藤島ジュリー景子
藤島 ジュリー景子(ふじしま ジュリーけいこ、1966年〈昭和41年〉7月20日 - )は、日本の実業家、芸能プロモーター。芸能事務所・ジャニーズ事務所代表取締役社長。関連会社「ジェイ・ストーム」、「エム・シィオー」、「ユニゾン」、「東京・新・グローブ座」、「TOKIO」の代表取締役会長。
ふじしまじゅりーけいこ 藤島ジュリー景子 | |
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生誕 | 1966年7月20日(56歳)![]() |
別名 | 藤島ジュリーK. |
出身校 | 上智大学外国語学部比較文化学科卒業 |
職業 | ジャニーズ事務所社長 ジェイ・ストーム会長 東京・新・グローブ座会長 |
親 | 藤島泰輔(父) メリー喜多川(母) |
親戚 | 藤島範平[1](曾祖父) 川原五郎[2](曾祖父) 藤島敏男(祖父) ジャニー喜多川(叔父) |
経歴編集
1966年、藤島泰輔と内縁関係にあり、バーを経営していたメリー喜多川の長女として生まれる。当時父の泰輔には俳人高浜虚子の孫娘で、俳人高浜年尾の三女の朋子という妻がいた。
1973年、6歳でフジシマ ジュリーの名でフォーリーブス主演のミュージカル『見上げてごらん夜の星を』にて、芸能界デビュー。以来、『おはよう!こどもショー』、『小さなスーパーマン ガンバロン』、『3年B組金八先生(第1シリーズ)』、『HOT-TV』などに出演した。数年は女優業を続けていたが、だんだんと表舞台からは姿を消していった。
大学は叔父のジャニー喜多川と同じ上智大学外国語学部比較文化学科(現・国際教養学部)を卒業。なお、大学時代にはスイスに留学している。卒業後、フジテレビに入社。秘書室勤務を経て、「藤島ジュリー」や「ジュリー・ケイ」の名でジャニーズ事務所のスタイリストになる。更に、初の自社レコードレーベル「ジャニーズ・エンタテイメント」の初代社長を経て、新レコードレーベル「ジェイ・ストーム」の代表取締役社長へと就任。また、メリーとともにジャニーズ事務所の代表取締役副社長も務める。
2019年7月9日にジャニーが死去したため、同年9月27日付でジャニーズ事務所代表取締役社長に就任した[3]。
2023年5月14日、ジャニーズ事務所社長として、ジャニー喜多川の性加害問題で世間を騒がせていることについて謝罪する動画を公開した。ジュリーが自らの姿を正式に公表するのは、女優業から引退後では初めてのことである[4]。
人物編集
藤島ジュリーについて、同い年で10代から藤島ジュリーを知る元ジュニアの平本淳也は「ジュリーさんは昨今はプロデュースもしているが、もともとは制作畑でスタイリストとして少年隊や光GENJIの衣装を手掛けたりしていた。ジュニアの育成に携わることもなければ、現場に行って所属タレントと顔を合わせることもない。タレントが求めても会う時間をとらないようなタイプ。」と述べている[5]。
父・泰輔と同じく日本中央競馬会(JRA)の馬主資格を取得し、競走馬の「エドノタイクーン」、「ベストオブジュリー」、「ジュリースター」、「ビーマイロミオ」(2,800万円で購入)、「ゴートゥザトップ」、「マイハピネス」などを所有した。一部の馬は父親の死後に所有権を引き継いだものである。
家族・親族編集
- 藤島家
- 曽祖父・範平[7](1871年 - 1947年、工学博士で帝国海事協会理事長、横浜船渠社長などを務めた[7]) - 三重県出身。
- 祖父・敏男[8](1896年 - 1976年、日本銀行監事[8]) - 記録に残る最古の谷川岳登頂者の1人[9]。住所は東京都新宿区諏訪町[8]。
- 祖母・孝子(1909年 - ?、横浜高等工業学校教授、日本鋼管顧問などを務めた川原五郎の長女)[2]
- 父・泰輔[8](1933年 - 1997年、作家・評論家) - 住所は東京都港区六本木。
- 母・メリー喜多川(1927年 - 2021年、ジャニーズ事務所副社長→会長→名誉会長)
- 元夫との間に一女がいる。
- 親戚
出演編集
バラエティ編集
- おはよう!こどもショー (1977年 - 1978年、日本テレビ)
- HOT-TV (1980年4月6日 - 、フジテレビ)
- 鈴木ヒロミツと共に司会を務めた生放送の音楽バラエティ番組。「勝ち抜きバンド合戦」などのコーナーがあった。当初の放送枠は毎週日曜・10:00 - 11:00だったが、途中から毎週日曜・14:00 - 14:30に縮小された。
テレビドラマ編集
- 小さなスーパーマン ガンバロン (1977年4月24日、日本テレビ)
- 第4話に街頭インタビュアーの少女役でゲスト出演
- 3年B組金八先生 (第1シリーズ) (1979年10月26日 - 1980年3月28日、TBS)
- 越智はるみ役。 第8話「子供の喧嘩に親が」でメイン。
- 3年B組金八先生(第2シリーズ)(1980年12月26日、TBS)
- 越智はるみ役。第13話「同窓会・贈る言葉」にゲスト出演。
- 木曜ゴールデンドラマ「名犬ゴローの愛」 (1981年7月30日、読売テレビ)
- 3年B組金八先生スペシャル(1) (1982年10月8日、TBS)
- 越智はるみ役
ミュージカル編集
- 見上げてごらん夜の星を 1973年6月17日 - 8月、フォーリーブス結成7周年記念ミュージカル)
- おはよう! こどもショー・ポケットミュージカル (JJSとの共演作)
ディスコグラフィ編集
映画製作編集
製作編集
- ソウル(2002年)
- ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY(2002年)
- 青の炎(2003年)
- 木更津キャッツアイ 日本シリーズ(2003年)
- ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY(2004年)
- ファンタスティポ(2005年)
- フライ,ダディ,フライ(2005年)
- 花よりもなほ(2006年)
- 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ(2006年)
- 僕は妹に恋をする(2007年)
- 陰日向に咲く(2008年)
- 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS(2008年) - 製作統括
- BANDAGE バンデイジ(2010年)
- SP THE MOTION PICTURE 野望篇(2010年)
- GANTZ(2011年)
- あしたのジョー(2011年)
- SP THE MOTION PICTURE 革命篇(2011年)
- GANTZ PERFECT ANSWER(2011年)
- 映画 怪物くん(2011年) - 製作指揮
- 源氏物語 千年の謎(2011年)
- 僕等がいた 前篇・後篇(2012年)
- エイトレンジャー(2012年) - 製作指揮
- 脳男(2013年)
- プラチナデータ(2013年)
- だいじょうぶ3組(2013年)
- 映画 謎解きはディナーのあとで(2013年)
- 陽だまりの彼女(2013年)
- 土竜の唄 潜入捜査官REIJI(2014年)
- 神様のカルテ2(2014年) - 共同製作
- MIRACLE デビクロくんの恋と魔法(2014年)
- ジョーカー・ゲーム(2015年)
- 味園ユニバース(2015年)
- 暗殺教室(2015年)
- グラスホッパー(2015年)
- ピンクとグレー(2016年)
- 暗殺教室〜卒業編〜(2016年)
- ヒメアノ〜ル(2016年)
- TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2016年)
- 海賊とよばれた男(2016年)
- 土竜の唄 香港狂騒曲(2016年)
- 美しい星(2017年)
- ピーチガール(2017年)
- PとJK(2017年)
- 心が叫びたがってるんだ。(2017年)
- こどもつかい(2017年)
- 忍びの国(2017年)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年)
- 関ヶ原(2017年)
- ナラタージュ(2017年)
- ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜(2017年)
- 泥棒役者(2017年)
- 鋼の錬金術師(2017年)
- 未成年だけどコドモじゃない(2017年)
- 羊の木(2018年)
- 坂道のアポロン(2018年)
- ラプラスの魔女(2018年)
- コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年)
- 検察側の罪人(2018年)- 共同製作
- マスカレードホテル(2019年)
- トラさん〜僕が猫になったワケ〜(2019年)
- うちの執事が言うことには(2019年)
- ザ・ファブル(2019年)
- かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜(2019年)
- 弱虫ペダル(2020年)
- 事故物件 〜恐い間取り〜(2020年)
- 浅田家!(2020年)- 共同製作
- 461個のおべんとう(2020年)
- 燃えよ剣(2021年)- 共同製作
- ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年)
製作総指揮編集
- ホールドアップダウン(2005年)
- ヘブンズ・ドア(2009年)
- おと・な・り(2009年)
- 映画 妖怪人間ベム(2012年)
- エイトレンジャー2(2014年)
- ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”(2021年)
エグゼクティブプロデューサー編集
- COSMIC RESCUE(2003年)
- ハチミツとクローバー(2006年)
- 親指さがし(2006年)
- 黄色い涙(2007年)
- しゃべれども しゃべれども(2007年)
- ヘブンズ・ドア(2009年)
- 俺俺(2013年)
- 忍びの国(2017年)
プロデューサー編集
- ふ・し・ぎ・なBABY(1988年)
- …これから物語 〜少年たちのブルース〜(1988年)
企画編集
- 少年武道館(1988年)
脚注編集
出典編集
- ^ 『人事興信録 第14版 下』フ58頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年4月12日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第13版 上』カ180頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年7月13日閲覧。
- ^ (HTML)『役員人事のお知らせ』(プレスリリース)ジャニーズ事務所、2019年9月27日 。2019年9月27日閲覧。
- ^ “藤島ジュリー景子社長が4度深々と頭を下げ謝罪 ジャニーズトップの異例の表舞台 女優業引退後初 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年5月14日閲覧。
- ^ “ジュリー社長を知る元Jr.が実名で告白「会見要請にも馬耳東風。改革や出直しも絵に描いた餅でしょう」”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2023年5月30日). 2023年6月6日閲覧。
- ^ 藤島, 泰輔『孤獨の人』岩波書店〈岩波現代文庫〉、2012年、奥付頁。ISBN 978-4-00-602201-3。
- ^ a b 『人事興信録 第13版 下』フ61頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年1月28日閲覧。
- ^ a b c d 『人事興信録 第15版 下』フ16頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年7月13日閲覧。
- ^ 羽根田治『山岳遭難の傷痕』山と渓谷社、2020年 P164.
参考文献編集
- 人事興信所編『人事興信録 第13版 上』人事興信所、1941年。
- 人事興信所編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年。
- 人事興信所編『人事興信録 第15版 下』人事興信所、1948年。