余市駅
余市駅(よいちえき)は、北海道余市郡余市町黒川町5丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はS18。電報略号はイチ。事務管理コードは▲130112[2][3]。余市町唯一の駅であり、かつては特急「北海」、急行「ニセコ」・「らいでん」などの停車駅であった。函館本線のいわゆる「山線」区間の中では小樽駅に次いで乗降客数が多く、小樽駅から当駅折り返しの列車も設定されている。
余市駅 | |
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駅舎(2024年8月) | |
よいち Yoichi | |
◄S19 仁木 (4.4 km) (5.3 km) 蘭島 S17► | |
所在地 | 北海道余市郡余市町黒川町5丁目43番地7 |
駅番号 | ○S18 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線 |
キロ程 | 232.6 km(函館起点) |
電報略号 | イチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
1,280人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1902年(明治35年)12月10日 |
備考 |
余市駅 | |
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よいち Yoichi | |
黒川町► | |
所属事業者 | 余市臨港軌道 |
所属路線 | 余市臨港軌道線 |
キロ程 | 0.0 km(余市起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)5月10日 |
廃止年月日 | 1940年(昭和15年)7月25日 |
歴史
編集- 1902年(明治35年)12月10日:北海道鉄道然別駅 - 蘭島駅間の開通に伴い開業[4]。一般駅[5]。
- 1907年(明治40年)7月1日:北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管[5]。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
- 1933年(昭和 8年)5月10日:余市臨港軌道の当駅 - 浜余市駅間開通[6]。
- 1940年(昭和15年)7月25日:余市臨港軌道線廃止。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1953年(昭和28年)5月3日:駅舎全焼[7]。
- 1954年(昭和29年)
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱い廃止[5]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:特急「北海」・急行「ニセコ」廃止に伴い、定期優等列車の停車がなくなる[注 1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[5]。
- 1996年(平成 8年)3月19日:観光物産センター「エルラプラザ」との複合駅舎完成[7][9][10]。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施[11]。
駅構造
編集単式・島式ホーム混合の2面3線を持つ地上駅[1]。ホーム間の移動は跨線橋で行ない、単式ホームに駅舎が接している。
駅舎は1996年(平成8年)に改築された鉄筋コンクリート造2階建てで、スコットランド風の外観である[10]。「余市町観光物産センター」(エルラプラザ)を併設しており[10][12]、2階には「スキー王国余市展示ホール」がある。また、北海道中央バス余市案内所がある。
直営駅で早朝・深夜を除き駅員が配置されている。自動券売機・みどりの窓口設置[13]。
函館本線の当駅-銀山駅間を管理下においている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■函館本線 | 下り | 小樽・札幌方面 | |
2 | 上り | 然別・倶知安方面 | ||
3 | 夜の1本のみ | |||
下り | 小樽・札幌方面 | 当駅折り返し |
-
改札口(2018年9月)
-
ホーム(2018年9月)
-
跨線橋(2017年8月)
利用状況
編集乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 1,260.0 | [14] | |||
2017年(平成29年) | 589.8 | [15] | |||
2018年(平成30年) | 586.6 | [16] |
駅周辺
編集駅前は北海道道228号豊丘余市停車場線になっており、余市蒸溜所入口交差点で国道5号・国道229号(リタロード)に接続している。北海道社会事業協会余市病院、北星学園余市高等学校まで車で約10分のアクセスになっている。
- 余市町役場
- ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所
- 余市警察署駅前交番
- 余市観光協会
- 北洋銀行余市支店
- 余市町農業協同組合(JAよいち)
- 北海道信用金庫余市支店
- 北後志消防組合消防本部・余市消防署
- 道の駅スペース・アップルよいち
- 余市宇宙記念館
バス路線
編集北海道中央バスの札幌駅発着の高速便(一部除く)とニセコバス各便は、駅から少し離れた「余市駅前十字街」に発着する。それ以外は駅前に発着する[17]。
- 北海道中央バス(余市営業所)
- ニセコバス
- 予約制バス「ニキバス」(仁木・尾根内方面)
- 「むらバス」(赤井川・落合・常磐方面)
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 余市臨港軌道
- 余市臨港軌道線
- 余市駅 - 黒川町駅
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、25頁。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、215頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ “その72 余市駅の移転”. 余市町でおこったこんな話. 余市町 (2010年). 2015年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月24日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、813頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “その4 臨港軌道鉄道”. 余市町でおこったこんな話. 余市町 (2004年). 2016年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月24日閲覧。
- ^ a b c “その24 余市駅”. 余市町でおこったこんな話. 余市町 (2006年). 2015年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月24日閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、111頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ “スコットランド風の外観*新余市駅、19日に開業”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1996年3月17日). 2017年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月24日閲覧。
- ^ a b c 「スコットランド風に JR函館線 余市駅新駅舎が完成」『交通新聞』交通新聞社、1996年3月26日、3面。
- ^ 『駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブ 。2014年9月6日閲覧。
- ^ “余市町観光物産センター エルラプラザ”. 余市振興公社. 2017年3月24日閲覧。
- ^ “JR北海道のおもな駅”. 北海道旅客鉄道. 2017年3月22日閲覧。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、811頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ “函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. p. 4 (2019年7月22日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. p. 4 (2020年8月26日). 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “余市駅前周辺のりば案内図” (PDF). 北海道中央バス. 2020年12月29日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 余市|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company