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FOREVER 21

アメリカのアパレルストアチェーン

FOREVER 21(フォーエバー トゥエンティーワン)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く、ファストファッションストアチェーン。アメリカ合衆国内のほか、世界10ヶ国に460店舗(2009年現在)を置く[1]。日本での販売業者名はForever21 Japan Trading Company, LLC.(フォーエバー21ジャパントレーディングカンパニー合同会社)。

FOREVER 21
FOREVER 21, Inc.
種類 株式会社
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス
設立 1984年
業種 小売業
代表者 ドン・チャン
売上高 13億ドル(2007年)[1]
従業員数 15000人(2006年)[1]
外部リンク www.forever21.co.jp
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FOREVER 21渋谷店
XXI Forever at GINZA by FOREVER 21(松坂屋銀座店内)
FOREVER 21新宿店
FOREVER 21ギフトカード

会社概要編集

韓国系アメリカ人のドン・チャンにより1984年、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに設立。創立当時の名称は「Fashion 21(ファッション・トゥエンティーワン)」で、ロサンゼルス郡内に住む韓国系移民の若者向けに作られたブランドであった。1989年には州内のショッピングモール内に出店、1995年にはフロリダ州にチェーン店を出店し、初めてカリフォルニア州外に進出する。

2001年よりForever 21の大型店舗である「XXI Forever」を全米各地で出店、以降は国内のファッションストアも買収するなど規模を拡大した後、2006年にブランドショップ「Heritage 1981」を新設、2008年より会員制のオンラインショッピングサービスを開始した。

ドン・チャンと彼の妻ジン・スク・チャンが、大韓民国を離れ1981年にアメリカ合衆国に移住した。

軍事クーデターにより、全斗煥政権が誕生した大韓民国は戒厳令が敷かれ、混乱の時代を迎えていた。

「あの頃の韓国の暮らしは大変なものでした。信じられる未来など、ありはしませんでした」とドン・チャンはフォーブスの取材に応えた。

現在57歳のドン・チャンと60歳のジン・スクは、ファストファッションの老舗「フォーエバー21」を経営し、4万3,000名の従業員(うち1万1,000名 はフルタイムの女性社員)を抱え、48ヶ国で790軒の店を展開する。

年間売上は44億ドル(約4,400億円)に達し、2人は2019年アメリカ合衆国で最も裕福な人々が名を連ねる「フォーブス400」の222位にランクインした。夫婦の資産額は30億ドル(約3,000億円)と算定されている。

ダイアン・フォン・ファステンバーグアナスイトロヴァータなどから、デザイン盗用を理由とする訴訟を提起されている[2]

2019年8月28日(アメリカ現地時間)、Forever 21 が連邦破産法第11章の適用申請に向けて準備をしていると、ブルームバーグスクープで報じた[3][4]

日本での展開編集

2009年4月29日、東京都渋谷区原宿店をオープンさせ、日本第1号店となる。上陸記念としてオープン前日にはプレオープンイベントが開かれ、冨永愛ファッションモデルが登場したほか、歌手のBENIもオリジナルソング「FOREVER 21」を制作、作家の金原ひとみが「フォーエバー21」という名のWEB小説をオンライン連載するなど、コラボレーション企画も行われた。[5]

2010年4月29日、東京都中央区松坂屋銀座店内に大型店舗「XXI Forever at GINZA by FOREVER 21」をオープンさせる。グッチの後継テナントとして日本の百貨店内へ出店したことで、多くの注目を集める。

2010年4⽉29⽇の 「FOREVER 21」オープニングセレモニー銀座では最高経営責任者であるドン・チャンや、J.フロントリテイリング株式会社代表取締役会長兼最高経営責任者の奥田務、松坂屋銀座店店長の菊谷栄司ら8人がオープニングテープカットに登場した。

2010年8月には京阪電気鉄道傘下の京阪流通システムズのテナントとして、東京都渋谷区の「HMV渋谷」跡に「渋谷店」として居抜出店する計画を発表し、2010年12月23日にオープンした。

メインとなる女性向けファッションストアの「Forever 21」をはじめ、ユニセックスを扱う「Heritage1981」、大型フラッグシップ店舗の「XXI Forever」、女性向けアクセサリーを扱った「For Love21」の他、「Gadzooks21」、「Reference」、「Twelve by Twelve」、「Faith21」といった、異なる形態も存在する。 日本のブランドよりサイズが豊富にある。


国内店舗編集

東京
神奈川県
埼玉県
北海道
宮城県
京都府
大阪府
兵庫県
広島県
福岡県
沖縄県

閉店店舗編集

労働環境問題編集

  • 2001年9月、アジア太平洋系アメリカ人法律センター(Asian Pacific American Legal Center)と衣類労働者センター(Garment Worker Center)はフォーエバー21が労働法に違反しているとして裁判を起こした[6]。訴訟内容によると19人の契約社員が悪い労働条件と最低賃金以下の給料で働いていたという[6]。フォーエバー21は訴えを非難し、公正な労働行為を約束しており"none of the workers named in the suit were directly employed by the company.(訴訟の中で名前を挙げられている労働者は、いずれも会社に直接雇用されていなかった)"と主張した[6]。これにより一部の衣類業界の労働者たちが3年にわたるフォーエバー21のボイコット活動を行った。この活動は『Made in L.A. 英語版』というドキュメンタリー映画にまとめられて2007年に公開され、エミー賞を受賞した[7][8]。訴訟はその後裁判所により却下された[9][10]
  • 2012年1月、フォーエバー21で働いていた5人の元社員が、昼休み中もバッグの管理などで働いていた時間に対して給与が払われていないとして、補償を求める集団訴訟を起こした[11]
  • 2012年8月、アメリカ合衆国労働省はフォーエバー21が給与未払いや就業記録など複数の連邦法に違反しており、改善を求めた[12]。アメリカ地裁のマーガレット・モロー英語版判事は、フォーエバー21が書類提出が遅れているとして、法令遵守を求める命令を出した[13]。フォーエバー21側は労働省と話しあい、情報を提出したとしている[12]
  • 2014年7月、アメリカ合衆国労働安全衛生局英語版 (OSHA) は、北ニュージャージーとマンハッタンにあるフォーエバー21の3つの店舗で社員の安全確保が行なわれていないとして10万ドルの罰金と改善を求めた。この違法行為は2010年から続いているとしている[14]

著作権侵害行為編集

  • 著作権法専門家でフォーダム大学スーザン・スカフィディ教授はフォーエバー21は他メーカーのデザインを複製して商品を作っていると批評した。[8] フォーエバー21の商品副部長であるリサ・ボワセの2007年のコメントによると、フォーエバー21の商品はデザイナーではなく商業デザイナーにより作られているため、実際にデザインをした商業デザイナーを明かすことはできないとしている。[19] チャン社長は複数のデザイナーの行為により失望していると発表した。[8] フォーエバー21はこれらの訴訟のほとんどを裁判所外で和解しているため、裁判所から有罪判決を受けたことはない。[16]
  • 2015年1月8日、カナダのメディアはブリティッシュコロンビア州リッチモンドにある家族経営の衣服店、グランテッド・クロージング社(Granted Clothing)のコピー製品がフォーエバー21で大量に販売されていることを報道した。衣服店側は訴訟を起こした。[20][21][22][23][24] 2015年4月、両者は友好的に和解しと報道された。[25]

その他の問題編集

  • フォーエバー21が販売しているシャツなどに書かれている言葉が、デイリーモールやハフィントンポストなどのメディアに疑問を持たれている。会社はキリスト教を推しているとしており、最も多く売れたシャツには "Holy” “Love, peace, faith, hope, Jesus,” and “Thank God.” などの言葉が印刷されていた[28]
  • 2010年4月から、ブロガーでフォーエバー21のマニアであるレイチェル・ケイン(Rachel Kane)が、WTForever21.com(フォーエバー21はどうなってるんだ.com)というドメイン名ブログを運営し、フォーエバー21の商品や衣類の意見などを連載していた。2011年、Jezebelがこのブログを紹介し、ブログ有名になったとき、フォーエバー21はケインに対し、ウェブサイトを閉鎖しなければ訴訟を起こすと連絡してきたという[29][30]
  • 環境健康センター(Center for Environmental Health)は、フォーエバー21と25の販売業者が販売する宝飾品に、カドミウムが含まれていると発表した。0.03%のカドミウムを含む商品が訴訟の対象となっており、103万ドルの賠償を求めている[31]
  • 2012年9月に、フォーエバー21で商品を購入し、返品したときの返金額が1セント分だけ少なかったとして、弁護士のキャロリン・キールマンは集団訴訟を起こした[32]。商品を返品して1セント分返金額が少ない顧客は、この訴訟に参加するよう求めている[32]

脚注編集

  1. ^ a b c FOREVER 21 沿革
  2. ^ The Free Press Online:Forever 21 wrought with controversy、2008年10月27日。The Cut: New York Magazine's Fashion Blog:Forever 21’s Ability to Copy Designer Clothes Could Be in Jeopardy、2009年4月13日。
  3. ^ Eliza Ronalds-Hannon, Lauren Coleman-Lochner (2019年8月28日). “Forever 21 Is Said to Prepare Potential Bankruptcy Filing” (英語). Bloomberg. https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-28/forever-21-is-said-to-prepare-potential-bankruptcy-filing 2019年9月15日閲覧。 
  4. ^ Eliza Ronalds-Hannon, Lauren Coleman-Lochner (2019年8月29日). “Forever 21が破産申請を準備 - 関係者”. Bloomberg.co.jp. https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-28/PWYSNI6K50XU01 2019年9月15日閲覧。 
  5. ^ 毎日KiReI 2009年4月28日
  6. ^ a b c Cleeland, Nancy. "Lawsuit Against Forever 21 Alleges Unfair Labor Practices." Los Angeles Times. Los Angeles Times, 07 Sept. 2001. Web. 28 Apr. 2014. <http://articles.latimes.com/2001/sep/07/business/fi-43072>
  7. ^ Berfield, Susan. "Forever 21's Fast (and Loose) Fashion Empire." Bloomberg Business Week. Bloomberg, 20 Jan. 2011. Web. 28 Apr. 2014. <http://www.businessweek.com/magazine/content/11_05/b4213090559511.htm#p4>
  8. ^ a b c Wiseman, Eva. The Observer. Guardian News and Media, 17 July 2011. The Gospel According to Forever 21
  9. ^ Cleeland, Nancy. "Forever 21 Files Defamation Suit Against Groups." Los Angeles Times. Los Angeles Times, 07 Mar. 2002. Web. 28 Apr. 2014. <http://articles.latimes.com/2002/mar/07/business/fi-forever7>
  10. ^ Earnest, Leslie. "Forever 21 Settles Dispute With Garment Workers." Los Angeles Times. Los Angeles Times, 15 Dec. 2004. Web. 28 Apr. 2014. <http://articles.latimes.com/2004/dec/15/business/fi-forever2115>
  11. ^ Hines, Alice. "Forever 21 Class Action Lawsuit Filed By Employees." The Huffington Post. TheHuffingtonPost.com, 18 Jan. 2012. Web. 28 Apr. 2014. <http://www.huffingtonpost.com/2012/01/18/forever-21-lawsuit-class-action_n_1214359.html>
  12. ^ a b Li, Shan. "Forever 21 Investigated for Vendors' Alleged 'sweatshop' Conditions." Los Angeles Times. Los Angeles Times, 29 Oct. 2012. Web. 28 Apr. 2014. <http://articles.latimes.com/2012/oct/29/business/la-fi-mo-forever-21-labor-20121029>
  13. ^ Hsu, Tiffany. "Judge Orders Forever 21 to Hand over Subpoenaed Documents." Los Angeles Times. Los Angeles Times, 14 Mar. 2013. Web. 28 Apr. 2014. <http://articles.latimes.com/2013/mar/14/business/la-fi-mo-forever-21-subpoena-20130314>
  14. ^ Kleimann, James (2014年7月21日). “Forever 21 still exposing North Jersey employees to hazardous conditions, feds allege”. NJ.co. http://www.nj.com/passaic-county/index.ssf/2014/07/forever_21_still_exposing_workers_to_hazardous_conditions_at_north_jersey_locations_feds_allege.html#incart_m-rpt-1 2014年7月21日閲覧。 
  15. ^ Forbes. 28 Apr. 2014. Jin Sook & Do Won Chang
  16. ^ a b c Sauers, Jenna. Jezebel. 20 July 2011.How Forever 21 Keeps Getting Away With Designer Knockoffs
  17. ^ Elle. 28 Apr. 2014. Diane Von Furstenberg v. Forever 21 - Fashion Designer Lawsuits
  18. ^ Sauers, Jenna. Jezebel. 12 Oct. 2009. "Lagerfeld Slams Big Women; Louboutin Slams Barbie's Ankles
  19. ^ Ferla, Ruth La. The New York Times. 9 May 2007. Faster Fashion, Cheaper Chic
  20. ^ Granted Clothing”. Granted Clothing. Granted Clothing. 2015年1月9日閲覧。
  21. ^ SINGH, SIMRAN. “RICHMOND COMPANY CLAIMS FOREVER 21 RIPPED OFF ITS SWEATER DESIGNS”. Van City Buzz. http://www.vancitybuzz.com/2015/01/richmond-company-claims-forever-21-ripped-off-its-sweater-designs/ 2015年1月9日閲覧。 
  22. ^ Judd, Amy. “Richmond clothing company claims Forever 21 ripped off their designs”. Global News. http://globalnews.ca/news/1760825/richmond-clothing-company-claims-forever-21-ripped-off-their-designs/ 2015年1月9日閲覧。 
  23. ^ LINDSAY, BETHANY. “Forever 21 accused of copying Richmond company's sweater designs”. Vancouver Sun. http://www.vancouversun.com/life/fashion-beauty/Forever+accused+copying+Richmond+company+sweater+designs/10706898/story.html 2015年1月9日閲覧。 
  24. ^ Harowitz, Sara. “Granted Clothing, B.C. Store, Says Forever 21 Stole Its Designs”. Huffington Post Canada. http://www.huffingtonpost.ca/2015/01/07/granted-clothing-forever-21-plagiarism_n_6432472.html 2015年1月9日閲覧。 
  25. ^ http://www.huffingtonpost.ca/2015/01/07/granted-clothing-forever-21-plagiarism_n_6432472.html
  26. ^ Adobe sues fashion retailer Forever 21 for allegedly pirating Photoshop”. International Business Times UK. 2015年1月31日閲覧。
  27. ^ Adobe Systems, Inc., Autodesk, Inc., and Corel Corporation vs. Forever 21, Inc.”. 2015年1月31日閲覧。
  28. ^ Dumas, Daisy. "Fashion Chain Forever 21 Accused of Pushing Religious Agenda with Christian-themed T-shirts." Mail Online. The Daily Mail, 11 Aug. 2011. Web. 23 Apr. 2014. <http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2025046/Fashion-chain-Forever-21-accused-pushing-religious-agenda-Christian-themed-T-shirts.html>.
  29. ^ Forever 21 Threatens Blogger With Lawsuit for WTForever21 Site
  30. ^ Kane posted pictures of some Forever 21 items and voiced her opinions about the clothing.
  31. ^ Retailers Settle Suit over Cadmium in Jewelry
  32. ^ a b Adams, Rebecca. The Huffington Post. 5 Sept. 2012. Carolyn Kellman Sues Forever 21 Over Alleged 'Penny-Pinching Scheme'

外部リンク編集