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プライメイトシティ: primate city)とは、地域の中で最も大きく、規模において2番目の都市を大きく引き離している都市を指す。一極集中型となっているため、影響力も大きい。首位都市(しゅいとし)や首座都市(しゅざとし)と訳される。

目次

分類編集

人口が集中する都市は、人口を涵養できる産業の立地と関係がある。

税に起因する立地編集

農業が産業の主体である国は、産業の中心である農村の方が人口を涵養できるため、都市への人口の集積は少ない。但し、余剰農産物の発生によって交易拠点が都市化したり、を集める首都や地方政府所在地が都市化する。この時、首都がプライメイトシティとなる。例として、日本の平安京がある。

鉱業や原料立地型工業に起因する立地編集

原料立地型工業鉱業が発展すると、工業原料の産出地や工場周辺に人口が集中して都市化する。日本では江戸時代までは金鉱・銀鉱の産地、明治以降は炭鉱や鉄鉱の産地がそれに当り、夕張炭鉱筑豊炭田釜石(鉄鉱)が有名である。

海外では、鉄鉱・金鉱・ダイヤモンド産地・油田など様々ある。発展途上国の内、産油国やダイヤモンド・産出国では、これらの鉱業に関連した都市やその輸出港がある都市がプライメイトシティになる事が多いが、鉱物の輸出で得た富が必ずしも産出地や輸出港のみが独占するわけではなく、富を集めるのは金融が発達した都市(首都や国際空港がある都市)となる例も多いため、そちらがプライメイトシティとなる事もある。

鉱物の富を首都に集めている国家は、アフリカ中東の産油国に多い。

発展途上地域の金融センターに起因する立地編集

その他の資源の乏しい発展途上国では、海外からの援助金や投資を元に産業が発展する例が多い。この場合、先進国から遠い国では国際空港がある首都、及び首都周辺に産業が集中する傾向が大きい。即ち、交通の利便性が大きい都市(主に首都)が国内や地方内の金融の窓口となり、そのお金に引き寄せられて人口や産業が集まって、プライメイトシティとなる。ASEAN諸国の内、資源の乏しい国はこの傾向が大きい。

日本では、都道府県別GDP比率で、本土の2倍程度の公共事業の資金が経由する札幌札幌都市圏)や那覇那覇都市圏)が、この代表例である。

内需の発達に起因する立地編集

産業発展によって国民の所得が増加すると、工業製品やサービスの内需が拡大する。その際、国内交通が発達していない場合は、販売やサービスの拠点は無数につくられる。交通インフラストラクチャーや物流が発達してくると、それらが集約されてプライメイトシティとなる例が見られる。

先進国のプライメイトシティ編集

一方、日本のように、資源が乏しい、又は国内産業に必要な量ほどの資源が無い先進国では、中央集権体制を敷いてプライメイトシティが形成される傾向がある。同様の傾向はタイなど、新興国にも見られる。また、人口の少ない国や、面積の小さい国(連邦国家である場合は例外)は、国内投資に回せる資金が少ないために「都市国家」の様相を呈し、自然とプライメイトシティを形成する。ただし、歴史との関係も有るため、一律にはいえない。

日本の現在の状況は、IT産業の発達と同時に産業の「金融化」が進み、企業の収益体制が実業部門と株などの金融部門の二本立て傾向が強まったため、内需・外需双方の金融の中心である東京にヒト・モノ・カネ・情報が集まり、企業の本社も東京一極集中傾向にある。すなわち、バブル経済期まで企業の本社が多く存在した大阪から東京へ本社が移転したり、本社機能が移転する傾向が強まり、東京と大阪との差が大きく開いてきている。

連邦国家のプライメイトシティ編集

アメリカ合衆国ロシアブラジルなどの連邦国家においては、交通・産業の拠点が分散し、地域の拠点都市が多く造られやすい。この場合は国土の広さとは関係が無く、ドイツスイスアラブ首長国連邦などでも同様である。また、連邦国家ではないが、中華人民共和国にもこのような傾向が見られる。これらの国では国家的なプライメイトシティは成立しがたい。しかし、州(省・自治共和国)ごとや地域ごとの、より小さい単位でのプライメイトシティが多数存在する。

例えば、ニューヨーク市はアメリカ合衆国最大の都市であり、大都市圏では2000万人近い人口を抱え、世界経済に与える影響も大きいが、国内政治面での影響は小さい。首都どころかニューヨーク州州都ですらない。一方で、アリゾナ州の州都フェニックスは全米規模では(人口こそ全米6位と多いものの)地方都市の一つに過ぎないが、その都市圏には州の総人口の約7割が集中し、州の政治・経済・産業・交通の中心地としての役割を担う、アリゾナ州のプライメイトシティと言うことができる。西部ではハイテク産業とエンターテイメント産業の中枢であるカリフォルニアのロサンゼルスサンフランシスコ、北西部では航空産業のシアトル、中西部では自動車産業のデトロイトや穀物取引・食品加工のシカゴ、南部では商業・通信産業のアトランタや金融産業のシャーロット、南西部では石油産業のヒューストンダラスと、規模だけでなく産業も分散している。マスメディアも地方紙が多い。

問題点編集

過密と社会資本不足
プライメイトシティは更なる巨大化に拍車をかけるため、物的・社会的インフラの整備に対して人口が過剰になり易い。この結果、通勤ラッシュ、交通渋滞汚染、住宅不足、治安の悪化も含めた住民サービスの低下などの都市問題が発生する。
集中の脆弱性
都市への集中は効率性をもたらす可能性が高いが、局所的に大きな被害をもたらす自然災害などに際しては脆弱である。周辺に機能が代替可能な都市がない場合には、大規模な自然災害が起こると、当該都市のみならず地域全体が機能不全に陥る。
均衡ある発展の阻害
プライメイトシティ化は放置しても解消しがたく、地域内の他都市や村落の疲弊・衰退を招く可能性がある。

世界のプライメイトシティの例編集

(参考)明確なプライメイトシティが存在しない国編集

  • 国内に複数の拠点性を持つ都市が存在する。
  • 最大都市と第2の都市との人口格差が小さい。
  • 商業・工業・行政・歴史等の機能を各都市で分け合っている。
地域 都市
アジア中東 中華人民共和国 北京(首都)、上海(最大都市・商業・経済の中心)、香港(金融・観光都市)
インド デリー(首都)、ムンバイ(最大都市・経済・金融の中心)、コルカタ(東部の中心、イギリス植民地時代初期の旧首都)、
チェンナイ(南部の中心) etc
パキスタン ラホール(北部の中心)、カラチ(南部の中心)
イスラエル エルサレム(政治都市・宗教都市、イスラエル国の宣言した首都)、テルアビブ(最大都市・交流都市、国際的に承認されている首都)
ベトナム ハノイ(首都・北部の中心)、ホーチミン(最大都市・南部の中心、経済都市)
シリア ダマスカス(首都)、アレッポ(北部の古都)
イエメン サナア(首都)、アデン(港湾都市・旧南イエメンの首都)
アラブ首長国連邦 ドバイ(経済・金融・観光の中心)、アブダビ(首都)
アフリカ リビア トリポリ(首都・トリポリタニア地方の中心)、ベンガジキレナイカ地方の中心)
モロッコ カサブランカ(商業、金融の中心)、ラバト(首都)、フェズ(北部内陸の中心・古都)
南アフリカ ヨハネスブルグ(商業の中心)、プレトリア(行政首都)、ケープタウン(立法首都・観光都市、港湾都市)、
ブルームフォンテーン(司法首都)
ヨーロッパ オランダ アムステルダム(法律上の首都・最大都市)、ロッテルダム(港湾都市)、デン・ハーグ(事実上の首都、国際都市)、
ユトレヒト(鉄道交通の中心都市)
ドイツ ベルリン(首都・最大都市)、ミュンヘンバイエルン地方の中心都市)、ハンブルク(港湾都市)、
フランクフルト(経済の中心都市)、デュッセルドルフ(工業の中心都市)、ボン(旧西ドイツ時代の首都、現在でも一部の政治機関や大企業などは残留)
トルコ イスタンブール(最大都市・経済の中心、古代ローマ後期・東ローマ帝国オスマン帝国時代の古都)、アンカラ(首都)
スイス チューリッヒ(最大都市、経済の中心)、ベルン(首都)、ジュネーヴ(国連機関の集まる国際都市
スペイン マドリード(首都)、バルセロナカタルーニャ地方の中心都市・第二の都市)
イタリア ローマ(首都)、ミラノ(経済の中心都市)、トリノ(工業の中心都市)、ナポリ(南イタリアの中心都市)
北アメリカ アメリカ合衆国 ニューヨーク(最大都市・商業・経済の中心)、ロサンゼルス(西海岸最大の都市)、ワシントンD.C.(首都)、
シカゴ(内陸最大の都市・第二の金融の拠点) etc
カナダ トロント(最大都市)、オタワ(首都)、モントリオールケベック州最大の都市)、バンクーバー(西海岸最大の都市)
中南米 ブラジル サンパウロ(最大都市・商業・経済の中心)、リオデジャネイロ(港湾・観光都市)、ブラジリア(首都)、
レシフェ(北東部の中心)、ポルト・アレグレ(南部の中心)
エクアドル キト(首都)、グアヤキル(最大都市・港湾都市)
ボリビア ラパス(現在の事実上の首都)、スクレ(旧首都および憲法上の首都、最高裁判所の所在地)、
サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ(最大都市・経済の中心)
ホンジュラス テグシガルパ(首都・最大都市)、サン・ペドロ・スーラ(商業・経済の中心)
オセアニア オーストラリア シドニー(最大都市・商業・経済の中心)、メルボルン(第二の都市)、ブリスベン(第三の都市)、
パース(西部の中心都市)、キャンベラ(首都)
ニュージーランド オークランド(最大都市・商業・経済の中心、旧首都)、ウェリントン(現在の首都)

日本のプライメイトシティの例編集

国家規模編集

地方規模編集

都道府県規模のプライメイトシティ編集

  • 都道府県内において人口・経済規模で2位以下を大きく引き離している都市。参考のため、第2位の都市との人口比を示す。
都道府県 主な都市 中心都市の地域 人口 第2位の都市との人口比 備考 主な都市機能
北海道   札幌市 石狩振興局 195.5万人 第2位の 旭川市の5.8倍。 札幌市は北海道全体の人口の37パーセントを占める。 行政(北海道の道庁及び石狩振興局所在地)
商業
観光都市(1972年冬季オリンピック開催都市)
北海道地方の経済都市
政令指定都市
岩手県   盛岡市 盛岡地域 29.4万人 第2位の 一関市の2.5倍。 行政(岩手県の県庁所在地)
歴史(城下町)
商業
交通の要所(盛岡駅
中核市
宮城県   仙台市 仙台地域 108.9万人 第2位の 石巻市の7.6倍。 東北地方最大の都市。
仙台市は宮城県全体の人口の47パーセントを占める。
行政(宮城県の県庁所在地)
歴史(伊達政宗ゆかりの地。仙台藩の城下町として発展した。)
商業
交通の要所(仙台駅
観光都市
東北地方の経済都市
政令指定都市
秋田県   秋田市 県央地域 30.8万人 第2位の 横手市の3.5倍。 秋田市は秋田県全体の人口の31パーセントを占める。 行政(秋田県の県庁所在地)
歴史(久保田藩城下町に加え、北前船の寄港地として発展した。)
工業(石油化学産業、秋田火力発電所
交通(秋田新幹線秋田空港
中核市
栃木県   宇都宮市 県央地域 52万人 第2位の 小山市の3.1倍。 北関東3県の中では最大都市。
宇都宮都市圏の人口は中核市を中心とする都市圏としては日本国内最大規模となっている。
[5]
行政(栃木県の県庁所在地)
工業(工業製品出荷額が県内一)
商業(年間商品販売額が県内はもとより北関東第1位)
中核市
東京都   東京特別区 東京都区部 955.6万人 東京特別区をひとつの都市とみなした場合、第2位の 八王子市の16.6倍。 事実上、関東地方・日本の最大都市。
東京特別区は東京都全体の人口の69パーセントを占める。
行政(東京都の都庁所在地であるが、
都庁所在地は 新宿区。)
政治の中心(主に 千代田区
歴史(江戸幕府の城下町として発展した。)
日本の商業の中心地
日本の経済と金融の中心
東日本の交通の中核(JR東日本並びに、東急東武京急小田急京王など在京大手私鉄の本社所在地が立地。
日本有数の主要ターミナル駅である東京駅新宿駅渋谷駅などが存在。
また 台東区東京メトロの本社所在地である。
さらに 大田区には東京国際空港(羽田空港)を擁する。)
東京大学
日本の情報や報道の発信拠点
都市圏人口が日本第1位
観光都市
日本の首都
神奈川県   横浜市 横浜地域 374万人 第2位の 川崎市の2.5倍。 なお、横浜市の総人口は日本の市町村では最も多い。
[6]
横浜市は神奈川県全体の人口の41パーセントを占める。
行政(神奈川県の県庁所在地)
歴史(黒船来航
港湾都市
国際貿易港(横浜港
商業
工業(自動車産業・造船業など)
東京・川崎とともに京浜工業地帯を形成。
交通の要所(主に鉄道では横浜駅新横浜駅が主要駅。相模鉄道の本社所在地でもある。
さらに東名高速道路などの高速道路網も充実)
観光都市(みなとみらい21地区など)
政令指定都市
富山県   富山市 呉東 41.7万人 第2位の 高岡市の2.5倍。 [7] 行政(富山県の県庁所在地)
商業
工業(製薬業など)
交通の要所(富山駅富山空港
北陸地方の経済都市
富山県東部(呉東)の中心都市
中核市
石川県   金沢市 加賀地方 46.5万人 第2位の 白山市の4.2倍。 北陸地方3県では最大の都市である。
[8]
行政(石川県の県庁所在地)
歴史(加賀藩の城下町として発展)
商業
工業(伝統工芸、機械産業、コンピュータ関連産業など)
観光都市
中核市
福井県   福井市 嶺北地方 26.4万人 第2位の 坂井市の3倍。 [9] 行政(福井県の県庁所在地)
歴史(城下町)
工業(繊維産業、化学産業など)
商業
交通
福井県北部(嶺北地方)の中心都市
山梨県   甲府市 中北地域
(峡中)
19万人 第2位の 甲斐市の2.5倍。 甲府市は山梨県全体の人口の23パーセントを占める。 行政(山梨県の県庁所在地)
歴史(武田信玄ゆかりの地)
工業(宝石業など)
愛知県   名古屋市 尾張地方 232万人 第2位の 豊田市の5.4倍。 中部地方・東海地方の最大都市。
名古屋市は愛知県全体の人口の31パーセントを占める。
行政(愛知県の県庁所在地)
歴史(尾張藩の城下町として発展)
中京圏の商業の中心地
工業(セラミックス産業、電機産業、ガス機器産業、自動車産業、鉄鋼業、石油化学産業など)
中京工業地帯の一角を形成。
交通の要所(鉄道では東海道新幹線を運営するJR東海名古屋鉄道の本社所在地。
またトヨタ自動車との関係も深く、100m道路や名古屋高速道路など日本有数の自動車道路網を擁する。)
港湾都市(名古屋港
観光都市
中部地方(東海地方)の経済都市
政令指定都市
岐阜県   岐阜市 美濃地方 40.3万人 第2位の 大垣市の2.5倍。 [10] 行政(岐阜県の県庁所在地)
歴史(主に織田信長の城下町として発展)
商業
交通
中核市
京都府   京都市 京都地域 146.9万人 第2位の 宇治市の8.1倍。 京都市は京都府全体の人口の57パーセントを占める。 行政(京都府の府庁所在地)
歴史(日本の旧首都(平安京))
商業
工業(伝統産業に加え、セラミック産業、電機産業、ベンチャー企業なども台頭)
交通の要所(特に鉄道網が充実。代表駅は京都駅河原町駅祇園四条駅。)
京都大学
観光都市
政令指定都市
大阪府   大阪市 大阪地域 272.7万人 第2位の 堺市の3.3倍。 近畿地方最大の都市であると共に、西日本地域でも最大規模の都市である。
[11]
大阪市は大阪府全体の人口の31パーセントを占める。
行政(大阪府の府庁所在地)
歴史(大阪城の城下町として発展)
近畿圏の商業の中心地
工業(主に繊維産業・製薬業・鉄鋼業など)
西日本の経済と金融の中心
日本第2の情報や報道の発信拠点
西日本の交通の中核(鉄道ではJR西日本Osaka Metro並びに
阪急阪神近鉄京阪南海の在阪大手私鉄5社の本社所在地)
観光都市
港湾都市
近畿地方の経済都市
都市圏人口が国内第2位
政令指定都市
兵庫県   神戸市 神戸地域 152.7万人 第2位の 姫路市の2.9倍。 [12]
[13]
行政(兵庫県の県庁所在地)
港湾都市
商業
工業(鉄鋼業・造船業・機械産業・ファッション産業・食品製造業・医療産業など)
国際貿易港(神戸港
観光都市
政令指定都市
奈良県   奈良市 北和地区 35.4万人 第2位の 橿原市の2.9倍。 行政(奈良県の県庁所在地)
歴史(平城京
商業
工業(プラスチック産業など)
観光都市
中核市
和歌山県   和歌山市 北部
海草地域)
35.8万人 第2位の 田辺市の5倍。 和歌山市は和歌山県全体の人口の38パーセントを占める。 行政(和歌山県の県庁所在地)
歴史(城下町)
商業
工業(鉄鋼業など)
水産業
観光都市
中核市
広島県   広島市 広島地域 119.9万人 第2位の 福山市の2.6倍。 中国地方単体はもちろん、中国・四国地方において最大の都市である。
広島市は広島県全体の人口の43パーセントを占める。
[14]
行政(広島県の県庁所在地)
歴史(広島藩の城下町として発展。
また第2次世界大戦において世界で初めて核兵器(原子爆弾)で爆撃された。
商業
工業(自動車・輸送機器産業など)
交通
中国・四国地方の経済都市
観光都市
政令指定都市
徳島県   徳島市 東部 25.7万人 第2位の 阿南市の3.6倍。 徳島市は徳島県全体の人口の35パーセントを占める。 行政(徳島県の県庁所在地)
商業
観光都市
香川県   高松市 東讃
(高松地域)
42万人 第2位の 丸亀市の3.8倍。 四国地方の政治・経済の中心地である。 行政(香川県の県庁所在地)
商業
四国地方の経済都市
交通の要所
都市圏人口が四国地方最大
中核市
愛媛県   松山市 中予地方 51.1万人 第2位の 今治市の3.3倍。 四国地方では最大の人口規模の都市である。 行政(愛媛県の県庁所在地)
歴史(城下町として発展)
商業
工業
交通(伊予鉄道の本社所在地)
観光都市
中核市
高知県   高知市 中部
(高知市地域)
33.1万人 第2位の 南国市の7倍。 高知市は高知県全体の人口の47パーセントを占める。 行政(高知県の県庁所在地)
歴史(坂本龍馬生誕の地)
商業
水産業(鰹の一本釣り)
交通
観光都市
中核市
熊本県   熊本市 県央 74万人 第2位の 八代市の5.9倍。 熊本市は熊本県全体の人口の42パーセントを占める。 行政(熊本県の県庁所在地)
歴史(熊本城の城下町として発展)
商業
政令指定都市
大分県   大分市 中部地域 47.8万人 第2位の 別府市の4倍。 大分市は大分県全体の人口の42パーセントを占める。 行政(大分県の県庁所在地)
商業
工業(鉄鋼業・化学産業)
交通
中核市
鹿児島県   鹿児島市 鹿児島地域 59.7万人 第2位の 霧島市の4.8倍。 行政(鹿児島県の県庁所在地)
歴史(西郷隆盛生誕の地。薩摩藩90万石の城下町として発展)
商業
交通
観光都市
中核市
沖縄県   那覇市 沖縄諸島
南部地域
31.7万人 第2位の 沖縄市の2.2倍。 行政(沖縄県の県庁所在地)
歴史(旧琉球王国の首都)
商業
沖縄県の経済の中心地
観光都市
中核市

(参考)プライメイトシティが存在しない都道府県編集

分類の仕方は諸説あるが、ここでの基準は「同程度の人口や経済規模の都市が2つ以上存在する」を最低限の条件として、以下の2つの条件のうち1つまたは両方満たしている都道府県とする。

  • 県内の地域別に明確な拠点都市がある。
  • 商業・工業・行政・歴史等の機能を各都市で分け合っている。
主な都市 中心都市の地域 人口 都市機能
青森県   青森市 津軽地方 27.9万人 行政(青森県の県庁所在地)・交通の要所(青森港新青森駅青森駅など)・
港湾都市・県内最大人口・中核市
  弘前市 津軽地方 17.2万人 歴史(城下町・青森県で最初に市制施行)・弘前大学・観光都市
  八戸市 南部地方 22.5万人 工業(製造品出荷額が県内一)・水産業(特定第三種漁港)・中核市
山形県   山形市 村山地方 25.1万人 行政(山形県の県庁所在地)・山形大学人文学部・理学部・地域教育文化学部・
商業・観光都市・県内最大人口
  米沢市 置賜地方 8.3万人 歴史(米沢藩の城下町・山形市と共に県内最初の市制施行)・山形大学工学部
  鶴岡市 庄内地方南部 12.5万人 歴史(庄内藩の城下町)・山形大学農学部・鶴岡工業高等専門学校
  酒田市 庄内地方北部 10.2万人 歴史(北前船交易で栄えた港湾都市)・都市圏人口が県内2位
福島県   福島市 中通り北部 28.9万人 行政(福島県の県庁所在地)・県域テレビ2局(福島テレビテレビユー福島)と
AMラジオ局(ラジオ福島)が立地・中核市
  会津若松市 会津地方 12.1万人 歴史(城下町・福島県で最初に市制施行)・観光都市
  郡山市 中通り中南部 33.3万人 商業・交通の要所(郡山駅)・県域テレビ2局(福島中央テレビ福島放送)と
FMラジオ局(ふくしまFM)が立地・都市圏人口県内1位・中核市
  いわき市 浜通り 34.3万人 県内最大人口・工業(製造品出荷額が県内一)・水産業・
観光都市(スパリゾートハワイアンズ)・中核市
茨城県   水戸市 県央地域 27万人 行政(茨城県の県庁所在地)・商業・茨城大学・県内最大人口・観光都市
  日立市 県北地域 17.9万人 工業(電機産業)・茨城大学工学部
  神栖市 鹿行地域 9.5万人 行政(鹿行地域の行政機関の多くが設置)・商業・
工業(鉄鋼業・石油化学産業など)・鹿行地域の中心都市
  鹿嶋市 鹿行地域 6.8万人 歴史(鹿島神宮鳥居前町)・港湾都市(鹿島港)・工業(鉄鋼業・化学産業・
電力産業。また、近隣の神栖市とともに鹿島臨海工業地帯を形成。)・
観光都市(サッカーJリーグ鹿島アントラーズのホームタウンであり、
2002年日韓W杯の開催地の一つでもある。)
  土浦市 県南地域 13.9万人 行政(地域の中心都市の1つとして業務核都市の指定)
  つくば市 県南地域 23.7万人 行政(特例市と業務核都市の指定、都市圏の中心都市)・
交通(つくばエクスプレスなど)・筑波研究学園都市筑波大学
  筑西市 県西地域 10.2万人 行政(県西地域の行政機関の多くが設置)
  古河市 県西地域 14万人 歴史(城下町、日光街道の宿場町として発展)・
工業(食品製造業・化学産業・住宅産業など)・県西地域最大の都市
群馬県   前橋市 中毛地域 33.4万人 行政(群馬県の県庁所在地)・農業(畜産業)・群馬大学・中核市
  高崎市 西毛地域 37万人 商業・交通の要所(高崎駅など)・県内最大人口・中核市
  桐生市 東毛地域 11万人 歴史(桐生織に代表される江戸時代からの機業都市)・工業(繊維産業)・
群馬大学工学部
  太田市 東毛地域 22.2万人 工業(自動車産業)
  伊勢崎市 中毛地域 21.1万人 工業(繊維産業・電機産業・食品製造業など)・地域の中心都市
埼玉県   さいたま市 中央部 129.6万人 浦和区の行政(埼玉県の県庁所在地)・中央区の行政(さいたま新都心)・
大宮区の商業と交通の要所(大宮駅)・埼玉大学・県内最大人口・
観光都市(鉄道博物館氷川神社など)・政令指定都市
  川越市 西部 35.4万人 歴史(城下町・埼玉県で最初に市制施行)・商業・交通・観光都市(小江戸)・中核市
  熊谷市 北部 19.6万人 歴史(宿場町)・商業・県北部の交通の要所・地方気象台
  川口市 南部 58.9万人 工業(鉄鋼業)・中核市
  秩父市 秩父地方 6.1万人 地域の中心都市・工業(セメント)
  所沢市 西部 34.1万人 商業・交通の要所・観光都市
  春日部市 東部 23万人 行政(東部地域における国の行政機関の殆どが設置)・県東部の交通の要所
  越谷市 東部 34.4万人 行政(県の行政機関の殆どが設置)・中核市・東部地域最大の都市
千葉県   千葉市 千葉地域 97.7万人 行政(千葉県の県庁所在地)・県内最大人口・政令指定都市
  銚子市 東総地域 6.1万人 地域の中心都市・水産業・地方気象台
  市川市 葛南地域 49.3万人 歴史(下総国の国府・国分寺)・京成電鉄の本社所在地
  船橋市 葛南地域 63.6万人 商業・葛南地方の交通の要所・葛南地域最大の都市・中核市
  木更津市 南総地域 13.5万人 工業(石油化学産業)・行政(業務核都市)
  松戸市 東葛地域 49.1万人 歴史(宿場町)・東葛地域最大の都市
  柏市 東葛地域 42.4万人 商業・行政(業務核都市)・東葛地方の交通の要所(柏駅など)・中核市・東京大学柏地区キャンパス柏レイソル
  成田市 東総地域 13.3万人 交通(成田国際空港)・歴史(成田山新勝寺の門前町)・行政(業務核都市)
新潟県   新潟市 下越地方 80.1万人 行政(新潟県の県庁所在地)・商業・新潟大学・港湾都市・国際貿易港(新潟港)・
本州日本海側の交通の中核(新潟駅新潟空港・高速道路網など)・県内最大人口・
甲信越地方の経済都市・本州日本海側最大の都市・政令指定都市
  長岡市 中越地方 27万人  歴史(城下町)・工業(石油産業)・長岡技術科学大学・中越地方の交通の要所・
中越地方の中心都市
  上越市 上越地方 19.2万人  歴史(城下町)・上越地方の交通の要所・上越教育大学・上越地方の中心都市
  三条市 県央地域 9.6万人  商業・工業(金物など)・近隣の燕市とともに中都市圏を形成。
  燕市 県央地域 7.8万人  商業・工業(金物など)・近隣の三条市とともに中都市圏を形成。
  新発田市 下越地方 9.6万人 歴史(城下町)
  柏崎市 中越地方 8.4万人  工業(石油産業・原子力発電所
  佐渡市  佐渡地方 5.4万人  歴史
長野県   長野市 北信地方 37.2万人 行政(長野県の県庁所在地)・歴史(善光寺の門前町)・信州大学教育学部と工学部・
北信地方の交通の要所(長野駅)・観光都市(1998年冬季オリンピック開催都市)・
県内最大人口・北信地方の中心都市・中核市
  松本市 中信地方 24.1万人 歴史(城下町)・商業・中信地方の交通の要所(松本駅)・信州大学本部・
日銀松本支店・FMラジオ局(FM長野)が立地・観光都市・松本広域連合中心都市
  上田市 東信地方 15.5万人 歴史(城下町、信濃国の国分寺)・工業(精密機械産業など)・信州大学繊維学部・
観光都市・上田地域広域連合中心都市
  諏訪市 南信地方 4.9万人 歴史(諏訪大社の鳥居前町)・工業(精密機械産業など)・諏訪広域連合中心都市
  飯田市 南信地方 9.9万人 歴史(城下町)・南信州広域連合中心都市
  佐久市 東信地方 9.9万人 工業(精密機械産業など)・佐久広域連合中心都市
  安曇野市 中信地方 9.5万人 工業(精密機械産業など、製造品出荷額が県内一)・観光都市(安曇野)・
中信地方の交通の要所(安曇野IC)・歴史(宿場町、穂高神社の鳥居前町)
静岡県   静岡市 中部 69.3万人 行政(静岡県の県庁所在地)・歴史(駿府城)・葵区の商業・
清水区の港湾都市・清水区の工業と水産業・観光都市・政令指定都市
  浜松市 西部 79.2万人 歴史(浜松城の城下町、東海道の宿場町として発展。)・
工業(自動車産業・オートバイ産業・楽器産業など)・静岡大学工学部・
浜松医科大学・県内最大人口・政令指定都市
  沼津市 東部 19万人 静岡県東部の商業の中心都市・水産業・県東部の交通の要点・観光都市
近隣の三島市伊豆国)とともに中都市圏を形成。
  富士市 東部 24.5万人 歴史(富士山)・工業(製紙業、自動車産業など)
近隣の富士宮市駿河国)とともに中都市圏を形成。
三重県   津市 中勢 27.7万人 行政(三重県の県庁所在地)・三重大学
  四日市市 北勢 31.1万人 県内最大人口・工業(石油化学産業)
  鈴鹿市 北勢 19.6万人 工業(自動車産業)
  伊勢市 南勢 12.5万人 歴史(伊勢神宮の門前町)
  松阪市 中勢 16.1万人 商業・交通
  伊賀市 伊賀 8.8万人 歴史(城下町)・観光都市
滋賀県   大津市 湖南地方 34.1万人 行政(滋賀県の県庁所在地)・商業・交通・観光都市・県内最大人口・中核市。
また、京都市衛星都市でもあり、他の都市と状況が異なる。
  草津市 湖南地方 14.1万人  商業・工業(電機産業)・交通・県南部の経済都市
  彦根市 湖東地方 11.4万人  歴史(城下町)・交通・商業・行政・地方気象台・滋賀大学・県東部の中心都市
  長浜市 湖北地方 11.6万人  歴史(城下町)・交通・県北部の中心都市
  米原市 湖北地方 3.8万人 交通の要所(米原駅米原JCTなど)・
歴史(古くから中山道北陸道の分岐点として発達)・観光都市
鳥取県   鳥取市 東部
因幡国
19万人 行政(鳥取県の県庁所在地)・鳥取大学・観光都市(鳥取砂丘など)・
県内最大人口・中核市
  米子市 西部
伯耆国
14.8万人 商業・山陰地方の交通の要所(米子駅米子空港)・鳥取大学医学部・
山陰最大の都市圏を形成
島根県   松江市 東部
出雲国
20.4万人 行政(島根県の県庁所在地)・島根大学・県内最大人口・中核市
  出雲市 東部
出雲国
17.3万人 歴史(出雲神話の舞台として有名)・観光都市(出雲大社の鳥居前町)
  浜田市 西部
石見国
5.6万人 西部の中心都市・国際貿易港
岡山県   岡山市 東部
備前国
72.1万人 行政(岡山県の県庁所在地)・商業・中四国地方交通の中核・県内最大人口・
観光都市・政令指定都市
  倉敷市 西部
備中国
47.6万人 工業(自動車産業・石油化学産業・鉄鋼業・繊維産業など)・
観光都市(倉敷美観地区など)・中核市
  津山市 北部
美作国
10.1万人 歴史(城下町)・商業・工業(電機産業)・県北部の中心都市
山口県   山口市 中部 19.6万人 行政(山口県の県庁所在地)・山口大学本部・
県域テレビ2局(テレビ山口山口朝日放送)が立地
  下関市 西部 26万人 歴史(山口県で最初に市制施行)・港湾都市・工業(造船業など)・
水産業・商業・県西部の交通の要所・日銀下関支店・
県西部の中心都市・県内最大人口・観光都市・中核市
  宇部市 西部 16.6万人 工業(セメント)・山口大学工学部と医学部・山口宇部空港
  防府市 中部 11.5万人 歴史(周防国の国府・国分寺、防府天満宮の鳥居前町)・工業(自動車・輸送関連産業)
  周南市 中部 14.1万人 工業(石油化学産業)・山口放送が立地
  岩国市 東部 13.2万人 工業(製紙産業など)・観光都市(錦帯橋岩国城など)・
県東部の交通の要所(岩国錦帯橋空港岩国港新岩国駅錦川鉄道など)
福岡県   福岡市 福岡地方 157.9万人 行政(福岡県の県庁所在地)・九州地方の商業の中心地・港湾都市・
九州地方における交通の中核(博多駅福岡(天神)駅が主要ターミナル駅。
また、JR九州西鉄の本社所在地である。また福岡空港博多港を擁する。)・
九州大学・県内最大人口・九州地方の経済都市・九州最大の都市圏を形成・
政令指定都市・九州地方最大の都市
  北九州市 北九州地方 94.6万人 工業(鉄鋼業など)・北九州工業地帯を形成・港湾都市(門司港)・
東九州における交通の要所(小倉駅北九州空港)・政令指定都市
  久留米市 筑後地方 30.4万人 工業(ゴム化学産業)・商業・中核市・筑後地方の中心都市
佐賀県   佐賀市 南部 23.4万人 行政(佐賀県の県庁所在地)・県内最大人口
  唐津市 北部 11.9万人 歴史(城下町)
  鳥栖市 東部 7.4万人 工業(製薬業、化学産業など)・交通の要所
長崎県   長崎市 南部 41.6万人 行政(長崎県の県庁所在地)・歴史(古くから外国への玄関口として発展)・
工業(造船業など)・港湾都市・国際貿易港(国内唯一の江戸幕府公認の
国際貿易港「出島」の存在)・観光都市・県内最大人口・中核市
  佐世保市 北部 24.9万人 工業(造船業)・軍事都市・港湾都市・観光都市(ハウステンボス)・中核市
  諫早市 中部 13.5万人 工業(製造品出荷額が県内一)・交通
宮崎県   宮崎市 南部 39.9万人 行政(宮崎県の県庁所在地)・商業・観光都市・県内最大人口・中核市
  都城市 南部 16.2万人 諸県地方の中心都市・宮崎市と共に県内最初の市制施行
  延岡市 北部 12.1万人 工業(繊維・化学産業)

参考文献編集

脚注編集

  1. ^ 静岡浜松新潟も独自の都市圏を形成しているが、都市圏人口は名古屋が大きく引き離している。
  2. ^ 京都神戸も独自の都市圏を形成しているが、都市圏人口は大阪が大きく引き離している。
  3. ^ 岡山福山も独自の都市圏を形成しているが、都市圏人口は広島と岡山が拮抗しており、福山は広島が大きく引き離している。
  4. ^ ただし、北九州熊本も独自の都市圏を形成している。
  5. ^ ただし、 小山市は栃木県南部の交通の中心地である。また、栃木県南部の行政の中心地として第3位の 栃木市があり、栃木県南西部(安足)の中心都市として第4位の 足利市がある。
  6. ^ なお、第2位の 川崎市と第3位の 相模原市も政令指定都市である。
  7. ^ ただし、第2位の 高岡市は富山県西部(呉西)の中心都市である。
  8. ^ ただし、第3位の 小松市は石川県西部の中心都市である。
  9. ^ ただし、第5位の 敦賀市は福井県南部(嶺南地方)の中心都市である。
  10. ^ ただし、第6位の 高山市は岐阜県北部(飛騨地方)の中心都市である。
  11. ^ 第2位の 堺市も政令指定都市である。
  12. ^ ただし、第2位の 姫路市は兵庫県南西部(旧播磨国)の中心都市である。
  13. ^ また、第3位の 西宮市と第4位の 尼崎市は兵庫県南東部(阪神地域)の中心都市で、前者は阪神地域の交通の要所であり、兵庫県有数の文教都市である一方、後者阪神工業地帯の中核を担う工業都市である。
  14. ^ ただし、第2位の 福山市は広島県東部(旧備後国)の中心都市である。

関連項目編集