夢咲ねね
夢咲 ねね(ゆめさき ねね、1984年7月4日[1] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団星組トップ娘役。
ゆめさき ねね 夢咲 ねね | |
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本名 | 赤根 那奈 |
生年月日 | 1984年7月4日(36歳) |
出生地 |
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身長 | 165cm |
血液型 | A型 |
職業 | 女優 |
ジャンル |
宝塚歌劇 舞台 |
活動期間 | 2003年 - |
活動内容 |
2003年:宝塚歌劇団入団、月組配属 2008年:星組へ異動 2009年:星組トップ娘役就任 2015年:宝塚歌劇団退団 |
著名な家族 | 愛加あゆ(妹) |
所属劇団 | 宝塚歌劇団(2003 - 2015) |
事務所 | オスカープロモーション(2017 - ) |
主な作品 | |
宝塚歌劇 『ロミオとジュリエット』 『オーシャンズ11』 『眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯に-』 舞台 『1789 -バスティーユの恋人たち-』 『グレート・ギャツビー』 『笑う男』 | |
備考 | |
宝塚歌劇団卒業生 |
富山県富山市[1]出身。公称身長165cm[1]、血液型はA型[1]。愛称は「ねね[2]」。妹は元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の愛加あゆ。所属事務所はオスカープロモーション。
来歴編集
幼少期は父の仕事の関係で富山から金沢、福井と引っ越し、富山第一高等学校進学の際に地元・富山に戻った[3]。
中学校時代の修学旅行で月組公演「ノバ・ボサ・ノバ」を観たのがきっかけで宝塚歌劇と出会い、その興奮を引きずったまま借りた宝塚のビデオに妹と熱中していく。
1999年妹と一緒にクィーンズアベニューに所属したが、1年で退所。1回だけ出演した事務所のイベントのパンフレットによると、身長は168cmと記載されている。
3歳から習っていたバレエに加えて声楽を勉強し、高校在学中に2度目の受験で宝塚音楽学校に合格した。
2001年、宝塚音楽学校入学。予科生(入学1年目)は男役で授業を受けていたが、もともと娘役志望だったため、本科生(入学2年目)で娘役に転向している[4]。芸名の由来は「夢が咲くように」と家族で考えた「夢咲」に、父親が沢山候補をあげた中から、平仮名で覚えやすく太閤秀吉の妻の名前である「ねね」から。
2003年、第89期生として宝塚歌劇団に入団。同期生には、明日海りお、望海風斗、美弥るりか、凪七瑠海、七海ひろき、純矢ちとせ、壱城あずさ、蓮城まこと、白華れみ、大月さゆ、羽桜しずく、愛花ちさきなど。月組公演『花の宝塚風土記/シニョール・ドン・ファン』で初舞台を踏み、同年5月22日[5]月組に配属される。
2005年、同期の明日海、美翔かずきとともに関西アーバン銀行のイメージガールに選ばれ、CMに出演。同年、入団2年目で『エリザベート』のタイトルロールエリザベート皇后役で新人公演初ヒロイン。さらにバウホール公演『BourbonStreet Blues』のヒロインにも選ばれバウ初ヒロインを務めた。
2006年、日生劇場公演『オクラホマ!』では、アド・アニー役を演じた。
2007年、バウホール公演『大坂侍』では積極的なお勢役を演じ好評を得た。
2008年1月30日付で月組から星組へ組替え。組替え直後のシアター・ドラマシティ公演『赤と黒』では大役マチルドを演じる。同年11月『ブエノスアイレスの風』でヒロインのイサベラ役を演じ、柚希礼音の相手役を務めた。
2009年4月27日、柚希礼音の相手役として星組トップ娘役に就任。お披露目公演は『太王四神記ver.II』。同年6月1日より、阪急交通社のイメージキャラクターを務める。
2010年、日本初演となったプレスギュルヴィック版『ロミオとジュリエット』で、ジュリエット役を演じた。
2011年、初の舞台化となった『オーシャンズ11』では、柚希演じるダニー・オーシャンの妻、テス役を演じた。
2012年、実妹の愛加が雪組トップ娘役に就任し、宝塚歌劇団では初めて姉妹でトップ娘役を務めることになる。
2013年、宝塚歌劇団初となる台湾公演に参加。
2014年、宝塚歌劇100周年の幕開けとなった『眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯に-』にてナポレオンの妻ジョセフィーヌ役を演じた。
2015年5月10日、『黒豹の如く』/『Dear DIAMOND!!』の東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。
同年7月、ミュージカル『サンセット大通り』で退団後舞台初出演[6]。9月にはヒラタオフィスに所属し、芸名を本名の「赤根 那奈」に変更した。
2016年12月2日、2017年5月8日から行われる日生劇場公演『グレート・ギャツビー』より、芸名を「夢咲ねね」に戻すことを発表。
宝塚歌劇団時代の主な舞台編集
月組時代編集
- 2005年2月 - 5月、『エリザベート』新人公演:エリザベート(本役:瀬奈じゅん)*新人公演初ヒロイン
- 2005年7月 - 8月、バウホール公演『BourbonStreet Blues』シンシア *バウ初ヒロイン
- 2005年9月 - 12月、『JAZZYな妖精たち/Revue of Dreams』モーリン、新人公演:ロージー(本役:城咲あい)
- 2006年1月 - 2月、中日劇場公演『あかねさす紫の花』小月
- 2006年5月 - 8月、『暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン』新人公演:クレオパトラ(本役:城咲あい)
- 2006年10月、日生劇場公演『オクラホマ!』アド・アニー
- 2007年1月 - 2月、『パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス』カロン、新人公演:ミミ(本役:彩乃かなみ)*新人公演ヒロイン
- 2007年5月 - 6月、バウホール・日本青年館公演『大坂侍』お勢 *ヒロイン
- 2007年9月 - 12月、『MAHOROBA/マジシャンの憂鬱』エヴァ、新人公演:ヴェロニカ(本役:彩乃かなみ)*新人公演ヒロイン
- 2008年1月、バウホール公演『ホフマン物語』アントニア/オランピア/ジュリエッタ *ヒロイン (役替わり3役)
星組時代編集
- 2008年3月 - 4月、ドラマシティ・日本青年館・愛知厚生年金会館公演『赤と黒』マチルド
- 2008年6月 - 10月、『THE SCARLET PIMPERNEL』マリー・グロショルツ、新人公演:イザベル(本役:花愛瑞穂)
- 2008年11月、日本青年館・バウホール公演『ブエノスアイレスの風』イサベラ *ヒロイン
- 2009年2月 - 4月、『My dear New Orleans-愛する我が街-/ア ビヤント』ネティ、新人公演:シスター・サラ(本役:美穂圭子)
星組トップ娘役時代編集
- 2009年6月 - 9月、『太王四神記 Ver.II-新たなる王の旅立ち-』キハ *お披露目公演
- 2009年10月 - 11月、全国ツアー公演『再会/ソウル・オブ・シバ!!』サンドリーヌ
- 2010年1月 - 3月『ハプスブルクの宝剣/BOLERO -ある愛-』アーデルハイト/テレーゼ(マリア・テレジア)
- 2010年4月 - 5月、全国ツアー公演『激情-ホセとカルメン-/BOLERO -ある愛-』カルメン
- 2010年7月 - 8月、梅田芸術劇場メインホール・博多座公演『ロミオとジュリエット』ジュリエット
- 2010年10月 - 12月、『宝塚花の踊り絵巻-秋の踊り-/愛と青春の旅だち』ポーラ
- 2011年2月、中日劇場公演『愛するには短すぎる/ル・ポァゾン 愛の媚薬II』バーバラ・オブライエン
- 2011年4月 - 7月、『ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』エストレーラ /『めぐり会いは再び』シルヴィア・ド・オルゴン
- 2011年8月 - 9月、中日劇場・博多座公演『ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』エストレーラ/『めぐり会いは再び』シルヴィア・ド・オルゴン
- 2011年11月 - 2012年2月、『オーシャンズ11』テス・オーシャン
- 2012年3月 - 4月、ドラマシティ・日本青年館公演 柚希礼音スペシャル・ライブ『REON!!』
- 2012年5月 - 8月、『ダンサ セレナータ/Celebrity-セレブリティ-』モニカ
- 2012年9月、全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて/Celebrity-セレブリティ-』シャロン・カザティ
- 2012年11月 - 2013年2月、『宝塚ジャポニズム〜序破急〜/めぐり会いは再び 2nd/Étoile de TAKARAZUKA』シルヴィア・ド・オルゴン
- 2013年3月 - 4月、中日劇場・台湾(国立中正文化中心・国家戯劇院)公演『宝塚ジャポニズム〜序破急〜/怪盗楚留香外伝 -花盗人-/Étoile de TAKARAZUKA』左明珠
- 2013年5月 - 8月、『ロミオとジュリエット』ジュリエット
- 2013年10月、 バウホール公演『第二章』ジェニファー・マローン
- 2014年1月 - 3月、『眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯に-』ジョセフィーヌ
- 2014年3月、月組公演『TAKARAZUKA 花詩集100!!』*特別出演
- 2014年5月、 日本青年館公演『第二章』ジェニファー・マローン
- 2014年7月 - 10月、『The Lost Glory -美しき幻影-/パッショネイト宝塚!!』ディアナ・キャンベル
- 2014年11月、日本武道館公演 柚希礼音スーパー・リサイタル『REON in BUDOKAN〜LEGEND〜』
- 2015年3月、夢咲ねねミュージック・サロン『N-style』
- 2015年2月 - 5月、『黒豹の如く/Dear DIAMOND!!』カテリーナ・デ・ラミレス *退団公演
宝塚歌劇団退団後の主な活動編集
舞台編集
- 2015年7月-8月 ミュージカル『サンセット大通り』(赤坂ACTシアター・愛知芸術劇場大ホール・シアターBRAVA!) ベティー・シェーファー[6]
- 2016年4月-6月 ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』(帝国劇場・梅田芸術劇場メインホール) オランプ・デュ・ピュジェ[7]
- 2017年2月 ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』(日生劇場) ジョセフィーン・ブルーム(赤根那奈名義)
- 2017年5月-7月 ミュージカル『グレート・ギャツビー』(日生劇場・中日劇場・梅田芸術劇場メインホール・博多座) デイジー・ブキャナン
- 2017年10月24日・25日 リーディングドラマ『シスター』 (博品館劇場) 姉
- 2018年4月-7月 ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』(帝国劇場・新歌舞伎座・博多座) オランプ・デュ・ピュジェ
- 2019年1月-2月 ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』(日生劇場) メグ・ジリー
- 2019年4月-5月 ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』(日生劇場・御園座・新川文化ホール・梅田芸術劇場メインホール・北九州ソレイユホール) デア
- 2019年11月-12月 ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』(シアタークリエ・刈谷市総合文化センター・兵庫県立芸術総合文化センター ) ジョセフィーン・ブルーム
- 2020年1月2日-3日 ミュージカル 令和にそよぐ風 ~若き歌詠みの物語~(東京国際フォーラム ホールB7)
- 2020年7月-8月 SHOW-ismⅨ《マトリョーシカ》
- 2021年1月-2月 ポーの一族 (梅田芸術劇場 メインホール .東京国際フォーラム ホールC) シーラ・ポーツネル男爵夫人
ドラマ編集
- CX『ラブホの上野さん』 第四話ゲスト(2016年12月21日 、配信 2017年2月8日 フジテレビオンデマンド) みのり [8](赤根那奈名義)
- EX『警視庁捜査一課9係 Season 12』 第三話ゲスト(2017年4月26日) 桜坂響子
映画編集
- 『ろくでなし』 紀子(赤根那奈名義)
受賞歴編集
- 2006年 - 愛宝賞 すみれ賞、宝塚歌劇団年度賞 新人賞
- 2007年 - 阪急すみれ会・パンジー賞 新人賞
- 2010年 - 2009年度宝塚歌劇団年度賞 努力賞
- 2012年 - 宝塚歌劇団年度賞-優秀賞
脚注編集
- ^ a b c d 『宝塚おとめ2014年度版』宝塚クリエイティブアーツ、2014年。ISBN 978-4-484-14522-8。
- ^ 下級生時代は本名から「にゃにゃ」と言われていた
- ^ TAKARAZUKA SKY STAGEの『私の原点』における本人の発言
- ^ TAKARAZUKA SKY STAGEの『Brilliant Dreams 夢咲ねね 〜Personal〜』における本人の発言
- ^ 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』、阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、P115。ISBN 9784484146010
- ^ a b “夢咲ねね、宝塚退団後初舞台「ゼロからのスタート」 “先輩”安蘭けいと共演”. ORICON (2015年5月13日). 2015年5月13日閲覧。
- ^ “小池徹平&加藤和樹のWキャスト主演 ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』が帝国劇場で上演”. シアターガイド (2015年6月19日). 2015年6月22日閲覧。
- ^ “赤根那奈、本郷奏多主演「ラブホの上野さん」で連続ドラマ初出演”. ステージナタリー. (2016年12月14日) 2016年12月15日閲覧。
外部リンク編集
- プロフィール - オスカープロモーション
- 夢咲ねね (yumesaki__nene) - Instagram