今金町
北海道瀬棚郡の町
今金町(いまかねちょう)は、北海道南西部、檜山振興局北部にある町。
いまかねちょう 今金町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(檜山振興局) | ||||
郡 | 瀬棚郡 | ||||
市町村コード | 01370-6 | ||||
法人番号 | 3000020013706 | ||||
面積 |
568.25km2 | ||||
総人口 |
4,464人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年10月31日) | ||||
人口密度 | 7.86人/km2 | ||||
隣接自治体 |
久遠郡せたな町、島牧郡島牧村、 山越郡長万部町、二海郡八雲町 | ||||
町の木 | イチイ | ||||
町の花 | チューリップ | ||||
今金町役場 | |||||
町長 | 中島光弘 | ||||
所在地 |
〒049-4393 北海道瀬棚郡今金町字今金48-1 北緯42度25分46秒 東経140度00分31秒 / 北緯42.42939度 東経140.00872度座標: 北緯42度25分46秒 東経140度00分31秒 / 北緯42.42939度 東経140.00872度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
隣接している自治体
編集人口
編集今金町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 今金町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 今金町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
今金町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
編集2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]。
- 今金町 - 字旭台
地理
編集北部には長万部岳、カニカン岳などの山岳地帯である。町の全域が一級河川後志利別川の流域である。海には面していない。
- 山:カニカン岳(981m)、長万部岳(972m)
- 湖沼:ピリカ湖(ダム湖)
- 河川:後志利別川
気候
編集ケッペンの気候区分によると、今金町は湿潤大陸性気候に属する。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。
今金(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 9.3 (48.7) |
13.8 (56.8) |
17.0 (62.6) |
26.4 (79.5) |
29.1 (84.4) |
31.3 (88.3) |
33.8 (92.8) |
34.8 (94.6) |
32.2 (90) |
25.4 (77.7) |
21.0 (69.8) |
13.1 (55.6) |
34.8 (94.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −0.3 (31.5) |
0.6 (33.1) |
4.3 (39.7) |
10.7 (51.3) |
16.2 (61.2) |
20.2 (68.4) |
23.7 (74.7) |
25.7 (78.3) |
22.7 (72.9) |
16.2 (61.2) |
8.6 (47.5) |
1.9 (35.4) |
12.5 (54.5) |
日平均気温 °C (°F) | −3.6 (25.5) |
−3.0 (26.6) |
0.3 (32.5) |
5.7 (42.3) |
11.1 (52) |
15.4 (59.7) |
19.5 (67.1) |
21.1 (70) |
17.1 (62.8) |
10.6 (51.1) |
4.3 (39.7) |
−1.4 (29.5) |
8.1 (46.6) |
平均最低気温 °C (°F) | −7.8 (18) |
−7.5 (18.5) |
−4.3 (24.3) |
0.5 (32.9) |
6.1 (43) |
11.4 (52.5) |
16.2 (61.2) |
17.3 (63.1) |
11.9 (53.4) |
4.9 (40.8) |
0.0 (32) |
−5.0 (23) |
3.6 (38.5) |
最低気温記録 °C (°F) | −21.5 (−6.7) |
−21.9 (−7.4) |
−16.6 (2.1) |
−10.0 (14) |
−2.6 (27.3) |
1.5 (34.7) |
6.0 (42.8) |
6.6 (43.9) |
1.0 (33.8) |
−3.5 (25.7) |
−10.2 (13.6) |
−18.2 (−0.8) |
−21.9 (−7.4) |
降水量 mm (inch) | 105.0 (4.134) |
85.8 (3.378) |
71.7 (2.823) |
78.6 (3.094) |
105.5 (4.154) |
74.4 (2.929) |
131.4 (5.173) |
166.0 (6.535) |
151.4 (5.961) |
126.3 (4.972) |
124.3 (4.894) |
121.7 (4.791) |
1,336.7 (52.626) |
降雪量 cm (inch) | 183 (72) |
151 (59.4) |
96 (37.8) |
13 (5.1) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
30 (11.8) |
136 (53.5) |
611 (240.6) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 20.4 | 17.3 | 13.7 | 10.2 | 10.3 | 8.5 | 9.8 | 10.6 | 11.5 | 13.8 | 16.9 | 20.5 | 163.2 |
平均月間日照時間 | 26.6 | 45.1 | 110.3 | 168.9 | 180.8 | 148.4 | 119.7 | 137.2 | 157.1 | 133.2 | 64.7 | 27.7 | 1,324.9 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[2] |
町名の由来
編集沿革
編集- 1600年代前半 松前藩が置かれ、後志利別川上流域にて砂金採集が始まる
- 1854年(嘉永6年) 箱館奉行が美利河で砂金採集を行なう。
- 1877年(明治10年) 後志利別川上流域にてメノウ、マンガン採集が始まる
- 1891年 現在の神丘地区にキリスト教徒のための理想郷を求めて同志社大学の志方之善、丸山要次郎が調査に入り、1893年に会衆派と日本聖公会の教徒約60戸が入植[5][6]
- 1893年 今金地区に今村藤次郎、金森石郎らが入植。大豆栽培始まる
- 1894年 加藤政之助・勘助兄弟が入植
- 1896年 志方の妻、荻野吟子が神丘地区に入植したが、教派の対立で開拓団が分裂[6]、今金を離れる
- 1897年 瀬棚町から分村し、利別村(としべつむら)となる。マンガン採掘が本格化し、入植者が増える
- 1906年 二級町村制を施行する
- 1908年 水田稲作に成功する
- 1910年(明治43年) 奥美利河温泉開湯。
- 1929年 一級町村制を施行する
- 1933年(昭和8年) 21行政字を設置(美利河、花石、宮島、中里、奥沢、住吉、今金、種川、稲穂、光台、御影、田代、白石、八束、金原、鈴金、豊田、神丘、鈴岡、日進、旭台)
- 1947年 町制施行・改称して今金町となる
- 2004年(平成16年)
経済
編集今金男しゃく(男爵イモ)をはじめとした畑作のほか、稲作、酪農、林業が中心。
立地企業
編集- 日本スワイン農場株式会社 道南事業所 今金農場
農協
編集- 今金町農業協同組合(JA今金町)
- 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)道南北部出張所
金融機関
編集- 北海道銀行今金支店
郵便局
編集- 今金郵便局(集配局)
- 種川郵便局
- 花石郵便局
宅配便
編集公共機関
編集警察
編集- せたな警察署今金交番
消防
編集- 檜山広域行政組合今金消防署
教育
編集特別支援学校(道立1校)
- 北海道今金高等養護学校
かつて存在した高校
中学校(町立1校)
- 今金町立今金中学校
かつて存在した中学校
- 今金町立花石中学校
- 今金町立中里中学校
- 今金町立種川中学校
- 今金町立豊田中学校
- 今金町立金原中学校
- 今金町立八束中学校
- 今金町立神丘中学校
- 今金町立日進中学校
小学校(町立2校)
- 今金町立今金小学校
- 今金町立種川小学校
かつて存在した小学校
認定こども園
- 認定こども園いまかね
- 種川へき地保育所
- 鈴金へき地保育所
交通
編集鉄道
編集町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道函館本線 国縫駅。
廃止された鉄道路線
編集1987年(昭和62年)3月16日に廃止された国鉄瀬棚線が、町内を通っていた。町内には美利河駅、花石駅、北住吉駅、種川駅、今金駅、神丘駅が設置されていた。
現在、花石駅 - 北住吉駅間の軌道跡の一部は、国道230号(花石道路)になっている。
バス
編集北都交通が夏期と年末年始に運行していた札幌市方面都市間バスは2018年(平成30年)度をもって休止[10]。
道路
編集タクシー
編集- 東ハイヤー:今金営業所
文化財
編集重要文化財(美術工芸品)
編集- 北海道美利河1遺跡出土品 - ピリカ旧石器文化館蔵、旧石器時代の遺物一括。1991年指定。
史跡
編集町の文化財
編集- 美利河遺跡出土品 - ピリカ旧石器文化館
- ピリカカイギュウ化石 - 文化財保管・活用庫に保管、今金町地域特産品生産センターに復元模型
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集その他
編集出身の有名人
編集脚注
編集- ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課『平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日 。2017年5月20日閲覧。※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ^ “今金 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月29日閲覧。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、25頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 139. ISBN 4893637606. OCLC 40491505
- ^ 白井暢明「今金・インマヌエル移住団体におけるキリスト教的開拓者精神」『基督教學』第39号、日本基督教学会北海道支部/北海道基督学会、2004年、1-25頁、ISSN 02871580、NAID 40006370843。
- ^ a b 「北海道開拓とキリスト教集団」
- ^ 熊石・八雲両町は2005年(平成17年)10月1日に合併し、新たに八雲町となった。
- ^ “今金町デマンドバス運行事業”. 東ハイヤー. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “年末年始はせたな、今金で 札幌との往復バス特別運行”. 北海道新聞. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “特急せたな号時刻表”. 北都交通. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “今金町イメージキャラクター決定!”. 今金町. 2016年6月18日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- ウィキトラベルには、今金町に関する旅行ガイドがあります。
- 今金町
- いまCh.(いまチャン)|北海道今金町 ひとが真ん中のWebマガジン
- いまCh.facebookページ
- いまかねのあゆみ