日向市駅

宮崎県日向市上町にある九州旅客鉄道の駅

日向市駅(ひゅうがしえき)は、宮崎県日向市上町にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線である[1]事務管コードは▲920559[7]

日向市駅*
西口全景(2010年7月)
ひゅうがし
Hyūgashi
門川 (6.7 km)
(2.2 km) 財光寺
地図
所在地 宮崎県日向市上町1-19[1][2]
北緯32度25分32.53秒 東経131度37分40.40秒 / 北緯32.4257028度 東経131.6278889度 / 32.4257028; 131.6278889座標: 北緯32度25分32.53秒 東経131度37分40.40秒 / 北緯32.4257028度 東経131.6278889度 / 32.4257028; 131.6278889
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日豊本線
キロ程 276.7 km(小倉起点)
電報略号 ヒカ
駅構造 高架駅[1]
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
1,215人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1921年大正10年)10月11日[1]
備考
* 1963年に富高駅から改称[1]
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日向市駅
ひゅうがし
HYŪGASHI
(3.5 km) 細島
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 日豊本線貨物支線*
キロ程 0.0 km(日向市起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1921年大正10年)10月11日[4]
廃止年月日 1993年平成5年)12月1日[4]
* 1972年昭和47年)2月1日までは細島線
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日向市駅舎
情報
用途 駅舎、歩行支援上屋、物販店舗[5]
設計者
構造設計者 川口衞構造設計事務所[5]
設備設計者 交建設計[5]
施工
建築主 宮崎県日向市、九州旅客鉄道[5]
管理運営 九州旅客鉄道[5]
構造形式 主体構造:土木高架工作物造(一部鉄骨造+木造[5]
・基礎:直接基礎[5]
敷地面積 5,283.92 m² [5]
建築面積 2,891.54 m² [5]
建蔽率:54.72%(許容:80%)[5]
延床面積 860.96 m² [5]
容積率:16.29%(許容:400%)[5]
状態 完成
階数 地上1階[5]
高さ 最高高:18,266 mm[5]
軒高:15,561 mm[5]
天井高:7,640 mm(ホーム)、4,350 mm(コンコース)[5]
主なスパン:17,210×3,000 mm[5]
着工 2005年11月[5]
竣工 2008年2月[5]
所在地 883-0044
宮崎県日向市上町1-19[5]
備考
  • 2008年度「鉄道建築協会賞」作品部門 国土交通省鉄道局長賞[6]
  • 第50回「BCS賞」受賞[6]
  • 第10回「ブルネル賞」最優秀賞[6]
  • 2008年度「建築九州賞」作品賞[6]
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日向市の代表駅で、全列車が停車する。

歴史

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旧駅舎(現在の西口)
 
東口
 
期間限定で日向坂46駅となった駅舎。

駅構造

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現在の駅舎は、建築家内藤廣東京大学篠原修など建築や都市の専門家・鉄道関係者・行政関係者・市民たちが協力し[23][24]、10年以上にも及ぶ期間を経て完成した。地元から杉材の活用を強く要望されたため、を使用している[23]。高架駅にもかかわらず木造を思わせる造りになっており、高架下の駅本屋内部も杉を前面に押し出したデザインで統一されている[23]島式ホーム1面2線の高架駅[23]、ホームは比較的広い。エレベーターが設置されており、バリアフリー対応である。

2008年(平成20年)9月、鉄道に関係する国際的なデザインコンテストのブルネル賞で最優秀賞を受賞した[25]耳川流域のスギ材をふんだんに使い、独特の建築様式を取り入れた駅舎が世界で高い評価を受けての受賞である。駅舎の最優秀賞受賞は日本初である。 また、この地元宮崎県産杉材を用いた駅舎を含めた駅周辺の再開発による景観が評価され、国土交通省2014年(平成26年)度の「都市景観大賞」都市空間部門の大賞に当駅周辺地区が選ばれている[17][24]

高架化工事は、日向市駅近辺の踏切による交通渋滞緩和を目的に着手された[26]。結果、2006年(平成18年)12月17日から、宮崎県内では西都城駅宮崎駅宮崎空港駅に続いて4番目の高架駅としての供用開始となった。さらに、旧日向市駅に無かった東口が新設され、駅東側からの利便性が向上した。

旧駅舎からはかつて細島港に向けて細島線が分岐していたが廃止された。

JR九州本体による直営駅であり、みどりの窓口が設置されている[1][3]

接近メロディーとしてひょっとこ踊りのお囃子が流れる[16]

のりば

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のりば 路線 方向 行先 備考
1 日豊本線 上り 延岡大分方面 一部列車は2番のりば
2 下り 宮崎宮崎空港方面

利用状況

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2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員1,215人である[27]

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1995年(平成07年) 1,330 -
1996年(平成08年) 1,315
1997年(平成09年) 1,274
1998年(平成10年) 1,246
1999年(平成11年) 1,295
2000年(平成12年) 1,337
2001年(平成13年) 1,281
2002年(平成14年) 1,242
2003年(平成15年) 1,236
2004年(平成16年) 1,234
2005年(平成17年) 1,278
2006年(平成18年) 1,277
2007年(平成19年) 1,283
2008年(平成20年) 1,306
2009年(平成21年) 1,327
2010年(平成22年) 1,383
2011年(平成23年) 1,396
2012年(平成24年) 1,446
2013年(平成25年) 1,478
2014年(平成26年) 1,394
2015年(平成27年) 1,384
2016年(平成28年) 1,405 [28]
2017年(平成29年) 1,386 [29]
2018年(平成30年) 1,396 [30]
2019年(令和元年) 1,330 [31]
2020年(令和02年) 1,063 [32]
2021年(令和03年) 1,079 [33]
2022年(令和04年) 1,168 [34]
2023年(令和05年) 1,215 [27]

駅周辺

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市民参加によるイベントの開催や維持管理活動が行われている[24]。これにより市民や県内外からの来訪者の交流人口が増えているほか、同地区内の定住人口も増加傾向にある[24]

西側

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  • 上町
    • スーパーマーケットながの屋 日向市駅前店
    • 鹿児島銀行日向支店
    • 日向商工会館
    • 日向農園
  • 本町
    • 勤労青少年体育センター
    • 勤労青少年ホーム
    • 日向市役所
    • 日向第一ホテル
    • 武道館
    • 放送大学宮崎学習センター
    • 宮崎銀行日向支店
  • 中町
    • 中央公民館
    • 文化交流センター
  • 南町

東側

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バス路線

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東口前ロータリーに各社バスの発着する「日向市駅東口」停留所が設置されている。西口前にはバス停留所がないが、西口より約200m西側に宮崎交通「都町」バス停、約200m北西に同「北町」バス停が設置されている。

日向市より西側の山間部地域(旧東郷町美郷町諸塚村椎葉村)への宮崎交通バスは上記のどの停留所からでも利用可能であるが、延岡細島方面への宮崎交通バスは日向市駅東口は経由しない。

日向市駅東口
都町・北町
  • 宮崎交通
    • 上記日向市駅東口経由の全路線が都町・北町に停車する(ただし上椎葉行きの快速便は都町に停車しない)。下記は日向市駅東口に停車せず都町・北町に停車する路線。
    • 門川本町 → 一ヶ岡 → 延岡駅 → レーヨン
    • 江良三丁目 → イオンタウン日向

隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
日豊本線
門川駅 - 日向市駅 - 財光寺駅

かつて存在した路線

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日本貨物鉄道(JR貨物)
日豊本線貨物支線(細島線
日向市駅 - 細島駅
1972年(昭和47年)までは当駅と細島駅の間に伊勢ヶ浜駅が存在していた。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、22頁。 
  2. ^ 鹿児島支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月11日閲覧。
  3. ^ a b 駅情報”. 九州旅客鉄道. 2021年12月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e 停車場変遷大事典、763頁
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 新建築、p.196。
  6. ^ a b c d 作品紹介 > JR九州 日豊本線 日向市駅”. 交建設計. 2021年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月24日閲覧。
  7. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  8. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  9. ^ 日本放送協会. “駅名のナゾに迫る! なぜ日向市駅だけ『市』がつくの? | NHK”. NHK宮崎放送局. 2023年6月22日閲覧。
  10. ^ 広報ひゅうが(昭和38年6月号) (PDF) 、1ページ
  11. ^ a b c 停車場変遷大事典、757頁
  12. ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2002年11月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、21頁。 
  13. ^ 広報ひゅうが(平成19年1月号) (PDF) 、12ページ
  14. ^ 広報ひゅうが(平成20年12月号) (PDF) 、6ページ
  15. ^ 日向市駅が建築業協会賞を受賞”. 朝日インタラクティブ (2009年11月20日). 2015年10月6日閲覧。
  16. ^ a b ひょっとこ音頭でいらっしゃい!』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2012年7月27日。オリジナルの2019年10月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191015135537/http://www.miyatetsu.jp/poppoya/cgi-bin/upload/0091_120727.pdf2020年8月25日閲覧 
  17. ^ a b 荒木勲(2014年5月15日). “都市景観大賞:今年度、JR日向市駅周辺が受賞 九州で2例目 地元協力の区画整理など評価”. 毎日新聞(毎日新聞社)
  18. ^ JR九州が組織強化へ 名称変更し「宮崎支社」発足”. 宮崎 NEWS WEB. NHK (2022年4月1日). 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月1日閲覧。
  19. ^ 北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
  20. ^ 鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
  21. ^ 日向坂46JR九州宮崎支社 賑わいプロジェクトの実施について”. JR九州. 2024年7月29日閲覧。
  22. ^ 日向坂メンバーによる出発式および「WELCOMEおひさまキャンペーン」について”. JR九州. 2024年8月27日閲覧。
  23. ^ a b c d 「地域で地道に 未来の駅を創る」『鉄道ジャーナル』第588巻、鉄道ジャーナル社、2015年、118頁、ISSN 0288-2337 
  24. ^ a b c d 平成26年度都市景観大賞 「都市景観大賞」の受賞地区の概要及び「景観教育・普及啓発部門」受賞団体の活動の概要” (PDF). 国土交通省. p. 6. 2015年10月6日閲覧。
  25. ^ 主なデザイン関連受賞歴”. 九州旅客鉄道. 2015年10月6日閲覧。
  26. ^ 日向市役所総務課 [ http://hyuga.digital-archives.jp/files/1996/199601.pdf 広報ひゅうが平成8年1月号] (PDF) 2019年10月31日閲覧
  27. ^ a b 駅別乗車人員上位300駅(2023年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月2日閲覧。
  28. ^ 駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月31日閲覧。
  29. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
  30. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
  31. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
  32. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月25日閲覧。
  33. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月26日閲覧。
  34. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月2日閲覧。
  35. ^ “寿屋日向店跡 24時間営業のトライアルがオープン” 宮崎日日新聞(宮崎日日新聞社). (2003年4月3日)

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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