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フェアポート・コンヴェンション[1]Fairport Convention1967年 - 1979年1985年 - )は、イギリスフォークロックバンド

フェアポート・コンヴェンション
Fairport Convention
Fairport 40th.jpg
40周年記念コンサートより(2007年)
基本情報
別名 フェアポート(Fairport)
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル フォークフォークロック
活動期間 1967年 - 1979年
1985年 - 現在
レーベル ポリドールアイランドA&Mヴァーティゴラフ・トレード、トランスアトランティック、ウッドウォーム、マティ・グローヴス
公式サイト www.fairportconvention.com
メンバー サイモン・ニコル
デイヴ・ペッグ
リック・サンダーズ
クリス・レスリー
ゲリー・コンウェイ
旧メンバー バンドメンバー を参照してください。

1969年発表のアルバム『リージ・アンド・リーフ(en』は、ロックの分野で民謡古謡トラッドバラッド)を電気楽器を用い現代的に解釈した作品で、ボブ・ディラン以降のフォークロックに一石を投じ、これ以降イギリスを代表するフォークロック・バンドとして認知され、世代や分野を越え多くのミュージシャンに影響を与えた。

代表曲は「ミート・オン・ザ・レッジ(en)」、古謡の「マティ・グローヴス(en)」など。

元メンバーのリチャード・トンプソンが「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において、2003年は第19位、2011年の改訂版では第69位に選ばれている。

概要・来歴編集

1967年 - 1979年編集

1966年ロンドンで結成したサイモン・ニコル(en)、アシュリー・ハッチングス(en)、リチャード・トンプソン(en)らのアマチュア・バンドが前身。翌年ジュディ・ダイブル(en)、サーフィン・ホットロッドサーフ・ロック)のピラミッドにいたイアン・マシューズ(イアン・マクドナルド)(en)にドラムスを加えた編成に落ち着いた頃、ニコルの実家に因みフェアポート・コンヴェンションと名乗った。数度の公演直後にドラムスはマーティン・ランブル(en)に交代している[2]

初期はブルース、アメリカのフォークロックを好んで取り上げていたこと、メンバー編成の類似で「イギリスのジェファーソン・エアプレイン」と称されたり「アメリカ(出身)のバンド」と誤解された。サイケデリック・ロック流行下にピンク・フロイドソフト・マシーンなどと共演する中、エレクトラ・レコードジョー・ボイド(en)にスカウトされトラック・レコードからシングルでデビューする。

1stアルバム、『フェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention)』はトラック・レコードの倒産で発売は1968年になってしまい、その頃にはダイブルが脱退し、フォーク界でソロ活動やストローブスen)に参加したサンディ・デニーが加入した。新たにアイランド・レコードと契約し、1969年に前年録音の『ホワット・ウィ・ディド・オン・アワ・ホリデイズ(en)』、次の『アンハーフブリッキング(en)』を発売するが、後者の録音開始直後にマシューズが脱退してしまった。

1969年5月12日バーミンガム公演[3]を終え帰途中のM1ハイウェイで、バンドの移動車が交通事故を起こし、ランブルとトンプソンのガールフレンドが犠牲になった[4]ハイド・パークで追悼コンサートが開かれ、ローリング・ストーンズキング・クリムゾンなどが参加した。事故の傷手は大きく解散が話し合われたが、ジョー・ボイドの助言、次作構想[5]が纏まりつつあったことで活動続行を決め、オーディションでジュニア・アイ(en)に参加[6]していたデイヴ・マタックス、前作でセッション参加していたフォーク界重鎮の一人デイヴ・スウォーブリック(en)を加え、『リージ・アンド・リーフ(en)』を制作した[7]

1980年 - 現在編集

メンバー編集

現在のメンバー編集

  • サイモン・ニコル (Simon Nicol) - ギター、リードボーカル (1967年 - 1971年、1976年 - 現在)
  • デイヴ・ペッグ (Dave Pegg) - ベース、バックボーカル (1970年 - 現在)
  • リック・サンダーズ (Ric Sanders) - フィドル、キーボード (1985年 - 現在)
  • クリス・レスリー (Chris Leslie) - フィドル、マンドリン、ブズーキ、バックボーカル (1997年 - 現在)
  • ゲリー・コンウェイ (Gerry Conway) - ドラム、パーカッション (1998年 - 現在)

旧メンバー編集

  • アシュリー・ハッチング (Ashley Hutchings) - ベース (1967年 - 1969年)
  • イアン・マシューズ (Iain Matthews) - ボーカル (1967年 - 1968年)
  • ジュディ・ダイブル (Judy Dyble) - ボーカル、オートハープ、ピアノ、リコーダー (1967年 - 1968年)
  • ショーン・フラッター ((Shaun Frater) - ドラムス (1967年)
  • マーティン・ランブル (Martin Lamble) - ドラムス (1967年 - 1969年)
  • リチャード・トンプソン (Richard Thompson) - ギター、ボーカル (1967年 - 1971年)
  • サンディ・デニー (Sandy Denny) - ボーカル、ピアノ (1968年 - 1969年、1974年 - 1975年)
  • デイヴ・マタックス (Dave Mattacks) - ドラム、キーボード、ベース (1969年 - 1972年、1973年 - 1975年、1985年 - 1997年)
  • デイヴィッド・スウォーブリック (David Swarbrick) - フィドル、マンドリン、ボーカル (1969年 - 1984年)
  • デイヴィッド・レア (David Rea) - ギター (1972年)
  • ジェリー・ドナヒュー (Jerry Donahue) - ギター (1972年 - 1975年)
  • トレバー・ルーカス (Trevor Lucas) - ギター、ボーカル (1972年 - 1975年)
  • ポール・ウォーレン (Paul Warren) - ドラム (1972年)
  • ロジャー・ヒル (Roger Hill) - ギター (1972年)
  • トム・ファーネル (Tom Farnell) - ドラム (1972年)
  • ブルース・ローランド (Bruce Rowland) - ドラム (1975年 - 1984年)
  • ボブ・ブレイディ (Bob Brady) - ピアノ (1976年)
  • ダン・ア・ブラース (Dan Ar Braz) - ギター (1976年)
  • ロジャー・バリッジ (Roger Burridge) - フィドル (1976年)
  • マーティン・アルコック (Maartin Allcock) - ギター、マンドリン、キーボード、ボーカル (1985年 - 1996年)

ディスコグラフィ編集

スタジオ・アルバム編集

  • 『フェアポート・コンヴェンション』 - Fairport Convention (1968年) ※旧邦題『フェアポート・コンヴェンション・デビュー』
  • 『ホワット・ウィ・ディド・オン・アワ・ホリデイズ』 - What We Did on Our Holidays (1969年)
  • 『アンハーフブリッキング』 - Unhalfbricking (1969年) ※旧邦題『ニュー・フォークの彗星』
  • 『リージ・アンド・リーフ』 - Liege & Lief (1969年)
  • 『フル・ハウス』 - Full House (1970年)
  • 『エンジェル・ディライト』 - Angel Delight (1971年)
  • 『ババコーム・リー』 - "Babbacombe" Lee (1971年) ※旧邦題『ババクーム・リー』
  • 『ロージー』 - Rosie (1973年)
  • 『ナイン』 - Nine (1973年)
  • 『ライジング・フォー・ザ・ムーン』 - Rising for the Moon (1975年)
  • 『ゴトル・オブ・ギール』 - Gottle O'Geer (1976年)
  • 『ザ・ボニー・バンチ・オブ・ロージズ』 - The Bonny Bunch of Roses (1977年)
  • 『ティプラーズ・テイルズ』 - Tipplers Tales (1978年)
  • Gladys' Leap (1985年)
  • Expletive Delighted! (1986年)
  • Red & Gold (1989年)
  • The Five Seasons (1990年)
  • Jewel in the Crown (1995年)
  • Old New Borrowed Blue (1996年)
  • Who Knows Where the Time Goes? (1997年)
  • The Wood and the Wire (2000年)
  • XXXV (2002年)
  • Over the Next Hill (2004年)
  • Sense of Occasion (2007年)
  • Festival Bell (2011年)
  • By Popular Request (2012年)
  • Myths and Heroes (2015年)
  • 50:50@50 (2017年)

ライブ・アルバム編集

  • 『ライヴ』 - Fairport Live Convention (1974年)
  • Live at the L.A. Troubadour (1977年)
  • Farewell Farewell (1979年)
  • Moat On The Ledge - Live At Broughton Castle (1982年)
  • 『ハウス・フル』 - House Full (1986年)
  • 『ヘイデイ』 - Heyday (1987年) ※1968年 - 1969年のBBCセッション音源
  • 『イン・リアル・タイム』 - In Real Time: Live '87 (1987年)
  • 25th Anniversary Concert (1994年)
  • The Cropredy Box (1998年)
  • Cropredy 98 (1999年)
  • From Cropredy to Portmeirion (2002年)
  • The Airing Cupboard Tapes (2002年)
  • Cropredy 2002 (2002年)
  • The Quiet Joys of Brotherhood (2004年)
  • Cropredy Capers: 25 Years of Fairport Convention and Friends at Cropredy Festival (2004年)
  • Journeyman's Grace (2005年)
  • Acoustically Down Under (2005年)
  • Off The Desk (2006年)
  • Live at the BBC (2007年)
  • Who Knows? 1975 (2007年)
  • On the Ledge (2007年)
  • Live At Cropredy '08 (2008年)
  • Babbacombe Lee Live Again (2012年)
  • Live at the LA Troubadour (2013年) ※live album featuring Sandy Denny issued on the Rising For the Moon Deluxe Edition
  • What We Did on Our Saturday (2018年)

コンピレーション・アルバム編集

  • 『ザ・ヒストリー・オブ・フェアポート・コンヴェンション』 - The History of Fairport Convention (1994年)
  • Tour Sampler (1994年) ※英国盤のみ
  • Fairport Chronicles (1994年) ※アメリカ盤のみ
  • Folk With Poke (Instrumentals And Sloth) (1994年) ※オーストラリア盤
  • The Woodworm Years (1994年)
  • A Chronicle of Sorts 1967 – 1969 (1994年)
  • Meet On the Ledge: The Classic Years 1967–1975 (1994年)
  • Fiddlestix: The Best of Fairport, 1970–1984 (1994年)
  • Some of Our Yesterdays (2008年)
  • Fairport Convention (2008年)
  • Then & Now 1982 – 1996: The Best of Fairport Convention (2008年)
  • Rhythm Of The Times (1985–1990) (2008年)
  • Shines Like Gold (2008年)
  • Across the Decades (2008年)
  • The Classic Collection (2008年)
  • Fame and Glory (2008年)
  • The Essential Fairport Convention: Who Knows Where The Time Goes? (2008年)

参考資料編集

  • 『ロック百科 vol.2』 著 フィル・ハーディ/デイブ・ラング 訳 三井徹 サンリオ 1981年
  • 『アローン・トゥゲザー-ロックの扉を通って』 北中正和著 而立書房、1976年 ISBN:9784880590141

脚注編集

  1. ^ フェアポート・コンベンションの表記もある。
  2. ^ ユニバーサルミュージックUICY93988 解説
  3. ^ 共演はトレバー・ルーカス在籍のエクレクション(en
  4. ^ ユニバーサルミュージックUICY93988 解説
  5. ^ フォーク・シーンのサンディ・デニー加入は大きく、バラッドの「セイラーズ・ライフ」を取り上げるきっかけになった。「セイラーズ・ライフ」は高評価で一定の成功を治め、次作は自らの「フォークロック・プロジェクト」アルバムとインタヴューなどで予告していた。
  6. ^ セッション参加の一人とされる。
  7. ^ 1965年 ニューポート・フォーク・フェスティバルでのボブ・ディランのエレキ・ギター使用騒動(ボブ・ディラン#エレクトリックへの転換 参照)もあり、事前にフォーク評論家の前で演奏し意見を得るなど、慎重な発表だった(北中正和著「アローン・トゥゲザー-ロックの扉を通って」)。

外部リンク編集