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無所属の会(むしょぞくのかい)は、 かつて存在した衆議院の旧民進党会派。衆議院での略号は、無会[2]

日本の旗 日本衆議院会派
無所属の会
代表 岡田克也
幹事長 大串博志
国会対策委員長 広田一
成立年月日 2017年10月26日
前身政党 衆議院会派「民進党無所属クラブ」(一部)
解散年月日 2019年1月15日
後継政党 立憲民主党(一部)
社会保障を立て直す国民会議(一部)
衆議院議席数
13 / 465   (3%)
(2018年5月9日現在)
政治的思想・立場 中道[1]
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目次

会史編集

前史編集

2017年10月10日公示、22日執行の第48回衆議院議員総選挙に際し民進党代表前原誠司は、民進党からは公認候補者を一切擁立せず、東京都知事小池百合子が代表を務める希望の党に事実上合流することを決断したが、一部の候補者が希望の党の公認を得られない事態となった。結果として民進党候補者は、前原の決定通り希望の党入りするグループ、新たに枝野幸男が結党した立憲民主党へ参加するグループ、両党いずれからも公認を受けず民進党籍を有したまま無所属で小選挙区単独立候補をする者の3陣営に分裂する状態に陥った[3]。この際、無所属出馬となった民進党前職の約20名は、公示直前から民進党初代代表である岡田克也が中心となり、選挙の情報共有、相互支援のためのネットワークを組んでいた[4]

結成編集

2017年10月22日の第48回衆議院議員総選挙後の25日、希望の党、立憲民主党の公認を得ず無所属出馬で当選した民進党籍の残る衆議院議員のうち10数名が国会内で会合し、岡田克也が代表となり衆議院で新会派を結成することを決定。民進党籍無所属当選議員たる該当者は18名おり[注釈 1]、希望の党入党を表明済みの党代表・前原誠司を除く全員に参加を呼び掛けた[5]

26日に岡田を代表とする13名による衆議院会派無所属の会」を結成した[6]。 26日、衆議院事務局に会派届を提出。会派名は無所属の会、代表者は岡田、参加議員は全13名で、岡田のほか、安住淳江田憲司金子恵美菊田真紀子黒岩宇洋篠原孝中川正春野田佳彦原口一博平野博文広田一福田昭夫(五十音順)となった[6]。一方の不参加者は、前原のほかに、玄葉光一郎重徳和彦中島克仁鷲尾英一郎[注釈 2][7](五十音順)の計5名であった。

岡田は「政治的なスタンスは中道[1]」「国会で活動していく上で、1人では限界がある」「野党はなるべく協力していくことが大事だ。立憲民主党や希望の党と連携する結節点になる[5]」と語った。

参議院や地方組織などを含めた政党「民進党」としては、27日開催の両院議員総会で、民進党全体での希望の党への合流が撤回され、存続が決定した[8]。次の党代表には、無所属の会代表で民進党籍を保持する岡田を推挙する声が強かった[8]ものの、本人は否定した[9]。結局、30日の両院議員総会で前原が辞任し、31日の同会で実施された代表選挙で無投票により参議院議員の大塚耕平が就任した。

野党再編への対応編集

衆議院選挙前の民進党衆議院会派は「民進党・無所属クラブ」だったが、11月1日召集の特別国会を前に会派も3分裂。特別国会召集時点において13名の無所属の会は、「立憲民主党・市民クラブ」の54名[注釈 3]、「希望の党・無所属クラブ」の51名に次ぐ野党第3勢力の座を得た[10]。同日の内閣総理大臣指名選挙では、13名全員が大塚に投票した[11]

大塚体制となった11月8日の民進党両院議員総会で発足した新執行部においては、参議院議員(参議院会派は「民進党・新緑風会」)が中心となるも、無所属の会からも原口が副代表に、平野が国会対策委員長に、篠原が選挙対策委員長に就任するなどした[12][13]

2018年1月10日、新たに中村喜四郎が会派入りし、14名となる[14][15]。中村は、政党・会派ともに無所属だったが、2017年11月1日の首班指名では大塚に投票していた。

2017年年末から2018年にかけて、民進党は希望の党との統一会派結成構想を示したものの、岡田をはじめとする無所属の会のメンバーを中心に反対意見が相次いだため[16]、結成構想は白紙に終わった[17][18]。その後、民進党は希望の党とともに新党を結成し野党再編につなげる構想を示したが、無所属の会は立憲民主党との統一会派結成を目指していた[19]。しかし、4月9日に民進・希望両党首が両党を合併する方向で合意し、17日には無所属の会のメンバー14名のうち、3名ほどが新党に合流する方針を示し、合流をしないメンバーの間でも、無所属の会を脱退し立憲民主党に移籍する者と、そのまま無所属の会に残留し新党と立憲のつなぎ役を目指す者とに分かれ、分裂する公算が大きくなると報じられた[20]。その後の4月26日に無所属の会所属議員のうち約10人が協議し、新党への不参加と会派の存続を確認した[21]

5月7日、民進党と(旧)希望の党の合流新党「国民民主党」が結成される。無所属の会からは篠原、原口、平野の3名が参加し本会派を脱退した。また、立憲民主党に近いとされていた菊田が脱退。これにより、無所属の会のメンバーは10名となる[22]。翌8日には福田が立憲民主党への入党が承認されたことにより脱退。一方で同日に旧希望の党の大串博志田嶋要本村賢太郎の3名が、翌9日には旧民進党籍を持ちながら無所属の会に参加していなかった玄葉がそれぞれ本会派へ加入し、無所属の会のメンバーは13名となった[23][24]。また、幹事長の職を新設して大串が就き、退会した平野が務めていた国会対策委員長には広田が就任した。

民進党消滅と国民民主党結党、(新)希望の党の“ゆ党”化に伴い、野党共闘の枠組みは、「民進党(無所属の会を含む)、(旧)希望の党、立憲民主党、日本共産党自由党社会民主党」の6党から「立憲民主党、国民民主党、日本共産党、自由党、社会民主党」と無所属の会の5党1会派[注釈 4]へ移行することとなった。

新会派への移行編集

旧民進系勢力の再統合を目指して活動を続けたが、立憲・国民両党間の膠着状態が続いたため、11月中旬には立憲民主党との統一会派結成を目指す方向に軌道修正し、統一会派結成が見送られれば次善の策として無所属の会を母体に新党を結成する考えを表明した[25][26]

しかし立憲側が政党間協議には否定的な見解を示し続けていることから12月5日までに新党結成を断念する方針を固めた[27]。翌6日には岡田と枝野が会談し統一会派について協議した[28]が、枝野が会派単位の合併を拒む姿勢を崩さなかったため交渉が決裂[29]。7日に第197回国会の閉幕後に無所属の会を解散し、希望者が個別に立憲会派入りする方針であると報じられ[30][31]、10日に開かれた会派総会で上記方針を正式決定した[32]

そして通常国会召集を前にした2019年1月8日、会派総会を開いた後に13名全員の去就を発表した。代表の岡田克也のほか安住淳、江田憲司、大串博志、金子恵美、黒岩宇洋、田嶋要、中川正春、中村喜四郎(五十音順)の計9人が立憲会派入りすることに決定。立憲会派合流を見送るのは玄葉光一郎、野田佳彦、広田一、本村賢太郎(五十音順)の4名となった[33]。4名は無所属の会存続か新会派結成を検討するとした[34]。ただし本村については同日、3月24日告示、4月7日執行の相模原市長選挙への立候補を検討しているとも報じられた[35]

1月15日、岡田ら9人は立憲民主党の会派「立憲民主党・無所属フォーラム(立憲民主党・無所属クラブから名称変更)」への入会届を提出[36]。翌16日、野田が記者会見において、自身を含む無所属議員7名による新会派を結成したことを発表。会派名を社会保障を立て直す国民会議とし、無所属の会に残留していた野田、玄葉、広田、本村の4名に加え、会派に所属していなかった井出庸生重徳和彦中島克仁が新たに入会した[37][38]

民進党籍について編集

民進党出身の議員・候補者のうち、希望の党立憲民主党いずれの公認も受けずに民進党籍を持ったまま無所属で立候補し当選した議員によって結成された経緯から、2017年10月26日の結成時点においては参加した13名全員が民進党の党籍を有していた[8]

その後、菊田真紀子[注釈 5][7]黒岩宇洋[注釈 6][39]は民進党を離党したため民進党籍を喪失した。また、2018年1月10日に新たに会派入りした中村喜四郎もいずれの政党にも所属せず無党籍である。

広田一は離党はしておらず民進党籍を有していたものの政党交付金の受け取りを辞退していたことから、2017年11月上旬に民進党が総務省に届け出た党所属議員には含まれておらず[40][41]、民進党所属の国会議員としての資格は有していなかった[注釈 7][注釈 8]

2018年5月7日、国民民主党の結党により、新党への参加者は会派を離脱し「国民民主党・無所属クラブ」に参加、残る岡田らが民進党を離党したことから名実ともに無所属議員のみの会派となった。

民進党籍議員が在籍していた時期には、政党名を含めない「無所属の会」との会派名に元民進党議員からの批判の声もあった[43][44]

役職編集

所属議員編集

※2018年5月9日現在 衆議院議員13名

衆議院議員
中村喜四郎
茨城7区、衆14、無
岡田克也
三重3区、衆10、有
安住淳
宮城5区、衆8、有
玄葉光一郎
福島3区、衆9、有
野田佳彦
千葉4区、衆8、有
中川正春
三重2区、衆8、有
江田憲司
神奈川8区、衆6、有
田嶋要
比例南関東、衆6、無
大串博志
佐賀2区、衆5、無
黒岩宇洋
新潟3区、衆3参1、無
本村賢太郎
比例南関東、衆3、無
金子恵美
福島1区、衆2参1、有
広田一
高知2区、衆1参2、無

※有/無は、民進党解散時、民進党所属国会議員としての資格の有無。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 投開票翌日の10月23日に立憲民主党が追加公認した逢坂誠二を除く。
  2. ^ 選挙公示日の10月10日に離党届提出、11月2日受理。
  3. ^ 国会召集日の11月1日に衆議院副議長に就任し会派離脱した赤松広隆を除く。
  4. ^ 一部マスメディアでは「6党派」とも呼称される。
  5. ^ 2017年10月31日に離党届提出、11月2日受理。
  6. ^ 2017年12月27日に離党届提出、2018年1月16日受理。
  7. ^ 民進党公式サイトからも掲載が削除されている。
  8. ^ 民進党・両院議員総会 2018年1月17日[42]によれば、「現在の党所属国会議員は、参議院議員が42名、衆議院議員が12名。合わせて54名」「衆議院議員・広田一は、2018年1月17日の両院議員総会の出席資格要件はなかった。これは党員としての党籍はあるが、両院議員総会を構成する党所属国会議員としての資格を満たさないため。2017年12月に総務省に提出する誓約書に署名をしていない。2018年1月16日の常任幹事会でも確認済み」。

出典編集

  1. ^ a b “岡田氏が新会派「無所属の会」…野田氏ら10人”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞. (2017年10月25日). https://archive.is/tEVTT 2018年6月5日閲覧。 
  2. ^ 会派名及び会派別所属議員数”. 衆議院. 2019年1月8日閲覧。
  3. ^ “民進党3分裂 希望と立憲民主、39選挙区で激突”. 産経ニュース. 産経新聞. (2017年10月10日). http://www.sankei.com/smp/politics/news/171010/plt1710100160-s1.html 2017年10月27日閲覧。 
  4. ^ “民進の無所属組、衆院選連携へ=岡田氏中心、約20人【17衆院選】”. 時事ドットコム. 時事通信. https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100800356&g=pol 
  5. ^ a b “希望の公認受けずに当選 無所属10人で会派 代表に岡田氏:政治”. 東京新聞. (2017年10月26日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017102602000151.html 2017年11月5日閲覧。 
  6. ^ a b “岡田克也氏ら民進系無所属13人、衆院に新会派届け出「無所属の会」”. 産経ニュース. 産経新聞. (2017年10月26日). http://www.sankei.com/smp/politics/news/171026/plt1710260016-s1.html 2017年10月26日閲覧。 
  7. ^ a b “菊田、鷲尾氏の離党受理=民進”. Yahoo!ニュース. 時事通信. (2017年11月2日). https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171102-00000099-jij-poltitle 
  8. ^ a b c “再結集へ苦闘 揺れた両院議員総会”. 毎日新聞. (2017年10月27日). https://mainichi.jp/articles/20171028/k00/00m/010/147000c 2017年10月28日閲覧。 
  9. ^ “民進党、きょう代表選 岡田元代表浮上も本人否定”. 日刊スポーツ. (2017年10月31日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201710310000161.html 2017年11月1日閲覧。 
  10. ^ “民進系、「無所属の会」結成=13人参加、野党第3会派に”. Yahoo!ニュース. 時事通信. (2017年10月26日). https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171026-00000077-jij-pol 
  11. ^ . http://www.sankei.com/smp/politics/news/171102/plt1711020003-s1.html 
  12. ^ . http://www.sankei.com/smp/politics/news/171108/plt1711080027-s1.html 
  13. ^ . https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110800748 
  14. ^ “中村元建設相が入会=無所属の会”. 時事通信. (2018年1月10日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011000892&g=pol 2018年1月11日閲覧。 
  15. ^ “中村元建設相、無所属の会会派入り”. 日本経済新聞. (2018年1月10日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO25512650Q8A110C1PP8000 2018年1月14日閲覧。 
  16. ^ 民進、統一会派結成に向け交渉へ ロイター通信 2017年12月26日
  17. ^ 民進・希望の統一会派合意が白紙 通常国会は別々で 朝日新聞 2018年1月17日
  18. ^ 民進、希望との統一会派結論見送り 反対続出、分裂含み 衆院側は立民と協議へ 産経新聞 2018年1月17日
  19. ^ 民進党:希望との合流新党「遅くとも4月中」増子幹事長 毎日新聞 2018年3月6日
  20. ^ 「無所属の会」分裂へ=衆院会派、新党めぐり対立 時事通信 2018年4月17日
  21. ^ “希望・民進:四分五裂 新党は不参加続出、立憲派も根強く”. 毎日新聞. (2018年4月26日). https://mainichi.jp/articles/20180427/k00/00m/010/135000c 2018年4月27日閲覧。 
  22. ^ 参院会派:「国民民主党・新緑風会」に変更 毎日新聞 2018年5月8日
  23. ^ 「無所属の会」に3氏加入 旧希望の党の衆院議員 - 朝日新聞デジタル 2018年5月9日
  24. ^ 【国民民主党結成】玄葉光一郎元外相が「無所属の会」加入 産経新聞 2018年5月9日
  25. ^ “岡田氏ら、立憲民主と統一会派交渉へ 衆院「無所属の会」が軌道修正”. 北海道新聞. (2018年11月17日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/249259 2018年12月8日閲覧。 
  26. ^ “岡田克也氏、八方塞がり 野党結集、立民合流、政党化…展望なく”. 産経新聞. (2018年11月24日). https://www.sankei.com/politics/news/181124/plt1811240009-n1.html 2018年12月8日閲覧。 
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  31. ^ “無所属の会、解散へ 立民会派への個別合流模索”. 産経新聞. (2018年12月8日). https://www.sankei.com/politics/news/181208/plt1812080001-n1.html 2018年12月8日閲覧。 
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  33. ^ “無所属の会、岡田克也代表ら9人が立民会派加入へ”. 産経ニュース. (2019年1月8日). https://www.sankei.com/politics/news/190108/plt1901080010-n1.html 2019年1月8日閲覧。 
  34. ^ “「無所属の会」岡田氏ら、立憲会派へ 野田氏は合流せず”. 朝日新聞デジタル. (2019年1月8日). https://www.asahi.com/articles/ASM184TN6M18UTFK00K.html?iref=pc_ss_date 2019年1月8日閲覧。 
  35. ^ “本村賢太郎衆院議員、相模原市長選への出馬検討”. 産経ニュース. (2019年1月8日). https://www.sankei.com/politics/news/190108/plt1901080012-n1.html 2019年1月8日閲覧。 
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  42. ^ https://www.youtube.com/watch?v=v8-FsFBJUnc
  43. ^ “民進党籍残し政党交付金 「無所属の会奇妙だ」鷲尾英一郎衆院議員が痛烈批判”. 産経ニュース. 産経新聞. (2017年11月24日). http://www.sankei.com/smp/politics/news/171124/plt1711240038-s1.html 2017年11月24日閲覧。 
  44. ^ 「無所属の会」は決して無所属ではない。民進党と名乗るべきだ。

関連項目編集

外部リンク編集