草間璋夫
1913-, 俳優。
くさま あきお 草間 璋夫 | |
---|---|
生年月日 | 1913年10月7日 |
没年月日 | 不詳年 |
出生地 | 日本 |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画)、テレビドラマ |
活動期間 | 1942年 - 1983年 |
主な作品 | |
『空の大怪獣 ラドン』 |
来歴・人物
編集東宝の専属俳優。
1944年(昭和19年)公開の山本嘉次郎監督映画『加藤隼戦闘隊』など、戦時中から戦争映画に数本出演しており[4]、戦後は東宝特撮を始め、ジャンルを問わず数多くの作品に出演した。
1971年(昭和46年)、東宝専属制度廃止後も引き続き映画、テレビドラマに出演していた。既に故人とされるが、没年月日・死因などは明らかでない。
同じく東宝の専属俳優である加藤茂雄によれば、草間は1954年(昭和29年)公開の映画『ゴジラ』において、堤康久、鈴川二郎らと三重県鳥羽市での撮影中、「かまいたち」に遭い足を負傷し、同部屋であった堤が物語調にして周囲に語っていたという[6]。
出演作品
編集映画
編集- 翼の凱歌(1942年)
- 加藤隼戦闘隊(1944年)[4][注釈 1]
- 悲歌(1951年) - 裁判長
- 完結 佐々木小次郎 巌流島決闘(1951年) - 浪人
- 夫婦(1953年)
- 太平洋の鷲(1953年) - 特高係官B[7]
- 七人の侍(1954年) - 野武士
- 宮本武蔵(1954年) - 役人
- ゴジラシリーズ
- ゴジラ(1954年) - 大戸島島民[4][5][注釈 1]
- キングコング対ゴジラ(1962年) - 防衛隊幹部[5]
- モスラ対ゴジラ(1964年) - 防衛隊幹部[5]、原住民 [2役][要出典]
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) - インファント島島民、横浜の避難民、大臣 [3役][要出典]
- 怪獣大戦争(1965年) - 防衛隊幹部[5]
- 怪獣総進撃(1968年) - 怪獣ランド職員[3]、統合防衛司令部将校、国連科学委員会技師、記者 [3役][要出典][注釈 1]
- ゴジラ対ヘドラ(1971年) - 民衆[8]
- ゴジラ対メカゴジラ(1974年) - 海洋博工事現場作業員
- メカゴジラの逆襲(1975年) - 写真の学者[5]
- 獣人雪男(1955年) - 村落の男[9]
- 吸血蛾(1956年) - 山口刑事
- 青い芽(1956年) - 牧師
- 東京の人さようなら(1956年) - 漁師
- 白夫人の妖恋(1956年) - 宋の民[要出典]
- 空の大怪獣 ラドン(1956年) - 須田[出典 1]
- 星空の街(1957年) - 北川
- 「動物園物語」より 象(1957年) - 上野警察署長
- 柳生武芸帳(1957年) - 深見友之丞
- 山鳩(1957年) - 保線区工手長[注釈 2]
- 東北の神武たち(1957年) - 熊の父っさん
- 新しい背広(1957年) - 隆信
- 地球防衛軍(1957年) - 警察署長[出典 3][注釈 3]
- 変身人間シリーズ
- 大怪獣バラン(1958年) - 草間一佐[出典 4]
- 暗黒街の顔役(1959年) - カジノバーの客
- コタンの口笛(1959年)
- 日本誕生(1959年) - 重臣、高天原の神 [2役][要出典]
- 宇宙大戦争(1959年) - 技師、宇宙科学センターのカメラマン [2役][要出典]
- 野獣死すべし(1959年) - 捜査本部の刑事
- 女が階段を上る時(1960年) - バーの客
- 娘・妻・母(1960年) - 通夜の参列者
- 暗黒街の弾痕(1961年) - バー「山椒の木」の客
- 用心棒(1961年)
- モスラ(1961年) - 船舶協会職員[要出典]、防衛隊幹部[12] [2役]
- 世界大戦争(1961年) - 東京プレスクラブ運転手[要出典]
- 妖星ゴラス(1962年) - 政府関係者[要出典]
- 太平洋の翼(1963年) - 軍令部参謀[要出典]
- 天国と地獄(1963年) - 刑事
- 青島要塞爆撃命令(1963年) - 艦隊参謀[要出典]
- 海底軍艦(1963年) - 轟天建武隊将校[要出典][注釈 1]
- 君も出世ができる(1964年) - 東和観光重役
- 天才詐欺師物語 狸の花道(1964年) - 親父
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年) - 自衛隊員[13][注釈 1]
- ホラ吹き太閤記(1964年) - 今川家の武将[注釈 1]
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年) - 岡山の警官[5][注釈 1]
- けものみち(1965年) - 村田
- 大冒険(1965年) - 大臣、日本艦隊参謀 [2役][要出典]
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年) - 自衛隊幹部、医師 [2役][要出典][注釈 1]
- 乱れ雲(1967年)
- キングコングの逆襲(1967年) - 警備本部員[要出典]
- 東宝8.15シリーズ
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年) - 機動部隊参謀[要出典]
- 日本海大海戦(1969年) - 常陸丸を見送る住民、大臣 [2役][要出典]
- 激動の昭和史 軍閥(1970年) - 陸軍参謀
- 激動の昭和史 沖縄決戦(1971年) - 陸軍二等兵になった県民、県庁幹部 [2役][要出典]
- 緯度0大作戦(1969年) - 海洋船の記録員[要出典]
- 日本沈没(1973年) - 政府関係者[14]
- 華麗なる一族(1974年) - 阪神特殊鋼役員
- ノストラダムスの大予言(1974年) - 環境庁会議室の役人[要出典]
- 金環蝕(1975年) - 電力開発理事
- 火の鳥(1978年) - ヤマタイ国の民衆
- 赤いスキャンダル 情事(1982年) - 頭取風の男
- 小説吉田学校(1983年) - 大臣
テレビドラマ
編集- ウルトラシリーズ
- 快獣ブースカ 第39話「百トン旋風ワッショイ!」(1967年) - 町内会関係者
- 昔三九郎 第12話「たのまれ飛脚」(1968年)
- 魔人ハンター ミツルギ(1973年) - 松平(徳川の家臣)
- 第3話「悪魔の呪いを破れ!」
- 第12話「サソリ軍団全滅作戦」
- マドモアゼル通り 第15話「明日に向って泣く」(1973年)
- 剣客商売(1973年)
- 第1話「父と子と」
- 第20話「男まさり」
- 太陽にほえろ!
- 第54話「汚れなき刑事魂」(1973年) - 川島健太郎
- 第64話「子供の宝・大人の夢」(1973年)
- 第79話「鶴が飛んだ日」(1974年)
- 第115話「一枚の名刺」(1974年)
- 第279話「愛と怒り」(1977年)
- 放浪記 第8話(1974年)
- 怪奇ロマン 君待てども(1974年)
- 幡随院長兵衛お待ちなせえ 第21話「命果つる日」(1974年)
- 日本沈没
- 第5話「いま、島が沈む」(1974年) - 島民
- 第20話「沈みゆく北海道」(1975年) - 逃げ遅れた島民[注釈 1]
- 傷だらけの天使 第17話「回転木馬に熱いさよならを」(1975年)
- 大江戸捜査網 第3シリーズ
- 第72話「腰抜け武士道」(1975年)
- 第100話「替え玉脱獄作戦」(1975年)
- 第115話「渡世人 命の捨て場」(1975年)
- 第164話「撃滅! 江戸の黒い霧」(1976年)
- 第165話「涙の花嫁衣裳」(1976年)
- 第166話「王将に秘めた疑惑」(1976年)
- 第193話「危うし! 隠密同心」(1977年)
- 第202話「懐剣返上! 涙の対決」(1977年)
- 第222話「悪意なき幻の女」(1978年)
- 第239話「泥沼に咲いた女郎花」(1978年)
- 第242話「無差別殺人の陰謀」(1978年)
- 第250話「白昼に消えた死体の謎」(1978年)
- 第265話「殺意なき用心棒」(1978年)
- 第267話「笑いを売る謎の男」(1978年)
- 白い恐怖(1975年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風 第8話「入れ札女郎」(1975年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風II
- 第14話「女の通り雨」(1976年)
- 第31話「逆恨みの果て」(1976年)
- 第41話「盗人の仁義」(1977年)
- 隠し目付参上 第20話「怪談 お化けの皮は何枚か」(1976年)
- ご存知!女ねずみ小僧 第5話「いのちの峠七曲り」(1977年) - 側近
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風III
- 第14話「罠には罠を!」(1977年)
- 第21話「娘の幸福を!」(1977年)
- 第27話「浪人狩り」(1977年)
- 第29話「壊れた人形」(1977年)
- 第38話「隅田の風呂船」(1978年)
- 第39話「うしろの正面だァれ」(1978年)
- 達磨大助事件帳 第10話「復讐の果てに」(1977年)
- 江戸の渦潮 第11話「虹を渡る浪人」(1978年)
- 若さま侍捕物帳 第11話「参上!! 恐怖の妖刀」(1978年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風IV
- 第1話「風と太鼓と風来坊」(1978年)
- 第8話「返ってきた雨傘・感動編」(1979年)
- 第13話「錆びた十手・人情編」(1979年)
- 第17話「若い狼たち・哀愁編」(1979年)
- ふしぎ犬トントン 第14話「ちょうだい! そのマイホーム」(1979年)
- 西遊記 第21話「豚教国 翠蓮王女いざ出陣!」(1979年)
- 伝七捕物帳 第7話「仇情けお六櫛」(1979年)
- 江戸を斬るIV 第13話「悲しみを越えて」(1979年) - 了庵
- 俺たちは天使だ! 第13話「運が悪けりゃ死刑台」(1979年)
- 江戸の激斗 第15話「傷だらけの二人」(1979年)
- 新・江戸の旋風
- 第5話「抜いた十手に情けは無用!!」(1980年)
- 第16話「殺しを見たこねずみ」(1980年)
- 第22話「十年振りの手口」(1980年)
- 第23話「源兵衛長屋に鶴が来た」(1980年)
- 第24話「はぐれ宿人質事件」(1980年)
- 西遊記II 第19話「偽西遊記 危機一髪」(1980年)
- 旅がらす事件帖 第5話「お助け米のお通りだぁ」(1980年)
- 同心暁蘭之介
- 第5話「根なし草の女」(1981年)
- 第6話「遠い国から来た女」(1981年)
- 第14話「父子十手」(1982年)
- 第26話「片腕の女」(1982年)
- 第33話「女賊が泣いた大川端」(1982年)
- 十津川警部シリーズ 日本一周「旅号」殺人事件(1983年)
- おさな妻 私を抱いて…16歳の初夜(1983年)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 東宝特撮映画全史 1983, p. 529, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 118, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e モスラ映画大全 2011, p. 51, 「脇役俳優辞典17」
- ^ a b c d e f g h i 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e f g h 野村宏平、冬門稔弐「10月7日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、289頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 初代ゴジラ研究読本 2014, pp. 84–85, 取材・文 友井健人「俳優インタビュー 加藤茂雄」
- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535–536, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ “ゴジラ対ヘドラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 17, 「『獣人雪男』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “マタンゴ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 71, 「『マタンゴ』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “モスラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 「俳優名鑑」『東宝特撮映画DVDコレクション』No.32、デアゴスティーニ・ジャパン、2011年1月4日、9頁、雑誌 20691-1/4。
- ^ “日本沈没”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
出典(リンク)
編集参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。