ダイエーグループの商業ブランド

ダイエー > ダイエーグループの商業ブランド

ダイエーグループの商業ブランド(ダイエーグループのしょうぎょうブランド)では、株式会社ダイエーの関連会社(ダイエーグループ)のうち、連結子会社が設置する総合スーパーショッピングセンターを始めとする商業施設の各ブランドの概要について述べる。

店舗ブランド 編集

総合スーパー(GMS) 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ダイエー(Daiei → daiei)
運営会社:ダイエー
ダイエーを代表する総合スーパー (GMS) 。かつては日本の全都道府県に加え海外にも展開していたが、経営悪化のため2005年までに中国・四国・沖縄・海外から完全撤退している。ロゴマークのDは長らく大文字であったが、2005年のロゴマーク改定の際に小文字に改められた。2010年度の中期経営計画(Brilliant Daiei55計画)ではGMSから撤退することを決定した。
2015年1月に筆頭株主のイオンが、丸紅などより保有株式を株式交換方式で買い取り完全子会社化。2015年9月に北海道、愛知県、九州地区の店舗を地域や業態ごとにイオングループ内の他企業へ移管し、「イオン」や「マックスバリュ」に屋号変更(愛知県内の店舗は同年10月に屋号変更)。更には2016年3月には本州の店舗の一部の運営もイオンリテールに継承した事により、展開地域が南関東と京阪神での展開に集約された。ダイエーが引き続き運営する店舗も「イオンフードスタイル」業態、あるいはSSMへの転換が進み、「ダイエー」ブランドのGMSは大幅に減少している。

スーパーマーケット(SSM・SM・都市型SM) 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ダイエー(daiei)
運営会社:ダイエー
GMSから撤退するため、GMS店舗を改装・改築したスーパー・スーパーマーケット (SSM) 。2011年10月8日に、1号店となる藤沢店が開業した。
また、2021年12月に山陽マルナカから継承した「マルナカ」店舗を屋号変更した郊外型SM店舗も存在する。この屋号変更により、奈良県に「ダイエー」ブランドの店舗が復活した。
 
グルメシティ(gourmet city)
運営会社:ダイエー
ダイエーのGMS店舗とSM店舗を区別するために命名されたSMの店舗ブランド。1998年1月末に開業した諏訪インター店から使用が開始された。食品スーパー(食品SM)が大半である。GMS機能を持つ店舗も存在し、その大半はダイエーからの転換店舗である。かつてグルメシティ関東グルメシティ近畿が運営していた店舗以外は頭に「ダイエー」が付く。
かつては北海道や九州地区にも展開されていたが、地域ごとにマックスバリュ北海道(現・イオン北海道)やマックスバリュ九州(現・イオン九州)へ移管し、「マックスバリュ」や「ザ・ビッグ」に屋号変更した事により、展開地域が南関東と近畿地方の2地方に集約された。
 
フーディアム(foodium)
運営会社:ダイエー
首都圏の単身世帯のニーズに答えた都市型SM。食品スーパーとコンビニエンスストアの機能を備え、24時間営業を行う。2005年から試験的に開業していたが、2011年から本格的に開業することとなった。
 
イオンフードスタイル / AEON FOOD STYLE by daiei(フードスタイルストア)
運営会社:ダイエー
ダイエーがイオンの完全子会社となってから展開する新業態。食品、食器、飲食店、健康食品など、「食」をコンセプトにした食品関連商品に特化したSSM店舗となるが、店舗によっては小規模な都市型SM店舗や、食品関連商品以外も扱うGMS店舗も存在する。展開当初の屋号は「ダイエー」を使用していたが、2016年11月19日にオープンしたダイエー三軒茶屋店とダイエー東三国店からは「AEON FOOD STYLE by daiei」ロゴの店舗看板を使用している。2018年4月21日にオープンした東向日店からは屋号が「イオンフードスタイル」となり、既存のダイエー・グルメシティ・フーディアムも一部店舗が改装に伴いこの業態に転換されている。
 
KOHYO / KOHYO鮮度館
運営会社:光洋
京阪神地区で展開するスーパーマーケット。2007年にイオングループ入りしていたが、イオングループの近畿地方スーパーマーケット事業の統合を目的とし、2020年3月からダイエー傘下となった。経営危機を経たイオン傘下後初めてダイエーグループとなった企業。[要説明]
 
こデリ(CoDeli)
運営会社:ダイエー
大阪市内で展開する都市型小型スーパーマーケット。2020年11月から店舗を展開。

ショッピングモール 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ショッパーズプラザ(SHOPPERS PLAZA)
運営会社:ダイエー
ダイエー及びグルメシティを核店舗にしたショッピングモール。かつて「ショッパーズ」の名称はダイエーの専門店で使用されていたが徐々に消滅したため、ショッピングモールで使用されることとなった。運営店舗が次々閉店し、新浦安横須賀イオンリテールに運営が移管された後に改称または閉店したため、現在の店舗は海老名の1店舗のみである。

専門店 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ディッパーダン(Dipper Dan)
運営会社 :ディッパーダン(現在はオレンジフードコート
クレープ店。東京・八重洲で出店したのを皮切りにダイエー・イオン内や店外出店も行っている。

消滅もしくはかつてダイエーグループだった店舗ブランド 編集

SM(スーパーマーケット・食品スーパー) 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ハイパーマート(HYPER MART、1989年11月 - 2002年8月)
運営会社:ダイエー、ダイエー・ハイパーマート、ディー・ハイパーマート
日本のスーパー業界で唯一の国内企業によるハイパーマーケット業態で、中内潤が主体となり誕生。国内第1号店を釧路店で実証して北は北海道、南は沖縄まで展開させた。しかし、釧路店以外で不振で会員制スーパーのKou'sと共に事業撤退した。
 
コウズ(Kou's、1992年10月 - 2002年8月)
運営会社:ダイエー・ダイエー・ホールセール・コーポレーション
コストコのような業態の会員制スーパー。アメリカの会員制ホールセールクラブの店名が創業者の名前にちなみ命名されていることから、当時ダイエー会長兼社長であった中内㓛の「㓛」(いさお)を音読みしてKou'sと名づけられた。Kou's自体の経営不振により2002年の厚木店閉鎖を最後に消滅した。
 
セイフー(Seifu、1949年3月(ダイエーとの提携は1980年から) - 2007年5月)
運営会社:セイフー(後のグルメシティ関東)
SM。青楓ストアーとして開業後、店名をセイフーに変更した。ダイエーグループの食品スーパーを運営する5法人(株式会社ダイエーも含む)が店舗名を「グルメシティ」に統一するのを前提に、セイフーはグルメシティとなり店名消滅した。
 
忠実屋(Chujitsuya、1933年10月(ダイエーとの提携は1991年から) - 1994年3月)
運営会社:忠実屋
SM及びGMS。1994年にダイエーと合併し、店名も「ダイエー」などに変更され、名実ともに忠実屋は消滅した。
 
マルエツ(Maruetsu → maruetsu、1945年10月(ダイエーグループ入りは1981年7月) - 2007年3月)
運営会社:マルエツ
食品スーパー。ダイエーグループでは主力の食品スーパーであった。2006年に丸紅が親会社となった際、経営不振のダイエーからの商品供給を停止。翌2007年3月にダイエーグループから事実上離脱した。ロゴのMの文字は長らく大文字であったが、グループ離脱時のロゴ改定の際に小文字へ変更した。
 
サカエ(Sakae、1951年 - 2007年4月)
運営会社:サカエ(後のグルメシティ近畿)
SM。ダイエーグループの食品スーパーを運営する5法人(株式会社ダイエーも含む)が店舗名を「グルメシティ」に統一するのを前提に、サカエはグルメシティとなり店名消滅した。
 
グルメシティヒカリ屋(gourmet city hikariya、1949年 - 2018年11月)
運営会社:ダイエー(かつてはヒカリ屋→グルメシティ近畿)
ヒカリ屋とグルメシティ近畿が合併し誕生したブランド。滋賀県を中心に展開していた。2018年11月30日に山科店が閉店されたことで消滅した。
 
プラザヒカミ(PLAZA HIKAMI、? - 2003年2月)
運営会社:プラザヒカミ
兵庫県で2店舗展開していたSM。2003年に「新三カ年計画」の一環で会社が清算され、閉鎖されたことによりブランド消滅。
 
ユニード(Uneed、1895年(ダイエーグループ入りは1981年9月) - 1994年)
運営会社:ユニード(後にユニードダイエー)
九州地方を中心にGMSやSMを展開していた。ダイエーグループ入り後、社名がユニードダイエーとなり、1994年にダイエーに吸収合併された影響でダイエーやグルメシティに転換された。
 
アピロス(Apiros、1973年 - 2009年2月)
運営会社:ユニード(後にユニードダイエー・徳力アピロスのみダイエー)
ユニードが展開していたショッピングセンター。ダイエーグループ入り後、社名がユニードダイエーとなり、1994年にダイエーに吸収合併された影響でダイエーやグルメシティに相次いで転換された。最後まで名称が残った徳力アピロス(ダイエー徳力店)はダイエーが運営していたが建物の老朽化に伴い2009年に閉鎖されアピロスは完全消滅した。
 
ココマート(COCO Mart、? - 2002年)
運営会社:ココマート
ココマートが運営していた食品SM。沖縄県のみで展開していた。ダイエーの経営悪化により2002年内に全店閉店し、運営会社は2003年2月期中までに清算された。
 
ダイナハ(Dainaha、1975年 - 1994年)
運営会社:ダイナハ
GMSを運営する子会社。開業以来「ダイナハ」の愛称で親しまれてきたが、1994年にユニードと共にダイエーに吸収合併され消滅した。その後はダイエー那覇店となったが、ダイエーの経営悪化により閉店。跡地には、愛称であったダイナハの名を採った「D-naha」が開業した。
 
マルナカ(MARUNAKA、2019年3月 - 2021年11月)
運営会社:ダイエー
元々は四国を拠点とするスーパーマーケットチェーンであり、2011年にイオングループ入りした。イオングループのスーパーマーケット事業再編の一環で、本州(近畿地方・山陽地方)のマルナカ店舗を運営していた兄弟会社の山陽マルナカから大阪府・奈良県の全店舗と兵庫県の一部店舗の運営をダイエーが承継したが、2021年12月1日にダイエーが運営していた店舗の屋号を一斉に「ダイエー」に変更した事によりダイエー運営のマルナカ店舗は消滅した。兵庫県・山陽地方・四国地方ではマルナカ店舗は現存し、2021年3月1日から2024年2月29日までマルナカ・山陽マルナカを吸収合併したマックスバリュ西日本が運営し、2024年3月1日からはマックスバリュ西日本を吸収合併したフジが運営する。

ディスカウントストア 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
トポス(Topos、1980年3月 - 2016年11月)
運営会社:ダイエー
ディスカウントストアの位置づけであったが、展開末期はダイエーと同様のGMS業態となった。ダイエーとして開業した店舗を改装して開業する店が大半であった。2005年のダイエーのシンボルマーク(社章)変更に伴う合理化策の一環として2007年までに全店を「ダイエー」に変更する予定であったが中止され、その後2016年11月14日に北千住店の閉店をもって消滅した。
 
Dマート(Dダイエー)(D・MART・D・Daiei、1981年4月 - 2007年3月)
運営会社:ダイエーマート(後にダイエー)
ディスカウントストア。ブランド誕生当初はDダイエーだったが後にDマートに統一された。アメリカ合衆国を中心に展開しているKマートと提携して誕生した。首都圏を中心に多数存在したがダイエーの経営再建によるブランドの見直しによって草加店のダイエー転換を最後に消滅した。
 
バンドール(Vandle、1985年 - ?)
運営会社:ダイエー
ディスカウントストア。家電やスポーツ用品などに特化し食品は取り扱わない。ダイエーに併設されるケースが多かった。津田沼店ではエキゾチックタウンの名称で、一部の店舗ではメガバンドールの名称で営業していた。ダイエーの経営見直しにより廃止された。
 
ハーフ・アンド・トップ(Harf and top、? - 2000年4月)
運営会社:ハーフ・アンド・トップ
ディスカウントストア。神奈川を中心に展開していたダイクマの暖簾分けの店舗であった。全12店舗を展開してピーク時には年商200億近い成績を収めた。カテゴリーキラーの登場により1996年から経営赤字となり、1998年にはリストラや店の閉鎖などの縮小を行うも損益で改善が見込めず、2000年4月までに全店閉鎖[1]され消滅した。
 
ビッグ・エー(Big-A)
運営会社:ビッグ・エー
1979年に株式会社ダイエーが米国ワールド・ワイド・チェーン ストア・システムズ社の指導により、株式会社ビッグ・エーを設立。2011年には近畿地方へ進出したが、2017年にすべて撤退。その後は首都圏を中心に店舗展開していた。2019年2月をもってダイエーからイオンに株式を譲渡し、ダイエーグループを離脱。

フランチャイズ 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
東武(Tobu、? - 2006年)
運営会社:東武
北海道東部で展開するSM。ダイエーとフランチャイズ (FC) 契約を結んでいたが2006年に解消された。東武グループおよび東武ストアとは無関係。
 
JRダイエー(JR Daiei、1992年 - 2004年)
運営会社:北海道ジェイ・アール・ダイエー北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール
北海道札幌市で展開していたSM。北海道旅客鉄道(JR北海道)がダイエーと合弁事業で展開。ダイエーとFC契約を結んでいたが、1999年3月に合弁会社が清算。残存店舗はJR北海道の子会社の北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールが営業を継続したものの、2004年までに全店閉店された。
 
ボーニストア(Boni-store、? - 1990年)
運営会社:ボーニストア
北海道函館市で展開されていた、同市の百貨店運営企業「棒二森屋」系列のSM。1990年に「ホリタ」(後述)と合併し函館ダイエーとなったのち、店舗ブランドがダイエーに転換され消滅した。
 
ホリタ(Horita、? - 1990年)
運営会社:ホリタ
北海道函館市で展開していた百貨店・GMS。1976年にダイエーグループ入り。1990年に同業のボーニストア(前述)と合併し函館ダイエーとなったのち、店舗ブランドがダイエーに転換され消滅した。
 
ダイエーとうてつ(Daiei-Toutetsu、? - 2006年2月)
運営会社:十和田観光電鉄
青森県で2店舗展開していたSM。ダイエーとフランチャイジー契約を結んでいた。ダイエーの経営再建に伴い2003年からは商品供給契約に変更されたが、2006年3月をもってダイエーとの商品供給契約を解消された。解消後は他のスーパーマーケットとのフランチャイズ契約を行わずに「とうてつ」として営業を続けたが、十和田観光電鉄の経営悪化により2007年までに両店が完全閉店しブランド消滅した。
 
ダイエーシティ青山(Daiei-CITY AOYAMA、1976年 - 2006年3月)
運営会社:シティ商事
岩手県で展開していたGMS。ダイエーとフランチャイジー契約を結んでいた。ダイエーの経営再建に伴い、2006年2月をもってダイエーとの商品供給契約を解消された。その後、2009年にシティ青山自体が閉店した。
 
プチマート(petit-mart、? - 2002年10月)
運営会社:東北スーパーマーケットダイエー
宮城県で展開していたSM。
 
ダイエーグリーン(Daiei Green、? - ?)
運営会社:グリーンショッピングセンター
茨城県で展開していたSM。ダイエーとフランチャイズ契約を結んでいたがダイエーの経営悪化により全店閉店し、解消された。
 
ダイエーベルシャイン(Bell Shine、1970年? - ?)
運営会社:ニシザワ
長野県で展開していたGMS。ニシザワがダイエーとフランチャイズ契約を結び誕生した。その後、ダイエーの経営悪化に伴い商品供給を停止。ダイエーの商品券も使えなくなった。ベルシャインのブランドは現在も存続している。
 
中三二戸(Nakasan Ninohe、1983年4月(ダイエーグループ入りは1983年6月から) - ?)
運営会社:中三二戸
岩手県二戸市で展開していた百貨店。市内が閉鎖的な商圏であったことから、ダイエーとフランチャイズ契約を結びスーパーマーケット化することを試みた。その後、東北スーパーマーケットダイエーが運営する二戸ダイエーとなったが、2001年2月28日で閉店した。

ファッションビル 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
OPA(オーパ、1988年9月 - 2016年2月)
運営会社:OPA
ファッション専門店。首都圏を中心に出店している。2016年3月1日イオンモールの完全子会社化したことからダイエーグループ離脱。

ショッピングモール 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ショッパーズモール(SHOPPERS MALL、? - 2015年8月)
運営会社:ダイエー
ダイエーを核店舗にしたショッピングモール。閉店や業態変更により2015年9月に消滅。

百貨店 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
プランタン(Printemps、1981年3月 - 2002年6月)
運営会社:オ・プランタン・ジャポン(1995年に清算され以降、ダイエーその他各社が運営)・プランタン銀座
百貨店。銀座・三宮・なんばなど最盛期には7店舗を展開していたが、2000年までに三宮→神戸・いちかわ・金沢八景・甲子園店はダイエーに、なんば・新さっぽろ店はカテプリに転換し、残るプランタン銀座は2002年にダイエーの経営不振を理由に読売新聞等に全株式を売却され、ダイエーグループから離脱。2016年12月31日にプランタン銀座が閉店し、日本国内からプランタンは消滅した。
 
熊本城屋 → ダイエー城屋 → 城屋ダイエー(Kumamoto shiroya・Daiei shiroya・Shiroya Daiei、1983年6月 - 1995年)
運営会社:熊本城屋
百貨店。かつてはユニード傘下であったが1983年6月からダイエーグループに入った。1995年には不採算の店舗をダイエーに営業権を譲り渡し、建物の管理を行う会社として存続したが後に清算された。
 
清水屋(Shimizuya)
運営会社:中合
山形県庄内地方発祥の老舗百貨店。一時期、中合が運営していた時期があり、その頃は「中合 清水屋店」と称していた。2012年2月で中合 清水屋店としては営業を終了し、ダイエーグループから離脱。以後は建物所有者のマリーン5清水屋が事業を継続していたが、2021年7月に閉店。
 
棒二森屋(Boni-moriya)
運営会社:中合
北海道函館発祥の老舗百貨店。2005年より「中合 棒二森屋店」となる。2019年1月に閉店。
 
十字屋(JUJIYA)
運営会社:中合
神奈川県平塚発祥の老舗百貨店。多数の店舗が存在したがダイエーの経営不振による店舗数見直しの影響で多くの店舗が閉店。2007年にはダイエーに吸収合併された。その後、最後に残っていた「中合 十字屋山形店」が2018年1月に閉店。その時点でブランドが消滅した。
 
三春屋(Miharuya)
運営会社:中合
青森県八戸発祥の老舗百貨店。2005年より「中合 三春屋店」となる。2019年11月に中合からやまきへ事業譲渡され、ダイエーグループを離脱。2022年4月に閉店。
 
中合(NAKAGO)
運営会社:中合
福島県で営業していた老舗百貨店。2020年8月末に福島店が営業を終了し、146年の歴史に終止符を打った。

各種専門店ビル 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
カテプリ(QUALITE PRIX、2000年3月 - 2015年8月)
運営会社:ダイエー(現在はイオンモール
プランタンの名称使用許諾契約が満了になるのに伴い誕生した専門店ブランド。由来はフランス語のqualite(品質)とprix(価値)の造語。2000年になんばが閉店、2015年9月1日に新さっぽろがイオン北海道に営業権が承継され「イオンカテプリ新さっぽろ店」となり、ダイエーの運営から離脱。イオンカテプリ新さっぽろ店は2016年4月30日に一度閉店し、2016年12月16日からはイオンモールにより「カテプリ」として再開業している。

専門店 編集

店舗の一例 店舗ブランド名・概要
 
ほっかほっか亭(Hokka-Hokka Tei、1976年 - 1999年4月)
運営会社:ほっかほっか亭
弁当チェーン店。関東地方を始めとした東日本での株を持っていたが、ダイエーの経営悪化に伴い全株式をプレナスに売却した。その後、プレナスが運営するほっかほっか亭は2008年5月よりほっともっととなった。
 
ローソン(LAWSON、1974年 - 2002年2月)
運営会社:ダイエーローソン(数度の社名変更の後にローソンとなる)
アメリカで創業したコンビニエンスストア。1974年から資本提携を結び1975年に1号店を進出させた。1989年にサンチェーンと統合。2001年にダイエーの経営不振を理由に三菱商事に大量の株式を売却、2002年に資本提携を終了しダイエーグループから脱退した。その後も親会社の名残か、同じく元ダイエーグループのプランタン銀座が制服を納入していたり、2015年6月30日までダイエーグループ商品券やOMCカードの取り扱いを行っていた。
 
ウェンディーズ(Wendy's、1980年5月 - 2002年12月)
運営会社:ウェンコ・ジャパン(後の日本ウェンディーズ)
アメリカのハンバーガーチェーン店。ダイエー社長の中内㓛(当時)がウェンディーズの味に感激し、日本誘致が決まったのが始まり。ダイエーの経営不振により全株式をゼンショーに売却した。ゼンショーが2009年にフランチャイズ契約を打ち切ったためウェンディーズは日本から撤退したが、2011年にはヒガ・インダストリーズと提携し日本に再進出している。
 
フォルクス(VOLKS、1970年 - 2005年2月)
運営会社:フォルクス(現在はアークミール
ステーキ・ハンバーグ専門ファミリーレストラン。中内㓛がファミリーレストラン事業の一環として開業したのが始まり。2005年にダイエーの経営不振を理由にどん(現・アークミール)に全株式を売却した。
 
ビッグボーイ(Big Boy、1977年11月 - 2002年12月)
運営会社:ビッグボーイジャパン
ステーキ・ハンバーグ専門ファミリーレストラン。ダイエーの経営不振により、2002年12月にウェンディーズと共に全株式をゼンショーに売却した。
 
ヴィクトリアステーション(Victoria Station、? - 1999年12月31日)
運営会社:ヴィクトリアステーションジャパン
アメリカ発祥のステーキ・ハンバーグ専門ファミリーレストラン。ダイエーの経営悪化により1999年12月31日を以って全店が閉鎖。会社は2001年にダイエー系のアミューズメント施設を運営するファンフィールドに吸収合併され消滅した。現在、ビッグボーイが北海道を中心に展開している「ヴィクトリアステーション」とは一切関係ない。
 
ハブ(HUB、1980年 - 2002年)
運営会社:ハブ(初代)→キャプテンクック→りきしゃまん→ハブ(2代目、ダイエーHD傘下)
英国風パブ。2002年にダイエーの経営不振により村さ来本社(フード インクルーヴ、現:ジー・テイスト)・加藤義和(加ト吉(現:テーブルマーク株式会社)元社長)・21LADYに譲渡、加ト吉の連結子会社となる。2010年にはロイヤルホールディングスが筆頭株主となる。
 
神戸らんぷ亭(Kobe-Ramptei、1993年2月 - 2005年12月)
運営会社:蔵椀(後の神戸らんぷ亭)
牛丼専門の外食チェーン店。東京・恵比寿に1号店を構え首都圏を中心に多数存在した。2005年にダイエーの経営不振を理由にミツイワに全株式を売却し、らんぷ亭の売却をもって外食事業の売却は全て完了した。一部店舗を除き2015年7月までに横浜家系ラーメン店の「壱角家」に転換され消滅した。2015年にマックグループに筆頭株主が異動し、2016年3月にガーデンに筆頭株主が再度異動。会社自体は2018年3月にガーデンに吸収合併され消滅した。
 
ドムドムハンバーガー(DOMDOM HUMBERGER、1970年2月 - 2017年6月)
運営会社:ドムドム→オレンジフードコート(現在はドムドムフードサービス
ダイエーが生み出した日本初のハンバーガーチェーン店。ダイエー店舗に多数出店していたが、ダイエーの経営不振や前述のウェンディーズへの転換などにより店舗が減少。2017年7月にレンブラントホールディングスのグループ企業であるドムドムフードサービスに全事業を売却した。
 
プチ・プランタン(petit Printemps、1981年 - 1989年)
運営会社:プチ・プランタン
婦人服・雑貨を取り扱う専門店。「株式会社オ・プランタン・ジャポン」100%出資の「株式会社プチ・プランタン」が運営していた。親会社の経営難に伴い、ダイエー出資の「株式会社ロベリア」と合併し消滅した。
 
オートワールド(AutoWorld、1981年 - 2005年9月30日)
運営会社:オートワールド(現在はオートバックスセブン他)
自動車用品等を取り扱う専門店。2005年に一部店舗をオートバックスセブンや他の企業に売却した上で運営法人は清算された。
 
メディアバム(MEDIABUM、1980年頃 - 2006年)
運営会社:ダイエー
1980年代頃から一部のダイエー店頭などで展開していたパソコン販売を強化するため、業務用パソコンのショールーム的に期間限定販売を行うブランドとして始まった。ダイエー本社が東京都港区芝に移転した際、同社の1階で販売するパソコン、周辺機器、ソフトを実演販売する「テクノ・カルチャー・センター」専門店舗ブランドとなり、パソコン教室も併設された。福岡キャナルシティなどにも同様の店舗を拡大した。1990年代には商標の「BUM」部分について係争があったが、ダイエーの商標として認められた。その後はダイエーの経営不振により、パソコンなどの電子機器はダイエーの一コーナーとして販売されることとなり、しばらくはMEDIABUMもコーナーのブランドとして一時期使用されたが徐々に使われなくなった。芝本社1階のB館エレベーターホール奥にプロ用の音楽スタジオを作り、そのスタジオ名としてMEDIABUMを転用した。ダイエーが芝本社および店舗を閉鎖するにあたり、音楽スタジオも閉鎖され、現在ではブランド名を使用していない。
 
ゼノン(ZENON、1969年5月 - 2013年8月)
運営会社:ゼノン
眼鏡店。2013年8月に全店舗を閉店し翌年2月に会社が清算された。
 
パロ(Palo、? - 2015年5月)
運営会社:ファンフィールド(現在はイオンファンタジー
ヤングアダルト向け遊戯施設。運営会社であるファンフィールドが2015年6月に「株式会社イオンファンタジー」と統合し同社のブランドとなった。
 
らんらんらんど(Ranranland、? - 2015年5月)
運営会社:ファンフィールド(現在はイオンファンタジー)
ショッピングセンター内の児童向け遊戯施設。後にパロと同様にイオンファンタジーのブランドとなったのを経て同社の「モーリーファンタジー」に転換し消滅。
 
アシーネ(ATHINE、1979年10月 - 2015年8月)
運営会社:アシーネ(現在は未来屋書店
書店。かつてはCDも取り扱っていた。ダイエー店内のみならず至る所に出店している。法人は2015年9月1日に「株式会社未来屋書店」と統合し消滅。店舗ブランドは存続されているが、店舗数は減少傾向となっている。

脚注 編集

  1. ^ 「ダイエー 子会社DS 全店閉鎖 販売低迷で 『会社清算は未定』」日経流通新聞、2000年2月29日付

関連項目 編集

外部リンク 編集