ヴィクトリーナ姫路

ヴィクトリーナ姫路は、兵庫県姫路市で活動しているバレーボールのプロクラブチーム。本拠地は姫路市立中央体育館。運営母体は株式会社姫路ヴィクトリーナ[2]。2019年10月現在、V.LEAGUE Division1[4]に所属。

ヴィクトリーナ姫路
原語表記 ヴィクトリーナ姫路
ホームタウン 兵庫県姫路市
クラブカラー ピンク
創設年 2016年
所属リーグ V.LEAGUE Division1
チーム所在地 兵庫県姫路市
体育館所在地 姫路市立中央体育館
代表者 眞鍋政義[1]
内田奈々[2][3]
橋本明[2]
竹下佳江[2]
監督 中谷宏大
ホームページ 公式サイト
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チーム名は「Victory(勝利)」を女性らしく変化させた造語で、常に勝利を目指す女性たちの姿に由来している[5]

概要編集

2016年3月に日本初のプロバレーボールチームとして設立しJVAに登録。同年6月に女子バレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」と五輪出場経験のあるバレーボール元全日本代表メンバーで結成された「ヴィクトリーナドリームス」を発足させ、全日本代表の主将を務めた竹下佳江が監督に就任[6][7]。同年11月、姫路市出身で元全日本女子代表監督の眞鍋政義がジェネラルマネージャーに就任[8]

チーム設立当初は2017/18シーズンのチャレンジリーグIIへの参入を目指して日本バレーボールリーグ機構への準加盟登録準備をしていたが、2016年12月全国大会出場実績が無い事からVリーグ機構準加盟登録を見送られた。

その後2017年7月31日、2016/17シーズンまでV・チャレンジリーグIに在籍していて、運営会社の経営難・事業停止等によりVリーグ機構から退社勧告を受けリーグから脱退した仙台ベルフィーユからチームが譲渡されると報道があった[9]。それ以前の7月24日、姫路と仙台の間で合意、7月29日の日本バレーボールリーグ機構理事会において審議が行われ、仙台ベルフィーユから選手の大半が移籍することを理由に譲渡を承認、8月1日Vリーグ機構が正式に発表した[10]。これにより2017/18シーズンから仙台に代わりV・チャレンジリーグIに参戦することが決定した[11]。しかしVリーグ機構が再調査の結果姫路が仙台から受け入れる選手の数がVリーグ機構の定める譲渡の基準を下回っていることが判明[12]、これにより8月9日の理事会でチーム譲渡の要件を満たしていないためチーム譲渡は無効、参入は取り消しとなった[13][14][15]。そのため2017/18シーズンからのチャレンジリーグI入りは幻に終わった。

今回の措置に関して、Vリーグの他チームから「譲渡の基準を満たさないのではないか」との意見が出て[16]、日本バレーボールリーグ機構の嶋岡健治会長は2017年8月24日に記者会見を開き、「チーム譲渡に関する規定が整備されていなかった」と説明した[17][18][19]。2016年6月15日現在のVリーグ機構規約には、次のように定められていた。

第3章 Vリーグ機構のチーム - 第16条(チームの譲渡)
チーム事由による退社で、一定の基準を満たし、理事会が承認した場合、チームを譲渡することが出来る。 — 日本バレーボールリーグ機構、Vリーグ規約[3]

2018年3月、初参戦となった第8回全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会において優勝を果たす[20]。同月Vリーグ機構のS3ライセンスを取得し2018/19シーズンからV.LEAGUEの参戦が決定した。女子大会はV3リーグが当面開催されないため、V2リーグへの参戦となった[21]。後にS1ライセンスを取得し、V2リーグの成績次第でV1リーグに昇格できることとなった[22]

Vリーグ参戦初年度となった2018/19シーズンは金杉由香JTマーヴェラスから移籍、新外国人選手としてスエリ・オリベイラが加入。レギュラーラウンドを17勝1敗で1位通過、ファイナル6を5勝1敗の成績でV2リーグ優勝を果たした。当時V1リーグは1チーム不足していたため入替戦が免除され、チーム結成3年目、Vリーグ参戦1年目でV1リーグ昇格の快挙を達成。エースとして活躍した浅津ゆうこがV2リーグ最高殊勲選手賞、新人ながら主力メンバーとして活躍した吉岡可奈がV2リーグ最優秀新人賞に選出された。シーズン終了後にチーム結成時からのメンバーであった初代主将の筒井視穂子と2代目主将の河合由貴が現役を引退、スエリが退団した。

2019年5月31日付で、眞鍋GMが球団取締役オーナーに昇格。安保澄が2代目GMに就任した[23][24]

V1リーグ初年度となった2019/20シーズンより、『ヴィクトリーナ アーリーチャレンジ制度』という、有望学生奨励制度を設立。適用された学生は、学生生活に支障が出ない程度に姫路のトレーニングや試合に参加する[25]

V1リーグ初年度の2019/20シーズンは河合の引退に伴い、高橋咲妃恵が3代目主将に就任。高木理江が選手兼任コーチとなった。V2優勝とV1昇格に大きく貢献した高木と浅津が控えに回り、スエリに代わる新外国人選手としてイブナ・マラが加入、2年目の吉岡や新人の貞包里穂長野有紗堀込奈央らを積極的にスタメンで起用した。前シーズンから大幅に主力メンバーを入れ替え、1年目~2年目や内定選手主体のメンバーで望んだが、高橋や櫻井美樹が故障で離脱し、チームは経験不足を露呈して苦戦を強いられ、プレミアカンファレンスでは3勝18敗の成績で6チーム中最下位に終わり、チャレンジ4に回ることになった。チャレンジ4でも3戦全敗となり、12チーム中最下位でシーズンを終えたため、2020年2月22日、23日にV・チャレンジマッチで、群馬銀行グリーンウイングス(V2優勝)と入替戦を戦うこととなった[26][27]。V・チャレンジマッチでは、大卒内定選手の松本愛希穂佐々木千紘をスタメンに抜擢し、選手登録したばかりの高卒内定選手・清田萌も控えセッターに登録して二枚替えで投入[28][29]。結果的に2試合ともストレートで勝ちV1残留を果たした[30]

歴史編集

  • 2016年3月25日 - チーム設立
  • 2017年8月1日 - 運営会社の経営難・事業停止等によりVリーグ機構から退社勧告を受けチャレンジリーグから脱退した仙台ベルフィーユからチームを譲渡されV・チャレンジリーグIへ参戦が決定。
  • 2017年8月10日 - Vリーグ機構より仙台からのチーム譲渡は無効と判断。それに伴いV・チャレンジリーグ参入は取り消し。
  • 2017年11月20日 - 育成チームであるマックスバリュ・ヴィクトリーナが発足。
  • 2018年3月24日 - 2018/19シーズンからV.LEAGUEV2リーグへの参戦が決定。
  • 2019年3月17日 - V2リーグ2018/19シーズンで優勝し翌シーズンからのV1リーグへの参戦が決定。

成績編集

主な成績編集

V.LEAGUE Division2
  • 優勝 1回 - 2018年度
全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会
  • 優勝 1回 - 2017年度

年度別成績編集

V.LEAGUE編集

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン
カンファレンス 順位 チーム数 試合 試合
Division2 2018-19 1位 10チーム - 1位 10チーム 18 17 1 5 4 1
Division1 2019-20 12位 12チーム プレミア 6位 6チーム 21 3 18 3 0 3

選手・スタッフ編集

選手編集

2020/21シーズン[31][32][33]

背番号 名前 シャツネーム 国籍 P 備考
1 貞包里穂 SADAKANE   日本 OH 主将
2 櫻井美樹 SAKURAI   日本 S
5 長野有紗 NAGANO   日本 MB
6 金杉由香 KANASUGI   日本 OH 副主将
7 堀込奈央 HORIGOME   日本 S
9 吉岡可奈 YOSHIOKA   日本 MB
10 脇田美怜 WAKITA   日本 OH
13 田中咲希 TANAKA   日本 OH
15 大元朱菜 SHUNA   日本 MB
18 溝口由利香 MIZOGUCHI   日本 L
21 孫田菜奈 MAGOTA   日本 OH 福岡大から新加入
22 花井萌里 HANAI   日本 L 日本体育大から新加入
23 松本愛希穂 MATSUMOTO   日本 OH 東海大から新加入
24 清水茜里 SHIMIZU   日本 OH 愛知学院大から新加入
25 佐々木千紘 SASAKI   日本 MB 東京女子体育大から新加入
26 清田萌 KIYOTA   日本 S 文京学院大女子高から新加入
27 宮地佳乃 MIYAJI   日本 OH 下北沢成徳高から新加入

スタッフ編集

2020/21シーズン[34][32][33]

役職 名前 国籍
球団オーナー 眞鍋政義   日本
GM 安保澄   日本
監督 中谷宏大   日本
コーチ 高橋駿   日本
コーチ 田中響   日本
トレーナー 永冨悠也   日本
マネージャー 山崎綾香   日本
アシスタントマネージャー 兒島晴香   日本
広報 宮崎さとみ   日本
ドクター 前野耕一郎   日本
管理栄養士 小池梨絵   日本

マックスバリュ姫路ヴィアーレ編集

ヴィクトリーナ姫路の育成チーム(下部組織)で、尚且つチーム自体のV.LEAGUE参入も目指している[35]。マックスバリュ・ヴィクトリーナとして2017年11月発足、2018年4月始動。2019年にチーム名がマックスバリュ姫路ヴィアーレに変更。

マックスバリュ西日本株式会社が創設したアスリート社員制度を利用したもの[35]で、所属選手はマックスバリュ西日本株式会社の正社員として雇用され勤務する一方、一般社団法人ヴィクトリーナ・エリートアカデミー強化育成指定選手としてトレーニングに打ち込み、ヴィクトリーナ姫路とのプロ契約を目指す。契約期間は最長で3年間[36]

2019年10月、当時所属選手だった兒島晴香安田睦実がチーム発足から初めてヴィクトリーナ姫路に昇格入団する事が発表された[37]

ヴィクトリーナドリームス編集

姫路ヴィクトリーナが運営し、元全日本女子バレーボールチーム代表・主将 竹下佳江氏を中心として2016年に発足したユニットで、バレーボールで夢を追いかける女子中学生を応援するためにメンバーがアイデアや意見を出し合い、新しい企画やイベントを生み出すことを目的に結成された。主な活動実績として全国で開かれる『森永乳業杯 ツアー オブ バレーボール』があり、発足した2016年から毎年開催されている。

メンバー

在籍していた主な選手編集

2018年度退団[38]

オフィシャルスポンサー編集

現在のオフィシャルスポンサー

太字はトップスポンサー

脚注編集

  1. ^ 会社概要~ヴィクトリーナ公式サイト VICTORINA OFFICIAL WEBSITE
  2. ^ a b c d 会社概要 ヴィクトリーナ公式サイト VICTORINA OFFICIAL WEBSITE
  3. ^ 日本初のプロバレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」を応援 2017年4月10日 グローリー株式会社
  4. ^ [1]
  5. ^ ヴィクトリーナ姫路 | 女子 | バレーボール Vリーグ オフィシャルサイト
  6. ^ 女子バレーボール『ヴィクトリーナ姫路』と五輪選手『ヴィクトリーナ ドリームス』発足FPhime/報道府 2016年7月16日
  7. ^ 竹下佳江氏が新チーム「ヴィクトリーナ姫路」監督に日刊スポーツ 2016年6月7日
  8. ^ 女子バレー「ヴィクトリーナ姫路」GM就任・真鍋氏が熱い意気込み 兵庫産経ニュース 2016年11月29日
  9. ^ Vリーグ2部の仙台 姫路に譲渡 再スタートへ”. NHK. 2017年8月1日閲覧。
  10. ^ 仙台ベルフィーユ チーム譲渡のお知らせ”. Vリーグ機構. 2017年8月1日閲覧。
  11. ^ 【仙台ベルフィーユ チーム譲受並びに V・チャレンジリーグ女子 参戦のお知らせ】”. ヴィクトリーナ姫路. 2017年8月2日閲覧。
  12. ^ 姫路の参戦取りやめ=バレーボール”. 時事ドットコム. 2017年8月11日閲覧。
  13. ^ 仙台ベルフィーユからヴィクトリーナ姫路へのチーム譲渡 無効のお知らせ”. Vリーグ機構. 2017年8月10日閲覧。
  14. ^ 仙台ベルフィーユからヴィクトリーナ姫路へのチーム譲渡が無効に”. バレーボールマガジン. 2017年8月12日閲覧。
  15. ^ <ベルフィーユ>譲渡無効 姫路のVリーグ参戦取り消し”. 河北新報. 2017年8月12日閲覧。
  16. ^ <ベルフィーユ>譲渡いったん承認も無効 機構側「説明不足」陳謝”. 河北新報. 2017年8月26日閲覧。
  17. ^ 仙台から姫路への譲渡は無効 「規定の整備できていなかった」Vリーグ機構が説明”. 産経ニュース. 2017年8月25日閲覧。
  18. ^ Vリーグ 姫路への譲渡無効判断で機構が説明”. NHK. 2017年8月25日閲覧。
  19. ^ 仙台から姫路へのチーム譲渡 条件満たさず取り消しに/バレー”. sanspo.com. 2017年8月25日閲覧。
  20. ^ 第8回全国6人制バレーボール総合男女優勝女子大会 星取表”. 日本バレーボール協会 (2018年3月11日). 2018年4月5日閲覧。
  21. ^ 2018-19 V.LEAGUEの編成について”. Vリーグ機構. 2018年3月24日閲覧。
  22. ^ 女子ライセンス取得状況(2019年2月現在) (PDF)”. Vリーグ機構. 2019年12月12日閲覧。
  23. ^ [2]
  24. ^ 2019-20シーズン 新体制のお知らせヴィクトリーナ姫路公式サイト 2019年5月31日
  25. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「内定選手チーム公式」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  26. ^ “V・チャレンジマッチ(入替戦)に臨みます。応援、よろしくお願いします!” (プレスリリース), ヴィクトリーナ姫路, (2020年1月23日), https://www.victorina-vc.jp/information/himeji/20200123-5720/ 2020年2月24日閲覧。 
  27. ^ “2019-20 V.LEAGUE V・チャレンジマッチについて” (プレスリリース), Vリーグ機構, (2020年2月18日), https://www.vleague.jp/topics/news_detail/21571 2020年2月24日閲覧。 
  28. ^ V.LEAGUE帳票B V・チャレンジマッチ女子2019-20”. Vリーグ機構 (2020年2月22日). 2020年2月24日閲覧。
  29. ^ V.LEAGUE帳票B V・チャレンジマッチ女子2019-20”. Vリーグ機構 (2020年2月23日). 2020年2月24日閲覧。
  30. ^ “ヴィクトリーナ姫路がV1残留決定! ~2019-20V.LEAGUE V・チャレンジマッチ 最終結果~” (プレスリリース), Vリーグ機構, (2020年2月23日), https://www.vleague.jp/topics/news_detail/21653 2020年2月24日閲覧。 
  31. ^ 選手・スタッフヴィクトリーナ姫路公式サイト 2020年5月19日更新
  32. ^ a b 選手一覧”. 日本バレーボールリーグ機構. 2019年7月12日閲覧。
  33. ^ a b 2020-21シーズン 新体制のお知らせヴィクトリーナ姫路公式サイト 2020年5月19日
  34. ^ 選手・スタッフヴィクトリーナ姫路公式サイト 2020年5月19日更新
  35. ^ a b 眞鍋政義・竹下佳江によるプロバレーボールチーム ヴィクトリーナ姫路の育成チーム「マックスバリュ・ヴィクトリーナ」チーム始動会見”. マックスバリュ. 2018年11月19日閲覧。
  36. ^ 日本初!女子プロバレーボールチーム「マックスバリュ・ヴィクトリーナ」始動!”. 姫路みたい. 2018年11月19日閲覧。
  37. ^ 育成チームから選手2名が入団”. ヴィクトリーナ姫路. 2019年11月15日閲覧。
  38. ^ ヴィクトリーナ姫路. “2018年度 退団・引退選手のお知らせ”. 2019年4月24日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集