線バス・高速バス
中鉄北部バス 岡山 - 勝山線岡山駅天満屋バスステーション 落合上町までは全停留所停車
コミュニティバス
真庭市コミュニティバス
(まにわくん♡)
23 勝山・追分ルート:目木・美作追分駅 / 真庭中央図書館
29 新庄・久世ルート:真庭市役所 / 梨瀬
30 蒜山・久世ルート:真庭市役所 / 上福田・蒜山高原(休暇村)
「23 勝山・追分ルート」は土日祝日運休
「30 蒜山・久世ルート」の蒜山高原行は、一部宮田から26 中曽・関金ルート関金温泉行に接続(関金温泉から日本交通倉吉駅行に接続)
乗合タクシー
真庭市コミュニティバス
(まにわくん♡)
11・12 富原・月田ルート 予約制
富乗合タクシー
(やませみ号)
富振興センター 予約制

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
  姫新線
快速・普通
久世駅 - 中国勝山駅 - 月田駅

脚注

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、251頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 駅めぐり 中国勝山駅 | 岡山県北の生活情報 アットタウンWEBマガジン”. 2019年5月16日閲覧。
  3. ^ 難波数丸「岡山の駅」160ページ。日本文教出版1972年3月初版、1985年7月第4版。
  4. ^ 鉄道省告示第29号、官報3763号(1925年3月11日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  5. ^ 鉄道省告示第56号、官報678号(1929年4月6日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ 鉄道省告示第340号、官報1180号(1930年12月3日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ 鉄道省告示第339号、官報1180号(1930年12月3日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  8. ^ 鉄道省告示第342号、官報2926号(1936年10月1日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  9. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、131頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  10. ^ 「姫新線中国勝山駅の新駅舎完成」『交通新聞』交通協力会、1967年10月26日、1面。
  11. ^ a b 「JR西日本あすダイヤ改正 姫新線、因美線で減便 「通学に支障」と要望書」『毎日新聞毎日新聞社、-1999-10-01、地方版/岡山。
  12. ^ a b c 「江戸期の雰囲気 JR勝山駅舎の改装終わる」『読売新聞読売新聞大阪本社、2000年4月26日、朝刊、28面。
  13. ^ 法律第37号鉄道敷設法、官報2904号(1922年4月11日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  14. ^ 法律第九十三号(昭六一・一二・四)◎日本国有鉄道改革法等施行法、衆議院公式ホームページ、2022年10月9日閲覧
  15. ^ JR西日本全域路線図” (PDF). JRおでかけネット. 2016年4月21日閲覧。 (PDF)
  16. ^ 岡山県統計年報”. 岡山県. 2023年3月29日閲覧。
岡山県統計年報
  1. ^ a b 令和3年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
  2. ^ 岡山県. “令和元年 岡山県統計年報 11 運輸及び通信” (xls). 2022年10月9日閲覧。
  3. ^ 岡山県. “令和2年 岡山県統計年報 11 運輸及び通信” (xls). 2022年10月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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