FIBAバスケットボール・ワールドカップ

4年に1度開催される男子バスケットボールの国際大会

FIBAバスケットボール・ワールドカップFIBA Basketball World Cup[1]は、4年に一度に開催されるFIBA(国際バスケットボール連盟)主催の男子の世界選手権大会の一つ。2010年大会まではバスケットボール世界選手権(FIBA World Championship)という名前だった。2014年大会から現在のようなワールドカップという名称に変わった。優勝国にはネイスミス・トロフィーが贈られる。

FIBAバスケットボール・ワールドカップ
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ
競技バスケットボール
創立1950
開始年1950
参加チーム32
FIBA加盟国
大陸FIBA (国際バスケットボール連盟)
前回優勝 ドイツ (1回目)
最多優勝 アメリカ (5回)
 セルビア (5回)

競技方式

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出場枠

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出場国の数は何度も変更が行われているが、現在世界選手権に出場できるのは全部で32か国であり、オリンピックの12か国を規模で上回る。開催国と、各大陸における予選を勝ち抜いた上位チームが出場することができる。出場できるチームの数の各大陸の内訳はFIBAランキングを元に決定される。

2023年大会の出場枠は以下の通り。

  • 開催国 - 130カ国
  • アメリカ予選 - 7か国
  • アフリカ予選 - 5か国
  • ヨーロッパ予選 - 12か国
  • アジア・オセアニア予選 - 8か国

試合方式

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1次リーグで32チームが8組に分かれ、各組2位までの16チームが2次リーグへ。さらに上位2チームが準々決勝に進む(2019年大会)。勝ち点は勝ち2、負け1。

歴代大会結果

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Year 開催国 (決勝) 決勝 3位決定戦 参加チーム
優勝 スコア 2位 3位 Score 4位
1950   アルゼンチン
(ブエノスアイレス)
 
アルゼンチン
64–50[2]  
アメリカ
 
チリ
51–40[2]  
ブラジル
10
1954   ブラジル
(リオデジャネイロ)
 
アメリカ
62–41[2]  
ブラジル
 
フィリピン
66–60[2]  
フランス
12
1959   チリ
(サンティアゴ)
 
ブラジル
81–67[2]  
アメリカ
 
チリ
86–85[2]
延長戦
 
台湾
13
1963   ブラジル
(リオデジャネイロ)
 
ブラジル
90–71[2]  
ユーゴスラビア
 
ソビエト連邦
69–67[2]  
アメリカ
1967   ウルグアイ
(モンテビデオ)
 
ソビエト連邦
71–59[2]  
ユーゴスラビア
 
ブラジル
80–71[2]  
アメリカ
1970   ユーゴスラビア
(リュブリャナ)
 
ユーゴスラビア
80–55[2]  
ブラジル
 
ソビエト連邦
62–58[2]  
イタリア
1974   プエルトリコ
(サンフアン)
 
ソビエト連邦
82–79[2]  
ユーゴスラビア
 
アメリカ
83–70[2]  
キューバ
14
1978   フィリピン
(マニラ首都圏)
 
ユーゴスラビア
82–81
延長戦
 
ソビエト連邦
 
ブラジル
86–85  
イタリア
1982   コロンビア
(サンティアゴ・デ・カリ)
 
ソビエト連邦
95–94  
アメリカ
 
ユーゴスラビア
119–117  
スペイン
13
1986   スペイン
(マドリード)
 
アメリカ
87–85  
ソビエト連邦
 
ユーゴスラビア
117–91  
ブラジル
24
1990   アルゼンチン
(ブエノスアイレス)
 
ユーゴスラビア
92–75  
ソビエト連邦
 
アメリカ
107–105
延長戦
 
プエルトリコ
16
1994   カナダ
(トロント)
 
アメリカ
137–91  
ロシア
 
クロアチア
78–60  
ギリシャ
1998   ギリシャ
(アテネ)
 
ユーゴスラビア
64–62  
ロシア
 
アメリカ
84–61  
ギリシャ
2002   アメリカ
(インディアナポリス)
 
ユーゴスラビア
84–77
延長戦
 
アルゼンチン
 
ドイツ
117–94  
ニュージーランド
2006   日本
(さいたま市)
 
スペイン
70–47  
ギリシャ
 
アメリカ
96–81  
アルゼンチン
24
2010   トルコ
(イスタンブール)
 
アメリカ
81–64  
トルコ
 
リトアニア
99–88  
セルビア
2014   スペイン
(マドリード)
 
アメリカ
129–92  
セルビア
 
フランス
95–93  
リトアニア
2019   中国
(北京市)
 
スペイン
95–75  
アルゼンチン
 
フランス
67–59  
オーストラリア
32
2023   フィリピン  日本  インドネシア
(マニラ首都圏)
 
ドイツ
83–77  
セルビア
 
カナダ
127–118
延長戦
 
アメリカ
2027   カタール
(ルサイル)

歴代MVP

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受賞者
1950年   オスカー・ファーロング
1954年   Kirby Minter
1959年   Wlamir Marques
1963年   Amaury Pasos
1967年   Ivo Daneu
1970年   Sergei Belov
1974年   Dragan Kicanovic
1978年   Drazen Dalipagic
1982年   Rolando Frazer
1986年   ドラゼン・ペトロビッチ
1990年   トニー・クーコッチ
1994年   シャキール・オニール
1998年   デヤン・ボディロガ
2002年   ダーク・ノヴィツキー
2006年   パウ・ガソル
2010年   ケビン・デュラント
2014年   カイリー・アービング
2019年   リッキー・ルビオ
2023年   デニス・シュルーダー

日本における放送体制

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脚注

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注釈

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  1. ^ 沖縄県に日本テレビの系列局が存在しないため、同局が放映権を獲得している県内で開催された日本戦のみを放送。

出典

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  1. ^ PR N°1 - FIBA Basketball World Cup officially launched in Madrid”. FIBA (26 January 2012). 26 January 2012閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n No final was played; teams played each other once in the final group round-robin; the best team with the best record wins the championship. The scores are the results of the games between the teams in the final group.
  3. ^ バスケW杯2023 日テレ&テレ朝で放送決定 ホーバスHC「日本はもっともっと強くなる」”. 日テレNEWS (2022年5月28日). 2022年8月12日閲覧。
  4. ^ a b 男子ワールドカップ2023、8月25日の「日本vsドイツ」がNHK沖縄で放送決定”. バスケット・カウント (2023年8月1日). 2023年8月30日閲覧。
  5. ^ バスケW杯日本代表の残り2試合も地上波放送…31日は日テレ系列で20時から生中継”. バスケットボールキング (2023年8月29日). 2023年8月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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