ANAオープンゴルフトーナメント

ANAオープンゴルフトーナメント(エイエヌエイ オープンゴルフトーナメント)は、日本の大手航空会社全日本空輸(ANA)の主催、日本ゴルフツアー機構(JGTO)公認の男子プロゴルフトーナメントの1つであり、北海道北広島市にある札幌ゴルフ倶楽部輪厚(わっつ)コースを舞台にして毎年9月第3週に開催されている。2024年現在、賞金総額1.5億円、優勝賞金3000万円。

ANAオープンゴルフトーナメント
トーナメント情報
創設 1973年
(全日空札幌オープンゴルフトーナメントとして)
開催地 北海道
開催コース 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース
基準打数 Par72(2008年から)[1]
ヤーデージ 7,063ヤード (6,458 m)(2008年から)[1]
主催 全日本空輸株式会社
ツアー 日本ゴルフツアー機構
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 1.5億円(2024年)
開催月 9月
最高記録
最少打数 268 日本の旗 尾崎将司(1994年)
通算スコア -20 同上
最新優勝者
日本の旗 谷原秀人[2]
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大会の歴史 編集

  • 1971年札幌テレビ放送(STV)および開催コースの札幌ゴルフ倶楽部の共催により3日間競技による「STVカップ札幌オープンゴルフトーナメント」としてスタート。1973年からはANAが新たなスポンサーとなり、「全日空札幌オープンゴルフトーナメント」として生まれ変わり、大会も4日間競技となった。その後「全日空オープンゴルフトーナメント」(1986年から)の名称を経て2002年から現在の大会名となっている[3]
  • 2018年大会は北海道胆振東部地震の影響により開催が中止され[4]、主催のANAは賞金の一部をこの地震の被災地支援として使うと発表した。
  • 2019年大会は例年の開催週にラグビーワールドカップ日本大会の試合が札幌ドームで行われることからインフラへの影響を考慮し、開催時期を1週間繰り上げる処置が取られた[5]
  • 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が中止された[6]
  • 2021年の開催については調整中のため、当初のツアー日程から外れたが、同年3月29日に開催が決定した[7]

歴代優勝者 編集

開催年 回数 優勝者名 開催コース
2023年 第49回   谷原秀人[2] 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース[8]
2022年 第48回   大槻智春[9][10]
2021年 第47回   スコット・ビンセント[11]
2019年 第46回   浅地洋佑[1]
2017年 第45回   池田勇太[12]
2016年 第44回   ブレンダン・ジョーンズ[13]
2015年 第43回   石川遼[14]
2014年 第42回   宮本勝昌[15]
2013年 第41回   小田孔明[16]
2012年 第40回   藤田寛之[17]
2011年 第39回   カート・バーンズ[18]
2010年 第38回   池田勇太[19]
2009年 第37回   谷口徹[20]
2008年 第36回   矢野東[21]
2007年 第35回   篠崎紀夫[22]
2006年 第34回   近藤智弘
2005年 第33回   深堀圭一郎[23]
2004年 第32回   チャワリット・プラポール
2003年 第31回   葉偉志
2002年 第30回   尾崎将司
2001年 第29回   林根基
2000年 第28回   佐藤信人
1999年 第27回   細川和彦
1998年 第26回   深堀圭一郎
1997年 第25回   横田真一
1996年 第24回   カルロス・フランコ
1995年 第23回   尾崎将司
1994年 第22回
1993年 第21回   中嶋常幸 札幌ゴルフ倶楽部由仁コース
 (7,009ヤード、パー72)[24]
1992年 第20回   尾崎将司 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース[25]
1991年 第19回   大町昭義
1990年 第18回   中嶋常幸
1989年 第17回   尾崎将司
1988年 第16回   尾崎直道[26] 札幌ゴルフ倶楽部由仁コース
(7,031ヤード、パー72)
1987年 第15回   青木功
1986年 第14回   倉本昌弘 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース
(7,100ヤード、パー72)
1985年 第13回   中嶋常幸
1984年 第12回   泉川ピート
1983年 第11回   中嶋常幸
1982年 第10回   鈴木規夫
1981年 第9回   倉本昌弘
1980年 第8回   杉原輝雄
1979年 第7回   グラハム・マーシュ
1978年 第6回   杉原輝雄
1977年 第5回
1976年 第4回   村上隆
1975年 第3回   謝永郁
1974年 第2回   尾崎将司
1973年 第1回

2018年は前述どおり地震の影響で中止となっている[4]

テレビ放送 編集

  • テレビ中継は札幌テレビを制作局として、日本テレビ系列(NNS)全国ネットで録画放送されている。[27]3日目はNNS系列22局(秋田放送山梨放送北日本放送福井放送四国放送高知放送テレビ大分を除く)で、また最終日はNNS系列24局(秋田放送・山梨放送・北日本放送・福井放送・四国放送を除く)と琉球放送TBS系列)の合計25局ネットで放送されている。また、四国放送はローカルスポンサーに差し替えて、2011年のみネットされた。なお、CS放送・日テレジータスでも放送されているため、地上波未ネットの地域でも、チャンネル契約すれば、大会の視聴は可能である。
  • 2018年は前述の通り大会中止になったものの、テレビ放送そのものは北海道ローカルでの放送枠にて編成変更があるものの、全国向けの放送枠では放送内容を変更して放送することを発表。2日目放送予定枠は北海道ローカルであったが、この日は札幌テレビに限り、読売テレビ制作の全国ネットのワイドショー『情報ライブ ミヤネ屋』の14時55分以降を臨時にネット返上予定であったが、同番組を通常編成時同様フルネットする。3日目放送予定枠は『ANAオープンゴルフトーナメント~激闘の名場面~』を、最終日放送予定枠は『北海道に元気を!ANAオープンゴルフトーナメント』を放送した。
  • 2023年は、最終日についてはNNS系列24局が同時ネットし、琉球放送は同日の深夜に時差ネットで放送した[28]

出典・脚注 編集

  1. ^ a b c 浅地洋佑、史上最多5人のPO制しツアー2勝目 - 日刊スポーツ、2019年9月15日配信、同日閲覧
  2. ^ a b 谷原秀人が逆転でツアー19勝目 石川遼はバースデーVならず6位 ゴルフダイジェスト・オンライン
  3. ^ 『札幌テレビ放送二十年史』p346-347、1978年刊行
  4. ^ a b 男子ゴルフ「ANAオープン」 北海道地震で中止決定 - ゴルフダイジェスト・ オンライン、2018年9月7日閲覧
  5. ^ 6試合が開催時期を変更した男子ツアー そこには複雑な事情が絡み合っていた”. パーゴルフ+PLUS(2019年1月13日作成). 2019年10月26日閲覧。
  6. ^ 9月の「ANAオープン」中止のお知らせ(6月23日発表)ANA、JGTO
  7. ^ “国内男子ツアー 9月の「ANAオープン」の開催が決定へ”. ALBA.net. ゼビオコミュニケーションネットワークス. (2021年3月29日). https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/jgto/post/169679/ 2021年3月29日閲覧。 
  8. ^ 全長は7,063ヤード、パー72だが、2006年と2007年は、通常535ヤード、パー5の12番ホールを489ヤード、パー4に変更、全長7,017ヤード、パー71として開催。
  9. ^ 石川遼は31歳初V逃す 猛追「65」も2年9カ月ぶり優勝ならず 大槻智春ツアー2勝目 ゴルフダイジェスト・オンライン
  10. ^ 通算19アンダーで並んだ石川遼とのプレーオフ。1ホール目で石川が2オンしたのに対し、大槻の第2打が直接カップインしてイーグル、石川がギブアップ。
  11. ^ ビンセントが逆転で2勝目 “30歳初戦”石川遼は16位 ゴルフダイジェスト・オンライン
  12. ^ 池田勇太PO制す、史上最年少で獲得賞金10億円超 - 日刊スポーツ、2017年9月17日閲覧
  13. ^ ジョーンズ復活V、昨年の難局乗り越え「ハッピー」 - 日刊スポーツ、2016年9月18日閲覧
  14. ^ 石川遼 新境地V ショート以外すべてドライバー - 日刊スポーツ、2015年9月21日掲載、2016年9月18日閲覧
  15. ^ 宮本V「夢かなった」CAと記念撮影 - 日刊スポーツ、2014年9月22日掲載、2016年9月18日閲覧
  16. ^ 小田孔明「逃げ切りの計」/男子ゴルフ - 日刊スポーツ、2013年9月23日掲載、2016年9月18日閲覧
  17. ^ 藤田ジャンボの呪縛解けた/男子ゴルフ - 日刊スポーツ、2012年9月17日掲載、2016年9月18日閲覧
  18. ^ V賞金!家を買って!結婚!/男子ゴルフ - 日刊スポーツ、2011年9月18日掲載、2016年9月18日閲覧
  19. ^ 池田逃げ切って今季2勝目 遼くんは12位タイ - スポニチアネックス、2010年9月19日掲載、2016年9月19日閲覧
  20. ^ 谷口徹が2年ぶり優勝/ANAオープン - スポニチアネックス、2009年9月20日掲載、2016年9月19日閲覧
  21. ^ 矢野東3季ぶり優勝「きょうのおれは強い」 - スポニチアネックス、2008年9月21日掲載、2016年9月19日閲覧
  22. ^ 通算7アンダーで並んだ今野康晴、チャワリット・プラポールとのプレーオフを制す。
  23. ^ 通算14アンダーで並んだ今野康晴とのプレーオフ。1ホール目で深堀がバーディーを奪い、今野がパーで決着。
  24. ^ 通常470ヤード、パー4の最終18番ホールを22ヤード短縮し448ヤードに変更したことによる。
  25. ^ 1990年から、全長7,063ヤードとなり、現在に至る。
  26. ^ 通算10アンダーで並んだブライアン・ジョーンズとのプレーオフを制す。
  27. ^ ただ、天候によっては生中継されることもある。1992年と、1994年はいずれも最終日が生中継された。これは、1992年の最終日は強い雨の為試合が中断され、本来録画放送のはずが生中継に変更となったこと、また1994年は、2日目が雨の為に中止となり、最終日に36ホールの決勝ラウンドを行ったことで生中継の対応が取られることになった。
  28. ^ 週間番組表|RBC 琉球放送”. RBC 琉球放送 (2021年9月28日). 2023年9月17日閲覧。

外部リンク 編集