日向市駅
日向市駅(ひゅうがしえき)は、宮崎県日向市上町にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1]。事務管コードは▲920559[7]。
日向市駅* | |
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西口全景(2010年7月) | |
ひゅうがし Hyūgashi | |
◄門川 (6.7 km) (2.2 km) 財光寺► | |
所在地 | 宮崎県日向市上町1-19[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日豊本線 |
キロ程 | 276.7 km(小倉起点) |
電報略号 | ヒカ |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,215人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)10月11日[1] |
備考 | |
日向市駅 | |
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ひゅうがし HYŪGASHI | |
(3.5 km) 細島► | |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 日豊本線貨物支線* |
キロ程 | 0.0 km(日向市起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1921年(大正10年)10月11日[4] |
廃止年月日 | 1993年(平成5年)12月1日[4] |
日向市駅舎 | |
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情報 | |
用途 | 駅舎、歩行支援上屋、物販店舗[5] |
設計者 | |
構造設計者 | 川口衞構造設計事務所[5] |
設備設計者 | 交建設計[5] |
施工 | |
建築主 | 宮崎県、日向市、九州旅客鉄道[5] |
管理運営 | 九州旅客鉄道[5] |
構造形式 |
主体構造:土木高架工作物造(一部鉄骨造+木造)[5] 杭・基礎:直接基礎[5] |
敷地面積 | 5,283.92 m² [5] |
建築面積 | 2,891.54 m² [5] |
延床面積 | 860.96 m² [5] |
状態 | 完成 |
階数 | 地上1階[5] |
高さ |
最高高:18,266 mm[5] 軒高:15,561 mm[5] 天井高:7,640 mm(ホーム)、4,350 mm(コンコース)[5] 主なスパン:17,210×3,000 mm[5] |
着工 | 2005年11月[5] |
竣工 | 2008年2月[5] |
所在地 |
〒883-0044 宮崎県日向市上町1-19[5] |
備考 |
日向市の代表駅で、全列車が停車する。
歴史
編集- 1921年(大正10年)10月11日:宮崎本線美々津駅 - 富高駅間延伸開業、細島軽便線開業、富高駅(とみたかえき)として鉄道省が開設[1]。
- 1922年(大正11年)
- 1923年(大正12年)12月15日:日豊本線路線名制定により同線所属。
- 1949年(昭和24年)6月7日:昭和天皇の戦後巡幸があり、富高駅発、幸崎駅着のお召し列車が運行[8]。
- 1963年(昭和38年)5月25日:日向市駅に改称[9][10]。
- 1972年(昭和47年)
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[11]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR九州の駅となる[11][4]。大分支社に属した。
- 1989年(平成元年)12月1日:貨物支線休止[4]。
- 1993年(平成5年)12月2日:貨物支線廃止[4]。
- 1996年(平成8年)6月1日:宮崎総合鉄道事業部発足により、大分支社から鹿児島支社に移管。
- 2002年(平成14年)11月2日:高架化工事着工[12]。
- 2006年(平成18年)12月17日:高架化[13]。
- 2007年(平成19年)7月:旧駅舎の撤去工事開始。翌月上旬に完了。
- 2008年(平成20年)9月30日:鉄道デザインの国際デザインコンペティション「ブルネル賞」で、建築部門の最優秀賞を受賞[14]。
- 2009年(平成21年)11月18日:国内の優れた建築物に授与される第50回BCS賞を受賞[15]。
- 2012年(平成24年)8月1日:接近メロディー使用開始[16]。
- 2014年(平成26年)5月:国土交通省の「都市景観大賞」都市空間部門の大賞を当駅周辺地区が受賞[17]。
- 2015年(平成27年)4月1日:日向市駅長廃止。業務委託化。
- 2022年(令和4年)4月1日:宮崎支社の発足により、鹿児島支社から同支社へ移管[18]。
- 2023年(令和5年)10月1日:JR九州サービスサポートによる業務委託駅から[19]、九州旅客鉄道本体による直営駅へと変更[20]。
- 2024年(令和6年)9月3日 - 10月31日:日向坂46が宮崎市で開催する「ひなたフェス2024」に合わせ、当駅を日向坂46駅として運用する[21][22]。
駅構造
編集現在の駅舎は、建築家の内藤廣や東京大学の篠原修など建築や都市の専門家・鉄道関係者・行政関係者・市民たちが協力し[23][24]、10年以上にも及ぶ期間を経て完成した。地元から杉材の活用を強く要望されたため、杉を使用している[23]。高架駅にもかかわらず木造を思わせる造りになっており、高架下の駅本屋内部も杉を前面に押し出したデザインで統一されている[23]。島式ホーム1面2線の高架駅で[23]、ホームは比較的広い。エレベーターが設置されており、バリアフリー対応である。
2008年(平成20年)9月、鉄道に関係する国際的なデザインコンテストのブルネル賞で最優秀賞を受賞した[25]。耳川流域のスギ材をふんだんに使い、独特の建築様式を取り入れた駅舎が世界で高い評価を受けての受賞である。駅舎の最優秀賞受賞は日本初である。 また、この地元宮崎県産杉材を用いた駅舎を含めた駅周辺の再開発による景観が評価され、国土交通省の2014年(平成26年)度の「都市景観大賞」都市空間部門の大賞に当駅周辺地区が選ばれている[17][24]。
高架化工事は、日向市駅近辺の踏切による交通渋滞緩和を目的に着手された[26]。結果、2006年(平成18年)12月17日から、宮崎県内では西都城駅・宮崎駅・宮崎空港駅に続いて4番目の高架駅としての供用開始となった。さらに、旧日向市駅に無かった東口が新設され、駅東側からの利便性が向上した。
旧駅舎からはかつて細島港に向けて細島線が分岐していたが廃止された。
JR九州本体による直営駅であり、みどりの窓口が設置されている[1][3]。
接近メロディーとしてひょっとこ踊りのお囃子が流れる[16]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■日豊本線 | 上り | 延岡・大分方面 | 一部列車は2番のりば |
2 | 下り | 宮崎・宮崎空港方面 |
-
改札口
-
駅構内。特急にちりん22号(485系)が停車中(2007年4月)
利用状況
編集2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は1,215人である[27]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1995年(平成 | 7年)1,330 | - |
1996年(平成 | 8年)1,315 | |
1997年(平成 | 9年)1,274 | |
1998年(平成10年) | 1,246 | |
1999年(平成11年) | 1,295 | |
2000年(平成12年) | 1,337 | |
2001年(平成13年) | 1,281 | |
2002年(平成14年) | 1,242 | |
2003年(平成15年) | 1,236 | |
2004年(平成16年) | 1,234 | |
2005年(平成17年) | 1,278 | |
2006年(平成18年) | 1,277 | |
2007年(平成19年) | 1,283 | |
2008年(平成20年) | 1,306 | |
2009年(平成21年) | 1,327 | |
2010年(平成22年) | 1,383 | |
2011年(平成23年) | 1,396 | |
2012年(平成24年) | 1,446 | |
2013年(平成25年) | 1,478 | |
2014年(平成26年) | 1,394 | |
2015年(平成27年) | 1,384 | |
2016年(平成28年) | 1,405 | [28] |
2017年(平成29年) | 1,386 | [29] |
2018年(平成30年) | 1,396 | [30] |
2019年(令和元年) | 1,330 | [31] |
2020年(令和 | 2年)1,063 | [32] |
2021年(令和 | 3年)1,079 | [33] |
2022年(令和 | 4年)1,168 | [34] |
2023年(令和 | 5年)1,215 | [27] |
駅周辺
編集市民参加によるイベントの開催や維持管理活動が行われている[24]。これにより市民や県内外からの来訪者の交流人口が増えているほか、同地区内の定住人口も増加傾向にある[24]。
西側
編集- 都町
- スーパーセンタートライアル日向店 (倒産した寿屋が使用していた建物に2003年(平成15年)4月2日に出店した[35] )
- 都町バス停留所(宮崎交通)
- 上町
- スーパーマーケットながの屋 日向市駅前店
- 鹿児島銀行日向支店
- 日向商工会館
- 日向農園
- 本町
- 中町
- 中央公民館
- 文化交流センター
- 南町
東側
編集- 国道10号
- 細島港
- 鶴町
- 向江町
- 和田病院
- 原町
- 財光寺
- ヤマダデンキテックランド日向店
- 日知屋
- 宮崎北部森林管理署
- スーパーセンタートライアル日向日知屋店
- ハイパーモールメルクス日向
- ミスターマックス日向店
- ダイソーメルクス日向店
- クラフトハートトーカイMrMAX日向店
- Coco壱番屋ミスターマックス日向店
- 九州筑豊ラーメン山小屋ミスターマックス日向店
- ナムコランド日向店
- マンガ倉庫日向店
- 日知屋古田町
- 細島
バス路線
編集東口前ロータリーに各社バスの発着する「日向市駅東口」停留所が設置されている。西口前にはバス停留所がないが、西口より約200m西側に宮崎交通「都町」バス停、約200m北西に同「北町」バス停が設置されている。
日向市より西側の山間部地域(旧東郷町・美郷町・諸塚村・椎葉村)への宮崎交通バスは上記のどの停留所からでも利用可能であるが、延岡・細島方面への宮崎交通バスは日向市駅東口は経由しない。
- 日向市駅東口
- 宮崎交通
- ぷらっとバス
- 全コース(東1・東2・南1・南2・西1・西2・北1・北2)
- 南部ぷらっとバス
- 日向IC → 美々津
- ハッコートラベル
- 高速バス「ハッコーライナー」福岡(HEARTSバスステーション博多)
- 都町・北町
- 宮崎交通
- 上記日向市駅東口経由の全路線が都町・北町に停車する(ただし上椎葉行きの快速便は都町に停車しない)。下記は日向市駅東口に停車せず都町・北町に停車する路線。
- 門川本町 → 一ヶ岡 → 延岡駅 → レーヨン
- 江良三丁目 → イオンタウン日向
隣の駅
編集- 九州旅客鉄道(JR九州)
- ■日豊本線
- 特急「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」停車駅
かつて存在した路線
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、22頁。
- ^ “鹿児島支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月11日閲覧。
- ^ a b “駅情報”. 九州旅客鉄道. 2021年12月9日閲覧。
- ^ a b c d e 停車場変遷大事典、763頁
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 新建築、p.196。
- ^ a b c d “作品紹介 > JR九州 日豊本線 日向市駅”. 交建設計. 2021年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月24日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 日本放送協会. “駅名のナゾに迫る! なぜ日向市駅だけ『市』がつくの? | NHK”. NHK宮崎放送局. 2023年6月22日閲覧。
- ^ 広報ひゅうが(昭和38年6月号) (PDF) 、1ページ
- ^ a b c 停車場変遷大事典、757頁
- ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2002年11月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、21頁。
- ^ 広報ひゅうが(平成19年1月号) (PDF) 、12ページ
- ^ 広報ひゅうが(平成20年12月号) (PDF) 、6ページ
- ^ “日向市駅が建築業協会賞を受賞”. 朝日インタラクティブ (2009年11月20日). 2015年10月6日閲覧。
- ^ a b 『ひょっとこ音頭でいらっしゃい!』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2012年7月27日。オリジナルの2019年10月15日時点におけるアーカイブ 。2020年8月25日閲覧。
- ^ a b 荒木勲(2014年5月15日). “都市景観大賞:今年度、JR日向市駅周辺が受賞 九州で2例目 地元協力の区画整理など評価”. 毎日新聞(毎日新聞社)
- ^ “JR九州が組織強化へ 名称変更し「宮崎支社」発足”. 宮崎 NEWS WEB. NHK (2022年4月1日). 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月1日閲覧。
- ^ “北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
- ^ “鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
- ^ “日向坂46JR九州宮崎支社 賑わいプロジェクトの実施について”. JR九州. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “日向坂メンバーによる出発式および「WELCOMEおひさまキャンペーン」について”. JR九州. 2024年8月27日閲覧。
- ^ a b c d 「地域で地道に 未来の駅を創る」『鉄道ジャーナル』第588巻、鉄道ジャーナル社、2015年、118頁、ISSN 0288-2337。
- ^ a b c d “平成26年度都市景観大賞 「都市景観大賞」の受賞地区の概要及び「景観教育・普及啓発部門」受賞団体の活動の概要” (PDF). 国土交通省. p. 6. 2015年10月6日閲覧。
- ^ “主なデザイン関連受賞歴”. 九州旅客鉄道. 2015年10月6日閲覧。
- ^ 日向市役所総務課 [ http://hyuga.digital-archives.jp/files/1996/199601.pdf 広報ひゅうが平成8年1月号] (PDF) 2019年10月31日閲覧
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2023年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月31日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月26日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月2日閲覧。
- ^ “寿屋日向店跡 24時間営業のトライアルがオープン” 宮崎日日新聞(宮崎日日新聞社). (2003年4月3日)
参考文献
編集- 篠原修・内藤廣・辻喜彦『GS群団総力戦 新・日向市駅』(彰国社・2009年) ISBN 9784395010189
- 「日向市駅」『新建築 2008年5月号』第95巻第7号、新建築社、2008年5月1日、116 - 127、196頁、ISSN 1342-5447。
- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
編集外部リンク
編集- 日向市駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
- 日向市駅 | のんびり鉄道宮崎 - 宮崎県鉄道整備促進期成同盟会事務局
- 土地区画整理事業(日向市駅周辺) (PDF) - 国土交通省九州地方整備局