猶本 光(なおもと ひかる、1994年3月3日 - )は、福岡県小郡市[2]出身の女子サッカー選手。三菱重工浦和レッズレディース所属。日本女子代表。ポジションはミッドフィールダー学位は体育学修士筑波大学大学院2018年)。

猶本 光
名前
愛称 ひかる[1]
カタカナ ナオモト ヒカル
ラテン文字 NAOMOTO Hikaru
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1994-03-03) 1994年3月3日(30歳)[1]
出身地 福岡県小郡市[1]
身長 158cm[1]
体重 55kg[1]
選手情報
在籍チーム 日本の旗 三菱重工浦和レッズレディース
ポジション MF
背番号 8
利き足 右足
ユース
小郡東野少年サッカークラブ[1]
FCリエート[1]
アンクラスFC Paso Dorad[1]
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2007-2011 日本の旗 福岡J・アンクラス 32 (0)
2012-2018 日本の旗 浦和レッズレディース 110 (9)
2018-2019 ドイツの旗 SCフライブルク 23 (0)
2020- 日本の旗 浦和レッズレディース
0/0三菱重工浦和レッズレディース
63 (20)
代表歴2
2014-  日本 40 (4)
獲得メダル
AFC女子アジアカップ
2014 ベトナム
2018 ヨルダン
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月24日現在。
2. 2023年12月3日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴

小学校1年生の時に、兄の影響でサッカーを始めた[3]

ユース

2007年、福岡J・アンクラスの下部組織であるアンクラスFC Paso Doradとの2重登録という形で、13歳でトップチームに登録された[4]

シニア

2012年、筑波大学体育専門学群への進学を機に浦和レッズレディースに移籍した[5]

2014年、なでしこリーグのベストイレブンに初めて選出された[6]

2016年3月に筑波大学を卒業。2018年3月に筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻修士課程修了。学位は、学士(体育学)、修士(体育学)。大学院の進学では浦和と筑波大学の両方で先輩に当たる安藤梢の影響を受けたとされ、2018年9月に博士号を取得した安藤が2021年3月に筑波大学の助教へ就任した際には称賛するツイートを投稿した[7]

2018年6月11日、フラウエン・ブンデスリーガSCフライブルクへの完全移籍を発表[8]

2020年1月、浦和レッズレディースへ復帰[9]

2024年1月20日に行われた第45回皇后杯準決勝サンフレッチェ広島レジーナ戦で負傷し、左膝前十字靭帯損傷(全治8~10ヶ月)と診断された[10]

代表

2010年、トリニダード・トバゴで開催されたFIFA U-17女子ワールドカップでは全6試合に出場。2得点を挙げるなど、日本の準優勝に貢献した。

2014年、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)に初招集され、5月8日のニュージーランド戦(長居球技場)の後半41分に川澄奈穂美との交代で出場し、代表デビューを果たした[11]。5月18日のヨルダン戦では、先発出場した。

2023年6月13日2023 FIFA女子ワールドカップなでしこジャパンに選出された[12]7月26日グループステージ第2節のコスタリカ戦において、先制点を奪う活躍で勝利に貢献し、VISAプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた[13]

人物

2019年12月29日、出身地の福岡県小郡市ふるさとスポーツ大使に任命された[14]

個人成績

クラブ

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
2007 福岡J・アンクラス 19 なでしこ Div.2 6 0 3 0 0 0 9 0
2008 アンクラスFC Paso Dorad 9 - - - 1 1 1 1
2009 福岡J・アンクラス 25 なでしこ Div.2 1 0 - 0 0 1 0
2010 8 なでしこ 13 0 3 2 1 0 17 2
2011 12 0 - 1 0 13 0
2012 浦和レッズレディース 24 17 0 1 0 3 0 21 0
2013 8 4 0 2 0 1 0 7 0
2014 27 5 - 0 0 27 5
2015 なでしこ1部 21 1 - 3 2 24 3
2016 15 1 1 0 3 2 19 3
2017 18 2 5 0 4 0 27 2
2018 8 0 2 0 - 10 0
ドイツ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2018-19 SCフライブルク 6 ブンデスリーガ1部 19 0 - 3 0 22 0
2019-20 4 0 - 0 0 4 0
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
2020 浦和レッズレディース 8 なでしこ1部 16 5 - 5 1 21 6
2021-22 三菱重工浦和レッズレディース WE 20 4 - 4 1 24 5
2022-23 20 7 6 2 2 1 28 10
2023-24 7 4 4 1 3 1 14 6
通算 日本 1部 198 29 24 5 30 8 252 42
日本 2部 7 0 3 0 0 0 10 0
日本 その他 - - 1 1 1 1
ドイツ 1部 23 0 - 3 0 26 0
総通算 228 29 27 5 34 9 289 43

代表

出場大会

試合数


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2014 6 0
2015 2 0
2017 7 0
2018 3 0
2019 2 0
2021 1 0
2022 10 2
2023 9 2
通算 40 4

(2023年12月3日現在)

ゴール

# 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 勝敗 監督 大会 出典
1. 2022年1月21日   プネー シュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックス   ミャンマー ○ 5-0 池田太 2022 AFC女子アジアカップ [15]
2. 2022年6月24日   スタラパゾバ Sport Center FAS   セルビア ○ 5-0 国際親善試合 [16]
3. 2023年7月26日   ダニーデン フォーサイス・バー・スタジアム   コスタリカ ○ 2-0 2023 FIFA女子ワールドカップ [17]
4. 2023年10月26日   タシュケント ロコモティフ・スタジアム   インド ○ 7-0 パリオリンピック・アジア2次予選 [18]

タイトル

クラブ

代表 

個人

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 猶本 光”. 三菱重工浦和レッズレディース. 2023年10月9日閲覧。
  2. ^ 佐藤ハルカ (2021年8月21日). “柴田&猶本で1次L突破だ!/U-20女子W杯”. サンケイスポーツ. オリジナルの2012年8月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120823082217/https://www.sanspo.com/soccer/news/20120821/jap12082105040002-n2.html 2022年2月13日閲覧。 
  3. ^ “【筑波大学新聞コラム】 女子サッカー U-20日本代表 猶本 光(体育1) なでしこの舞台へ”. つくばスポーツオンライン. (2012年6月5日). オリジナルの2012年8月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120831213150/http://www.sports.tsukuba.ac.jp/column/u-201.html 2022年2月13日閲覧。 
  4. ^ 『mocなでしこリーグ2007 OFFICIAL GUIDE BOOK』日本女子サッカーリーグ東京都、2007年、70-71頁。 
  5. ^ 退団選手のお知らせ”. 福岡J・アンクラス (2012年1月16日). 2023年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月13日閲覧。
  6. ^ “浦和猶本が初ベスト11 なでしこL表彰式”. 日刊スポーツ. (2014年11月26日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20141126-1400975.html 2014年11月27日閲覧。 
  7. ^ “「これぞ究極の文武両道」浦和Lの猶本光が“先輩”FW安藤梢の筑波大・助教就任を称賛!”. サッカーダイジェスト. (2021年3月2日). https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=87049 2022年2月13日閲覧。 
  8. ^ 猶本光 移籍のお知らせ』(プレスリリース)浦和レッズレディース、2018年6月11日https://www.urawa-reds.co.jp/redsladies/ladies_news/猶本光-移籍のお知らせ/2022年2月13日閲覧 
  9. ^ 猶本 光選手 浦和レッズレディースへの復帰のお知らせ』(プレスリリース)浦和レッズレディース、2020年1月24日https://www.urawa-reds.co.jp/ladies/ladies_news/猶本-光選手-浦和レッズレディースへの復帰のお知/2020年5月11日閲覧 
  10. ^ 浦和に激震、MF猶本光&FW安藤梢の“二枚看板”がともに前十字靭帯損傷…全治は最大10カ月見込み”. サッカーキング (2024年2月1日). 2024年2月3日閲覧。
  11. ^ “猶本デビュー戦は4分出場「ボール触れた」”. 日刊スポーツ. (2014年5月9日). https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20140509-1297951.html 2014年5月9日閲覧。 
  12. ^ なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー・スケジュール MS&ADカップ2023 パナマ女子代表戦【7.14@宮城/ユアテックスタジアム仙台】 FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023【7.20-8.20】”. www.jfa.jp. 2023年7月31日閲覧。
  13. ^ VISAプレーヤー・オブ・ザ・マッチ:猶本光”. FIFA. 2023年7月31日閲覧。
  14. ^ “なでしこ猶本、16歳で体験した思い出の地で語る進路”. 西日本スポーツ. (2019年12月29日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/572371/ 2019年12月29日閲覧。 
  15. ^ 試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. www.jfa.jp. 2023年5月19日閲覧。
  16. ^ 国際親善試合”. 公益財団法人日本サッカー協会. 2023年5月19日閲覧。
  17. ^ 殊勲の先制弾のなでしこ猶本光、待望のW杯初得点に喜び 「自分のゴールで勝たせたいと思っていた」”. www.football-zone.net (2023年7月26日). 2023年7月26日閲覧。
  18. ^ なでしこジャパンが7発大勝! 五輪予選2次予選の初陣で追加招集の中嶋淑乃が2得点”. サッカーキング (2023年10月26日). 2023年11月1日閲覧。

外部リンク