どーんと鹿児島
『どーんと鹿児島』(どーんとかごしま)は、MBC南日本放送で毎週水曜日の20時から20時54分 (JST) に放送されているローカルテレビ番組。通称「どんかご」。1984年(昭和59年)10月9日に開始した長寿番組である[2]。
どーんと鹿児島 | |
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ジャンル | 情報番組 |
オープニング | [1] |
エンディング | [1] |
製作 | |
制作 | MBCテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
公式サイト | |
(生放送クイズ・バラエティ番組) | |
出演者 | 藤原一彦[注釈 1] 宮原悦子[注釈 1] 桂竹丸[注釈 2] |
放送期間 | 1984年10月9日 - 1987年9月 |
放送時間 | 火曜 22:00 - 22:54 |
放送分 | 54分 |
(視聴者参加型生放送クイズ・バラエティ番組) | |
出演者 | 吉村明宏[注釈 3] 福地高子[注釈 4] |
放送期間 | 1987年10月 - 1989年3月 |
放送時間 | 火曜 19時台 |
原田先生のかぼちゃ畑 | |
出演者 | 原田伸郎 |
放送期間 | 1989年10月 - 1989年12月 |
放送時間 | 火曜 19時台 |
クイズどんかご | |
出演者 | 采野吉洋・山崎典子 |
放送期間 | 1990年1月 - 1990年9月 |
放送時間 | 火曜 19時台 |
(全編VTR構成第1期) | |
放送期間 | 1990年10月 - 1999年3月 |
放送時間 | 火曜 19時台 → 火曜 20時台 |
(全編VTR構成第2期) | |
放送期間 | 1999年4月 - 2009年3月 |
放送時間 | 木曜 19時台 |
(全編VTR構成第3期) | |
放送期間 | 2009年4月 - 2010年3月 |
放送時間 | 水曜 20時台 |
(全編VTR構成第4期) | |
放送期間 | 2010年4月 - 2016年3月23日 |
放送時間 | 水曜 19時台 |
(全編VTR構成第5期) | |
放送期間 | 2016年4月6日 - 現在 |
放送時間 | 水曜 20:00 - 20:54 |
放送分 | 54分 |
MBCの水曜日には、ゴールデンタイムに19時から生放送の自社製作番組『てゲてゲ』、20時から『どーんと鹿児島』都2つのローカル番組を続けてして放送しているため、MBCのテレビ番組やラジオ番組では「水曜日は、てげどんの日」と紹介している[3][4]。
概要 編集
この時間枠はローカル枠であることから、一部のTBS系列の地方局では、ローカル番組や他系列の番組販売による番組に差し替えられている。放送開始当時は火曜日の22時から54分間の放送だったが、その後TBS系列のローカル枠移動に伴い、5度の放送時間変更を経て現在に至る。
鹿児島県内の生活情報、旅、グルメ、事件や事故などの報道、スポーツドキュメントなど、鹿児島をテーマにした情報を幅広く取り上げ、たびたび高視聴率を記録している。MBCタレントが持ち回りで担当しているグルメ主体の内容に関しては、原則月1回の割合でビデオリサーチの視聴率調査期間中に限って編成していたが[注釈 5]、2020年(令和2年)4月以降の全国一律で毎日調査するようになってからは、月2回以上放送することもあるため、特に編成時期を定めていない。
内容によっては、MBCテレビでの他のワイド番組のコーナー単体や自主制作ミニ番組の総集編を組むことがある。毎年放送されているものとしては、「霧島国際音楽祭」終了後に放送される特集ドキュメンタリーや、本年最後に放送される報道特番の「かごしまこの1年シリーズ」が該当する。かつては、「MBC賞[5]」における授賞式の様子と受賞者を紹介する企画を放送していた[注釈 6]が、その後は受賞者の紹介のみを『MBCニューズナウ』に移行している。
基本的には全編VTR編成であるが、報道特番などの放送回に関しては、スタジオから生放送することもある。
MBCニューズナウが19時台に放送されていた時期の年末には、MBCニューズナウと合同で1年間の鹿児島を振り返る特別番組を放送した。
番組スポンサーのうちアサヒビールは、未成年者がメインの内容などに限り提供しないことがある。当該回においては、アサヒビールのCM枠を取り込む形で放送時間を拡大している。
ドキュメンタリー作品では、1996年(平成8年)5月7日放送「絆~エイズのある風景」が第34回ギャラクシー賞テレビ部門選奨[6]、2007年(平成19年)11月22日放送「やねだん~人口300人、ボーナスが出る集落」が第45回ギャラクシー賞テレビ部門選奨[7]、2007年(平成19年)2月1日放送「それぞれのノーサイド」が2007年(平成19年)の日本民間放送連盟賞の特別表彰部門(青少年向け番組)で優秀賞[8]をそれぞれ受賞している。
番組内容の県外局への番組販売に関しては、ほとんどが『映像列島・Jコレクション』経由での供給であり、MBCテレビでは再放送扱いとなっている。前述の受賞作を中心としたドキュメンタリーも、非常に多くの民放局に番販で供給されており、九州地方のTBS系列局にも、県外客の利用が多い施設を題材としたものを中心に供給されている。
2022年(令和4年)4月27日放送分[注釈 7]以降、翌日の正午からTVerでの見逃し配信を開始している[9]。オムニバス番組の特性上、ごく一部の一般人を題材としたドキュメンタリーや、報道関連の放送回や、公職選挙法の関係で再放送すら実施されていない選挙関連の放送回など、見逃し配信対象外の放送回もそれなりにある。TBS系列のローカル番組となっているため、例外が無ければ「TBS FREE」から供給を受ける形となっている。MBC南日本放送のローカル定時放送番組がTBS FREEを経てTVerで見逃し配信されるのは、当番組が唯一の事例。なお、前述したグルメ関係の放送回は見逃し配信を開始して以降から再び重要視するようになり、翌週の放送回が配信対象外となる時や、翌週の番組が休みとなる場合は、必ずといっていいほどグルメ関係回が配信されている。
毎週火曜日の24:55 - 25:50に再放送を行っている[注釈 8]。
番組のオープニングとエンディングには、2016年(平成28年)4月からミニチュア写真家の田中達也が制作した映像が使用されている[1][10][11]。
出演者 編集
全編VTR構成となって以降、固定の出演者は特に設けておらず、標準的な放送回ではMBCアナウンサー(全員持ち回り)がナレーションを、複数のMBCアナウンサーやタレントがレポーターとして出演する。ドキュメンタリー系の放送回では、MBCアナウンサーのナレーションのみで進行する。
報道関連の放送回は、基本的に『MBCニューズナウ』から出演者とスタジオ美術を使い回している。
MBCアナウンサーの藤原一彦と宮原悦子[注釈 9]が初代司会者に就任し、1987年(昭和62年)9月まで同番組の司会を務めた[2][12]。吉村明宏や福地高子や原田伸郎が司会を務めた時期もあった[2]。クイズ番組だった1990年(平成2年)には采野吉洋と山崎典子が司会を務めた。
1989年(平成元年)10月には、MBCアナウンサーの城光寺剛がジョー・フラメンコとして歌手デビューし、西郷輝彦の「星のフラメンコ」に着想を得た西郷公認の番組企画として、作詞を山崎兼敏、作曲を坂元正則、編曲を岩元寛が行った「鹿児島がオレに惚れてるぜ」を歌ったCDが発売された[2][13][14]。
放送 編集
2006年(平成18年)12月の地上デジタル放送開始以降からハイビジョン制作の放送回が出始めているものの、2009年(平成21年)中旬ぐらいまでの間、開始当初からあったSD制作の放送回が混在していた。
期間 | 放送時間 | 司会 | 特記事項 | ||
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1984年10月9日 | 1987年9月 | 火曜 22:00 - 22:54 | 藤原一彦 | 宮原悦子 | 火曜22時からの生放送のクイズ・バラエティ番組。 1986年10月 - 1987年9月の期間はレギュラーとして桂竹丸が出演していた。 |
1987年10月 | 1989年3月 | 火曜 19:00 - 19:54 | 吉村明宏 | 視聴者参加型に転換。 | |
1989年4月 | 1989年9月 | 福地高子 | |||
1989年10月 | 1989年12月 | 原田伸郎 | 「原田先生のかぼちゃ畑」 一般視聴者が生徒という設定。 | ||
1990年1月 | 1990年9月 | 采野吉洋 | 山崎典子 | 「クイズどんかご」 | |
1990年10月[注釈 10] | 1992年9月 | (全編VTR構成) | |||
1992年10月 | 1999年3月 | 火曜 20:00 - 20:54 | |||
1999年4月 | 2002年3月 | 木曜 19:00 - 19:54 | |||
2002年4月 | 2005年3月 | 木曜 18:55 - 19:54 | |||
2005年4月 | 2009年3月 | 木曜 19:00 - 19:54 | |||
2009年4月 | 2010年3月 | 水曜 20:00 - 20:54 | |||
2010年4月 | 2010年12月 | 水曜 19:00 - 19:55 | |||
2011年1月 | 2014年3月 | 水曜 19:00 - 19:54 | |||
2014年4月 | 2015年3月 | 水曜 19:00 - 19:53 | |||
2015年4月 | 2016年3月23日 | 水曜 19:00 - 19:56 | |||
2016年4月6日 | 現在 | 水曜 20:00 - 20:54 |
関連項目 編集
脚注 編集
注釈 編集
- ^ a b 1984年(昭和59年)10月9日 - 1987年(昭和62年)9月。
- ^ 1986年(昭和61年)10月 - 1987年(昭和62年)9月。
- ^ 1987年(昭和62年)10月 - 1989年(平成元年)3月。
- ^ 1989年(平成元年)4月 - 1989年(平成元年)9月。
- ^ 当初は、このような措置を取っていなかったが、グルメ関係における話題の視聴率が異様に高いため、次第にこのような結果となった。
- ^ MBC賞自体は継続中。
- ^ 放送内容は「旅立ちの春~鹿児島空港2022~」。
- ^ 本放送が木曜日の時代は「きのうのどんかご」、再放送が金曜日の時代は「金どん」という番組名での再放送だった。
- ^ 就任中の1985年9月27日を以てMBCを退社し、それ以降はMBCタレント。2008年からの芸名は宮原恵津子。
- ^ 『MBC50年の軌跡』には、9月と10月のどちらとも受け取れるかのような記述がある。
出典 編集
- ^ a b c MBC南日本放送 (2020年5月21日). MBCテレビ『どーんと鹿児島』 (テレビ番組). YouTubeより2024年3月10日閲覧。
- ^ a b c d 南日本放送 2004, pp. 126–128
- ^ “MBC春の新番組”. MBC南日本放送. 2016年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月24日閲覧。
- ^ 「『ゆるい』テイストとマニアックなコンテンツで新境地開いた番組 MBC南日本放送『てゲてゲ』」『広報会議』2021年3月号、宣伝会議、2021年3月、2024年3月2日閲覧。
- ^ “MBC賞とは”. 公益財団法人 MBC畠中文化基金. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “ギャラクシー賞 受賞作 第34回(1996年度)”. 放送批評懇談会. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “ギャラクシー賞 受賞作 第45回(2007年度)”. 放送批評懇談会. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “日本民間放送連盟賞/2007年(平成19年)入選・事績”. 日本民間放送連盟. 2014年5月19日閲覧。
- ^ “民放公式テレビポータル「TVer」で『どーんと鹿児島』配信スタート!”. MBC南日本放送 (2022年4月25日). 2024年3月10日閲覧。
- ^ “【中止】MINIATURE LIFE展2-田中達也 見立ての世界-”. MBC南日本放送. 2024年3月10日閲覧。
- ^ 田中達也 [@tanaka_tatsuya] (2016年4月5日). "MBC 南日本放送の社是「ふるさとたっぷり」をテーマに作品を作らせていただきました。". X(旧Twitter)より2024年3月10日閲覧。
- ^ 「WORK(ワーク)わくわく―プロの履歴書 18 ニュースキャスター・藤原一彦さん 自ら取材、伝え方に工夫」『南日本新聞』、2006年12月5日、朝刊、14面。
- ^ “MBC南日本放送の城光寺剛アナウンサーが語る鹿児島最新グルメ”. TBSラジオ (2023年2月24日). 2024年3月10日閲覧。
- ^ MBC南日本放送 [@MBC_kagoshima] (2021年11月12日). "#あの日のふるさと エモい". X(旧Twitter)より2024年3月10日閲覧。
参考文献 編集
- 南日本放送 編『MBC50年の軌跡』MBC南日本放送、2004年。
外部リンク 編集
- 公式ウェブサイト - MBC南日本放送
- TEGE2 どーんと鹿児島(旧・公式ウェブサイト) - ウェイバックマシン(2017年2月27日アーカイブ分) - MBC南日本放送