コパ・アメリカ
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開始年 | 1916年 |
主催 | CONMEBOL |
地域 | 南アメリカ |
参加チーム数 | 12 |
前回優勝 |
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最多優勝 |
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歴史 編集
南米選手権 編集
1910年にアルゼンチン・チリ・ウルグアイの3カ国による大会が開かれたが、CONMEBOLが設立された1916年の大会を、第1回大会としている。
第1回大会には、アルゼンチン・ブラジル・ウルグアイ・チリの4カ国が参加し、アルゼンチンで開催された。1921年にパラグアイが追加で参加したことを皮切りに、1926年にボリビア、1927年にペルー、1939年にエクアドル、1945年にコロンビア、1967年にベネズエラが順次参加し、南米10カ国全てが参加する大会となった。
南米選手権は、変則的に開催されていたが、1967年ウルグアイ大会からしばらく中断され、1975年にコパ・アメリカとして再開された。
コパ・アメリカ 編集
この1975年大会からの3大会は、集中開催方式ではなくホーム・アンド・アウェー方式で行われた。1979年大会から、原則4年ごとの開催となった。その後、1987年アルゼンチン大会以降は2年ごとの開催に変更されたが、2004年ペルー大会以降、再び4年ごとの開催に戻っている。
1993年エクアドル大会には、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)からメキシコ・アメリカ合衆国の2カ国を招待。これ以降の各大会では、2カ国(2001年コロンビア大会はアルゼンチンが参加を辞退したため3カ国)を招待している。これまで、メキシコが1993年以降2017年までの各大会に招待され、実質的なレギュラー出場国となっていたほか、もう1カ国もアメリカ合衆国・コスタリカ・ホンジュラスなど、地理的に近いCONCACAFから招待される事が定例になっていた。
これに対する例外として、1999年パラグアイ大会に、アジアサッカー連盟(AFC)の日本が出場した。日本は2011年アルゼンチン大会にも招待されていたものの[1]、東日本大震災の影響によるJリーグ日程変更の影響などもあり出場を辞退し、代わってコスタリカが参加することとなった[2]また、2019年大会には日本が2度目、また2022年ワールドカップ開催国のカタールが初の招待を受けており、メキシコの連続招待およびCONCACAFからの連続出場が途切れることとなった。
当初、2015年大会の開催国になるはずだったブラジルが、FIFAコンフェデレーションズカップ2013、2014 FIFAワールドカップに加え、2016年リオデジャネイロオリンピックと世界的スポーツイベントの開催が立て続けに予定されている中で2015年に同大会を開催することに難色を示し、結局2019年に開催国となるはずだったチリと開催権を交換、2015年はチリ、2019年はブラジルで開催することとなった。
2015年大会はチリで行われたが、その1年後に南米サッカー連盟(CONMEBOL)の創立100周年を祝って「特別大会」が開かれた。2012年7月5日、メキシコサッカー連盟のフスティノ・コンペアン会長が「2016年大会はアメリカで開かれることになる。これは正式な話だ」と発言した。また、「この話は北中米カリブ海サッカー連盟のジェフリー・ウェブ会長主導の下で行われた。CONMEBOLの発展につながるだろう」と語っている[3]。この大会はCONCACAFから6チームが参加し、全16チームの拡大開催となった。
開催方式 編集
CONMEBOL加盟10チームに招待国2チームを合わせた計12チームを4チームずつ3グループに分けグループリーグを行う。各グループの1位2位チームおよび、各グループ3位の中で成績の上位2チームの計8チームが決勝トーナメント進出。
以前の大会においては、様々な試合方式が行われた。数チームによる決勝リーグで争われた大会では、決勝戦や3位決定戦が行なわれなかった。
結果 編集
南米選手権 編集
コパ・アメリカ 編集
- 斜字は招待国
統計 編集
代表別通算成績 編集
順 | 国・地域名 | 出 | 優 | 準 | 三 | 四 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 点 | 均 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アルゼンチン | 43 | 15 | 14 | 5 | 2 | 202 | 128 | 41 | 33 | 425 | 2.10 | 474 | 182 | +292 |
2 | ウルグアイ | 45 | 15 | 6 | 9 | 5 | 206 | 112 | 38 | 56 | 374 | 1.82 | 410 | 222 | +188 |
3 | ブラジル | 37 | 9 | 12 | 7 | 3 | 191 | 108 | 38 | 45 | 362 | 1.90 | 430 | 204 | +226 |
4 | パラグアイ | 38 | 2 | 6 | 7 | 7 | 177 | 64 | 43 | 70 | 235 | 1.33 | 264 | 303 | -39 |
5 | チリ | 40 | 2 | 4 | 5 | 11 | 188 | 67 | 33 | 88 | 234 | 1.24 | 291 | 316 | -25 |
6 | ペルー | 33 | 2 | 1 | 8 | 6 | 161 | 58 | 39 | 64 | 213 | 1.32 | 230 | 255 | -25 |
7 | コロンビア | 23 | 1 | 1 | 5 | 2 | 124 | 47 | 28 | 49 | 169 | 1.36 | 142 | 191 | -49 |
8 | ボリビア | 28 | 1 | 1 | 0 | 2 | 119 | 20 | 26 | 73 | 86 | 0.72 | 108 | 298 | -190 |
9 | エクアドル | 29 | 0 | 0 | 0 | 2 | 126 | 16 | 26 | 84 | 74 | 0.59 | 134 | 327 | -193 |
10 | メキシコ | 10 | 0 | 2 | 3 | 0 | 48 | 19 | 13 | 16 | 70 | 1.46 | 66 | 62 | +4 |
11 | ベネズエラ | 19 | 0 | 0 | 0 | 1 | 70 | 8 | 17 | 45 | 41 | 0.59 | 52 | 180 | -128 |
12 | コスタリカ | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 17 | 5 | 3 | 9 | 18 | 1.06 | 17 | 31 | -14 |
13 | アメリカ合衆国 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 18 | 5 | 2 | 11 | 17 | 0.94 | 18 | 29 | -11 |
14 | ホンジュラス | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 | 3 | 1 | 2 | 10 | 1.67 | 7 | 5 | +2 |
15 | パナマ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 1.00 | 4 | 10 | -6 |
16 | 日本 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 3 | 3 | 3 | 0.50 | 6 | 15 | -9 |
17 | カタール | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0.33 | 2 | 5 | -3 |
18 | ジャマイカ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0.00 | 0 | 9 | -9 |
19 | ハイチ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0.00 | 1 | 12 | -11 |
- データは2021年大会終了時点
- 太字は優勝経験のある国・地域で、太数字は最多記録
- 斜字は招待国
- 国・地域名は現在の名称で統一した
- 順位は通算勝点の多い順で、通算勝点が同数の場合は1試合あたりの平均勝点が多い方を、それも同数の場合は得失点差の優れた方を、得失点差も同数の場合は総得点の多い方を上にした
- PK戦で決着がついた試合は記録上引き分けとなる
優勝回数 編集
回数 | 国名 | 年 |
---|---|---|
15回 | ウルグアイ | 1916,1917,1920,1923,1924,1926,1935,1942,1956,1959, 1967,1983,1987,1995,2011 |
15回 | アルゼンチン | 1921,1925,1927,1929,1937,1941,1945,1946,1947,1955, 1957,1959,1991,1993,2021 |
9回 | ブラジル | 1919,1922,1949,1989,1997,1999,2004,2007,2019 |
2回 | ペルー | 1939,1975 |
パラグアイ | 1953,1979 | |
チリ | 2015,2016 | |
1回 | ボリビア | 1963 |
コロンビア | 2001 |
- 斜数字は南米選手権時代の開催年
個人通算得点 編集
順位 | 選手名 | 得点数 |
---|---|---|
1 | ジジーニョ | 17 |
ノルベルト・メンデス | ||
3 | テオドロ・フェルナンデス | 15 |
セベリーノ・バレラ | ||
5 | パオロ・ゲレーロ | 14 |
エドゥアルド・バルガス | ||
7 | エクトル・スカローネ | 13 |
ホセ・マヌエル・モレノ | ||
アデミール | ||
ジャイルジーニョ | ||
ガブリエル・バティストゥータ | ||
リオネル・メッシ |
日本代表の参加 編集
1999年大会に初めて招待され、トルシエ監督のもと1分2敗でグループリーグ敗退となった[8]。2011年大会にも招待されていたが、東日本大震災の影響で辞退した。2019年大会には同じAFCのカタール代表とともに、AFCアジアカップ2019のファイナリストとして招待されたが、2分1敗でまたもグループリーグ敗退となった[9]。
脚注 編集
- ^ “日本、サッカー南米選手権出場へ 11年大会に招待”. 47NEWS. 共同通信. (2009年6月4日) 2011年4月6日閲覧。
- ^ 詳細はコパ・アメリカ2011を参照。
- ^ 2016年コパ・アメリカはアメリカで開催か メキシコ連盟会長が明かす-goal.com日本語版2012年7月5日
- ^ 1916年大会にはトロフィーはなかった。1917年大会がトロフィーをめぐって争われた最初の大会である。
- ^ a b c d e f トロフィーは授与されなかったが、この大会はCONMEBOLにより運営され認定されている。
- ^ a b c 3位決定戦は実施せず。
- ^ a b c d 4カ国による決勝リーグによって優勝国が決められた。
- ^ “代表TIMELINE | SAMURAI BLUE サッカー日本代表| 日本サッカー協会”. samuraiblue.jp. 2019年1月31日閲覧。
- ^ https://www.jfa.jp/samuraiblue/copaamerica2019/schedule_result/
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 大会公式サイト(スペイン語) - CONMEBOL.com
- RSSSFによる記録