サッカーカナダ代表

カナダの男子サッカーナショナルチーム

サッカーカナダ代表(サッカーカナダだいひょう、Canada men's national soccer team)は、カナダサッカー協会(CSA)によって構成される、カナダサッカーナショナルチームである。ホームスタジアムは、オンタリオ州トロントにあるBMOフィールド

サッカーカナダ代表
国または地域 カナダの旗 カナダ
協会 カナダサッカー協会
FIFAコード CAN
監督 カナダの旗 マウロ・ビエロ英語版
キャプテン ミラン・ボージャン
最多出場選手 アティバ・ハッチンソン(104試合)
最多得点選手 サイル・ラリン(28得点)
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合
 カナダ 2-3 アメリカ合衆国 
(ニューアーク, 1924年6月7日)
最大差勝利試合
 カナダ 11–0 ケイマン諸島 
(ブレイデントン, 2021年3月29日)
最大差敗戦試合
 メキシコ 8–0 カナダ 
(メキシコシティ, 1993年7月18日)
FIFAワールドカップ
出場回数 2回(初出場は1986
最高成績 グループリーグ敗退 (1986, 2022)
CONCACAFゴールドカップ
出場回数 19回
最高成績 優勝 (1985, 2000)

歴史 編集

カナダサッカー協会の前身となるドミニオンフットボールアソシエーション(1877年創設)およびウェスタンフットボールアソシエーション(1880年創設)の元で、カナダではサッカーが始められた。カナダ代表として初めての国際試合は1885年に開催されている。3チームが参加した1904年セントルイス五輪ではアメリカ代表の2チームを破って優勝した。その後は国際大会に縁が無かったが、1977年にCONCACAFゴールドカップに初出場。1985 CONCACAF選手権で初優勝を遂げ、1986 FIFAワールドカップでW杯初出場を果たした。2000 CONCACAFゴールドカップではホルガー・オジェックが監督を務め、2度目の優勝を達成した。

かつてのカナダ代表は、イングランド代表として活躍したオーウェン・ハーグリーヴスや、オランダ代表でのプレーを選んだジョナサン・デ・グズマンボスニア・ヘルツェゴビナ代表でのプレーを選んだアスミル・ベゴヴィッチモロッコ代表でのプレーを選んだヤシン・ブヌなど、カナダ出身であっても二重国籍などにより他国の代表を選ぶケースが多いなど人材の流出が著しく、代表チームの強化になってないという現状があった。しかし、2022 FIFAワールドカップ・北中米カリブ海3次予選ではアルフォンソ・デイヴィスバイエルン・ミュンヘン)やジョナサン・デイヴィッドリール)、サイル・ラリンマジョルカ)など欧州主要リーグでプレーするカナダ人選手も増えつつあり、彼らの活躍により予選1位となり36年ぶり2度目となる本大会出場を決めた。

大会直前の強化試合では日本代表と対戦して逆転勝利するも[1]グループリーグ初戦ではベルギー代表に0-1で敗北した[2]。続く2戦目のクロアチア代表戦では、試合開始直後にデイヴィスがヘディングでゴールを決めてW杯初ゴールを記録したものの1-4で逆転負けを喫し、これによりカナダのグループリーグ敗退が決まった[3]。最終節のモロッコ代表戦でも1-2で敗れたため、36年ぶりのW杯でも結局勝ち点を獲得することができず、カタールを去って行った[4]

2023年10月13日、デンカビッグスワンスタジアム新潟)にて行われたMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023にて2022年11月に開催されたカタールW杯前最後の強化試合で逆転勝利した日本との再戦に挑んだ。試合開始2分で田中碧に先制ゴールを決められるが、前半19分にアルフォンソ・デイビス大迫敬介と交錯したシーンをVAR判定によりPKを獲得した。しかし、このPKをジョナサン・デイヴィッドが放ったシュートは大迫敬介に止められて同点に追いつくことはできず、前半40分にはデイビスがクリアを試みたボールがミラン・ボージャンに当たり、不運な形で追加点を与えてしまう。直後に中村敬斗にもゴールを決められて前半だけで3点を失い、49分にも田中碧にこの試合2点目となる4点目を奪われる。試合終盤の89分にジュニオール・ホイレットのゴールで1点を返すもこれ以上は得点を奪えず1-4で敗戦。2022年11月のW杯前最後の強化試合の雪辱を果たされる結果となってしまった[5][6]

成績 編集

FIFAワールドカップ 編集

開催国 / 年 成績
  1930 不参加
  1934
  1938
  1950
  1954
  1958 予選敗退
  1962 棄権
 1966 不参加
  1970 予選敗退
  1974
  1978
  1982
  1986 グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 5
  1990 予選敗退
  1994
  1998
   2002
  2006
  2010
  2014
  2018
  2022 グループリーグ敗退 3 0 0 3 2 7
合計 出場2回 6 0 0 6 2 12

FIFAコンフェデレーションズカップ 編集

  • 2001 - グループリーグ敗退

CONCACAFゴールドカップ 編集

開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
  1963 不参加
  1965
  1967
  1969
  1971
  1973 予選敗退
  1977 4位 5 2 1 2 7 8
  1981 5 1 3 1 6 6
1985 優勝 4 2 2 0 4 2
1989 予選敗退
  1991 グループリーグ敗退 3 1 0 2 6 9
    1993 3 0 2 1 3 11
  1996 2 1 0 1 4 5
  1998 棄権
  2000 優勝 5 3 2 0 7 3
  2002 3位 5 2 2 1 5 4
    2003 グループリーグ敗退 2 1 0 1 1 2
  2005 3 1 0 2 2 4
  2007 ベスト4 5 3 0 2 9 5
  2009 ベスト8 4 2 1 1 4 3
  2011 グループリーグ敗退 3 1 1 1 2 3
  2013 3 0 1 2 0 3
    2015 3 0 2 1 0 1
  2017 ベスト8 4 1 2 1 6 5
      2019 4 2 0 2 14 6
  2021 ベスト4 5 3 0 2 11 5
合計 18/26 68 26 19 23 91 85

NAFC選手権 編集

開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
  1947 不参加
  1949
  1990 優勝 2 2 0 0 3 1
  1991 3位 2 0 0 2 0 5
合計 2/4 4 2 0 2 3 6

歴代監督 編集

歴代選手 編集

W杯の大会メンバー 編集

主な代表選手 編集

歴代記録 編集

出場数ランキング 編集

2023年7月9日時点

  水色は現役代表選手
順位 選手 期間 出場 得点
1 アティバ・ハッチンソン 2003-2023 104 9
2 ジュリアン・デ・グズマン 2002-2016 89 4
3 ポール・スタルテリ 1997-2010 84 7
4 ランディ・サムエル英語版 1983-1997 82 0
5 ドウェイン・デ・ロサリオ 1997-2015 81 22
6 マーク・ワトソン英語版 1994-2004 78 3
7 ミラン・ボージャン 2011- 77 0
8 ジョナサン・オソリオ 2013- 68 9
9 リンドン・フーパー英語版 1986-1997 67 3
10 サミュエル・ピエット 2012- 66 0
アレックス・バンバリー英語版 1986-1997 16

得点数ランキング 編集

2023年7月9日時点

  水色は現役代表選手
順位 選手 期間 得点 出場
1 サイル・ラリン 2014- 28 62
2 ジョナサン・デイヴィッド 2018- 25 42
3 ドウェイン・デ・ロサリオ 1997-2015 22 81
4 ルーカス・カヴァリーニ 2012- 19 40
ジョン・キャトリフ英語版 1984-1994 43
デイル・ミッチェル英語版 1980-1993 55
7 トゥセイント・リケッツ 2011-2020 17 61
8 アレックス・バンバリー英語版 1986-1997 16 66
9 アリ・ジェルバ英語版 2005-2011 15 31
デイヴィッド・ホイレット 2015- 59

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集