メインメニューを開く

人物・経歴編集

小学生の頃から漠然と「俳優になりたい」と思っており、1981年琉球大学に在学中、沖縄ジャンジャンにて演劇実験室「観客席」へ入団する。大学卒業後は就職してセールスマンをしていたが、1985年に転職して上京後、俳優への道を諦められず仕事を辞めていくつかの劇団を渡り歩いた。そして友人に勧められたのもあり、1988年テアトル・エコー附属養成所へ入所する。1990年4月からはテアトル・エコーに研究生として所属。1994年4月に準劇団員昇格、2000年4月に劇団員に昇格する。現在は舞台声優を中心に活動を行っている。2019年2月27日からは、北九州市観光大使を務めている[4]

声優としては、1993年に『聖者の眠る街』の吹き替えでデビューする[5]。しばらくは洋画の吹き替えでの活動が主だったが、2006年に出演の『姫様ご用心』以降はアニメにも多く出演している。

青年から老人まで幅広くこなす。『ボードウォーク・エンパイア』のナッキー・トンプソン役では二枚目、『ホワイトカラー』のモジー役では三枚目、『結界師』の繁守では老け役も演じている。他にも『シュガーラッシュ』のキャンディー大王、『フィニアスとファーブ』のドゥーフェンシュマーツのようなコミカルな悪役キャラや『ジェイクとネバーランドのかいぞくたち』ではフック船長の相棒スミーを演じるなど、演技の幅は広い。因みに本人曰く「チビ、ハゲ、小動物、エイリアン」の役を演じることが多いとのこと。

劇団の先輩である二見忠男に顔が似ているため、舞台で古い芝居をする際は二見の役を継承している[6]。声質については、同じく劇団の先輩である山田康雄と似ている部分があり、吹き替えで山田の代役や後任を行うことが多い(下記)。

スター・ウォーズ 反乱者たち』以降、死去した永井一郎の後任としてヨーダ役を担当しており、『キングダム ハーツIII』では肝付兼太に代わってジミニー・クリケット役を担当している。また、青野武の役を引き継ぐこともある。

エピソード編集

山田康雄・イーストウッド関連編集

2009年に『夕陽コレクターズBOX』が発売し、『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』の2作品において、当時カットされた日本語吹き替えの追加収録が行うこととなったが、クリント・イーストウッドの専属声優であった山田康雄が逝去しているため、代役として多田野が追加収録部分でイーストウッドの声を担当することとなった[7]

多田野が代役に選ばれた理由は、多田野が担当したアニメ『姫様ご用心』のレスリーの声を聞いて、発売元である20世紀フォックスの担当者が「山田に雰囲気が似ている」「(山田の代表作である)ルパン三世のような口調」と評したため、一発で「多田野さんにお願いしたい」ということになり依頼したという。多田野本人は、なぜ自分が選ばれたのかをインタビューで言及されるまで知らなかったため、理由を知った際には「なるほど、ありがとうございます(笑)」と話している[7]

この追加収録で多田野は、イーストウッドの声を演じるのは夢であり「心底うれしい。演じたくてしょうがなかった」と公言している。また、このイーストウッドの吹き替えを行うにあたり、「イーストウッドを演じることは、山田さんを演じるということ。山田さんが持っている雰囲気をどうやって出すか、近づけるか…」ということを考え、彼の声を持っている色気やガンマンという設定に気をつけて演じるため、『夕陽のガンマン』を朝から晩まで見ていた[7]。一方で弊害もあったといい、本番を数日後に控えた舞台稽古で、「演技が山田さんの真似のようになってしまい、共演者からのダメ出しが凄かった」と語っている[7]

本人は昔からイーストウッドが好きで、彼の主演作をいつも見ていたほどでもある。特に、『荒野の用心棒』『マンハッタン無宿』『戦略大作戦』『ダーティハリー』『ガントレット』の5作品は好きだと公言している。また、演じたい俳優として「スティーブ・ブシェミピーター・フォンダなどもいろいろあるが、特にイーストウッドの声は今後も担当してみたい」と語ったこともある[7]

上記の追加収録以降、2009年に発売された『イージー・ライダー』のBlu-ray Discや、2012年に放送された『ダーティ・ハリーシリーズ』など、地上波放送時にカットされていた部分を、山田の代役として多田野が担当することが増えている。

2012年にはアニメ映画『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝』で、山田の持ち役であったグレアム・チャップマンの吹き替えを引き継いだ。そして、2017年に放送された『白い肌の異常な夜』のイマジカBS新録版では、初めてイーストウッドの全編吹き替えを担当した。その後の「運び屋」ではイーストウッド主演新作映画初の全編吹き替えを担当した。

山田は劇団の先輩にあたるが、1990年に多田野が劇団の研究生になった時点では既に舞台に立っておらず、共演はなかった。但し、毎年末に1度劇団員全員が揃う「総会」では山田と一緒になった際、「一人で強烈な印象があった」と語っている。また、「これでみんなで飲んでくれ」と言って札束で飲み代を進呈するなど、「豪気な人だった」とも語っている[7]

『運び屋』は多田野にとって初となる、山田が吹き替えに全く関わっていないイーストウッド主演映画の吹き替えであるが、多田野はあくまでも「100%山田さんリスペクトで演じています」と語り、吹き替えについては「活き活きしている頃のイーストウッドよりも、(本作での)年齢を重ねたイーストウッドの方がやりやすかったです」と話している。また、「山田さんの代役として参加した追加収録の方が、よっぽど辛いです」とも話している[8]

ナイアガラ関連編集

2013年(平成25年)に公開された早川千絵監督の実写映画『ナイアガラ』に出演。公開初日の舞台挨拶には多田野も登場した。『ナイアガラ』は多方面で評価され、2014年にはバッファロー・ナイアガラ国際映画祭短編部門ノミネート、ソウル女性国際映画祭アジア短編映画コンペ部門グランプリ受賞、ウラジオストク国際映画祭において国際映画批評家連盟賞を受賞、第36回PFFアワード入選、カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門にもノミネートされた。

Twitter関連編集

2014年(平成26年)8月8日ディズニー・チャンネルにて放送された『フィニアスとファーブ』の特別番組『フィニアスとファーブの35時間テレビ カモノグルメ博覧会』に謎のカモノグルメ評論家として顔出し出演した際、サプライズともいえる多田野の登場に驚いたファンたちがTwitterに一斉に書き込んだ結果、「多田野さん」というワードがトレンド入りを果たした。これを受けて多田野本人はTwitterに喜びの旨を綴ったツイートを残した。

出演編集

太字はメインキャラクター。

テレビドラマ編集

映画編集

  • ナイアガラ(2013年) - 刑務官 役

舞台編集

  • 九島亮「RANDOM」(1986年スペース・DEN)
  • 大橋秀樹「パッセンジャー」(1987年池袋アート・スポット・フリーク)
  • 大橋秀樹「情熱の花」(1987年スタジオ赤坂プレイBOX)
  • スラップスティック バンガード システムVOL7(1988年スタジオ赤坂プレイBOX)
  • T・ワイルダー「楽しき旅路」(1988年テアトル・エコー付属養成所)
  • 太宰治「カチカチ山」(1989年テアトル・エコー付属養成所)
  • 菊池寛「父帰る」(1989年テアトル・エコー付属養成所)
  • チェーホフ「家庭争議」(1989年テアトル・エコー付属養成所)
  • N・サイモン「名医先生」(1990年テアトル・エコー付属養成所)
  • 川和孝「河童譚」(1990年テアトル・エコー付属養成所)
  • ジャン・ベルナール・リュック「恋の冷凍保存」(1990年テアトル・エコー旧劇場)
  • 岡本蛍「匿名シネマ」(1991年テアトル・エコー旧劇場)
  • 桐生祐狩「ピンクレインの娘」(1991年テアトル・エコー旧劇場)
  • N・サイモン「おかしな二人 女性版」(1992年銀座みゆき館劇場)
  • 井上ひさし「表裏源内蛙合戦」(1992年テアトル・エコー)
  • F・ダンロップ、ジム・デール「スカピーノ」(1992年テアトル・エコー)
  • 松田環「ドラキュラ」(1993年テアトル・エコー)
  • N・サイモン「映画に出たい!」(1993年銀座小劇場)
  • 小川未玲「深く眠ろう死の手前ぐらいまで」(1996年テアトル・エコー)
  • 小川未玲「お勝手の姫」(1998年テアトル・エコー)
  • N・サイモン「サンシャイン・ボーイズ」(1998年紀伊國屋サザンシアター)
  • マルセル・エーメ「他人の首」(1999年テアトル・エコー)
  • N・サイモン「23階の笑い」(1999年紀伊國屋サザンシアター)
  • 氷室冴子「ざ・ちぇんじ!」(2000年紀伊國屋サザンシアター)
  • チェーホフ「くしゃみ」(2002年新国立劇場)
  • キノトール「青年がみな死ぬ時」(2002年テアトル・エコー)
  • 小川未玲「ちゃんとした道」(2003年テアトル・エコー)
  • 野田治彦「屋上桟敷の人々」(2003年テアトル・エコー)
  • A・エイクボーン「ドアをあけると…」(2003年紀伊國屋サザンシアター)
  • ジョン・マレー、アレン・ボレッツ「ルームサービス」(2008年 地方公演)
  • ロベール・トマ「フレディ」(2008年テアトル・エコー)
  • ロン・ハッチンソン「風と共に来たる」(2009年テアトル・エコー)
  • 井上ひさし「日本人のへそ」(2010年テアトル・エコー)
  • ロン・ハッチンソン「風と共に来たる」再演(2011年テアトル・エコー)
  • ロン・ハッチンソン「風と共に来たる」(2013年 東北公演)
  • ロン・ハッチンソン「風と共に来たる」(2014年 四国・神奈川公演)

テレビアニメ編集

1996年
2004年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年

劇場アニメ編集

OVA編集

ゲーム編集

2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
  • ウルトラストリートファイターIV(元[24]
  • パペッティアインヤン、爺杉、ミスターピンク、ドッグ、オウム、執事ロボ、かかし 他)
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年

ドラマCD編集

吹き替え編集

担当俳優編集

アーシフ・マンドヴィ
アラン・テュディック
ウィリー・ガーソン
クリント・イーストウッド
スティーヴ・ブシェミ

映画(吹き替え)編集

ドラマ編集

アニメ編集

特撮編集

1996年
1997年
2002年
2003年
2007年
2013年

ラジオドラマ編集

2004年
2006年
2007年
2011年
2012年

教育・情報番組編集

CM編集

その他コンテンツ編集

脚注編集

  1. ^ 『日本タレント名鑑 2007』(VIPタイムズ社、2007年) 233頁
  2. ^ a b 多田野曜平. “多田野曜平(@qqrg8bp9k)さん”. Twitter. 2018年12月21日閲覧。
  3. ^ 『日本音声製作者名鑑2007』、69頁、小学館、2007年、ISBN 978-4095263021
  4. ^ 本人のツイート 2019年2月10日
  5. ^ ふきカエルインタビュー 多田野曜平さん”. ふきカエル. 2019年5月19日閲覧。
  6. ^ 故・山田康雄さん演じたイーストウッドの代役務めた多田野曜平「山田さんの吹き替え魂は継承したい」!”. シネマトゥデイ. 2019年5月19日閲覧。
  7. ^ a b c d e f 多田野曜平インタビュー”. 吹替の帝王. 2019年5月19日閲覧。
  8. ^ “僕が演じるイーストウッドは100%山田康雄さんリスペクトです”『運び屋』多田野曜平インタビュー【前編】”. SCREEN ONLINE. 2019年8月14日閲覧。
  9. ^ 結界師”. メディア芸術データベース. 2016年8月28日閲覧。
  10. ^ 姫様ご用心”. メディア芸術データベース. 2016年8月28日閲覧。
  11. ^ GIANT KILLING”. メディア芸術データベース. 2016年8月28日閲覧。
  12. ^ Episode”. LUPIN the Third -峰不二子という女-公式サイト. 2016年6月7日閲覧。
  13. ^ 大怪獣ラッシュ ULTRA FRONTIER(第2期)”. メディア芸術データベース. 2016年8月28日閲覧。
  14. ^ CHARACTER”. TVアニメ「リトルウィッチアカデミア」公式サイト. 2017年3月6日閲覧。
  15. ^ 3月19日(日)からアニメ「ワンピース」完全オリジナルストーリー“海軍超新星編”突入!ルフィたちを追い詰める海軍に花江夏樹、安元洋貴、古川慎、多田野曜平!コメント到着!”. ONE PIECE.com (2017年3月5日). 2017年3月6日閲覧。
  16. ^ アニメ:スタッフ・キャスト”. TVアニメ「レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~」公式サイト. 2018年1月23日閲覧。
  17. ^ Staff・Cast”. テレビアニメ「実験品家族」公式サイト. 2018年3月9日閲覧。
  18. ^ CAST & STAFF”. アニメ「メガロボクス」公式サイト. 2018年4月27日閲覧。
  19. ^ “細谷佳正:「スター☆トゥインクルプリキュア」で敵役に 「この作品はすごいです」”. MANTANWEB. (2019年2月2日). https://mantan-web.jp/article/20190201dog00m200070000c.html 2019年2月2日閲覧。 
  20. ^ テレ東木曜夕方枠に、子どもに見せたい良質なアニメをお届けする「プリスクタイム」がスタートします!”. テレビ東京 (2019年9月3日). 2019年9月4日閲覧。
  21. ^ 甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー 〜闇の改造甲虫〜”. メディア芸術データベース. 2016年8月28日閲覧。
  22. ^ Sinners of the System Case.1「罪と罰」”. アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」. 2018年10月27日閲覧。
  23. ^ 週刊ファミ通』2013年3月28日号、エンターブレイン、2013年3月14日。
  24. ^ キャラクター”. CAPCOM : ULTRA STREET FIGHTER IV 公式サイト. 2013年7月17日閲覧。
  25. ^ キャスト一覧”. ドラゴンクエストヒーローズII 公式サイト. 2016年5月5日閲覧。
  26. ^ 『真・女神転生 DSJ』傭兵組織大佐・ジャック(声優:多田野曜平)や悪魔・フォルネウスの情報が解禁”. 電撃オンライン. 2017年10月25日閲覧。
  27. ^ WORLD|CHARACTER|仁王”. コーエーテクモゲームス. 2016年12月28日閲覧。
  28. ^ “ディズニー実写「アラジン」吹き替え版のジャファーは北村一輝!「かなり悪いヤツです」”. 映画.com. (2019年5月10日). https://eiga.com/news/20190510/2/ 2019年5月10日閲覧。 
  29. ^ イーストウッド「運び屋」ソフト化&配信、吹替担当・多田野曜平のコメント到着”. 映画ナタリー (2019年5月8日). 2019年5月8日閲覧。
  30. ^ IT/イット “それ”が見えたら、終わり。”. ふきカエル大作戦!! (2018年2月15日). 2018年3月5日閲覧。
  31. ^ “声優界の大スターたちが奇跡の大集結!!新録吹替版!「ウォンテッド」”. BSテレ東. (2019年2月13日). https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2019/02/13/213999.html 2019年2月14日閲覧。 
  32. ^ “話題のふきカエ オーシャンズ8”. ふきカエル大作戦!!. (2018年8月9日). https://www.fukikaeru.com/?p=9936 2018年8月10日閲覧。 
  33. ^ GODZILLA ゴジラ”. ふきカエル大作戦!!. 2017年9月5日閲覧。
  34. ^ 新・猿の惑星”. WOWOW (2016年6月24日). 2016年7月25日閲覧。
  35. ^ シンデレラ”. ふきカエル大作戦!! (2015年4月23日). 2017年5月7日閲覧。
  36. ^ 吹替えキャスト全員発表!『スサミ・ストリート全員集合 ~または“パペット・フィクション”ともいう~』”. ふきカエル大作戦. 2015年6月3日閲覧。
  37. ^ ワンダーウーマン”. ふきカエル大作戦!!. 2017年8月19日閲覧。
  38. ^ “アクアマン”. ふきカエル大作戦!!. (2019年1月29日). https://www.fukikaeru.com/?p=10991 2019年1月29日閲覧。 
  39. ^ 特攻野郎Aチーム THE MOVIE”. 日曜洋画劇場. 2016年7月24日閲覧。
  40. ^ ピーターラビット”. ふきカエル大作戦!! (2018年4月26日). 2018年4月27日閲覧。
  41. ^ “メリー・ポピンズ リターンズ”. ふきカエル大作戦!!. (2019年1月15日). https://www.fukikaeru.com/?p=10890 2019年1月17日閲覧。 
  42. ^ 登場人物”. NHK. 2017年2月16日閲覧。
  43. ^ 2016年7月22日の発言
  44. ^ 『危険戦隊デンジャー5 ~我らの敵は総統閣下~』キャラクター&声の出演者紹介!”. ふきカエル大作戦. 2016年8月21日閲覧。
  45. ^ 9/18(日)映画講義「とり・みきの吹替え"凄ワザ"講義」第2弾が開催されました!”. ふきカエル大作戦. 2017年1月12日閲覧。
  46. ^ 劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス【話題のふきカエ】”. ふきカエル大作戦!!. 2015年2月13日閲覧。
  47. ^ 多田野曜平さん公認ファンクラブ on Twitter」『Twitter』。2018年8月30日閲覧。
  48. ^ “『ワンピース』ブルック役のチョーさん、劇場アニメ『リメンバー・ミー』でもガイコツ役で出演! 立木文彦さん・安野希世乃さんら人気声優も参加”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年2月12日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1518325169 2018年2月12日閲覧。 

外部リンク編集