シャンティ国際ボランティア会

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(シャンティこくさいボランティアかい、英字: Shanti Volunteer Association 略称: SVA)は、1981年に創立された日本仏教組織[1]で、国際開発NGOに分類される。2011年公益社団法人認可された。ベトナムを除くインドシナ仏教地域を中心とするアジアの教育・文化支援事業、および日本国内を含めたアジア各地で災害救援事業を行う。シャンティはサンスクリット語で、「平和、寂静」の意。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
英語: Shanti Volunteer Association
略称 SVA
前身 曹洞宗国際ボランティア会 (SVA 曹洞宗ボランティア会 1981) / 曹洞宗東南アジア難民救済会議 (JSRC 1980)
設立 2011年
種類 公益社団法人
法人番号 9011105004728 ウィキデータを編集
法的地位 公益法人認定法
本部 東京都新宿区大京町31慈母会館2・3階
会長 若林恭英
関連組織 シーカー・アジア財団 Sikkha Asia Foundation, 曹洞宗
ウェブサイト https://sva.or.jp/
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概要

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  • 活動地域
カンボジアラオスアフガニスタンネパールミャンマー、ミャンマー・カレン州、タイ・ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、そして日本の6カ国8地域。東京事務所を本部として、各国・地域にナショナルスタッフを擁する現地事務所を置いて活動。
また日本国内を含めたアジア地域での災害救援活動も行う。2013年1月以降は東日本大震災復興支援のため、岩手県釜石市宮城県気仙沼市山元町の3ヵ所に事務所を置く。2018年末までに3事務所の機能は東京事務所に統合され、閉所。https://sva.or.jp/wp/?news=31498
  • 海外事業(支援対象地域での活動)
図書館移動図書館運営、絵本紙芝居出版、学校建設、教員研修、奨学金事業、学生寮、スラム教育支援、文化支援、災害救援・復興活動など。
  • 国内事業(市民参加可能な支援活動)
寄付および募金。その他、絵本を届ける運動、クラフトエイドでのフェアトレード製品販売、もので寄付するプロジェクト、報告会、チャリティ寄席、東京事務所でのボランティアなど。
  • 職員(2020年4月時点) 164人(日本人:49人、現地職員115人)
  • 会員(2019年12月時点)
会員合計:1,608
社員会員:273(個人227、団体46)
賛助会員:1,335(個人1,147、団体188)

理念

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シャンティの使命(ミッション)

  • 人間の尊厳と多様性を尊び、「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和(シャンティ)な社会を実現します。

シャンティが目指す姿(ヴィジョン)

  • 人びとの考える力、創造する力を支え、共に社会や生活の問題を解決していくNGOとなります。

シャンティの基本姿勢(ヴァリュー)

  • 1.苦難の中にいる人々と、痛み、悲しみ、喜びを分かちあい、共に歩みます。
  • 2.地域の伝統的な文化を重視し、民族、宗教、言語の違いを尊重します。
  • 3.人々が自ら気づき、行動し、自立へと向かう開発を重視します。
  • 4.互いに支えあい、高めあうための触媒としての役割を果たします。

沿革

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受賞歴等

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事業実績

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絵本(本)・図書館活動関係

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絵本をとおしてアジア地域の識字率向上、初等教育の普及を目指し、図書館・移動図書館の活動に力を入れている。また現地の図書館員、行政の関係者に向け本の管理、図書室の運営、おはなし、折り紙など子どもたちの心を引きつける技術を伝える研修会も多数行う。

カンボジア難民キャンプ(1981年-1992年

  • 支援したキャンプ図書館:2館
  • 発行した図書:約1,000タイトル、約100万冊

カンボジア(1985年-)

  • 図書館活動を普及した小学校:約700校
  • 出版した図書:絵本103タイトル、紙芝居40タイトル
  • 支援したコミュニティ図書館:8館
  • スラム地域での移動図書館活動

タイ(1984年-2010年

  • 支援したコミュニティ図書館:9館
  • 図書館活動を普及した保育園:約180園
  • 図書館活動を普及した小学校:約50校
  • コミュニティ図書館8館の年間利用者:9万4,316人(2009年度)
  • 移動図書館活動受益者:5,381人(2009年度)
  • 図書館活動研修参加者:219人(2009年度)

ラオス難民キャンプ(1991年-2010年

  • 支援したキャンプ図書館:1館
  • 収集したモンの民話:300話
  • 発行した図書:約500タイトル

ラオス(1992年-)

  • 配布した図書箱・図書袋:1,400以上の小学校に1,947箱・袋を配布
  • 出版した図書:絵本50タイトル、紙芝居9タイトル
  • 支援した公共図書館:8館
  • 支援した子ども図書館:7館

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ(2000年-)

  • 運営するキャンプ図書館:22館
  • キャンプ図書館年間利用者:61万人(2009年度)
  • 出版した図書:絵本48タイトル、紙芝居5タイトル(共にカレン語版とビルマ語版を出版)

アフガニスタン(2003年-)

  • 図書館活動を普及した小学校:約43校
  • 出版した図書:絵本54タイトル、紙芝居12タイトル(共にパシュトン語版とダリ語版を出版)
  • 支援した子ども図書館:1館(2010年度年間利用者51,065人)

図書館活動関係以外

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各支援地域にて、絵本出版や図書館事業、図書館員に向けての研修会以外にも、学校建設や奨学金事業、学生寮の支援、文化事業、自立支援など、またその為の研修会などを多く行っている。

主な緊急支援活動

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主要実績

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タイ

  • 奨学金事業:奨学金支給。
  • 学生寮維持管理運営事業:学生寮の自主運営化を進める活動。

カンボジア

  • ドリームスクール事業:学校建設10棟。小学校図書館建設5棟。学校の維持・運営の為の研修会など多数実施。
  • 文化事業:伝統文化保護の為の研修会など多数実施。

ラオス

  • 学校教育支援事業:小学校校建設3棟。
  • 研修事業:幼児教育研修会などを実施。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

  • 伝統文化活動:「難民子ども文化祭」を18民族が参加し4ヶ所の難民キャンプで実施。

アフガニスタン

  • 学校建設事業:小学校建設

国内(市民参加)事業

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SVA国内事業として一般の活動・支援参加が募られるものは次の通りである。 なお、曹洞宗関係者の参加は、待遇その他において特に優遇される。

キャンペーン等

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絵本を届ける運動

  • 本が不足している国や地域へ、日本で出版されている絵本に現地語の訳文を貼って届ける運動。1999年から2019年までにのべ330,316冊(36社・268タイトル)の絵本がアジア各地へ届けられている。

アジアの図書館サポーター

  • 月々2,000円で支援地域の活動サポートをする。

クラフト・エイド

  • アジアの女性が手仕事で作ったものを展開するフェアトレード事業です。収益の一部は現地の子どもの教育支援活動に使われます。商品は通販カタログや、オンラインストアで購入できます。

もので寄付するプロジェクト

チャリティ寄席

  • 協力団体や有志の元へ落語家などを紹介し、寄席を開催。その際、集まった方々へ募金を呼びかける。(協力:公益社団法人落語芸術協会

災害救援復興募金

  • 国内を含めたアジア地域での災害救援活動への募金。

アジア子ども募金

  • 活動全体を支える募金。

指定募金

  • 人材育成、絵本出版、学校建設など事業を指定し募金することができる。

収益事業

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主な収益事業。

クラフトエイド

手工芸品等販売。前項参照

出版物等販売

受託販売等ふくむ

不動産関連等

参考資料

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論文等

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関連書籍

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脚注

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  1. ^ 名目上非宗教組織を主張し、スタッフ等関係者は仏教徒に限定されるものではないとされるが、その多くは曹洞宗関係者あるいはその檀家である。常任役員や事業経営幹部は曹洞宗系大学(駒澤大学東北福祉大学など)出身者等により占められる。
  2. ^ ガリ版技術を活用した印刷である。
  3. ^ 英訳略称は「SVA」のままである。
  4. ^ [1] 「アーユス事業の特質: 仏教者としてなすべきこと」 特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク理事長 茂田真澄 - 2013年度 第1回 国内シンポジウムプロシーディングス 「アジア仏教の現在Ⅳ」 - 龍谷大学アジア仏教文化研究センター
  5. ^ 秦辰也夫人。
  6. ^ [2] 追悼 澤田隆史スタッフ - シャンティブログ 2008.12.25
  7. ^ "ユニクロとジョコビッチ氏による、子どもたちの未来を拓くプロジェクト「Clothes for Smiles」途上国での図書館や職業訓練施設の設立など、5つのプロジェクトが始動" CSRアクション 2013.08.27 - ファーストリテイリング
  8. ^ ファーストリテイリング Clothes for Smiles 図書館プロジェクト
  9. ^ SVA>合併についてのお知らせ
  10. ^ 「【能登半島地震】行政の代替担うSVA 門前町で炊き出し調整 」【文化時報社】2024年1月28日付

関連項目

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外部リンク

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