トランスジャパンアルプスレース

アドベンチャーレースのひとつ

トランスジャパンアルプスレース(Trans Japan Alps Race、略称:TJAR)は、トランスジャパンアルプスレース実行委員会が主催するトレイルランニングウルトラマラソン大会、アドベンチャーレースである。2002年に第一回を開催して以降、2年に一度の開催となっている。

トランスジャパンアルプスレース
開催地 富山県岐阜県長野県静岡県
開催時期 8月(隔年)
種類 トレイルランニング
距離 415km
(累積標高差 約27,000m)
創立 2002年
公式サイト www.tjar.jp

大会要項 編集

コンセプト 編集

本大会はトレイルランニングの大会と捉えられがちだが、実際はランニングよりも登山の要素を重視しており、参加選手には可能な限りサポート・エイドを受けない自己完結した登山が求められている。大会主催者は2022年大会要項で大会のコンセプトを次のように述べている[1]

大会創始者「岩瀬幹生」が夢みた3つのアルプスを繋いで日本横断。これを仲間と競ってみたい。そのスタイルは多くの助け(サポート・エイド)を受けてのチャレンジではなく自らの力で走破する事を目指しています。限りなく自己完結したスタイル。山岳、気象、装備、体調管理面の知識、経験など非常に高いレベルを求めます。トレイルランニングをイメージする人も多いですが考え方のベースはランニングではなく登山そのものです。なんらかの事故、トラブルが起きても自己対応となります。まずは余裕を持って山で生活、行動できること。この資質を見極めるため参加要件として厳しい条件をつけました。趣旨を理解したうえでのチャレンジをお待ちしております。

コース 編集

 
コースで最難所の北アルプス剱岳から別山の下り
 
コースで最高所の南アルプスの標高3,120 mの赤石岳

日本海側の富山湾から日本アルプス北アルプス中央アルプス南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを、8日間以内に、交通機関を一切使わずに自分の足で走るか歩いて走破する競技である[1]

全行程は距離415km、累積標高差26,662m[2]、平均傾斜6.4%であり、国際的なトレイルレースのもっとも過酷な部類のCategory ALに相当し[3]、時には選手が極度の疲労から幻覚や幻聴の中で競技を行うなど、大会の過酷さが度々メディアで特筆されている[4]。海外で最も過酷なウルトラマラソン・トレイルレースのひとつといわれる[5]ウェスタンステイツ・エンデュランスラン(160kmを24時間以内、登りで5500m)と比べてもその2.6倍の距離を走るという過酷さである。コースは平均的なハイカーのペースで約33日かかる距離で[注 1]、参加者はこのコースを約5日から8日で走破する。

スタート地点とゴール地点は海抜0メートル、最高所は南アルプスの赤石岳標高3,120メートル)[6]。2022年大会では必ず通過しなければならないチェックポイントが30か所あり、そのうち5か所は規定日時までに到着できなかった時点でリタイアとなる関門である[1]。チェックポイント間のコース設定は選手の任意であるが、通常は山岳地帯は各アルプスの一般登山道を通り、平地では県道国道などの一般道路を通る。最初の山岳区間にあるチェックポイントの剱岳へ至る早月尾根は日本で有数の標高差がある登山道である。剱岳から前剱岳への下りは、本コースでの最難所の岩場となっている。南アルプスに入山する直前のチェックポイント【市野瀬】に限っては食糧や装備品等のデポが可能で、宅配便サイズ120以内の段ボールに事前に収めた食料や装備品などを補給・交換したり、通過済み区間の地図や破損した靴などの不要となった装備品を返送することができる[1]

2022年大会での30か所のチェックポイントとそのうち5か所の関門の到着規定時間を記す。2022年大会は8月7日0時にスタートし、以下に【括弧】で表示した上高地に同月9日8時、市野瀬に同月11日12時、三伏峠に同月12日17時、井川オートキャンプ場に同月14日4時、ゴールの大浜海岸に同月14日24時までに到着しなかった場合にはリタイアとなった[1]

早月川河口(スタート) - 馬場島 - 剱岳 - 立山 (大汝山) - 五色ヶ原 - 薬師岳 - 太郎平小屋 - 黒部五郎小舎 - 双六小屋 - 槍ヶ岳山荘 - 【上高地】 - 奈川渡ダム - 境峠 - 薮原駅 - 旧木曽駒高原スキー場 - 木曽駒ケ岳 - 空木岳 - 駒ケ根高原 - 【市野瀬】 - 仙丈ヶ岳 - 塩見岳 - 【三伏峠】 - 荒川岳 (前岳) - 赤石岳 - 聖岳 - 茶臼小屋 - 【井川オートキャンプ場】 - 井川ダム - 富士見峠 - 静岡駅 - 【大浜海岸】(ゴール)[1]

ルール 編集

選手が可能な限り自己完結で山岳地帯を走破することを重視しつつ、安全性や自然環境保護にも配慮する必要があるため、大会主催者は選手が厳守すべき様々なルールを設定している。自己完結を重視する観点から、山小屋・避難小屋・旅館温泉施設・商店・民家等での宿泊や仮眠は禁止で、山岳区間においてはキャンプ指定地でテントツェルト泊を行う事が定められている。ただし緊急時ビバークはキャンプ指定地以外の屋外でも可能で、や動物による生命の危機時のみはあくまでも一時避難として山小屋や避難小屋の利用が許可されている。また2020年大会からは山小屋での水以外の飲食物の購入と食事サービスの利用が禁止されているため、選手は山岳区間での食料を全て自分で背負っていかなければならないが、市街地では飲食店での食事やコンビニエンスストアスーパーマーケットでの食糧調達や温泉施設での入浴が許可されている。選手は山小屋でのキャンプ受付や水の購入(山小屋利用は5時から18時に限定)や、市街地での食事や買い物や入浴が済んだ後は速やかに屋外に退出しなければならない。さらにサポーターとの飲食物や装備品の受け渡しやサポーターによるマッサージ禁止、医療スタッフによる手当て禁止(手当てを受けたら自己対応不能としてリタイア)などが定められている[1]

選手と他者への安全性の観点からは、3,000m級の日本アルプスで3泊までのビバークに耐えうる必携装備品の常時携帯(2022年大会は防寒具GPS端末など28項目)、剱岳・立山・槍ヶ岳の登山道の一部区間での走行禁止、夜間とトンネル進入時の後方赤色点滅灯の使用などが定められている[1]

自然環境保護の観点からは、登山道のショートカットとゴミ捨ての禁止、屋外での用便時の携帯トイレの使用とストック使用時の石突への脱落防止措置済みのストップキャップの装着などが定められている[1]

大会主催者は、選手がチェックポイントを通過しなかったり関門の規定時間に間に合わなかった場合に加えて、ルール違反が確認された場合や、健康状態の悪化(コース保持不可能、転倒多数、判断能力低下、低体温症など)から競技続行不可能と判断した場合には、選手を強制リタイア(失格)処分にする権限を持つ。各山岳区間には、過去大会の完走者や大会参加に応募しながら抽選から漏れた人から選抜された複数名のスイーパーが配置され、最後尾の選手などの健康状態を監視する[1]

参加要件 編集

参加要件には厳しい条件が付けられており、70km以上のトレイルランニング大会を完走している事、標高2,000m以上で10泊以上のキャンプ経験がある事、コースタイム20時間以上を2日間連続行動する中で標高2,000m以上(北海道では1,500m以上)に位置する主催者が指定したキャンプ指定地において4泊以上のビバークスタイルでのキャンプ経験を証明する写真を提出可能な事、1日にコースタイム25時間以上の山岳トレイルコースをコースタイムの60%以下のタイムで走りきれる体力と全身持久力を有する事、フルマラソンを3時間20分以内もしくは100kmマラソンを10時間30分以内に完走した記録を持つ事、消防署の上級救命講習日本赤十字社の救急員養成講習もしくは野外災害救急法の有効期限内である修了証明書の提出、心身ともに異常がない事を証明する医師人間ドックの証明書の提出、配偶者または一親等以内の成人親族の承諾書(例外規定有り)の提出などをすべて満たす事が最低条件にあげられており、それらの条件を満たした応募者から、最終的に選考会(筆記試験と山岳での実技試験)を経て審査により、より要件の内容が充実し入念に準備や訓練を積み重ねてきたものが選抜され、それでも定員を超えた場合は抽選で参加者を決定する[1]

参加要件には上記の通り、主催者が指定したキャンプ指定地での4泊以上のビバークスタイルでのキャンプ経験を証明する写真が提出できる事、消防署の上級救命講習、日本赤十字社の救急員養成講習もしくは野外災害救急法の有効期限内である修了証明書の提出ができる事などがあり、さらに日本語で通常の会話と読み書きができる事という要件もあり、いかなる優勝・入賞賞金も出ないこともあって、2022年大会時点で外国人選手が本大会に参加したことはない。

大会中止・中断・コース変更基準 編集

2022年大会においては、安全性の観点から主催者は以下の事由で大会の開催と継続が困難であると判断した場合には、大会の中止、大会途中の中断、コースの変更をする権限を持つ。なお大会開催日を延期することは無い[7]

  • 非常事態宣言及び緊急事態宣言等の大規模な規制があった場合。
  • コース上の地方自治体からの中止要請があった場合。
  • 大会実施中に選手、スタッフ、関係者の新型コロナウイルスの感染が確認された時。
  • コース上に関わる特別警報が発表された時
  • コース途中における崖崩れ、落石など選手の安全を確保できないと判断される場合。
  • 山岳気象予報専門ウェブサービスのヤマテンの「大荒れ情報」発令時。
  • ヤマテン予報1日4回(6時間間隔)発表のうち、平均風速25m/s以上が2回以上(12時間継続)で想定される場合。

新型コロナウイルスの蔓延の影響により2021年に実施された2020年大会では、大会中にヤマテンの「大荒れ情報」発令とヤマテン予報において「平均風速25m/s以上が12時間継続」が想定される場合に該当し、多くの選手が風雨を遮ることができない槍ヶ岳の西鎌尾根に差し掛かる局面だったため、大会途中の2日目に中止となった。大会の基本方針では、自己責任・自己完結の観点から悪天候時の進退の判断は選手が自主的にするものとしているが、過去の大会からの教訓で「TJARという特殊な環境」「制限時間があるレースという環境」から競技続行を強行する選手が出てくる恐れがあり、多くの選手が西鎌尾根に差し掛かるという局面であったため一律の大会中止となった[7]

大会履歴 編集

各大会の概要 編集

大会履歴
回数 開催年 参加者数 完走者数 優勝者 優勝タイム 備考
1 2002年 4名 1名 岩瀬幹生 7日05時間07分
2 2004年[8] 9名 6名 田中正人 6日02時間00分 大会初の女性完走者(記録7日間3時間55分で準優勝の間瀬ちがや)
3 2006年 6名 2名 間瀬ちがや 7日10時間48分 大会初の女性優勝
4 2008年[9] 20名 15名 田中正人 5日10時間32分 大会初の2回優勝
5 2010年 23名 15名 望月将悟 5日05時間22分
6 2012年[10][11][注 2] 28名 18名 望月将悟 5日06時間24分 大会初の2連覇
7 2014年 30名 15名 望月将悟 5日12時間57分 大会初の3回優勝と3連覇
台風の影響で制限時間が3時間延長された
8 2016年 29名 25名 望月将悟 4日23時間52分 大会初の4回優勝と4連覇(最新の大会最多優勝記録
9 2018年 30名 27名 垣内康介 6日01時間22分
10 2021年 30名 中止(2日目) 2020年に実施予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期[12]。「2020」の名称のまま2021年に開催したが、天候悪化のため2日目に中止し全員下山した[13]
11 2022年 30名 20名 土井陵 4日17時間33分 最新の大会最速記録

各大会の最終結果 編集

第1回大会(2002年)[14]
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 岩瀬 幹生 7日間05時間07分 大会創設者
- 加藤 幸光 (上高地)
- 小野 雄司 (市野瀬)
- 鈴木 伸弘 (三伏峠)
- 中野 善人 (剱岳までのスポット参戦)
第2回大会(2004年)[14]
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 田中 正人 36 6日02時間00分 初優勝
2 間瀬 ちがや 38 7日03時間55分 初の女性完走者
3 岩瀬 幹生 49 7日04時間48分
4 飯島 浩 35 7日14時間30分
5 駒井 研二 30 7日15時間00分
6 塚田 聖次 7日16時間00分
- 加藤 幸光 DNF(8日06時間00分)
- 高橋 香 DNF(井川)


第3回大会(2006年)[14]
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 間瀬 ちがや 40 7日10時間48分 初優勝、初の女性優勝
2 高橋 香 39 7日19時間25分 [注 3]
- 飯島 浩 37 DNF(木曽駒高原スキー場)
- 田中 正人 38 DNF(木曽駒高原スキー場)
- 岩瀬 幹生 51 DNF(駒ヶ根高原/菅の台)
- 岩崎 勉 39 DNF(駒ヶ根高原/菅の台)


第4回大会(2008年)
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 4 田中 正人 40 5日10時間32分 2度目の優勝、大会新記録   
2 15 紺野 裕一 33 5日18時間20分
3 9 駒井 研二 34 6日07時間57分  
4 21 飴本 義一 42 6日14時間35分  
5 3 間瀬 ちがや 41 6日21時間11分
6 13 田中 陽希 24 6日22時間55分  
7 19 須田 忠明 39 7日10時間42分  
8 2 飯島 浩 39 7日14時間21分  
8 7 岩瀬 幹生 53 7日14時間21分  
10 25 星野 緑 34 7日15時間31分 2人目の女性完走者
11 23 鈴木 基 44 7日15時間46分  
12 20 湯川 朋彦 41 7日17時間25分  
12 14 西岡 利泰 26 7日17時間25分  
14 16 宮崎 崇徳 34 7日20時間11分  
15 12 山北 道智 21 7日22時間35分 最年少完走
- 24 伊藤 奈緒 31 DNF(畑薙第一ダム)
- 22 実井 孝明 43 DNF(仙丈岳)
- 26 平井 小夜子 45 DNF(駒ヶ根高原/菅の台)
- 18 宮下 晋 36 DNF(宝剣岳)
- 8 加藤 幸光 54 DNF(上高地)
- 17 志村 郷 35 DNS
第5回大会(2010年)
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 望月 将悟 32 5日間05時間22分 初優勝、大会新記録
2 紺野 裕一 35 5日間11時間58分
3 駒井 研二 36 5日間23時間20分
4 間瀬 ちがや 43 6日間17時間48分
5 船橋 智 31 6日間17時間55分
6 飯島 浩 41 6日間22時間22分
7 泉 直人 46 6日間23時間41分
8 宮下 晋 38 7日間04時間56分
9 井上 智司 41 7日間12時間48分
10 奥野 博士 37 7日間13時間17分
11 星野 緑 36 7日間17時間24分
12 大西 靖之 41 7日間18時間41分
13 志村 郷 37 7日間22時間49分
13 木村 正文 42 7日間22時間49分
15 横内 忠之 44 7日間23時間21分
- 森本 泰介 35 DNF(畑薙第一ダム)
- 四俣 徹 35 DNF(畑薙第一ダム)
- 宮崎 崇徳 36 DNF(三伏峠)
- 平井 小夜子 48 DNF(三峰岳)
- 石田 賢生 33 DNF(仙丈ヶ岳)
- 田中 尚樹 35 DNF(藪原駅)
- 鈴木 基 46 DNF(上高地)
- 湯川 朋彦 43 DNF(一ノ越)
第6回大会(2012年)[15]
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 7 望月 将悟 34 5日間06時間24分 2連覇
2 4 阪田 啓一郎 32 5日間18時間42分
3 19 木村 正文 44 5日間20時間49分
4 2 小野 雅弘 31 6日間05時間50分
5 5 船橋 智 33 6日間14時間47分
6 23 北野 聡 45 6日間20時間27分
7 15 宮下 晋 40 6日間23時間25分
8 24 飴本 義一 46 6日間23時間43分
9 12 小畑 剣士 39 7日間11時間39分
10 13 奥野 博士 39 7日間12時間54分
10 17 大西 靖之 43 7日間12時間54分
12 26 梅澤 功 47 7日間13時間45分
13 18 飯島 浩 43 7日間16時間53分
14 1 松浦 和弘 30 7日間17時間27分
15 3 東山 高志 31 7日間18時間00分
16 9 田中 尚樹 37 7日間18時間13分
17 6 福山 智之 33 7日間21時間53分
18 11 宮崎 崇徳 38 7日間23時間28分
- 21 畠山 洋祐 45 DNF(7日間19時間33分)
- 20 岩崎 勉 45 DNF(8日間23時間23分 畑薙CP) 畑薙CPでタイムアウトになるも走り続けゴールの大浜海岸に到達[16]
- 8 石田 賢生 35 DNF(赤石岳分岐)
- 28 平井 小夜子 50 DNF(百間洞)
- 22 湯川 朋彦 45 DNF(市野瀬CP)
- 16 宮林 勝 41 DNF(沢渡)
- 25 田村 聡 47 DNF(河童橋)
- 14 良本 卓也 39 DNF(槍岳山荘CP)
- 27 町田 吉広 49 DNF(双六小屋CP)
- 10 森本 泰介 37 DNF(ミラージュランド )
第7回大会(2014年)
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 12 望月 将悟 36 5日間12時間57分 3連覇
2 26 飴本 義一 48 6日間05時間06分
3 10 船橋 智 35 6日間06時間54分
4 7 阪田 啓一郎 34 6日間16時間47分
5 14 石田 賢生 37 6日間16時間47分
6 1 松浦 和弘 31 6日間21時間04分
7 22 大西 靖之 44 6日間21時間04分
8 3 朽見 太郎 32 7日間02時間36分
9 8 大原 倫 34 7日間15時間18分
10 18 紺野 裕一 39 7日間19時間20分
11 19 西田 由香里 40 7日間22時間12分 3人目の女性完走者[17]
12 13 雨宮 浩樹 36 7日間23時間06分
13 5 米田 英昭 33 7日間23時間14分
14 4 佐幸 直也 32 8日間02時間04分 台風により延長された制限時間(8日間03時間00分)以内にゴール
15 6 柏木 寛之 33 8日間02時間32分 台風により延長された制限時間(8日間03時間00分)以内にゴール
- 9 仙波 憲人 35 DNF(7日間20時間13分 富士見峠付近)
- 17 田中 尚樹 39 DNF(7日間07時間00分 井川CP付近)
- 15 阿部 岳史 38 DNF(6日間13時間50分 大日影山)
- 30 平井 小夜子 51 DNF(6日間11時間50分 三伏峠CP)
- 2 江口 航平 32 DNF(5日間19時間45分 三伏峠CP)
- 16 山本 寛人 38 DNF(5日間08時間10分 野呂川越)
- 28 中村 雅美 50 DNF(4日間03時間48分 中ア池山)
- 25 湯川 朋彦 47 DNF(2日間18時間10分 沢渡)
- 24 岩崎 勉 47 DNF(2日間11時間31分 西鎌尾根) 運営からの要請を受けて救援者支援のため西鎌尾根でレース離脱[16]
- 27 千原 昇 49 DNF(2日間09時間37分 三俣山荘)
- 23 飯島 浩 45 DNF(2日間09時間18分 双六小屋)
- 11 福山 智之 35 DNF(2日間04時間35分 双六小屋)
- 20 笹岡 誠 40 DNF(1日間06時間11分 室堂)
- 21 石川 晃 41 DNF(0日間18時間20分 一ノ越山荘)
- 29 町田 吉広 51 DNF(0日間16時間15分 一ノ越山荘)
第8回大会(2016年)
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 13 望月 将悟 38 4日間23時間52分 4連覇、大会新記録
2 21 紺野 裕一 41 5日間07時間21分
3 9 渡辺 祥 36 5日間10時間52分
4 17 石田 賢生 39 5日間14時間49分
5 12 船橋 智 37 5日間20時間24分
6 25 新藤 衛 48 5日間23時間31分
7 1 斉藤 聡之 32 6日間05時間05分
8 27 北野 聡 49 6日間05時間09分
9 10 大原 倫 36 6日間08時間46分
10 14 雨宮 浩樹 39 6日間09時間48分
11 6 佐幸 直也 35 6日間15時間00分
12 7 米田 英昭 35 6日間19時間09分
13 8 柏木 寛之 36 6日間20時間56分
14 3 松浦 和弘 34 6日間22時間21分
15 22 男澤 博樹 43 6日間22時間54分
16 4 江口 航平 34 6日間23時間32分
17 16 桑山 史郎 39 6日間23時間50分
18 2 吉藤 剛 33 7時間09時間54分
19 11 仙波 憲人 37 7日間10時間39分
20 20 田中 尚樹 41 7日間14時間13分
21 26 岩崎 勉 49 7日間17時間48分
22 28 岡田 泰三 52 7日間19時間56分
23 15 栗原 葉子 39 7日間23時間35分 4人目の女性完走者
24 19 恵川 裕行 40 7日間23時間35分
25 24 内山 雄介 45 7日間23時間44分
- 29 竹内 雅昭 56 DNF(7日間04時間00分 畑薙ダム付近)
- 18 村上 貴洋 39 DNF(6日間16時間19分 聖平小屋手前)
- 5 朽見 太郎 34 DNF(4日間09時間24分 三伏峠の先)
- 23 玉置 千春 43 DNF(3日間03時間31分 双六小屋)
第9回大会(2018年)[18][19]
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 13 垣内 康介 39 6日間01時間22分 初優勝
2 15 船橋 智 39 6日間06時間37分
3 17 近内 京太 40 6日間08時間11分
4 4 江口 航平 36 6日間09時間56分
5 5 佐幸 直也 37 6日間09時間56分
6 3 吉藤 剛 35 6日間12時間17分
7 18 望月 将悟 40 6日間16時間07分 4連覇後の挑戦として自主的に全食料をスタートから携行し途中無補給で完走[20]
8 1 鹿野 楓大 28 7日間04時間23分
9 25 有吉 俊博 47 7日間09時間27分
10 20 石田 賢生 41 7日間10時間01分
11 22 男澤 博樹 45 7日間10時間15分
12 11 阿部 公一 38 7日間11時間46分
13 8 片野 大輔 37 7日間12時間12分
14 27 高島 紳介 52 7日間12時間40分
15 19 雨宮 浩樹 40 7日間13時間41分
16 9 柏木 寛之 38 7日間16時間43分
17 28 古澤 法之 53 7日間17時間10分
18 6 星加 博之 37 7日間17時間52分
19 23 高田 全希 45 7日間19時間04分
20 29 岡田 泰三 54 7日間20時間25分
21 12 原 一平 38 7日間21時間47分
22 16 福山 智之 39 7日間21時間53分
23 10 及川 太郎 38 7日間22時間17分
23 30 竹内 雅昭 58 7日間22時間17分 最年長完走
25 14 大坪 穂高 39 7日間23時間15分
26 7 中野 洋平 37 7日間23時間51分
27 2 細田 典匡 34 7日間23時間58分
- 24 秋元 恒郎 45 DNF(6日間22時間15分 茶臼小屋CP)
- 21 前田 圭紀 42 DNF(5日間19時間19分 仙丈ヶ岳)
- 26 岩崎 勉 51 DNF(5日間12時間00分 市野瀬CP)


第10回大会(2021年)悪天候のため大会2日目に中止し大会不成立
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 野寄 真史 32 -
2 貝瀬 淳 34 -
3 大畑 匡孝 40 -
4 河田 英樹 37 -
5 土井 陵 39 -
6 青谷 康一 40 -
7 星加 博之 40 -
8 林田 裕介 40 -
9 中野 洋平 40 -
10 片野 大輔 40 -
11 原 一平 42 -
12 横井 秀輔 41 -
13 垣内 康介 42 -
14 中川 喜智 42 -
15 高岸 史朗 42 -
16 馬場 誠 42 -
17 山田 敏彦 42 -
18 土屋 雅之 43 -
19 伊丹 丹啓 43 -
20 沼田 哲臣 44 -
21 前田 圭紀 45 -
22 今崎 治男 45 -
23 井出 善啓 45 -
24 池田 征寛 46 -
25 松本 貴宏 49 -
26 内田 憲匡 50 -
27 入江 克典 50 -
28 坪井 伸一 53 -
29 高島 伸介 55 -
30 古澤 法之 56 -


第11回大会(2022年)[21]
順位 ゼッケン 氏名 年齢 タイム/結果 備考
1 12 土井 陵 40 4日間17時間33分 初優勝、大会新記録
2 14 木村 直正 41 5日間14時間07分
3 1 石尾 和貴 33 5日間17時間51分
4 21 望月 将悟 44 5日間18時間37分
5 19 馬場 誠 43 5日間22時間51分
6 6 貝瀬 淳 35 6日間00時間40分
7 2 野寄 真史 33 6日間01時間09分
8 5 牧野 高大 35 6日間02時間36分
9 8 大畑 匡孝 37 6日間05時間24分
10 15 林田 裕介 41 6日間11時間58分
11 23 井出 善啓 46 6日間17時間11分
12 27 駿谷 明宏 54 6日間21時間41分
13 3 保田 直宏 33 6日間21時間53分
14 7 佐藤 崇樹 35 6日間23時間48分
15 4 佐合 要 35 7日間05時間03分
16 22 今崎 治男 46 7日間07時間37分
17 13 関 淳志 41 7日間15時間16分
17 17 横井 秀輔 42 7日間15時間16分
19 18 中島 裕訓 42 7日間18時03分
20 20 吉川 賢一 44 7日間21時24分
- 29 井嶋 健一 59 DNF(上河内岳)
- 11 野田 憲伍 38 DNF(荒川小屋)
- 16 久保 和範 41 DNF(荒川小屋)
- 24 三上 満 50 DNF(荒川岳手前)
- 25 松本 貴宏 50 DNF(三伏峠)
- 28 稲崎 謙一郎 54 DNF(三伏峠)
- 10 河田 英樹 38 DNF(野呂川越)
- 26 坪井 伸一 54 DNF(駒ヶ根)
- 9 西田 敦洋 37 DNF(中央アルプス頂上山荘)
- 30 竹内 雅昭 62 DNF(双六小屋)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ ハイキングの標準ペース計算式(時速3.2km、登り300mで一時間、下り300mで30分を追加、一日八時間)から計算。(計算式はBackpacker magazine, 2014 January, p54のものを使用)
  2. ^ 2012大会の様子は、NHKのテレビ番組NHKスペシャル(トランス・ジャパン・アルプス・レース)などで放送された
  3. ^ 翌年2007年5月に奥多摩でのレース中に急逝、享年40。第4回以降、現在でも使われている大浜海岸に設置されるゴールゲートは高橋の両親から寄贈されたものである。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k Trans Japan Alps Race 2022 大会要項
  2. ^ Trail Running magazine No.11 (トレイルランニングマガジン) p7
  3. ^ http://www.runnersworld.co.uk/general/60-second-guide-fell-running/3311.html
  4. ^ 日本一過酷な山岳レースTJARで、絶対王者の消防士が挑む「無補給」。 Number 2018年8月12日
  5. ^ Ultramarathon Man: Confessions of an All-Night Runner Paperback by Dean Karnazes (Author)
  6. ^ 『日本アルプス総図』昭文社山と高原地図2012年版〉、2012年3月16日。ISBN 978-4398758323 
  7. ^ a b TJAR2020 中止に至った経緯と今後について TJAR 2021年8月13日
  8. ^ 連載「TJAR2014 - 30人の勇者たち」 Vol.4 2002年(第1回)~2012年(第6回)のTJARを振り返る
  9. ^ 【実行委員会】TJAR 2008 結果報告
  10. ^ NHKスペシャル 激走!日本アルプス大縦断 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  11. ^ トランス・ジャパン・アルプス・レース”. NHK (2012年10月13日). 2012年10月28日閲覧。
  12. ^ TJAR2020の今後について”. TJAR. 2022年2月26日閲覧。
  13. ^ TJAR2020 中止に至った経緯と今後について”. TJAR. 2022年2月26日閲覧。
  14. ^ a b c Mtsnサイト 連載「TJAR2014 - 30人の勇者たち」 Vol.4 2002年(第1回)~2012年(第6回)のTJARを振り返る
  15. ^ トランスジャパンアルプスレース2012 最終結果
  16. ^ a b TJAR写真集外伝・高橋香と岩崎勉の熱走 森山編集所
  17. ^ 2019年2月逝去、享年44。TJAR公式サイト 西田由香里さんの訃報に際して
  18. ^ TJAR2018 リザルトの訂正とお詫び
  19. ^ TJAR2018 リザルト
  20. ^ 体重2.8kg減、ザック重量5.1kg減。TJAR「無補給」の末に見えたもの。 Number 2018年8月25日
  21. ^ TJAR2022 リザルト

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集