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伏見ミリオン座

日本の愛知県名古屋市にある映画館

伏見ミリオン座(ふしみミリオンざ)は、愛知県名古屋市中区2丁目15-5にある映画館ミニシアター)。

伏見ミリオン座
Fushimi Millionza
RZ Fushimi Million-za at night 2019-04.jpg
地図
情報
正式名称 伏見ミリオン座
完成 2019年
開館 2019年4月19日
開館公演愛がなんだ』(今泉力哉監督)他
収容人員 (4スクリーン)417[1]
設備 5.1chデジタルサウンド
用途 映画上映
運営 スターキャット・ケーブルネットワーク
所在地 460-0003
愛知県名古屋市中区2丁目15-5[1]
位置 北緯35度10分12秒
東経136度53分57秒
座標: 北緯35度10分12秒 東経136度53分57秒
最寄駅 名古屋市営地下鉄東山線鶴舞線 伏見駅 徒歩1分[1]
外部リンク 伏見ミリオン座

2005年(平成17年)12月17日には名古屋市中区1丁目4-16に初代の伏見ミリオン座(3スクリーン)が開館した。2019年(平成31年)4月19日には名古屋市中区2丁目15-5に移転し、スクリーン数・座席数が増やされた[2]。2019年(平成31年)3月31日に大須シネマが開館するまでは、名古屋市でもっとも新しいミニシアターだった。

スターキャット・ケーブルネットワークによって運営されている。スターキャット・エンタープライズは1983年開館のゴールド劇場・シルバー劇場(2012年閉館)、2000年開館のセンチュリーシネマも運営している。

目次

前史編集

 
初代ミリオン座で上映された『ローマの休日

名古屋市の二大繁華街である名駅に挟まれた伏見と呼ばれる地区には、1895年(明治28年)創業の劇場である御園座が象徴的存在である[3]。1950年(昭和25年)1月、古川爲三郎率いるヘラルドグループが洋画ロードショー館のミリオン座を設立[4]。館名は当時、名古屋市の人口が100万人を突破したことに由来している[5][6]。ミリオン座の内部には壁画が描かれていた[5]

開館番組は『ジョルスン物語』(アルフレッド・E・グリーン監督、1946年制作)だった[7]。主に洋画の大作・話題作が上映されており、『バンビ』、『ピノキオ』、『禁じられた遊び』、『ローマの休日』など数々のヒット作を輩出した[4]

1960年代後半には街のにぎわいが栄と名駅に移り、両者の中間にある伏見地区の映画館には大作が配給されなくなった[5]。昭和30年代後半には名画座路線に転換し、旧作や名作の上映、シリーズ物の連続上映、アートシアター系作品の上映などで人気を集めた[4]。1980年に支配人に就任した牧野鐘徳は大手配給会社との契約を打ち切り、アート系映画への特化を決定した[5]。この決定は映画ファンの支持を受け、今日のミニシアターの先駆けとなった[5]

1980年代半ばには建物の老朽化、周辺の繁華街の地盤沈下などもあって、ヘラルドグループはミリオン座の閉館を決定した[4]。『はだしのゲン』が最終上映作品となり、1983年(昭和58年)9月2日をもって閉館した[4][7][8]。跡地には1984年(昭和59年)にライブハウスHeartLand STUDIO」が建ち、2015年(平成27年)まで営業(その後雲竜フレックスビルに移転)。2019年現在は解体され駐車場となっている。

なお、ミリオン座と入れ替わるように、ヘラルドグループは国鉄名古屋駅西口にゴールド劇場・シルバー劇場を開館させている[4]。伏見には1938年(昭和13年)に開館した名宝会館なども存在したが、名宝会館は2002年(平成14年)に閉館し、伏見から映画館がなくなった。

歴史編集

伏見ミリオン座(2005 - 2019)
Fushimi Millionza
 
情報
正式名称 伏見ミリオン座
完成 2005年
開館 2005年12月17日
閉館 2019年4月7日
最終公演この世界の片隅に』(片渕須直監督)他
収容人員 (3スクリーン)341人
設備 ドルビーデジタルサラウンドEX
ミリオン・ナチュラル・サウンドシステム(シアター1のみ)
用途 映画上映
運営 スターキャット・ケーブルネットワーク
所在地 460-0003
愛知県名古屋市中区1丁目4-16
位置 北緯35度10分3.7秒
東経136度53分46秒
座標: 北緯35度10分3.7秒 東経136度53分46秒
最寄駅 名古屋市営地下鉄東山線鶴舞線 伏見駅 徒歩2分

2005年開館の映画館編集

2005年(平成17年)12月17日、スターキャット・エンタープライズによって、前身のミリオン座とはやや離れた場所に3スクリーンを持つ伏見ミリオン座が開館した[5][3][8]。「ミリオン座」という名称の映画館は22年ぶりであり、旧ミリオン座のトレードマークだった王冠のロゴを引き継いでいる[5]。開館前の12月上旬には旧ミリオン座最後の支配人だった牧野鐘徳が伏見ミリオン座を感慨深げに訪れている[5]

初回上映作品は旧ミリオン座で何度も上映された『ローマの休日』[5]。開館初日の12月17日にはその他に『疾走』(SABU監督)、『ポビーとディンガン』(ピーター・カッタネオ監督)、『ディア・ウェンディ』(トマス・ヴィンターベア監督)が上映された[9]

4階建てのビルに3スクリーンを持つ。1階に169席のミリオン1、3階に105席のミリオン2と67席のミリオン3があり、1階にはロビー・チケット窓口・売店・カフェなどがある。店内売店ではフェアトレードコーヒーを販売している。

2019年開館の映画館編集

 
新築されたミリオン座1階のカフェ(2019年4月撮影)

2005年(平成17年)から2019年(平成31年)まで使用していた建物は名古屋市営地下鉄東山線鶴舞線伏見駅南西側にあったが、賃貸借契約満了に伴う移転のため2019年4月7日をもって閉館。同館の最多動員記録を樹立した『この世界の片隅に』(片渕須直監督)が最終上映作となった[11][12]

2018年(平成30年)5月には移転後の建物の工事に着工[13]。2019年(平成31年)4月19日、伏見駅北東側に新築した建物での[2][13]営業を開始した[14]。この建物は地上7階建てであり、スクリーン数は現在の3スクリーンから4スクリーンに、座席数は現在の計341席から計417席に増えた[13]。1階には現在と同じようにカフェが設置されている[13]

スクリーン詳細
スクリーンNo. 所在階 座席数 車椅子席
1 2階 184 1
2 2階 47 1
3 3階 109 1
4 3階 74 1

脚注編集

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  1. ^ a b c 伏見ミリオン座”. 映画屋どっとcom. スターキャット・ケーブルネットワーク. 2019年5月18日閲覧。
  2. ^ a b 「伏見ミリオン座 来春新築移転へ」『中日新聞』2018年2月24日
  3. ^ a b 伏見ミリオン座”. 港町キネマ通り (2012年9月). 2014年9月22日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 「この夏名古屋は映画 ミリオン座閉館でも新館・製作会社誕生」『日本経済新聞』1983年8月22日
  5. ^ a b c d e f g h i 「再開祝う『ローマの休日』 ミリオン座、22年ぶり復活 名古屋の伏見で17日」『日本経済新聞』2005年12月8日
  6. ^ 古川爲三郎 百三歳”. ヘラルドOB会. 2014年9月22日閲覧。
  7. ^ a b 沢井鈴一 (2009年9月25日). “戦後の広小路 第6回「広小路の映画館」”. 沢井鈴一の「名古屋広小路ものがたり」. Network2010. 2014年9月22日閲覧。
  8. ^ a b “伏見にミニシアター系映画館-「ミリオン座」を復活”. サカエ経済新聞. (2005年12月5日). http://sakae.keizai.biz/headline/62/ 2014年9月22日閲覧。 
  9. ^ 「映画館のミリオン座、ゆかりの地に『復活』名古屋・中区の伏見地区に17日」『朝日新聞朝刊』朝日新聞名古屋本社、2005年12月8日、31面。2019年7月13日閲覧。
  10. ^ 『映画館名簿』時事映画通信社、各年版
  11. ^ 【伏見ミリオン座思い出興行】「この世界の片隅に」3/30(土)~4/7(日)再上映!”. 映画屋ブログ. CyberAgent. 2019年7月13日閲覧。
  12. ^ “2019年4月、伏見ミリオン座は移転します。” (PDF) (プレスリリース), スターキャット・ケーブルネットワーク, (2019年4月6日), http://www.eigaya.com/wp-content/uploads/2019/04/schedule0406-0412_04.pdf 2019年7月13日閲覧。 
  13. ^ a b c d 「名古屋市の伏見ミリオン座、来春移転へ」『日本経済新聞』2018年2月27日
  14. ^ 伏見ミリオン座は移転しました”. 映画屋どっとcom. スターキャット・ケーブルネットワーク (2019年4月11日). 2019年5月18日閲覧。

参考文献編集

  • 古川克己『映画人生50年 永遠の青春』古川爲之・古川博三、1987年

関連項目編集

外部リンク編集