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アイム・ダウン」(I'm Down)は、ビートルズの楽曲である。1965年にシングル盤『ヘルプ!』のB面曲として発売された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ポール・マッカートニーによって書かれた楽曲。本作でマッカートニーはリトル・リチャードを彷彿させる歌唱法を用いていて、マッカートニーは「リトル・リチャードのファンが多かったから、僕はよく彼の曲を歌った。だけど自分で作った曲を歌いたいと思うようになったから、『アイム・ダウン』を書いた」と語っている[1][2]

アイム・ダウン
ビートルズ楽曲
英語名I'm Down
リリース
  • アメリカ合衆国の旗 1965年7月19日
  • イギリスの旗 1965年7月23日
  • 日本の旗 1965年8月15日
録音
ジャンルロックンロール
時間2分33秒
レーベル
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
ビートルズ シングル U.K. 年表
ビートルズ シングル U.S. 年表
ビートルズ シングル 日本 年表
パスト・マスターズ Vol.1 収録曲
イエス・イット・イズ
(17)
アイム・ダウン
(18)
音源

レコーディング編集

「アイム・ダウン」のレコーディングは、同じくマッカートニー作の「イエスタデイ」や「夢の人」と同じ1965年6月14日にEMIスタジオで行なわれた[3]

ビートルズは、7テイクでバッキング・トラックを完成させた[4]。このうちテイク1が、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録された。このテイクでは、オルガンが控えめに入っていて、バッキング・ボーカルが入っていない。なお、曲の最後にマッカートニーによる「Plastic soul, man, plastic soul」という呟きが入っている[5]。これは黒人ミュージシャンがミック・ジャガーに対して言った言葉で、後にビートルズが発表したアルバム『ラバー・ソウル』のタイトルの由来となっている[6]

リリース編集

「アイム・ダウン」は、イギリスでは1965年7月19日にパーロフォンよりシングル盤『ヘルプ!』のB面曲として発売され、アメリカでは4日後の23日に発売された。オリジナル・アルバムには収録されておらず、1976年に発売されたコンピレーション・アルバム『ロックン・ロール・ミュージック』でアルバム初収録となった。その後、『パスト・マスターズ Vol.1』(1988年)や『トゥモロー・ネバー・ノウズ』(2012年)にも収録された[7]

ステレオ・ミックスは、ビートルズ活動期には発売されず、1988年3月に発売されたコンピレーション・アルバム『パスト・マスターズ Vol.1』で初収録となった[8]

1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には、完成バージョンよりもテンポが遅く、バッキング・ボーカルが入っていないテイク1が収録された[9]

ライブでの演奏編集

ビートルズは、ライブのラスト・ナンバーとして「ロング・トール・サリー」を演奏していたが、「アイム・ダウン」が発売されてからは同作に代わるラスト・ナンバーとして演奏されるようになった[10]

1965年8月14日にシェイ・スタジアムで行なわれたライブで、レノンはスタジオでのレコーディング時と同じくヴォックス製のコンボオルガンを肘を使って演奏した[11]。1966年の日本武道館公演でも本作は演奏され、ステージ上にオルガンがセッティングされたが、レノンはオルガンを使用しなかった[12]

マッカートニーは、2001年10月20日に開催されたチャリティ・コンサート『ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ英語版』で、オープニング・ナンバーとして本作を演奏した[13]

演奏編集

※出典[14]

カバー・バージョン編集

脚注編集

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出典編集

  1. ^ Harry 2002, p. 442.
  2. ^ Badman 2009, p. 196.
  3. ^ Lewisohn 1988, p. 59.
  4. ^ Margotin & Guesdon 2014, p. 313.
  5. ^ McMillian, John (2013). Beatles Vs. Stones. Simon & Schuster. p. 263. ISBN 1-4391-5969-6. https://books.google.co.jp/books?id=ZX-YAQAAQBAJ&pg=PA263&dq=Plastic+soul,+man,+plastic+soul%E3%80%80I%27m+Down&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjhlc2f39ztAhWLA4gKHezwD94Q6AEwAXoECAEQAg#v=onepage&q=Plastic%20soul%2C%20man%2C%20plastic%20soul%E3%80%80I'm%20Down&f=false 
  6. ^ Womack, Kenneth (2017). Maximum Volume: The Life of Beatles Producer George Martin, The Early Years, 1926-1966. Chicago Review Press. p. 354. ISBN 1-6137-3189-2. https://books.google.co.jp/books?id=Z6nGDgAAQBAJ&pg=PT354&dq=plastic+soul+Rubber+soul%E3%80%80Beatles&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjBkdyP4NztAhXMMN4KHRO7DLQQ6AEwAXoECAUQAg#v=onepage&q=plastic%20soul%20Rubber%20soul%E3%80%80Beatles&f=false 
  7. ^ “ザ・ビートルズ、ニュー・アルバム『トゥモロー・ネバー・ノウズ』iTunesでリリース”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2012年7月25日). https://www.barks.jp/news/?id=1000081762 2020年12月21日閲覧。 
  8. ^ Lewisohn 1988, p. 59-60, 62, 200-201.
  9. ^ Lewisohn 1996.
  10. ^ Cross 2005, p. 378.
  11. ^ Halpin, Brooke. Experiencing the Beatles: A Listener's Companion. Rowman & Littlefield Publishers. p. 82. ASIN B0743X593F. https://books.google.co.jp/books?id=P5MtDwAAQBAJ&pg=PA82&dq=Shea+Stadium+I%27m+Down+John+Organ&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiWocOj5dztAhVQVN4KHWi_AccQ6AEwAXoECAgQAg#v=onepage&q=Shea%20Stadium%20I'm%20Down%20John%20Organ&f=false 
  12. ^ 51年前の今日6/29ビートルズ初来日!その武道館公演全曲完全解説【大人のMusic Calendar】”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. ニッポン放送 (2017年6月29日). 2020年12月21日閲覧。
  13. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four [2 volumes]: Everything Fab Four. ABC-CLIO. p. 448. https://books.google.co.jp/books?id=xWRyBAAAQBAJ&pg=PA448&dq=I%27m+Down+Paul+McCartney&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjcvpmV6dztAhUWHXAKHbRLApwQ6AEwAnoECAEQAg#v=onepage&q=I'm%20Down%20Paul%20McCartney&f=false 
  14. ^ MacDonald 2005, p. 156.
  15. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Heart Greatest Hits: Live - Heart | Songs, Reviews, Credits”. オールミュージック. 2020年12月21日閲覧。
  16. ^ White Noise - Jay Ferguson | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年12月21日閲覧。
  17. ^ Allender, Mark. Twang Bar King - Adrian Belew | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年12月21日閲覧。
  18. ^ Franck, John. Permanent Vacation - Aerosmith | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年12月21日閲覧。
  19. ^ Hill, Gary. Yesyears - Yes | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年12月21日閲覧。
  20. ^ Prato, Greg. Big Boss Man - The Kentucky Headhunters | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年12月21日閲覧。
  21. ^ THE BAWDIES / YESTERDAY AND TODAY”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル. 2020年12月21日閲覧。

参考文献編集

外部リンク編集