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素浪人罷り通る』(すろうにんまかりとおる)は、1981年(昭和56年)から1983年(昭和58年)にかけてフジテレビ系列の「時代劇スペシャル」の中で放映された単発時代劇シリーズ。三船敏郎主演。全6作。

目次

概要編集

三船演じる剣豪の素浪人が諸国を旅しながら様々なトラブルに巻き込まれ、その渦中の人々を助けていく時代劇。 名前を聞かれる度にその場の思いつきで春夏秋冬などと偽名を名乗る。 第1話では放浪する以前、仕官していた頃の藩の事件に巻き込まれ、藩を出た理由や本名などが明かされる。 懐手に肩を大きく揺らしながら歩く様は、用心棒や椿三十郎などを彷彿とさせる。 最終話では檜三十郎と名乗る。

あらすじ編集

素浪人罷り通る 血煙りの宿編集

旅を続ける春夏秋冬は、幼い息子を抱きかかえて逃げるひとりの女とすれ違う。麓の村にたどり着いた春夏秋冬は、野盗が家屋に火を放ち庄屋を殺害する惨状を目の当たりにする。村人が、あの女のせいだと叫ぶ。その後、再び女と出会う春夏秋冬。村人は捕らえた女とその息子を野盗に引き渡すという。ふたりを村人の手から救い出した春夏秋冬は、息子のためにも逃げるのをやめるよう女に諭し、その場を去るのだった。それから三年後、その女お銀は忠告通り信濃矢崎宿のはずれに居を構え、息子と共に暮らしていた。旅の途中、お銀と三度目の再開を果たした春夏秋冬は、彼女の宿の世話になる。その夜、婚礼の宴会が行われていた宿場に野盗が現れ、狼藉を始める。宴会の手伝いに来ていたお銀は驚愕する。騒動のさなか、野盗の頭の弟を捕らえた村人たち。宿へと戻ったお銀は、春夏秋冬に野盗との因縁を語る。お銀の夫は、丹兵衛率いる野盗鬼火一味のひとりであったが、息子のために足を洗う事を決意する。しかしそれを聞いた丹兵衛は激怒。苛烈な暴行を受けた夫はお銀のもとで事切れる。お銀は一味をお上に訴人し江戸から追放することに成功したが、一味に目の敵にされ、追われる身となったという。村人のためにも矢崎宿から逃げるしかないというお銀を、春夏秋冬は思いとどまらせるのだった。翌朝目を覚ましたお銀は、寝床から春夏秋冬が姿を消したのに気づきうろたえる。しかし春夏秋冬は宿の屋根を葺き替えているだけだった。それを見て安心するお銀。耕した畑から大根が芽を出しており、秋には大根が出来ると喜ぶお銀に、春夏秋冬は笑顔を見せるのだった。一方、矢崎宿では鬼火一味の手配書が張り出されていた。宿場を自らの手で守ると決意した村人たちは、再び現れるであろう鬼火一味に備え柵を張り、武装する。そんな中、春夏秋冬を探す男半兵衛が宿場にやって来た。真崎の旦那に居場所を聞き、春夏秋冬のもとへたどり着いた半兵衛。彼はある五万石の小藩の遣いで、腕の立つ春夏秋冬を雇うことを厳命されて旅を続けているという。くどくどと話をする半兵衛をよそに、春夏秋冬は屋根を修理するのだった。代官所では、真崎の旦那が村人たちにお銀の宿を護衛するよう指示していた。その時、捕らわれの身である丹兵衛の弟が、お銀は守る価値のない女だと言い放つ。それを突っぱねる村人たち。そんな宿場にひとりの男が帰ってきた。かつて弥九と呼ばれていたその男弥九郎は、百姓の息子であった。三十年前に父親が盗みを働いたことで村八分にされ、村を出ていった男である。弥九郎が現れたのとほぼ同時に、鬼火一味が宿場にやって来た。丹兵衛は、弟とお銀を引き渡せばおとなしく引き上げると言う。真崎はこれを拒否し、戦闘が始まった。その様子を傍観していた弥九郎だったが、突如一味の三人を斬り捨てた。狼狽した鬼火一味はその場を後にした。その腕前に感心した村人たちは弥九郎に宿場を守ってくれるよう誘いをかけるが、弥九郎にその気はないという。弥九郎は、自身を追い出したこの宿場を憎んでいるのだ。お銀の身柄を要求してきたという鬼火一味の話を村人から聞いたお銀は暗い表情を浮かべる。そんな彼らの前に現れた弥九郎は、賞金首である春夏秋冬の首を取ると宣言し、去っていった。夜になると弥九郎は、幼少時の不幸な出来事を思い返しながら酒を呷っていた。店主に対し、村の奴全部が血の涙を流すのを見たいと唸るのだった。翌日、弥九郎はお銀の息子しょうたを誘拐し、鬼火一味に引き渡す。お銀が丹兵衛の弟を連れて来れば、引き換えにしょうたを返すという鬼火一味。しかし春夏秋冬は自分が行くと言い、お銀に刀を預けて一味のもとへ向かう。鬼火一味と共に待ち構えていた弥九郎は、春夏秋冬を斬るよう命令される。しかし賞金稼ぎとは丸腰の相手は斬らないものだと言う弥九郎。結局、自身が殴打されるのと引き換えにしょうたを取り戻した春夏秋冬。お銀を是が非でも殺したい丹兵衛に、弥九郎は春夏秋冬の同田貫を奪えば良いと入れ知恵するが……。

素浪人罷り通る 去るも地獄残るも地獄編集

宿場で食事をしている春夏秋冬のもとに、少年が駆け込んできた。少年に手渡された紙には、「この子をたのむ」と書かれている。その紙を書いたという少年の父のもとへ急ぐふたりだったが、父は浪人に斬られてしまう。父を葬る少年と春夏秋冬。その少年三太が父に持たされたという金で一宿一飯の恩義になる春夏秋冬。翌日、三太を叔母ゆきが住む家に送り届けた春夏秋冬は、村の酒場もずやへと立ち寄る。もずやの女お紋は酒代は八文だと言うが、春夏秋冬は六文にまけてもらう。そんな中もずやにチンピラまがいの浪人たちが現れ、ひと悶着あった末、三太の父を斬った浪人仙十郎と再会する春夏秋冬。名前を聞かれた春夏秋冬は、「六文銭」と名乗るのだった。仙十郎に連れられ代官屋敷に着いた春夏秋冬。反抗する農民たちに対抗するため、用心棒になるよう誘いをかける代官赤沼。屋敷には浪人たちが二十人居た。給金は一人月六両、全部で月百二十両。金の出所を訝る春夏秋冬に、黒幕は名主であるという仙十郎。その名主三右衛門のもとへ案内された春夏秋冬は、名前を聞かれ「赤猫鯉衛門」と名乗り、剣の流派を聞かれると「春夏秋冬流」と答える。三右衛門の屋敷から出る春夏秋冬。突如現れた農民作造は、彼を農民たちが集まる真命寺へ連れ込む。代官と名主は結託し、支払えないほどの年貢を取り立てているという。仲間になるよう迫る農民たちを制止し、春夏秋冬はもずやへ向かう。

キャスト編集

スタッフ編集

放映リスト編集

放送日 タイトル 出演者
第1弾 1981年
10月30日
「素浪人罷り通る」 三船敏郎(素浪人春夏秋冬)、西郷輝彦(結城小十郎)、佐藤友美(おゆき)、竹田かほり(タキ)、鈴木瑞穂(別所主馬)、草薙幸二郎(安井政之助)、常田富士男(関口弥兵衛)、花沢徳衛(長沼伊織)、今福将雄山岡徹也江幡高志伊達三郎平泉征木村元(矢部九内)、森章二三角八郎高田直久梅津栄田村貫増岡弘村上正次松行俊二荻原紀郷内栄喜由利勝郎柿木恵至二家本辰巳
第2弾 1982年
5月7日
「素浪人罷り通る 暁の死闘」 三船敏郎(素浪人春夏秋冬)、泉谷しげる(多助)、千石規子(たね)、青木義朗伊沢一郎(津上)、中村竜三郎近藤宏(久蔵)、秋谷陽子(おさち)、二本柳俊依遠藤征慈(榊)、八名信夫伊豆肇(坂部)、杉江廣太郎(佐平次)、北條清嗣木田三千雄(親爺)、弘松三郎入江正徳(平井)、田付貴彦(菊千代)、吉中六大島光幸(石黒)、林健樹新井一夫森下明加藤茂雄宮寺康夫篠田薫
第3弾 1982年
10月29日
「素浪人罷り通る 血煙りの宿」 三船敏郎(素浪人春夏秋冬)、荒井注(半兵衛)、佐藤オリエ(お銀)、中尾彬(弥九郎)、高橋長英(真崎源之介)、木村元(鬼火の丹兵衛)、吉田豊明(神坂)、佐野アツ子(滝)、金井大(甚左衛門)、岩城力也(佐兵衛)、片桐竜次市川好郎潮健児佐藤B作吉原正皓関戸純粟津號沢田勝美浅見美那滝川潤兼松隆金親保雄圓山淳也河合絃司平川広美宝井宏治大竹義夫五所勝彦早川郷美志村幸江矢島正明(ナレーター)
第4弾 1983年
2月18日
「素浪人罷り通る 去るも地獄残るも地獄」 三船敏郎(素浪人赤猫鯉衛門)、沖雅也(仙十郎)、夏木マリ(お紋)、小池朝雄(三右衛門)、かとうかずこ(ゆき)、江藤潤(作造)、外山高士(源之進)、殿山泰司(亀吉)、平泉征(万太郎)、大原和彦(三太)、早川雄三丹古母鬼馬二江角英大木正司友金敏雄吉中六二家本辰巳伊藤公子田辺洋宍戸久一郎中沢青六荻原紀戸塚孝大島光幸石崎洋光中村光次郎和田正義草薙庄一郎
第5弾 1983年
4月8日
「素浪人罷り通る 涙に消えた三日極楽」 三船敏郎(素浪人落葉十郎)、杉田かおる(おふく)、宮下順子(おらく)、下條アトム(三之助)、石橋蓮司(板倉)、田口計(唐津屋)、浜田晃(赤間)、吉野佳子(尼さん)、梅津栄(地主)、木田三千雄北村晃一(又蔵)、三夏伸(平戸)、井村昴甲斐武藤原益二星野晃荻原紀大島光幸柿木恵至城野勝巳中瀬博文伊藤晃子田城栄子渋谷さだ子里見千草保谷政子
第6弾 1983年
8月5日
「素浪人罷り通る 矢立峠に裏切りを見た」 三船敏郎(素浪人檜三十郎)、若林豪(山岡大二郎)、范文雀(おそで)、戸浦六宏(入舟屋)、西沢利明(松山)、大場順(小太郎)、斎藤里花(お妙)、伊沢一郎(戸崎)、遠藤征慈(関)、小瀬格広瀬昌助(水沢)、南城竜也中村孝雄中山昭二溝口舜亮伊東裕平三輪猛雄武田ひろし熊谷卓三門脇三郎杉山孝立川良一荻原紀谷本小夜子内藤路代早瀬さとみ松本早苗川西立子宍戸久一郎山口正一郎井村昴山本緑小甲登枝恵星野睦子羽吹正吾森孝太高野隆戸塚孝村上久勝石崎洋光