青楓チェーン
（セイフーから転送）
青楓チェーン（せいふうちぇーん）は、かつて首都圏を中心に展開していたスーパーマーケット[2]。
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都葛飾区青戸5-3-1[1][2][4][3] |
| 設立 |
創業 1949年（昭和24年）3月26日[2][4] |
| 業種 | 小売業 |
| 代表者 | 青山早次郎[1][2] |
| 資本金 | 1億1000万円[1][2] |
| 決算期 | 1月期[1][2] |
1959年（昭和34年）4月1日に[5]4店舗でボランタリーチェーンとして活動を始め[6]、1967年（昭和42年）4月時点では89店舗と日本最大の店舗数を誇るスーパーマーケットチェーンとなった[7]。 しかし、同年7月1日にボランタリーチェーン加盟35店舗を分離して、レギュラーチェーンへ業態転換した[8]。
1980年（昭和55年）2月29日にダイエーと資本・業務提携に調印して社長を派遣されて同社の傘下に入り[9]、1981年（昭和56年）3月に「株式会社セイフー」へ商号を変更した[10]。
ダイエーが食品スーパー子会社の商号を「グルメシティ」に統一して一体化するのに伴い、2006年（平成18年）3月1日に「株式会社グルメシティ関東」へ商号を変更した[3]。
歴史・概要 編集
荒物問屋の創業からスーパーマーケットのボランタリーチェーンへ 編集
1932年（昭和7年）10月に[1]青山早次郎が荒物問屋の[11]「青山商店」を創業したのが始まりである[1]。
1949年（昭和24年）3月26日に資本金50万円で「株式会社青山商店」を設立した[10]。
1958年（昭和33年）に大量仕入れ・大量販売のスーパーマーケット業態に進出したが[2]、この時点では約750店の取引先を抱える日本ではトップクラスの荒物問屋であった[6]。
1959年（昭和34年）4月1日に[5]「株式会社青楓チェーンストア」を設立して小売部門4店舗を分離し[12]、ボランタリーチェーンとして活動を始めた[6]。
1965年（昭和34年）3月17日に青戸本部が完成した[13]。
1965年（昭和40年）5月に「青山商店」と「青楓チェーンストア」が合併し、「青楓チェーンストア株式会社青山商店」となる[14]。
多角化の蹉跌から経営再建へ 編集
1967年（昭和42年）4月時点では89店舗と日本最大の店舗数を誇るスーパーマーケットチェーンとなっていた[7]。 しかし、同年7月1日にボランタリーチェーン加盟35店舗を分離して、レギュラーチェーンへ業態転換した[8]。
1969年（昭和44年）8月に「株式会社レジャースター」を設立して、レジャー部門に進出した[15]。
1970年（昭和45年）2月に「株式会社セイフーフード」を設立して[15]鮮魚部門の強化を図った[16]。 同年10月に深夜営業を開始し[17]、同月に「セイフーフード」が当社四谷店内にベーカリー「ポンテ」1号店を開設した[18]。
1971年（昭和46年）5月に永田製パンを買収し[19]、1972年（昭和47年）7月に「セイフーボンテ」を設立してインストアベーカリー部門を分離独立させた[18]。 当社のスーパーへの併設店のほかに、ベーカリー単独での出店も行い、設立から3年半ほどで20店舗を展開するようになった時点では、半数が単独での出店となっていた[18]。
1979年（昭和54年）3月に子会社の食肉加工工場を閉鎖し[17]、同年4月9日付で第一勧業銀行が副社長を送り込んで再建の支援を行った[21]。
ダイエーの傘下入りと店舗網の再編 編集
1980年（昭和55年）2月29日にダイエーと資本・業務提携に調印し、青山社長の保有する当社株式の21％をダイエーが取得して社長を派遣し、同社の傘下に入ることになった[9]。 このダイエー傘下入り時点では、当社は53店舗を展開していた[9]。
1981年（昭和56年）3月に「株式会社セイフー」へ商号を変更した[10]。
1991年（平成3年）5月に「セイフーフード株式会社」を合併して、1993年（平成5年）11月に「株式会社丸登」の営業権を取得した[10]。
1996年（平成8年）3月に「株式会社ササイ」の営業権を取得し[10]、同年9月1日にダイエーの完全子会社の食品スーパー「株式会社トウア」から4店舗の営業権を譲渡されてその運営を継承した[23]、同月に「株式会社やませ」の営業権を取得した[10]。
ヤオハンジャパンから譲受した14店舗を[24]1997年（平成9年）5月15日から同月31日に順次当社の店舗として新装開店した[25]。 うち10店舗を当社が単独で運営し、ダイエーグループでディスカウント店運営の「株式会社ハーフ・アンド・トップ」と4店舗を共同で運営する形で継承した[24]。
1998年（平成10年）12月に「株式会社東海ダイエー」へ4店舗の営業権を譲渡した[26]。 1999年（平成11年）3月に21店舗の営業権を取得し、同年に11月に9店舗の営業権を譲渡した[26]。 2000年（平成12年）5月に6店舗の営業権を譲渡した[26]。
当初は都市型食品スーパーの「セイフー」と大型食品スーパーの「グルメシティ」と業態別に店舗ブランドを分けて展開していたが[27] 、 ダイエーが食品スーパー子会社の商号を「グルメシティ」の入った商号に統一して運営体制を一体化することになった[3]。
それに伴い[3]、2006年（平成18年）3月1日に「株式会社グルメシティ関東」へ商号を変更した[3]。
年表 編集
- 1932年（昭和7年）10月[1] - 青山早次郎が荒物問屋の[11]「青山商店」を創業[1]。
- 1949年（昭和24年）3月26日 - 資本金50万円で「株式会社青山商店」を設立[10]。
- 1958年（昭和33年） - 大量仕入れ・大量販売のスーパーマーケット業態に進出[2]。
- 1959年（昭和34年）4月1日[5] - 「株式会社青楓チェーンストア」を設立して小売部門4店舗を分離[12]。
- 1965年（昭和34年）
- 1967年（昭和42年）7月1日 - ボランタリーチェーン加盟35店舗を分離し、レギュラーチェーンへ業態転換[8]。
- 1969年（昭和44年）8月 - 「株式会社レジャースター」を設立して、レジャー部門に進出[15]。
- 1970年（昭和45年）
- 1972年（昭和47年）7月 - 「株式会社セイフーボンテ」を設立し、インストアベーカリー部門を分離独立[18]。
- 1978年（昭和53年）2月 - ジャスコ（現:イオン）提携[20]。
- 1979年（昭和54年）
- 1980年（昭和55年）2月29日 - ダイエーと資本・業務提携に調印し、同社の傘下に入る[9]。
- 1981年（昭和56年）3月 - 「株式会社セイフー」へ商号を変更[10]。
- 1982年（昭和57年）
- 1991年（平成3年）5月 - 「セイフーフード株式会社」を合併[10]。
- 1993年（平成5年）11月 - 「株式会社丸登」の営業権を取得[10]。
- 1996年（平成8年）
- 1997年（平成9年）5月15日から同月31日[25] - ヤオハンジャパンから譲受した14店舗を[24]当社の店舗として新装開店[25]。
- 1998年（平成10年）12月 - 「株式会社東海ダイエー」へ4店舗の営業権を譲渡[26]。
- 1999年（平成11年）
- 2000年（平成12年）5月 - 6店舗の営業権を譲渡[26]。
- 2006年（平成18年）3月1日 - 「株式会社グルメシティ関東」へ商号を変更[3]。
かつて存在した店舗 編集
東京都 編集
足立区 編集
荒川区 編集
板橋区 編集
- 店舗面積約80m2[38]。
- 店舗面積約198m2[39]。
- 店舗面積約23m2[30]。
江戸川区 編集
- 店舗面積約997m2[33]。
大田区 編集
- 店舗面積約56m2[43]
- 店舗面積約53m2[30]。
- 店舗面積約1,175m2[33]。
葛飾区 編集
- 店舗面積約231m2[31]。
- 店舗面積約597m2[33]。
- 店舗面積約100m2[48]。
北区 編集
- 店舗面積約1,642m2[33]。
江東区 編集
- 店舗面積約90m2[50]。
品川区 編集
- 店舗面積約6m2[43]。
- 店舗面積約23m2[30]。
渋谷区 編集
新宿区 編集
- 店舗面積約231m2[39]。
- 店舗面積約660m2[57]。
- 四谷3丁目交差点わきに出店しており[58]、売り場は1階と地下1階にあった[59]。
- レストランや美容室・サウナも併設し[58]、年中無休で[58]午前11時から深夜3時まで営業していた[59]。深夜の買い物客を高所得・高級品志向と見て、商品のうち約80％を輸入品が占める輸入・高級品スーパーを標榜していた[59]。その為、仕入れ・マーチャンダイジング体制を既存店とは別に作り上げることになった[60]。夜間（午後7時から深夜3時）の売上が売り上げ全体の約60％を占める夜間主体の店舗だった[57]。
杉並区 編集
- 店舗面積約33m2[30]。
- 店舗面積約66m2[30]。
墨田区 編集
- 店舗面積約644m2[33]。
- 敷地面積約10,168m2[63]、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て塔屋1階[63]、延べ床面積約23,770m2[63]、店舗面積約4,343m2[63]（直営約店舗面積約1,260m2[63]）、駐車台数約16台[63]。
世田谷区 編集
- 店舗面積約33m2[43]。
- 店舗面積約2,552m2[33] → 約1,631m2[69]。
- ライオンズマンション太子堂（延べ床面積約9,686m2）に出店していた[69]。
- 2005年（平成17年）12月10日にダイエーの都市型食品スーパー新業態「フーディアム三軒茶屋店」として新装開店した[70][71]。
台東区 編集
中央区 編集
- 店舗面積約296m2[72]。
豊島区 編集
- 店舗面積約231m2[39]。
- 店舗面積約571m2[4]。
中野区 編集
練馬区 編集
- 店舗面積約1,243m2[4]。
文京区 編集
- 店舗面積約231m2[39]。
- 店舗面積約660m2[43]。
- 店舗面積約264m2[43]
- 店舗面積約33m2[30]。
港区 編集
- 店舗面積約2,061m2[33]。
- 店舗面積約620m2[43]。
目黒区 編集
三多摩 編集
- 店舗面積約157m2[83]。
- 店舗面積約540m2[84]。
- 店舗面積約231m2[87]。
- 店舗面積約991m2[33]。
神奈川県 編集
千葉県 編集
- 店舗面積約80m2[89]。
- 店舗面積約219m2[96]。
- 店舗面積約1,621m2[33]。
- 店舗面積約1,067m2[33]。
- 店舗面積約565m2[33]。
- 店舗面積約1,067m2[33]。
- 仲村ビルに出店していた[98]。
- 店舗面積約1,538m2[33]。
埼玉県 編集
- 店舗面積約739m2[101]。
- 店舗面積約280m2[104]。
- 店舗面積約1,975m2[4]。
- 店舗面積約835m2[33]。
- 店舗面積約1,042m2[75]。
群馬県 編集
- 店舗面積約368m2[110]。
茨城県 編集
- 店舗面積約290m2[111]。
静岡県 編集
- 店舗面積約4,135m2[26]。
- 店舗面積約2,857m2[26]。
山梨県 編集
- 店舗面積約4,727m2[26]。
過去に存在した事業所 編集
脚注 編集
出典 編集
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